スクスタクエスト〜空と海と大地と呪われしYAZAWA〜   作:『シュウヤ』

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この戦闘って強制らしいですね。トヘロスで突っ切るプレイヤーの詰み防止っぽい。


第39話

 メダル王女の城をあとにし、再度船に乗り込む一行。城内で、

「海を歩く道化師を見たんだよ……」

 と語る船乗りを発見し、話を聞いた。

「あの人の話だと、海を歩く道化師の男──間違いなくドルマゲスは、ベルガラックへの航路を進んでたらしいね」

「ベルガラックって?」

「あー、その街なら知ってるよ。カジノがあるとこだ」

 答えたのは千歌。

「え、何で千歌ちゃんが知ってるの……?」

 修道院で過ごしていた千歌には、カジノなど正反対の場所のような気がするが。

「いやーまあホラ? 私って結構自由にやってたし? ドニの町で賭けポーカーとかよくやってたから……。そこで旅人とか商人がよく話してたんだよ。行った事はないけど」

 他の五人は納得する。そもそも千歌は、修道院が頭を抱える問題児だったのだ。

「そのベルガラックって、どこにあるの?」

「それはさっきの人からちゃんと聞いておいたよ」

 愛は地図を広げると、人差し指を置く。

「これが西の大陸ね。で、ベルガラックはここ」

 愛が示したのは、大陸の北西に近い場所。かなり距離があるように見えるが、

「これもさっき聞いた話なんだけど、西の大陸の東側ってどこも断崖絶壁が続いてて接岸できる場所が全然ないんだって。だから、ちょっと遠くても結局ベルガラックへの航路が確実らしいよ」

 教会があるからそれを目印にするといいって言ってた、と締めくくる愛。

「じゃあ、目的地は決まったね」

「そうだね。漠然と『西の大陸』じゃなくて、ようやくちゃんと進むべき道が見えたって感じ」

「──よしっ、行こう! ベルガラックへ!」

 

 

 

 

 両側を高い崖に阻まれた狭い航路を進んでいると、かなり高い位置に崖を渡しているアーチがかかっていた。よく見ると、その上には建物の屋根が。

「あそこがベルガラックかな」

「ん〜いや、多分違うと思う。聞いた話と地図の位置が合わないし」

「むーそっか。でもいつか、あの街にも行けたらいいなぁ」

「観光じゃないんだから……。にこ達はあくまで、ドルマゲスを追って西の大陸に向かってるのよ。そこんとこ忘れんじゃないわよ」

「分かってるってばにこちゃ〜ん」

「その緩さが不安なのよね……」

 

[海竜があらわれた!]

 

「こうやってモンスターが出てきても、対応できなくなるわ……よ……」

「うわっ⁉︎ ホントに出てきた⁉︎」

「キニコちゃんが呼び寄せた⁉︎」

「そんな訳あるかっ! 早くなんとかしなさいよ!」

 慌てて距離を取るにこと、臨戦態勢に入る四人。だが、反応が遅れたせいか先手を許してしまう。

 

[海竜はジゴフラッシュをとなえた!]

[まばゆい光が穂乃果達をおそう!]

[穂乃果は30のダメージを受けた!]

[曜は32のダメージを受けた!]

[愛は30のダメージを受けた!]

[千歌は29のダメージを受けた!]

 

 強烈な閃光が質量を伴って四人に襲いかかり、

「ぐっ……⁉︎」

「目が……!」

 四人の目を眩ませてしまう。

 

[穂乃果のはやぶさのごとき高速の二回こうげき! ミス! 海竜にダメージを与えられない]

 闇雲に振るった穂乃果の攻撃は、あらぬ方向へと向けられていた。

「ちょっと! どこ向かって剣振ってんのよ!」

「そ、そんな事言われても……」

 にこからの激が飛ぶが、穂乃果もわざとではない。

「──でりゃ!」

 

[曜のこうげき! 海竜に45のダメージ!]

 

「おっ、当たった……?」

「じゃあ、曜ちゃんの向かった方へ……!」

 

[千歌はさみだれ突きをはなった! ミス! 海竜にダメージを与えられない]

 

 気配を頼りに攻撃を繰り出した曜と千歌だったが、結果は五分五分。

 

[海竜のこうげき! 千歌は36のダメージを受けた!]

 

 海竜からの噛みつきを受け、未だ暗闇に包まれたままの四人は焦る。

「こなくそー!」

 

[愛はメラミをとなえた!]

[海竜に79のダメージ!]

 

「おっ……? 今の感覚……?」

 何かに気付く愛。

「みんな! 直接攻撃じゃなくて、呪文を使ってみて! 魔法なら、ある程度勝手に敵の方へ飛んでくみたい!」

「なるほど……!」

 その指示を聞いた三人は、それぞれ頷く。

 

[穂乃果はベギラマをとなえた! 海竜に65のダメージ!]

[千歌はバギマをとなえた! 海竜に61のダメージ!]

[曜はメラミをとなえた! 海竜に59のダメージ! 海竜をたおした!]

 

 魔法の集中砲火を浴びせ、なんとかモンスターを撃退する。

「は〜……倒せた……」

「厄介な事してくるモンスターがいるんだねぇ……」

「あぁ、太陽がこんなにも眩しくてありがたいと思えるなんて……」

「やっぱりこれも、ドルマゲスの影響なのかなぁ」

 一戦終えたばかりで談笑する四人と二人を乗せて、古代船は西のベルガラックを目指す。

 

 

 

 

 

 

・穂乃果

LV23

はがねのつるぎ

鉄のむねあて

せいどうの盾

しっぷうのバンダナ

スライムピアス

 

・曜

LV22

鉄のオノ

せいどうのよろい

鉄の盾

サンゴのかみかざり

金のブレスレット

 

・愛

LV23

まどうしの杖

おどりこの服

キトンシールド

毛皮のフード

金のロザリオ

 

・千歌

LV23

ホーリーランス

レザーマント

騎士団の盾

スライムのかんむり

聖堂騎士団の指輪

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