スクスタクエスト〜空と海と大地と呪われしYAZAWA〜   作:『シュウヤ』

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更新ペース、実際のゲームのプレイ進行具合と同じなんですよね。なので更新サボるとゲーム進められない……。


第12話

携行品等を確認、補充した三人は、再び鞠莉が待っている受け付けの場へと向かう。

「準備は終わったかしら?」

「うん!」

「OK! さあ、船を出して!」

受け付けの船乗りに振り返った鞠莉は、大きな声で指示を出す。

船乗りも敬礼をしながら応える。

「イエッサー!」

「ヨーソロー!」

「……あれ? 一人混じってない?」

 

 

 

 

定期船に乗り込んだ三人と鞠莉は、潮風に吹かれながらゆっくり前進を始めた船で警戒にあたる。

 

しばらく進んだ後、

「──何か見えるよ!」

後方にいた愛が大声を出した。

急いで駆け寄ると、海面がブクブクと泡立ち始めていた。

そして、赤い二本の触手が飛び出す。吸盤のついたその触手は、

「……タコ?」

「──気に入らねえなあ」

首を傾げた穂乃果の耳に、言葉が飛び込んでくる。触手を辿るように視線を下げると、

「……イカ?」

「タコじゃないの?」

「ハイブリッドって感じするね〜」

イカとタコを足して二で割ったような魔物が顔を出していた。

「気に入らねえ。まったく気に入らねえ。いつもいつも断りなく、このオセアーノンさまの頭上を通りやがって……」

ぶつぶつ呟き始めた、オセアーノンの名乗った魔物は触手で三人を示す。

「なあおい、まったくニンゲンってヤツは、しつけがなってねえと思わねえか?」

「そうなの?」

「いや、私に聞かれても……」

「愛さん、いただきますは大事だって教わったよ?」

「多分、そういう事言ってるんじゃないと思うけど……」

緊張感の無さに曜が肩を落とすと、

「海に生きる者を代表して、このオレさまがニンゲン食っちまうか?」

オセアーノンは物騒な事を言い出した。

「おおそうだそうだ! 食っちまえ食っちまえ!」

「っ! 来るよ、二人共!」

「任せて!」

「迎え撃つじゃん!」

緊張感の無い雰囲気から一転、敵意を感じた瞬間に穂乃果も愛も武器を構えていた。

 

[オセアーノンがあらわれた!]

 

「最初から全力で行くからね!」

真っ先に斬り込んだのは、穂乃果。

 

[穂乃果はかえんぎりを放った! オセアーノンに22のダメージ!]

[愛のこうげき! オセアーノンに15のダメージ!]

[曜はかぶとわりを放った! オセアーノンに24のダメージ! オセアーノンの防御を14下げた!]

 

幸先よく三人が攻撃を与えると、

 

[オセアーノンはもえさかるかえんを吐いた!]

 

オセアーノンは口から炎を吐き出す。

 

「うわちちっ」

 

[穂乃果は25のダメージを受けた!]

[曜は23のダメージを受けた!]

[愛は25のダメージを受けた!]

 

「そんな攻撃してくるのか……。油断できないや……」

 

穂乃果は剣を持つ手を握り直すと、再び構える。

 

[穂乃果のこうげき! オセアーノンに26のダメージ!]

[愛のこうげき! オセアーノンに30のダメージ!]

[曜はかぶとわりを放った! オセアーノンに36のダメージ! オセアーノンの防御を12下げた!]

 

「曜ちゃんナイス!」

打たれ弱くなる敵に、穂乃果は曜へ向かって親指を立てる。

「ほのほの来てるよ!」

「え? ──うわぁ!」

 

[オセアーノンのこうげき! 穂乃果は18のダメージを受けた!]

 

「痛てて……」

「よそ見はダメだぞほのほの!」

飛んできた激に、

「……うん、分かった!」

穂乃果は自分に喝を入れる。

 

[穂乃果は全身に力をためた! 穂乃果のテンションが5上がった!]

[オセアーノンはなぎ払った! 穂乃果は20のダメージを受けた! 曜は19のダメージを受けた! 愛ら20のダメージを受けた!]

 

触手を右から左へ振り払い、三人まとめて攻撃してくるオセアーノン。

「──でりゃぁぁぁ!」

 

[穂乃果は全身に力をためた! 穂乃果のテンションが20上がった!]

 

そんな猛攻に怯まず、穂乃果は耐える。

「穂乃果ちゃんもしかして……」

「……なるほどなるほど」

そんな穂乃果を見て、曜と愛は思惑を察する。二人で頷きあうと、

 

[曜はかぶとわりを放った! オセアーノンに34のダメージ! オセアーノンの防御を13下げた!]

