魔法少女リリカルなのは ~朱槍の魔道士〜   作:がっしー

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初めまして、がっしーというものです。

最近になってハーメルンを知っていろんな人の作品を見てるうちに自分も書いてみようかと思いました。
色々至らないところもあると思いますがよろしくお願いします。


プロローグ
高町家へ


「は!せいっ!」

 

訓練場で1人の少年が槍を持ち特訓をしていた、髪型はショートカットで銀髪、銀色の髪は光の加減でうっすらと青みがかっている。

 

「お、やっぱここにいたかミハル。」

「あれ? クー兄、珍しいねここに来るなんて。」

「師匠に呼ばれてな、まあ大した用事でもなかったが。と、そうだった師匠が呼んでるぞ行ってこい。」

「師匠が?」

 

ミハルの問にクー兄ーーークーフーリンーーーは、「おう、早く行ってこい」と言われミハルは手に持つ槍を片付けをしながらクー兄に聞く、

 

「何の用事か聞いてる?クー兄」

「いんや、ただ呼んでこいと言われただけだからな。」

「そっか、ありがと行ってくるよ。」

「おう」

 

片付けを終えて訓練場をあとにするミハル、その背中を見ながらクーフーリンは小さくつぶやく、

 

「随分とデカくなったなー まあ、6年もたちゃデカくもなるか。」

 

その声はミハルには聞こえない

 

「おっといけねぇ、シジイ臭いのは嫌いだってのに」

 

そう言い彼も訓練場をあとにする、

 

「さてと、俺も帰って釣りでもするかね。さっさと帰らねえとアイツが…「クーちゃーんーー♡♡♡」…っ、来やがった!」

 

 

 

その後アスリート顔負けの走りをする青髪の男と、鉄戦車に乗り男を追いかける薄いピンクの髪の女性がデットヒートをしていたという...

 

 

 

長い廊下を1人歩くミハル、両側の壁には一目で業物と分かる剣や槍、戦鎚などが飾られている。

時折額縁に入った写真には多くの男性や女性が傷と泥まみれながら全員が笑顔である。

その写真の中心に悠然と立っている紫色の長髪の女性、今から会いに行く師匠なのだがこの写真、師匠vs写真に写っている人達との戦闘後に撮られたものなのだが師匠には傷一つない。本当にデタラメな人間である。

 

「さてと...」

 

廊下の突き当たり、そこにある大きな扉ミハルを呼び出した師匠がいる部屋である。 ひとつ深呼吸をし、ミハルは扉を叩く

 

「師匠、ミハルです。」

「...入れ」

 

師の許しを貰い扉を開ける。入った部屋を見る、多少散らかってはいるが落ち着いた印象を受ける部屋、書斎として使っている机の上には年季の入った本がいくつかの山を築いている。視線を左に向けると呼びたした部屋の主ーーースカサハーーーがカップに紅茶を入れていた。

 

「師匠、話というのは?」

 

ミハルはすぐに呼ばれた理由をスカサハに問う。

 

「ふっ、そうせくな一緒に飲もうと入れたのだそこに座っていろ」

「はあ」

 

間の抜けた声を出しながらミハルは来客用の椅子に腰を落とす。しばらくしてスカサハがカップをふたつ持ってきた。

ひとつをミハルの前に置き、スカサハはミハルの正面のイスに座り紅茶を口へと運んだ。ミハルも出された紅茶を1口飲んだ、飲みやすいように砂糖が入っておりミハルも顔をしかめずに紅茶を飲む。

 

 

しばらく無言で紅茶を飲んでいた2人、先に口を開いたのは師匠であるスカサハだった。

 

「さて、呼び出した用件だったな。」

「はい、わざわざ呼び出すほどのことなのですか?」

「いや、そこまで大層なことではないのだがな、」

「?」

 

珍しく歯切れの悪い言葉に疑問を抱くミハル、しかし次の言葉でミハルは驚愕する。

 

「ミハルお前に5年間の修行禁止を言い渡す。」

「......ぇぇええええええ!!!!!????」

 

部屋の中でミハルの声が響き渡る

 

「か、義母さん!どうしたの一体!?頭でも打ったの!?」

「ええい!落ち着け馬鹿息子!理由は今から説明する!黙って聞かんか!」

 

