スクスタクエスト〜空と海と大地と呪われしYAZAWA〜   作:『シュウヤ』

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流石に全モンスター登場は尺が長すぎたので、独断と偏見でモンスターを絞っていきます。今後このモンスターは出して欲しいなどありましたら、コメント下さい。


第3話

滝の洞窟へ入った穂乃果達三人。

「わー、やっぱりちょっと薄暗いね」

「ちょっとジメジメしてるしね〜」

「ほいお二人、松明。辺りを照らすには明かりが必要だからね」

意外と奥まで続いていそうな洞窟を、三人は慎重に進んでいく。

「洞窟には、さっきまでと違うモンスターもいるだろうから気を付けないとね」

曜がそう呟いた直後、暗がりから何やら影が飛び出してきた。

 

[ドラキーがあらわれた!]

[メタッピーがあらわれた!]

 

大きな口のコウモリに、ずんぐりした機械仕掛けのような鳥のモンスター。

「ちょっと可愛いかも?」

「穂乃果ちゃん、昨日もそう言って攻撃されてたよね……」

「はっ、そうだった。もう騙されないぞー!」

「誰も何もしてないけどね……」

曜の呆れ声など知らず。穂乃果は剣を振りかぶる。

 

「穂乃果のこうげき! ドラキーはひらりと身をかわした]

 

「えっ⁉︎ 避けられた!」

 

[ドラキーのこうげき! 穂乃果は1のダメージを受けた!]

 

「そんなに強くない! これなら大丈夫そう!」

反応に忙しい穂乃果。

 

[メタッピーはピオリムを唱えた! メタッピーのすばやさが6ふえた! ドラキーのすばやさが8ふえた!]

 

そして今度は、敵の俊敏さが増す。

「とりあえず、片方だけでも!」

 

[曜はかぶとわりを放った! メタッピーに10のダメージ! メタッピーの防御が6下がった!]

 

曜はくるりと空中で一回転すると、メタッピー目がけて斧を振り下ろした。

 

[愛のこうげき! メタッピーに12のダメージ! メタッピーを倒した!]

 

「むむ、私も負けてられないね!」

 

[穂乃果はかえんぎりを放った! ドラキーに15のダメージ! ドラキーを倒した!]

[魔物のむれをやっつけた!]

 

「おっ、やるじゃん穂乃果ちゃん!」

「えへへ〜!」

ハイタッチ。からの穂乃果はVサイン。

「よーし、このままジャンジャン行こうじゃん!」

「「おー!」」

 

[バブルスライムがあらわれた!」

[いたずらもぐらたちがあらわれた!]

 

半分液状と化した緑色のスライムに、スコップを持ったモグラ。

「あのスライム、身体に悪そうな色してるねぇ……」

「モグラの方も、悪そうな目つきしてるよ?」

「何にせよ、倒せば問題ないっしょ!」

 

[愛はポイズンダガーを放った! いたずらもぐらAに5のダメージ! いたずらもぐらAは猛毒におかされた!]

[曜のこうげき! いたずらもぐらAに8のダメージ!]

 

「じゃあ、穂乃果はこっち!」

 

[穂乃果はかえんぎりを放った! バブルスライムに12のダメージ!]

[いたずらもぐらAのこうげき! 曜は2のダメージを受けた!」

[いたずらもぐらBは全身に力をためた! いたずらもぐらBのテンションが5上がった]

[バブルスライムのこうげき! ミス! 穂乃果はダメージを受けない]

[いたずらもぐらAは猛毒のダメージを受けた! いたずらもぐらAを倒した!]

 

「時間差攻撃ってやつだね! 愛ちゃん凄い!」

「ちょっと違うような……まあいいか」

「右のモグラが、ちょっと危ない気がするし一斉攻撃しよう!」

テンションを上げて大ダメージを狙ういたずらもぐらに三人のこうげきが襲う。

 

[穂乃果はかえんぎりを放った! いたずらもぐらBに14のダメージ!]

[愛のこうげき! いたずらもぐらBに9のダメージ! いたずらもぐらBを倒した!]

[曜はかぶとわりを放った! バブルスライムに12のダメージ! バブルスライムを倒した!]

