七宮「星が瞬くこんな夜に」   作:秋野親友

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悩んでいる七宮にお出かけのお誘いが来ます。ゲルゾニアンサスが復活した後の話として書いています。会話が多いのでSS風になっています。小説ではないかもしれません。


みんなでお出かけ

──────────私立銀杏高校校舎─────────

 

丹生谷「珍しいこともあるのね、中坊が部員を招集するなんて」

 

五月七日「なるほど!それでモリサマちゃんはいつもよりやる気に見えるんだね!」

 

丹生谷「んなわけないでしょ!」

 

五月七日「いたっ! もう~先輩なのに~」

 

丹生谷「まったく、、、これでまた中二病がらみだったら牛乳1リットルだわ」

 

五月七日「そんなこと言っても・・・あれ?いつもより部室が騒がしいね」

 

丹生谷「ん、この声・・・?」

 

ガラガラ

 

七宮「にーはっはっはっ!!行け!魔王流星軍〈デーモン・メテオ・アーミー〉!!!」

 

小鳥遊「シュバルツシルト!!くっ、魔王魔法少女!!以前の戦いより更に強くなってる!」

 

凸守「マスター!加勢するデース!!ニョルニルハンマー!!」

 

七宮「にーはっはっはっ!!!敵が二人に増えても同じことだよ!」

 

丹生谷「し、七宮!?なんであんたが学校にいるのよ!?!?」

 

五月七日「あ~七宮ちゃんいらっしゃい!」

 

丹生谷「あんたもちょっとは驚きなさい!!」

 

五月七日「いたいよ~モリサマちゃん~」

 

七宮「にーはっはっはっ!!!邪王真眼に召喚されたんだよ!呼ばれて飛び出てソフィアリング!」

 

丹生谷「呼ばれたからってなにまた不法侵入してんのよ!!小鳥遊さんも学校に呼ばなくたって、家に行けばいいでしょ!!七宮ん家あんたらんとこの上でしょうが!!」

 

小鳥遊「マイサーヴァント凸守が言うには今回の戦いはとても厳しいものになるとのこと。一番強力な結界が張ってあるのはこの極東魔術昼寝結社の夏。ここでなければ駄目。」

 

富樫「まったく、、、先生に見つかっても知らないからな」

 

五月七日「あ、富樫君もいたんだね」

 

富樫「いましたよ!バトルごっこが始まったので避難してただけです」

 

小鳥遊「ごっことは何か!ごっことは!!」

 

凸守「さては一人蚊帳の外でヤキモチ妬いてるデスね~」

 

七宮「にーはっはっはっ!!!勇者も混ざればいいのに!!」

 

富樫「そんなんじゃないっつーの」

 

五月七日「避難中に非難集中!ってね!」

 

「・・・・・・」

 

五月七日「あっあれ~??」

 

凸守「こ、コホン。では皆さんお集りのようデスのでさっそく始めるデース!」

 

富樫「あれ?一色がまだみたいだけど」

 

凸守「・・・あいつはここの団員なのデースか??」

 

富樫「・・・始めてくれ」

 

凸守「では話を戻して、、、今週末!みんなで天空よりの使者〈ウーラノス・アンゲロス〉を迎え撃つデース!!」

 

丹生谷「ちょっと!わざわざみんなを集めてそれ?なんで週末まであんたらの中二病に付き合わなきゃなんないのよ!!」

 

富樫「ウーラノス・・・?ひょっとして星を見に行くってことか??」

 

小鳥遊「さすがゲルゾニアンサス。察しがいい」

 

富樫「嬉しくない・・・」

 

五月七日「わぁ~!みんなで一緒にお出かけするってこと?面白そうだね~」

 

丹生谷「なんでまた急に星?」

 

凸守「ニセサマーは知らないのも無理はないデース!!もちろん特別だからに決まってるデース!」

 

丹生谷「モリサマ言うな!!」

 

富樫「あぁ、これか。何々・・・「五十年に一度の白鳥座流星群。今週土曜日夜が見頃・・・」ふーん。面白そうだな。」

 

七宮「そして!その白鳥座流星群とともにやってくるのが天空よりの使者〈ウーノラス・アンゲロス〉こと白鳥座騎士団〈シグナス・ナイツ〉!!この蒼き星〈ブラウアー・シュテルン〉は私たちが守るよ!!!」

 

丹生谷「横文字多いわね・・・わけ分かんないわ。」

 

富樫「でも、このサイトには真夜中が見頃ってあるぞ?家の近くで見るにしても誰かしらは電車だろ?ちゃんと見ようとしたら終電終わっちゃうんじゃないのか?」

 

凸守「心配ご無用デース!!招かれざる客〈アンインバイテッド・ヴィジター〉との戦闘が周りに及ぼす被害を想定して、近くの山でキャンプ場を貸し切ったデース!!!泊まり込みで奴らを迎え撃つのデース!!!」

 

富樫「ずいぶん大がかりだなー」

 

小鳥遊「奴らとの闘いが困難を極めるのは明白。勇太!!さっそく世のあらゆる物を売る魔法の建物に行って備えねば!!!」

 

富樫「スーパーマーケットな。でもまずはみんなの親に確認しなきゃいけないんじゃないのか?」

 

丹生谷「ちょっと!なんで参加するのが前提になってるのよ!」

 

五月七日「え~モリサマちゃん行きたくないの??」

 

丹生谷「べ、別にそんなこと言ってないでしょ!」

 

凸守「何行く気まんまんなんデスか?ニセサマはお呼びじゃないデースよ!!!」

 

丹生谷「モリサマ言うな!!ふん!そんなもんこっちから願い下げよ!!」

 

五月七日「まあまあ、そんなこと言わないで~一緒に楽しもうよ~」

 

小鳥遊「よし。では各団員は明日までに自らの両親に戦闘に赴く許可を得ること。各々着替えを準備して土曜日に凸守の要塞に集合することとする。」

 

七宮「着替え以外の準備はしなくてもいいの?」

 

凸守「それも心配ご無用デース!凸守が移動手段、夕食、天体観測に必要な道具は全て用意するデース!!」

 

丹生谷「天体観測って言っちゃってるじゃないの・・・」

 

富樫「七宮、やけにおとなしいけど大丈夫か?予定入ってるなら無理しなくていいんだぞ」

 

七宮「い、いや、大丈夫だよ!私も楽しみにしてるよ」

 

小鳥遊「では、只今より作戦名、天体観測初秋の陣〈コードネーム、オータム・アストロ・ウォッチング〉開始!!!」

 

七宮(・・・大丈夫だよね?・・みんなも私を信じてくれてるし、気持ちが外側に漏れることは無いはず・・)

 




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