[愛はホイミを唱えた! 穂乃果のキズがかいふくした!]

 

穂乃果のサポートに回る。

 

 

 

 

[オセアーノンはもえさかるかえんを吐いた! 穂乃果は24のダメージを受けた! 曜は23のダメージを受けた! 愛は23のダメージを受けた!]

 

「ぐっ……」

受けたダメージがかさみ、曜の足が揺れた頃、

 

[穂乃果は全身に力をためた! 穂乃果のテンションが50上がった! 穂乃果はハイテンションになった!]

 

「お待たせ二人共! ありがとう!」

穂乃果は鋭い眼差しで、武器を構えた。

「穂乃果ちゃん、任せたよ!」

「やっちゃえほのほの!」

ホイミで曜の回復をした愛も叫ぶ。

「っ…………。てやぁぁぁぁぁっ!」

 

[穂乃果はかえんぎりを放った! オセアーノンに114のダメージ! オセアーノンをたおした!]

[オセアーノンをやっつけた!]

 

 

 

 

 

 

「ぐぎゃぁぁぁぁっ!」

船の甲板に身を乗り出していたオセアーノンは、たまらず落下。バッシャーンッと大きな水柱が上がった。

「やった……?」

手ごたえを感じつつも、念の為剣を手にしたまま穂乃果は海面を覗き込む。

「……いやぁ、お強いんですねえ。おみそれしました。いえホントホント」

口元からブクブクと泡を立てながら、急に低い姿勢でオセアーノンは喋る。

「「「…………?」」」

態度の急変っぷりに、三人は顔を見合わせる。

「コレ言い訳っぽいですが、今回の件ワタシのせいじゃないんですよ。そうそう! アイツのせいなんです!」

「“アイツ”って?」

「いえね。こないだ、道化師みたいな野郎が海の上をスーイスイと歩いてましてね。ニンゲンのくせに海の上を歩くなんてナマイキなヤツだと思って睨んでたら、睨み返されまして……」

「……海のボスしょぼいね」

「愛ちゃんしーっ!」

「それ以来、ワタシ身も心もヤツに乗っ取られちゃったんですねえ。船を襲ったのも、そのせいなんですよ」

責任転嫁しているような気もしたが、たった今懲らしめたばかりなので三人は話を聞く。

「──てなわけで、悪いのはワタシじゃなくてあの道化師野郎なんですが、これはほんのお詫びの気持ちです。海の底に落ちてた物で恐縮ですが……」

何やら海から触手を持ち上げたオセアーノンは、穂乃果の手に何かを落とした。

 

[穂乃果は金のブレスレットを手に入れた]

 

「わあ、綺麗だね」

「なーるほど。金なら錆びないもんね」

「──それじゃあワタシは、この辺で退散しますね。ではでは皆さん、よい船旅をば〜!」

調子の良い事を言ったオセアーノンは、そのまま海の底へ姿を消した。

「うーんと、これでもう襲ってはこないんだよね?」

「多分……。自分は悪くないとか言ってたし」

「ホントは悪い魔物じゃないのかもね〜。操られてただけなのかも。私達がガツンと目を覚ましてあげたわけだ!」

少し拍子抜けした三人だったが、駆け寄ってきた鞠莉に気付き甲板に向き直る。

「思ったよりstrongね! 正直、あんまり期待してなかったのよね。ビックリしたわ!」

「ええ……」

あんなに頑張ったのに、と穂乃果は少しだけ落ち込む。

「まあまあ、今は見直してくれたみたいだからさ」

「そうそう! 穂乃果ちゃん凄かった!」

フォローする二人を眺めながら、

「そういえば、あなた達の名前聞いてなかったデース」

鞠莉は今さらすぎる事実に気付く。

「──穂乃果に曜に愛ね。改めて、魔物を倒してくれてThank you! これでドルマゲスを追えるわ!」

晴れやかな笑顔で三人の手を取った鞠莉は、

「疲れたでしょうし、一度ポルトリンクへ戻りましょう。船を戻すよう言ってくるわね。チャオ〜」

手を振ると船内へ戻っていった。

「「「…………」」」

取り残された三人は、どうしていいか分からず頭上の青い空を見上げた。

 

 

 

 

 

・穂乃果

LV14

どうのつるぎ

うろこのよろい

皮の盾

皮のぼうし

金のブレスレット

 

・曜

LV14

石のオノ

たびびとの服

うろこの盾

皮のぼうし

スライムピアス

 

・愛

LV14

ブロンズナイフ

皮のこしまき

うろこの盾

皮のぼうし

金のブレスレット

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