突然の宣告にミハルは慌てる、自他ともに認める修行好きの師匠そして、義理の母でもあるスカサハに修行禁止と言われれば誰だろうと驚くだろう。突然のことに驚いたミハルだがすぐに落ち着こうと数度、深呼吸をする。

 

「すぅー、はぁー。...それで師匠、理由というのは?」

 

深呼吸をして、少し落ち着いたミハルがスカサハに理由を聞く。

 

「うむ、まあそれほど大した理由ではないのだかな、お前には普通の生活を送ってもらおうと思ってな。」

 

「普通の生活?」

 

「そうだ、お前を拾って約6年私はお前に戦い、生きること教えてきた、そしてこれまでの修行でお前は充分強くなった。」

 

「いや、未だにクー兄とかここにいる人にはほとんど勝てないんだけど...」

「当たり前だろう、本来ここにいるのは世界でもトップクラスの戦士達がやってくる場所、むしろ5〜6年の修行で数人とはいえ勝てている方が不思議だからな。」

 

「それはまぁ、みんな化物みたいに強いけどさ、でもここでの生活が俺の普通なんだけど。」

「ここでの生活は傍から見ればただの軍隊だ。だからこそ私はお前を普通の学校に行かそうと思う。私はこれまでお前に戦って生きる力を教えた、これからは戦うことなく生きていく力を学んでこい。」

 

「……ん?学んでこい?師匠から学ぶんじゃないの?」

「私にそんなことを教えることは出来ん。だから昔仕事で相棒として組んだ事がある男に頼んでいる。今は自分の祖国の日本で家族と喫茶店をしているらしい。いい経験になるだろう」

「…………はぁ、分かったよ師匠、どうせ駄々こねても行かせるんでしょ?だったら自分から腹を括るよ。」

 

ミハルは観念しスカサハからの話を受け入れる

 

「…言っておくがなミハル。」

「?」

「私は師匠としてだけでなく義母親としてもお前に幸せに生きてほしいと思っているのだぞ。」

「………」

 

この人は本当にずるいと、ミハルは思った。

普段は武の師として接するのに時折こうして子供を心配する親の顔を見せてくる。

 

「…ありがとう。母さん...」

「やめないか、小っ恥ずかしい」

「先に言ってきたのはそっちの癖に」

 

その後2人には珍しく家族らしい会話をする。しばらく談話をした後、日本に行っている間のいくつかの約束をする。いくら修行禁止と言っても何もしなければ体が鈍ってしまう、その為に体を維持する最低限の筋トレや走り込み、実践を忘れないための月に数回の模擬戦などをすることを話し合った。

そして日本出発当時

 

空港の入口で、数人の男女がミハルに別れの挨拶をしていた。

 

「じゃあ、行ってくるよ」

 

ミハルの言葉に周りの人間が言葉を送る。

 

「お気おつけてミハル、何、あなたなら大丈夫です。自分を信じなさい。」

「ありがとう、ディル兄」

 

「帰ってきた時に、向こうの話を聞かせてくれよミハル!どんな美人がおるかとても気になるのでな!は!は!は!!!」

「はは、フェルじいは相変わらずだね。」

 

「うむ、5年間のしっかりと外の世界を見てくるがいい。ミハル」

「フィンさんもしっかりね。特に女性関係」

「…前から思っていたのだが、なぜ私だけあだ名ではなく『フィンさん』なんだい?1人だけ他人行儀みたいなんだが...」

「いや、なんだかこれが1番しっくりくるから」

「...これが世に言う反抗期なのだろうか、…ツライ…」

 

「ミハくん!元気でね。帰ってきたら私とクーちゃんは結婚してr…「んなわけあるかーー!!!」…っもう!なんでそんなに嫌がるの?!」

「嫌に決まってんだろうが!お前と結婚するくらいなら腹切るわ!」

「うーーミハくん!クーちゃんが冷たいわ!」

「メイヴ姉さんが、頑張ってね。 クー兄も...」

「おいミハル!諦めたような顔をするな!俺は絶対こんな奴と付き合わねえからな!」

 

「………」

「………」

「行ってこいバカ弟子」

「行ってきます師匠」

 

