インフルエンザすげーきつかったゾ。やっぱ大人しく病院行った方が良いですね。
「ごめんね遅れて!」
「いやお疲れ丸山。ほら席に座って」
丸山が先に座り改めてメンツを確認する。
白鷺、氷川、丸山。花女2年生組の過半数だな。
そういえば白鷺と丸山が喋っているところは見たこと有るが氷川を入れた三人で喋っているところはあんまり無い。かなりレアだな。
まぁそんな事よりも丸山からの謝罪から入らないと
「丸山、あの時呼び出しておいて勝手にいなくなってごめん」
「いや全然気にしてないよ!ま、まぁ色々と驚いたけど」
そりゃ驚くよな。知り合いの男がホモだと言った後にバイト先に向かってパンイチで走り出すんだよな。俺がノンケだったら通報している
「本当に申し訳ない。少し忖度が足りなかった」
「そんなレベルじゃすまないわよ」
「いや良いよ千聖ちゃん…それよりタクヤ君が首輪しているって聞いたんだけど…」
「「「あっ」」」
やべ、すっかり忘れてた。けど待ってくれ公衆の面前だぞ。
こら白鷺!首輪を取り出すな!氷川も嬉しそうな目をするんじゃない!注意しろよ風紀員だろ!
「ちょっとストップ、落ち着こう。アイドルとその知り合いが男相手にSMプレイしているのを他の人に見られたらヤバイ。別の事をしよう」
「別に良いよ、プライベートで話しかけられたこと無いもん」
「私は上手く誤魔化すわ」
「私は有名人じゃないので」
丸山…自分で言っちゃダメだろう。白鷺、何か怖いぞ。氷川は音楽雑誌に載っていただろう?
「頼む!マジで別の事をしよう、ね?」
「「「チッ」」」
不満交じりだが何とか諦めてくれたようだ。女の子が舌打ちとかしたらダメ。
「で、何するのかしら?」
そう慌てるな。せっかちだとホモになるぞ?
「では、これより第一回討論大会を始めたいと思います」
「わ〜い!…って何始まるの千聖ちゃん?」
「さぁ?何かしら」
「何ついて議論するんですか?」
「それは勿論、ホモの事どう思う?(唐突)」
「「‼︎」」
いきなりで悪いがショータイムの始まりだ。首輪から話題を逸らしつつ俺がホモである事を認めさてやる。
現在の状況はカフェテラスで女三人に対して男は俺一人。ホモとしての生き残りをかけた裁判が始まる。
数では劣勢だがレズの三人にホモの良さを伝えて見せる。だが俺が負ければ現世の恋を諦め、髪を剃って仏の道を歩む事になる。
戦わなくては…生き残れない!
「はい」
最初に挙手するは氷川か。まぁ良い、先手は譲ろう。
「どうぞ氷川」
「では…ゴホン!男性同士が愛すること、西洋では古代ギリシャから始まり日本では平安時代の上流階級の風習であり。現在、日本で10人に一人の割合で存在するセクシャリティです」
あー…うん、それは分かっている。そういう事じゃないんだよ
ってか詳しいなオイ
「じゃあ例えば、そこら辺にいる男がホモだった場合お前はどう思う?」
「まぁ…人それぞれですし、良いんじゃないですか。私がとやかく言う権利は無いと思います」
「そうだよな!そうだよ(便乗)」
当たり前だよなぁ?
「よし!結論が出たな。これにて終了」
「あの、こんな話して何が言いたいんですか?」
「気にするな氷川。自分の答えを大切にしろ」
33ー4、圧倒的な結論でした(感涙)
「「異議あり!」」
チッ、やはり邪魔するか。
「どうぞ二人共。」
「私から行かせてもらおうかしら」
「千聖ちゃん!お願い!」
「まかせて。それじゃあ、まずタクヤ。あなたの例えが悪いわ」
例え?どこも悪くないと思う
「紗夜ちゃん。あなたは、そこら辺にいる男がホモだったら、さっきの答えで良いのよね?」
「ええ、もちろん」
「私もそう思うわ。けどね…タクヤがホモだったら、紗夜ちゃんはどう答えるかしら?」
「認めないわ」
は?お前ふっ↑ざけんなよ!前に言ってた事が違うだろ!
