お前らがレズって言うなら俺はホモだ   作:ワラスペ

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誕生日おめでとう薫くん。
星3怪盗が多く当たる内にファンになりました。


番外編 薫くん誕生日記念

二月には重大イベントが二つある。一つはバレンタイン、今年は知り合い全員にチョコレートを作ったが知り合いが多過ぎて四十肩になる程の大変さだった。

まぁ世間一般の女子達は大体がそうだったと思う。

それともう一つ、俺が個人的に仰々しく慌てているイベント

 

「瀬田の誕生日どうしよう?」

 

幼馴染の誕生日である。

子供の頃は雑煮作ってプレゼントを渡すのがほとんどだったが年が経つにつれ趣向を凝らし、星空が綺麗な夜に瀬田を公園に呼び出し雑煮を作って一緒に食った後プレゼントを渡し

ある時は瀬田の家に泊まり二人っきりで滅茶苦茶スマブラした後、雑煮とプレゼントを渡した。

さて、今年はどうしようか?という訳でアレコレ悩んでいるのだが最終的に雑煮作るに至ってしまう。

これじゃあ毎年同じになってしまうので瀬田のファンである上原をカフェテラスに呼び出し相談したのだが

 

「全然ダメですタクヤ先輩」

「どこが?」

 

全く遺憾である

 

「なんで最終的に雑煮を作るになるんですか?」

「いや瀬田の好きな物が雑煮だから作っているんだが」

「それとこれとは話が違います!」

 

でも美味しいって言ってくれるから嬉しくてつい

 

「夜呼び出して雑煮作り始める友達を見てどう思います?」

「やばいな」

「そうですよね!」

「でも俺は雑煮用の道具と材料をちゃんと用意してたからセーフ」

「アウト!」

 

なんだい…ご機嫌斜め30度だな

 

「ちなみに雑煮作った後のプレゼントは何渡したんですか?」

 

確か夜呼び出した時は…

 

 

 

”餅欲しかったら言えよ?まだ余ってるから”

”いや大丈夫だよタクヤ。それより出汁変えたのかい?”

”おっ!よく分かったな”

”ふっ…当然さ”

”それより、これ誕生日プレゼント。たいした物じゃないが”

”ありがとうタクヤ。開けても良いかい?”

”良いぞ”

”…ッ⁉︎これはっ!”

 

 

 

 

「iT◯nesカード一万円分だ」

「は?」

「iT◯nesカード一万円分」

「は?」

「だから…」

「分かってますよ!なんでiTu◯esカードなんですか!」

 

だって現金じゃイヤらしいし、それにi◯unesだとガチャ引けるじゃんか。

 

「(ありえ)ないです」

「でも一万円分だぞ?」

「ハァ…(クソデカ溜息)じゃあスマブラの時は何渡したんですか?」

 

あの時は…

 

 

 

”タクヤ…クッパの道連れはやめてくれないか…”

”俺は手加減なんかしない”

”あぁ!私のネスが…あぁ…儚い…”

”よし!終わったな!それじゃあコレ、雑煮と誕生日プレゼント”

”ん?…ああ、そういえば誕生日だったね。…っ⁉︎これはっ!”

 

 

 

「カラフルに着色した花をフラワーアレンジメントして渡した」

「着色?…アレンジメント?」

「紫色と青色に着色したカーネーションとガーベラを小さい籠に入れて渡した」

「すごいちゃんとしている(小並感)」

「まぁね」

 

当時は生け花にハマってたからな

 

「いや、今年もそれでいいじゃないですか」

「せっかくの誕生日を毎年同じ事するって嫌じゃん?」

「ならスマブラなんてしないでロマンチックに花束渡せば…」

「それは恋人にやりたい」

「えっ!iT◯nes渡した人とは思えない」

「だから考えて上原、俺は何をすれば良い?」

 

上原は眉間にシワを寄せ、やがてこう言った。

 

「べつに何でもいいじゃないですか?大切なのは気持ちですよ」

「気持ち?」

「そうですよ。それと薫先輩のイメージと意外性です」

「イメージと意外性?」

「はい!それじゃ私コーヒー貰って帰るから(棒読み)」

 

気持ち…瀬田のイメージ…

気持ちには自信がある。

それに瀬田のイメージは色は紫、それ以外はバンドと王子様と分かりやすい。

そして意外性となると……ふむ。大体分かった。

俺は携帯を取り出し、ある人物に電話をした。

 

「もしもし。今大丈夫か?」

 

 

 

 

 

そして2月28日。放課後の羽丘女子学園。

 

「やぁタクヤ…どうしたんだい?」

「瀬田、お前今日誕生日だろ?」

「ああ…そうだね。それじゃあ今年も雑煮かい?」

「今年は違う」

 

そう、今年は一味違う。上原が最後に言った意外性、それは俺が決してしないと思う物。

 

「お前の爪にネイルさせて貰えないか?」

「⁉︎」

 

そう、ネイルだ(大事な事なのでry)

 

「驚いた…タクヤが私にネイルとは…出来るのかい?」

「もちろん」

 

あれから三日間、今井にみっちり仕込んでもらい合格だと言われた。だから腕は確かなはず

 

「気に入らなかったらすぐに落としても構わない」

「いや…よろしく頼むよ。すごい楽しみだ」

 

良かった。もしダメだと言われたら雑煮とiT◯nesカードになってた。

 

「ありがとう。それじゃ右から行くか」

 

まずネイルする前にヤスリで爪を整え、甘皮(爪の根元の薄い皮膚)を綿棒で押し上げ余った甘皮を木の棒で取り除き、水を含ませたコットンで全体を拭く。それを全部の爪にする。

そして色を付けやすくする為にベースジェルという液を皮膚に付かないよう薄く塗って…

 

 

〜〜〜数十分後〜〜〜

 

 

よし、完成だ。

 

「すまん時間掛かった」

「驚いた…いや、たまげたなぁ…」

 

俺がしたネイルは爪全部の基本カラーは紫で仕上げ、その上から爪それぞれに別の色でデザインを施した。

まず親指はオレンジと白で漫画肉を、人差し指はピンクと黒と白を使って熊、中指は黄色でヒマワリ、薬指は白で白馬、小指は水色でクラゲを描いた。左も同様に施した。

 

「これは…」

「分かった?」

 

基本カラーの紫は瀬田。オレンジの肉は北沢、ピンクの熊はミッシェルもとい奥山、黄色のヒマワリはこころ先生、白馬は瀬田、水色のクラゲは松原、つまりハローハッピーワールドをイメージしてデザインした。

 

「今思うと凄い奇抜だなコレ」

「これが良いんだよ…ああ…儚い…」

 

手を上に向け眺める瀬田は一枚の絵のように様になり、どこかの王子様のようだった。

 

「それで良い?」

「もちろんさ」

 

どうやらお気に召したようだ。

良かった、自分の爪で練習したかいがあった。

 

「誕生日おめでとう…かおちゃん」

「タクヤ今なんてなんと⁉︎」

「雑煮食べよう…ちゃんと。って言った」

「いや今かおちゃんって!」

「言ってない言ってない。それより雑煮食べよう。タッパーウェアに入れて来たから」

 

この後、めちゃくちゃ雑煮食べた。

 

 

 

 

 




もし、対バンした時に名前がcv細谷佳◯が言いそうな台詞の奴がいたら…そいつは多分俺です。
すみませんリズムゲーム凄い苦手なんです


用語解説

ガーベラ
花の一種。花言葉は希望、前に前進。それを昨日知って何故かあの名シーンを思い出して笑いそうになった。


カーネーション
花言葉は永遠の幸福。
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