─────────野菜調理班──────────
丹生谷「まあ、こんなもんかな」
五月七日「たくさん切ったね~。これだけあればみんなお腹いっぱい食べられるよ!」
丹生谷「その前に焼かなきゃいけないでしょ。そろそろ枝集め終わったかしら」
小鳥遊「焼くだと!ならば火をつけるのだな。私たちの出番だ」
凸守「火を制する者が全てを制するデース!!」
丹生谷「光の速さで戻って来たわね・・・二人が枝集めから戻ってきたら始めましょ。あ、ご飯もまだ炊いてなかったわね・・・」
五月七日「あれ?バーベキューってご飯も食べるの?ホントにたくさんになっちゃわないかな~」
凸守「ちょっと待つデス、ダークフレイムマスターとソフィアリングを‘’二人きり‘’で枝集めに行かせたのデスか?」
小鳥遊「・・・べ、別にどうという事はない。私は二人を全面的に信頼している。」
五月七日「男女が二人で山奥の茂みに・・・なんかドキドキしちゃうね~」
小鳥遊「・・・丹生谷、二人はどっちに行った、早く教えろ」
丹生谷「・・・あんた絶対わざとやってるでしょ。あっちの方に行ったわよ」
たったったっ
凸守「あ、マスター・・・行っちゃったデス」
五月七日「青春だね~」
丹生谷「まったく、余計なこと言うんじゃないわよ!!せっかくみんなで出かけてるのに変な空気になっちゃうじゃないの!」
五月七日「あの子たちなら大丈夫だよ~」
凸守「シュラバーは強力な結界魔法デス!!」
丹生谷「あんたもちょっとは心配しなさい!」
五月七日「モリサマちゃんはホントにみんなが大好きなんだね~」
丹生谷「・・・もういいいわ」
──────────山奥の茂み───────
真っ赤な顔の七宮に覆いかぶさる勇者こと富樫
富樫「わっ!ご、ごめん!」
七宮「う、うん、大丈夫」
(はわわ///顔近かった・・・ていうか鼻くっついちゃってたし!)
富樫「こ、これだけあれば足りるんじゃないかな」
七宮「そ、そうだね。みんなのところに戻ろうか」
小鳥遊「ゆ~た~」
がさごそ・・・がさ!!
小鳥遊「ゆ~た!見つけた!」
富樫「六花、迎えに来たのか?ってなんでそんな服汚れてるんだ?」
小鳥遊「急いでたらこけた・・・うぅ・・」
七宮「ありゃりゃ、派手にこけたみたいだね・・」
小鳥遊「ソフィア~」
富樫「とりあえずキャンプに戻ろう。六花、着替え持ってきてるだろ?」
小鳥遊「うん・・」
富樫「ん?どうしたんだ?」
小鳥遊「二人とも、なんか顔が赤いような・・・」
七宮「そ、そうかな~?まあ、ちょっと大変だったしね、枝集め」
七宮(見られなくて良かった・・)
────────調理場───────
五月七日「なんかかわいそうだね~」
凸守「だからこその裏切りなのデスよ!悲しい過去の記憶にとらわれ続ける不憫な美少女・・・絵になるデスね~!!!」
丹生谷「私はあんまり好きじゃないわね~そういうの。報われない想いって嫌じゃなの」
凸守「まるで経験したように語りやがるデスね、ニセサマー。結社に来る前はさぞ寂しい思いをしていたのデスね~」
丹生谷「しょうもないこと言うんじゃないわよ・・・あ、戻ってきた」
とことこ
富樫「すいません、待たせちゃいましたか?」
五月七日「グットタイミングだよ!ささ、バーベキュ―始めよう!」
凸守「まずは火をつけるデスよ!マスター・・・は先に着替えた方が良さそうデスね」
丹生谷「富樫君、まさか茂みで小鳥遊さんを・・・」
小鳥遊「え?!い、いや、そういうわけじゃ//」
富樫「お前が恥ずかしがったら余計誤解されるだろ!!」
七宮「うわ!たくさんあるね~!おいしそ~!」
丹生谷「あんたは露骨に話題そらそうとしてるわね・・富樫君、まさか本当に・・・」
富樫「そんなわけないだろ!!早く作ろうってば!!」
七宮(やっぱりその二人なんだよね・・・当たり前なんだけどさ)