七宮「星が瞬くこんな夜に」   作:秋野親友

6 / 11
遅めのお昼を終えていざ天体観測です。


いざ天体観測

富樫「ふぅ、美味しかったなー」

 

小鳥遊「うむ、満足だ。特にフランクフルトが美味しかった」

 

富樫「なに偉そうに言ってんだか。くみん先輩、片付けは俺たちがやりますんで置いといてください。」

 

五月七日「じゃあお願いちゃおうかな。他にやっておくことあるかな~?」

 

小鳥遊「着替えるついでに、勇太と私でテントの設営はやっておいた。3人用のテント二つに勇太用の小型テントが一つ。」

 

凸守「全て立ててくれたのデスかマスター!感謝感激デス!では我々は部屋割りならぬテント割りを決めるデスよ!まあ、既に決まっているようなものデスが。」

 

五月七日「どういう風にするの?」

 

凸守「私とマスター、そして他3名デス!」

 

五月七日「六花ちゃんは富樫君と一緒に寝たいんじゃないかな~」

 

小鳥遊「なっ///そ、そういうのはまだ・・」

 

凸守「ムキーーー!!凸守はそんなの認めないデース!!!」

 

 

───────────────────

 

 

富樫「おーい丹生谷、洗い物手伝ってくれ。」

 

丹生谷「おっけー。焼くのはほとんど中坊達に任せてたもんね。七宮、あんたもやるのよ」

 

七宮「うん、もちろんだよ!」

 

 

ばしゃばしゃ

 

 

丹生谷「で?なんで小鳥遊さんは料理も片付けもしてないわけ?甘やかしてたら痛い目見るのは小鳥遊さんよ?」

 

富樫「・・・まあ、こんな時くらいは良いんじゃないかな。最近は家でも頑張ってるんだよ、あいつ。」

 

丹生谷「へえーあの小鳥遊さんがね。七宮、これ拭いて」

 

七宮「はいよ。おぉ、ピカピカになってる。モリサマー几帳面だね」

 

丹生谷「中坊に恩を残したくないだけよ」

 

七宮「モリサマーは素直じゃないな~」

 

丹生谷「あんたにだけは言われたくないわね」

 

七宮「うっ・・・に、にーはっは、何のことかな」

 

富樫(女子の会話って入りづらいな~・・・)

 

 

─────────────────

 

 

丹生谷「よし!洗うのはこれで全部かな。何だかんだ時間かかったわね~・・・ってもう日沈みかけてるじゃない!」

 

七宮「お昼って言っても時間的には早めの夕食だったしね。あ、一番星」

 

富樫「お!もう見えるのか!完全に暗くなる前に準備終わらせないとな」

 

七宮「確かに、太陽沈みきったら何も見えなくなりそうだね」

 

丹生谷「外で星見るのよね?熊とか大丈夫なのかしら」

 

富樫「あのミニキャンプファイヤー使うんだろ?たぶん寄ってこないんじゃないかな」

 

七宮「いよいよだね!ワクワクしてきたよ!!」

 

 

────────キャンプファイヤーの周りに集まるみんな───────

 

 

ぱちぱち

 

小鳥遊「夜のとばりが降り、静寂は訪れた。さあ暗黒の炎より出でよ、堕天使ルシフェル!!」

 

凸守「魂と引き換えに我らと契約を交わせ!地を滅ぼさんとする敵を迎え撃ち殲滅せよ!!」

 

七宮「喰らうは闇夜、願うは夜明け!!漆黒の翼をはためかせ、天空を守れ!!」

 

 

富樫「物騒だな・・・お、こんなもんかな。ほい、六花」

 

小鳥遊「勇太、私たちは今大事な詠唱を・・おぉ!マシュマロ!こんがり!」

 

丹生谷「うぅ、甘ったるいわね。私はパス」

 

凸守「ではさっさとそれを寄こすデスよ、ニセサマ―。~~!!やはりフェアリー・ロンドの粉は固形にして焼くに限るデス!」

 

丹生谷「美味しくなさそうな設定ね」

 

五月七日「焼き芋もいい感じに焼けたよ~はい、七宮ちゃん」

 

七宮「わあ!ありがとうございます!んん!甘くておいしー!」

 

富樫「まさに花より団子だな。流星群はまだだけど、普段の十倍は見えてるんじゃないのか、これ」

 

丹生谷「たまにはこういうのも良いわね。なんか幻想的だわ」

 

五月七日「ねえモリサマちゃん、星占いやってよ!!これだけあればたくさん占えるよ!」

 

丹生谷「あんた星占いのこと絶対誤解してるわ。少なくともそんな本格的な占いは私には無理よ」

 

凸守「ふん!所詮はニセサマ―ということデースね!本物のモリサマーならこの星々から千年先のことまで予言できるデスよ!」

 

丹生谷「モリサマ言うな!!」

 

七宮「星ってこんなにたくさんあったんだね。」

 

小鳥遊「勇太!みてみて!流れ星!!」

 

富樫「お、もう見え始めるんだな。」

 

小鳥遊「また流れた!綺麗!!」

 

富樫「こうしてれば普通の女の子だよな・・・」

 

小鳥遊「む、それはどういう意味?」

 

富樫「別にー?」

 

丹生谷「見せつけちゃってくれるわね、まったく」

 

七宮(・・・勇者のとなりにいるのはいつも邪王真眼・・・もしこの星空を勇者の隣で見られたら、どんなに素敵だろう・・・はっ!何考えてるの私!)

 

凸守「おぉ~!流れてるデース!」

 

七宮(勇者・・・勇太・・・///わーわー!!バカバカ!!わたしのバカ!!)

 

五月七日「七宮ちゃんも嬉しそうだね~」

 

丹生谷「・・・」

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。