富樫「ふぅ、美味しかったなー」
小鳥遊「うむ、満足だ。特にフランクフルトが美味しかった」
富樫「なに偉そうに言ってんだか。くみん先輩、片付けは俺たちがやりますんで置いといてください。」
五月七日「じゃあお願いちゃおうかな。他にやっておくことあるかな~?」
小鳥遊「着替えるついでに、勇太と私でテントの設営はやっておいた。3人用のテント二つに勇太用の小型テントが一つ。」
凸守「全て立ててくれたのデスかマスター!感謝感激デス!では我々は部屋割りならぬテント割りを決めるデスよ!まあ、既に決まっているようなものデスが。」
五月七日「どういう風にするの?」
凸守「私とマスター、そして他3名デス!」
五月七日「六花ちゃんは富樫君と一緒に寝たいんじゃないかな~」
小鳥遊「なっ///そ、そういうのはまだ・・」
凸守「ムキーーー!!凸守はそんなの認めないデース!!!」
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富樫「おーい丹生谷、洗い物手伝ってくれ。」
丹生谷「おっけー。焼くのはほとんど中坊達に任せてたもんね。七宮、あんたもやるのよ」
七宮「うん、もちろんだよ!」
ばしゃばしゃ
丹生谷「で?なんで小鳥遊さんは料理も片付けもしてないわけ?甘やかしてたら痛い目見るのは小鳥遊さんよ?」
富樫「・・・まあ、こんな時くらいは良いんじゃないかな。最近は家でも頑張ってるんだよ、あいつ。」
丹生谷「へえーあの小鳥遊さんがね。七宮、これ拭いて」
七宮「はいよ。おぉ、ピカピカになってる。モリサマー几帳面だね」
丹生谷「中坊に恩を残したくないだけよ」
七宮「モリサマーは素直じゃないな~」
丹生谷「あんたにだけは言われたくないわね」
七宮「うっ・・・に、にーはっは、何のことかな」
富樫(女子の会話って入りづらいな~・・・)
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丹生谷「よし!洗うのはこれで全部かな。何だかんだ時間かかったわね~・・・ってもう日沈みかけてるじゃない!」
七宮「お昼って言っても時間的には早めの夕食だったしね。あ、一番星」
富樫「お!もう見えるのか!完全に暗くなる前に準備終わらせないとな」
七宮「確かに、太陽沈みきったら何も見えなくなりそうだね」
丹生谷「外で星見るのよね?熊とか大丈夫なのかしら」
富樫「あのミニキャンプファイヤー使うんだろ?たぶん寄ってこないんじゃないかな」
七宮「いよいよだね!ワクワクしてきたよ!!」
────────キャンプファイヤーの周りに集まるみんな───────
ぱちぱち
小鳥遊「夜のとばりが降り、静寂は訪れた。さあ暗黒の炎より出でよ、堕天使ルシフェル!!」
凸守「魂と引き換えに我らと契約を交わせ!地を滅ぼさんとする敵を迎え撃ち殲滅せよ!!」
七宮「喰らうは闇夜、願うは夜明け!!漆黒の翼をはためかせ、天空を守れ!!」
富樫「物騒だな・・・お、こんなもんかな。ほい、六花」
小鳥遊「勇太、私たちは今大事な詠唱を・・おぉ!マシュマロ!こんがり!」
丹生谷「うぅ、甘ったるいわね。私はパス」
凸守「ではさっさとそれを寄こすデスよ、ニセサマ―。~~!!やはりフェアリー・ロンドの粉は固形にして焼くに限るデス!」
丹生谷「美味しくなさそうな設定ね」
五月七日「焼き芋もいい感じに焼けたよ~はい、七宮ちゃん」
七宮「わあ!ありがとうございます!んん!甘くておいしー!」
富樫「まさに花より団子だな。流星群はまだだけど、普段の十倍は見えてるんじゃないのか、これ」
丹生谷「たまにはこういうのも良いわね。なんか幻想的だわ」
五月七日「ねえモリサマちゃん、星占いやってよ!!これだけあればたくさん占えるよ!」
丹生谷「あんた星占いのこと絶対誤解してるわ。少なくともそんな本格的な占いは私には無理よ」
凸守「ふん!所詮はニセサマ―ということデースね!本物のモリサマーならこの星々から千年先のことまで予言できるデスよ!」
丹生谷「モリサマ言うな!!」
七宮「星ってこんなにたくさんあったんだね。」
小鳥遊「勇太!みてみて!流れ星!!」
富樫「お、もう見え始めるんだな。」
小鳥遊「また流れた!綺麗!!」
富樫「こうしてれば普通の女の子だよな・・・」
小鳥遊「む、それはどういう意味?」
富樫「別にー?」
丹生谷「見せつけちゃってくれるわね、まったく」
七宮(・・・勇者のとなりにいるのはいつも邪王真眼・・・もしこの星空を勇者の隣で見られたら、どんなに素敵だろう・・・はっ!何考えてるの私!)
凸守「おぉ~!流れてるデース!」
七宮(勇者・・・勇太・・・///わーわー!!バカバカ!!わたしのバカ!!)
五月七日「七宮ちゃんも嬉しそうだね~」
丹生谷「・・・」