[魔物のむれをやっつけた!]

[曜はホイミの呪文を覚えた!]

[愛はメラの呪文を覚えた!]

 

順調に洞窟を進んでいく三人。下へと降りる階段と、そこの前に立つ男を発見。

「いやあ、滝を見に来たらたまたまこの洞窟を発見したんですよ。絶対に何かあると思って入ってみたんですが、思ったより複雑でしてねぇ。しかも、強そうな魔物が奥の通路を塞いでて。もう散々です」

「強そうな魔物?」

「何だろうね? ちょっと気になる」

「水晶はその先にあるのかな? だとしたら、頑張り所って事になるじゃん」

特に忠告を聞き入れる事なく、穂乃果達は階段を下る。狭い通路を少し進むと、左右から滝が流れる開けた場所に出た。そしてその先に、朽ちかけた木の扉が見えた。

「扉の前に何かいるよ?」

近付いてみると、大きな木のハンマーを持ったモンスターだと分かった。それが扉の前で仁王立ちをしている。

「うーん、こっそり通り抜けるのは無理そうだね……」

「でも水晶は無さそうだし、進むしかなさそうだね」

「すんなり通してくれそうにないなぁ……」

念の為穂乃果はホイミを唱えて、HPを回復しておく。

そしてモンスターへと歩み寄る。

「ほほう、このオレさまに近付くとは。お前、ちょっとは度胸があるようだな」

案の定素通りはできず、目の前まで来た時に横柄な声をかけられた。

「えーっと……」

その態度っぷりに、流石の穂乃果も若干腰が引ける。

「ふっ、分かっているとは思うが……この先に進みたくばこのオレさまを倒す事だ。どうだ? そこまでの度胸はあるかな?」

予測はできた事態に、曜が不安そうに穂乃果に声をかける。

「ど、どうしよう……」

穂乃果の額に一筋冷や汗が流れたが、

「……やろう。だって、ここで引き返すわけにはいかないもん!」

「ほのほのなら、そう言うと思ったよね」

愛は楽しそうに、短剣に手をかける。

その反応を見たモンスターは、

「そ、そうか。お、お前は確かに、度胸があるようだな。と、いう事は腕にも自信があるのだな……?」

何やらしどろもどろ。

おやと首を傾げる穂乃果達。

「…………………」

しばらく黙るモンスター。

「む、むう…………………………」

なんとも言えない沈黙が流れ、

「……よ、よし! その度胸に免じてわ今回は通してやる事にしよう。気を付けて行くのだぞ」

モンスターは道をあけた。

「え…………」

それは想定外だった穂乃果は、気の抜けた声を出す。

「えっと……通っていいの?」

思わず訊いてしまう曜。

「な、何だ? もしかしてお前達、“本当は弱いのでは?”とか思ってるんじゃないだろうな? そんな事は断じてないぞ! 今回は特別なんだ! よーく覚えておくようにな」

「まあ、通してくれるんならいっかね?」

三人は拍子抜けして顔を見合わせたが、一応感謝して奥へと進んだ。

 

 

 

 

[びっくりサタンがあらわれた!]

だいぶ洞窟も奥まで進んだ頃、赤い身体に青いズボンを履いたタップダンスのように飛び跳ねるモンスターと対峙。

「ノリノリだなぁ。踊りたくなっちゃう!」

「戦闘中だから、思ってもやらないでよ?」

曜がそう注意を促した直後、

 

[びっくりサタンは誘う踊りを踊った! 穂乃果はつられて踊ってしまった!]

[穂乃果はつられて踊っている!]

 

「ええー⁉︎」

あまりにも完璧な流れに、曜は思わず声を上げてしまった。

「Let’s go! 変わんない世界じゃない do I do I live〜!」

「しかもちょっとノリノリだし……」

「オリジナリティ求めて歌まで歌っちゃうなんて、流石ほのほの」

「感心してる場合じゃないよね⁉︎」

「…………はっ!」

「あ、戻った」

ようやく我に返ったのか、攻撃どころではない穂乃果。

 

[曜はかぶとわりを放った! びっくりサタンに11のダメージ! びっくりサタンの防御が8下がった!]

