─────────テント前─────────
冨樫「ふぅ、やっと着いた」
七宮「そうだね・・・あっ」
冨樫「どうしたん──」
丹生谷「七宮・・・良かった」
小鳥遊「・・・」
冨樫「六花!?起きてたのか?えっと、これはだな」
七宮「ごめん!邪王真眼!!!全部私が悪いの!勇者は何も悪くないから!!」
小鳥遊「・・・」
すたすた
七宮「っ・・・」
小鳥遊「勇太!!!なんでソフィアがこんなにボロボロなの!!勇太が付いていながら!!」
七宮「えっ」
小鳥遊「ソフィア、丹生谷から話は聞いている。大丈夫、悪いのは全部勇太」
冨樫「おい丹生谷!いったいなんて説明したんだよ!!」
丹生谷「富樫君が七宮を泣かせて、一人で森に行かせたって」
冨樫「間違ってないけど間違ってる!!!!」
七宮「あの、ごめんね二人とも、心配かけちゃって。もう・・・こんなことしないから」
ぎゅっ
七宮「わっ、じゃ、邪王真眼?服汚れちゃうよ」
小鳥遊「うん。もうこんな危ないことしちゃだめ」
七宮「う、うん、あのね、そうじゃなくて、さ・・・」
小鳥遊「勇太を好きになるのはしょうがない。かっこいいもん」
七宮「そうだよね・・・へっ?///」
冨樫「・・・」
丹生谷「ちょ、ちょっと小鳥遊さん?!」
小鳥遊「私は勇太が好き。ソフィアも好き。ついでに丹生谷も好き。」
七宮「う、うん。」
小鳥遊「ソフィアは?」
七宮「・・・私もだよ。勇者が好き。邪王真眼も好き。ついでにモリサマも好き。」
丹生谷「ついでってなによ」
小鳥遊「じゃあ大丈夫だよ。私と勇太も大丈夫だった。困難を乗り越えるために、みんなも協力してくれた。」
丹生谷「あんたは普段から強すぎるのよ、七宮」
七宮「モリサマ・・・」
丹生谷「ちょっと弱気になったくらいで背負い込み過ぎ。あんたはずっと独りで戦ってきたんでしょ、これからは私たちのことも頼りなさい。あとモリサマって言うな。」
七宮「うん・・・」
丹生谷「何よまだなにかあるの?」
七宮「いや、こんなに簡単で良いのかなって」
小鳥遊「邪王真眼は最強!簡単に決まっている!ゲルゾニアンサス、魔王魔法少女、モリサマもいればどんなことでも朝飯前!」
七宮「邪王真眼・・・うん!そうだね!にーはっはっはっ!!魔王魔法少女も最強だよ!!」
冨樫「よし、一件落着だな」
丹生谷「毎度世話焼かせるわね」
連環天則の中で変わるものと変わらないもの
私の言葉で君の世界は変わらないけれど
丹生谷「ふぁ~あ。夜更かしはお肌の大敵なのに・・・」
小鳥遊「ん~私も眠い。」
君への想いに、いつか
七宮「お休み、みんな」
冨樫「あぁ、また明日」
小鳥遊「お休み」
もっと素敵な名前をつけられたなら
七宮「ねえ勇者」
冨樫「ん?」
七宮「ありがと」
冨樫「どういたしまして」
その時は・・・また・・
七宮「勇者はこれからも私の勇者だよ」
おわり
──────────次の日─────────
凸守「一番良い時に寝ていたなんて凸守一生の不覚デース!何故起こさなかったのデスかニセサマ―!!」
丹生谷「苦情は受け付けないわ。言ったでしょ」
凸守「聞いてないデースよそんなこと!」
五月七日「相変わらず仲がいいね~二人は」
小鳥遊「凸守、今日の予定を教えて」
凸守「はい!今日は全員参加の肝試しをするデース!近くにとっておきの道があるデスよ!」
冨樫「お!おもしろそうだな!」
凸守「二人組で夜道を歩くデース!このくじ引きでペアを作るデスよ!!」
五月七日「六花ちゃんと富樫君は一緒が良いんじゃないかな~」
小鳥遊「んな///き、気を使わなくても大丈夫。みんなでくじを引こう」
────────くじ引き─────────
五月七日「えっと~一組目は富樫君と七宮ちゃんだね!」
小鳥遊「・・・」
冨樫「・・・」
七宮「・・・あぁーーー!もう!」
だっ!!
凸守「ソフィアリングが逃亡したデスと!?よっぽど肝試しが苦手なようデスね」
五月七日「お~い!全員参加だよ~!」
小鳥遊「・・・はっ!勇太!早く追いかけて!!」
冨樫「え、俺?!ったく、おい!七宮!!」
七宮「来ないで~勇者~!!!」
丹生谷「はぁ・・・」
私の悩みの種は、どうやらもう少し続くみたい
ほんとにおわり
最後まで読んでくださって本当にありがとうございます!!
また何かお話を書けたらなと思っておりますので、興味がありましたらその時はまたよろしくお願いします!!
ありがとうございました!!