見送りに来ていたスカサハやクーフーリン達の別れの言葉を背に日本行きの飛行機に乗る。

数十分後ミハルを乗せた飛行機は飛び立った。

 

「あ〜あ〜行っちまった。良かったのか師匠?別れの挨拶があんなんで」

 

クーフーリンの問にスカサハは振り返らず答える

 

「いらん、それに今生の別れでもないのだあれで十分だろう?」

「まあ、そうだが...」

 

そう言葉を返しながらクーフーリンはもう米粒ほどになった飛行機を見る

 

(安心しろよミハル、日本は結構いいところだぜ)

 

先程流れで言えなかった別れの挨拶をクーフーリンは口には出さず心の中で言うのだった

 

 

 

ーーーしかしこの時誰も思っていなかった、日常を知るために行く地で今以上の非日常を送ることになるとはーーー

 

 

 

飛行機に乗って数時間、ミハルは日本に到着した。

 

「ここが日本、思ったより綺麗なところだな。」

 

そんなことを言いながらミハルは空港をあとにする。

本来はお世話になる家の人が迎えに来るのだが、お店が忙しく迎えに来れないらしい。

 

「えっと、? まず駅行きのバスに乗ってその駅から電車に乗って海鳴駅まで、その駅前にある喫茶店か。」

 

バックから取り出した手紙を見てミハルはつぶやく、この手紙は迎えに来れない向こう家の人達が送ってくれた道案内の手紙である。丁寧に説明されており。まず迷うことはないだろう。したの方には注意書きとして『困ったら周りの人に聞くように!』と、書かれていた。

 

 

 

 

 

「ふう...」

 

特に迷うことなく目的地に着いたミハル

 

「ここが翠屋、俺がこれからお世話になる人達がいるのか。」

 

店には名前である、『翠屋』と書かれている。

 

「師匠が、『失礼のないように』なんて言うからどんなところかと思ったけど、意外と普通のお店だな。」

 

少年は小さく「よし」と言うと店の扉を開けた、

 

 

 

チリリーン

ドアベルがなったことでドアから1番近くにいた男性は新しく来店したお客に声をかける。

 

「いらっしゃいませ。ん? 君は…」

 

店に入ってきた少年を見て男性ーー高町士郎ーーはミハルの顔を見る、ミハルの前まで歩いていき、優しい笑顔をしながら右手を少年に差し出してきた。

 

「君がミハル君だね、はじめまして私は高町士郎。スカサハから話は聞いてるよ。」

 

士郎がそう言うとミハルは安心した顔をして差し出された手を同じく右腕で握手をした。

 

「はじめまして士郎さん、ミハル=クリフトスです。これからよろしくお願いします。」

 

2人が挨拶をしていると二人の男女がやってきた。

 

「父さんその子が家にホームステイする子なのか?」

「思ったよりかっこいい子だね。」

「え、えっと、士郎さんこの2人は?」

 

自分に近づいてきた2人に対してミハルは言葉をつまらせながら士郎に説明を求める。

 

「ああ、2人は私の子供でね。恭也と美由希だ」

「はじめまして、高町恭也だ。」

「高町美由希だよ、よろしくね〜」

「は、はいミハル=クリフトスよろしくお願いします。」

 

ミハル達がお互いに自己紹介をしていると店の奥からやってきた女性が切り取られたケーキを皿に乗せて現れた

 

「みんな何してるの?入口前に集まって...あら、あなたがミハルくんね?私は高町桃子よろしくね。」

「こちらこそです桃子さん」

 

これからお世話になる高町家の家族挨拶をするミハル、すると周りを見ながら「あとは...いた」と言う桃子、その視線の先には店の鑑賞植物に隠れながら、しかし顔はキラキラと輝いている少女がいた。

 

「なのは、こっちにいらっしゃい」

 

桃子言われ、こちらにやってくる少女

 

「ミハルくん、この子はなのは、家の末っ子なの、ほら挨拶しなさい」

「た、高町なのはです!はじめましてミハルさん!」

 

 

 

 

ーーーそれがミハル=クリフトスと高町なのはの出会いとなったーーー

 

 




第1話どうでしたでしょうか、まずはミハルとなのはの出会いを書きました。
あと1〜2話、アリサやすずかなんかの出会いを書いたあとに原作に入りたいと思います。

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