[愛のこうげき! びっくりサタンに15のダメージ! びっくりサタンを倒した!]

[びっくりサタンをやっつけた!]

 

「いや〜ついつい楽しそうなダンスしてたからつい……」

たはは、と気まずそうに笑う穂乃果。

「気を付けてよね〜」

「ほのほのらしくていいじゃん」

曜も愛もそれを責めたりはしない。敵の行動なので割り切っているかもしくは、穂乃果だからと諦めているかどちらか。

 

 

 

 

さらに奥へと続く階段を下ると、そこは一本道だった。

最奥部では一際大きな滝が流れ落ち、その滝の前に何か輝く球体があった。

「あっ、ねえあれじゃない? ユリマちゃんが言ってた水晶って」

「ホントだ、それっぽい。ホントにあったんだね」

「ユリマっちも、占い師の才能あるのかもね〜」

ともかくこれでお願い達成だと三人が水晶に手を伸ばすと、

「どぉ〜りゃあ〜!」

「うひゃっ⁉︎」

何かが滝の中から飛び出してきた。

「ふぁっふぁっふぁっ! 驚いたじゃろう? わしはこの滝の主、ザバンじゃ!」

額に大きな傷を持った赤い半魚人のようなモンスターは、そう名乗った。

「わしは長い間待っておった。お前で、何人目になるかのう……。今度こそ、今度こそと思いながらかれこれ十数年……。長い歳月であったなぁ」

「えっと、何がです?」

話が見えない穂乃果達は、話は通じると判断しそう訊ねる。

「前置きはこれくらいにしておこう。……いいか、正直に答えるのだぞ」

睨みをきかせながら言葉を紡ぐザバンに、穂乃果は息を飲む。

「お前が、この水晶の持ち主か⁉︎」

「違うよ」

正直な穂乃果は、正直にノータイムで即答。

「なんと、また違ったか……。ならばゆくがいい。この水晶の持ち主を、わしはまた待つ事にしよう」

そう言って、ザバンは滝の中に消えていった。

「え、行っちゃった……。この水晶、持って行ったらダメなのかな……?」

穂乃果は困惑しながら、相変わらず目の前に浮かぶ水晶を眺める。

「あのザバンってモンスターの持ち物でもないみたいだし、いいんじゃない?」

「でも他に持ち主がいそうな口ぶりだったよね?」

「でも十年以上持ち主が現れてないんだし、いいんじゃないかな?」

「うーん、じゃあいっか」

三人はそう結論付けて再び水晶に手を伸ばす。

「どぉ〜りゃあ〜!」

「また出た!」

すると、ザバンも再び姿を現す。

「なんじゃ、またお前か? やはり、お前がこの水晶の持ち主か?」

「違うよ」

再びノータイム即答。

「ならばゆくがいい。持ち主以外に用は無い」

そして再び滝に消えるザバン。

「……これ、このままだときりが無いんじゃ……?」

「水晶は、あのザバンがしっかり見張ってるみたいだねー。こっそり持っていくのは無理っぽいかな?」

三人は少し相談すると、

「……うん、そうしよっか」

「仕方ないよね」

「ちょっと怒った感じだったから、どうなるかね〜」

三度、水晶に手を伸ばす。

「なんじゃ、まだいたのかお前達。本当にこの水晶の持ち主じゃないんだな?」

やはり現れたザバンに、

「いやー、実はそれ穂乃果が落としちゃって」

大根役者もビックリな棒読みで穂乃果が答える。

そもそも十年以上前だったら、私達まだ子供だなぁと思い至り嘘に不安を覚えた曜だったが、

「おお! おお! ついに現れたかこのうつけ者め!」

当のザバンはそんな事はお構いなし。

「いやというほど懲らしめてくれるわ!」

怒りに震えて大声を上げた。

 

 

 

 

・穂乃果

LV8

どうのつるぎ

たびびとの服

皮の盾

バンダナ

ーーー

 

・曜

LV9

石のオノ

布の服

皮の盾

皮のぼうし

ーーー

 

・愛

LV8

ブロンズナイフ

布の服

皮の盾

皮のぼうし

ーーー

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