「そういうことよ、タクヤ」
「どういうことなの…」
「お題を少し変えるわね。タクヤがホモであることについて、どう思う?はい、よーいスタート(棒読み)」
おい氷川、さっきの答えをぶち込んでやれ
「タクヤさん!あなたホモだったの⁉︎」
あっ、そこからですか。そういえば氷川に言ってなかったな。妹さんは勘で気づいたみたいだけど
「俺、実はホモなんだ」
「…好きな俳優は?」
「ケイ◯コスギ」
「…好きな芸人は?」
「オード◯ー春日」
「…本当何ですね」
「本当だ」
俺は真剣な表情で答える。男は心もち◯こも真っ直ぐ硬くあれ、これだけは曲げたくはない。
「なら私は反対です」
「なぜ?さっきは肯定的だったよな?」
「いや…、それは(動揺)…」
「俺だけダメって言うのはおかしいよなぁ?」
俺も恋したって良いじゃないか。
「はいはい!私、言っていいっすか?」
おっ?丸山か。何を言うんだろうか
「発言して、どうぞ」
「それじゃあいくね。タクヤ君はホモなのに私のファンって、おかしくない?本当はノンケなんだよね?」
「俺みたいなホモがよぉ、アイドルを応援しちゃあかんのか?」
「違うよ!どんな人でも嬉しいよ!」
よう言うた、それでこそアイドルや。やっぱ言うことが違いますわ
「ホモでも頑張る人を応援したいってハッキリわかんだね。って事で論破だ」
「うう…」
「まだよ、タクヤは最初からホモでは無かった」
「「「‼︎」」」
おい!待てい!何その新事実⁉︎俺だって知らねぇぞ‼︎
「白鷺さん、どういうことですか?」
「千聖ちゃん、それマジ?」
「証拠は!証拠はどこにあるんだ⁉︎」
いかん!これ負けフラグだ!
「小さい頃、一緒にお風呂入った時チラチラ見てたわよね?」
………うん。
………えっ、それマジで?
「それ、ほんとぉ?」
「本当よ」
「やった!白鷺さん!これって勲章ですよ!」
「これで勝てるよ!」
ちょっと待て。それがガチなら何で俺は今ホモなんだ?矛盾しているだろ
「まだ安心出来ないわ。確かに出会ってから数年はチラチラ見てたわ。けど小年生の終わり辺りから急に”ホモビに出たいんだ”って言い出したわね?」
白鷺と瀬田は小さい頃は一緒に遊んでいた。小学校に入ってから二人とは別の所に通って休日に三人が暇な時にしか遊べなかった、その代わりに六年生辺りから丸山と一緒のクラスだった。
そして中学でまた二人と一緒になってから俺だけ転校して、そこで氷川姉妹と知り合った。
「ねえタクヤ…」
高校は俺一人だけ男子校で、けど色んな奴と知り合って現在に至る。いや、待て何か大事な物が抜けている。
「小学生の頃、あなたの家で何が有ったの?」
………。
”おっす!お邪魔しまーす!”
”誰ですか?なんで勝手に入って来ているんですか?”
”ゴミ溜まってんなぁオイ。こんなの毎日続いたら辞めたくなりますよ〜人生〜”
”いや見ないでください”
”ちょっと刃当たんよ〜”
”いや包丁で指切ってますって!ちょっと一旦調理やめてください!”
”白菜かけますね”
”せめて血を止めてからにして!”
”(160キロ)出そうと思えば”
”キャッチボールで子供相手に本気で投げて大人として恥ずかしくないの?”
”(これ以上は)ダメみたいですね”
”そうですか…。色々とありがとうございました”
”さようなら…”
「うっ…」
急に足が、つってしまった!クソッ…後もう少しで何かを思い出せるのに!
「タクヤ!」
「タクヤさん!」
「タクヤ君!」
痛みに耐えきれずに地面へ倒れてしまう。
何だこの痛み(驚愕)!あっ、そっか…この前パンイチになって全力疾走したな
「ちょっ…大丈夫だから…」
「全然大丈夫じゃないわ!今、救急車呼ぶから!」
「AEDを店から取って来ます!」
「どうしよう…!」
いや違うから!トラウマ的な物を思い出して気を失うなんてフィクション紛いな事じゃないから!ただ足が疲れてただけだから!
「ち…違うから、少し…休めば良いから…」
「もしもし!救急車お願いします!」
「AED持って来ました!」
「紗夜ちゃん!手伝うよ!」
本当に違うから!やめて!
足が攣る感覚ほんと怖いですよね。あと腹筋が攣った時のどうすれば良いか分からない感じ嫌いです。皆さんも運動した後はストレッチをしてくださいね。