魔法少女リリカルなのは ~朱槍の魔道士〜   作:がっしー

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第15話投稿です

Fgo溜まった石で10連したらアナスタシアが召喚されました。嬉しいですけどスキル上げに新素材216個いると知って憂鬱です。
それと今回から死亡キャラ生存ありのタグを付けました。

それではどうぞ


己の思いをぶつけて

プレシアがジュエルシードを暴走させ次元断層を起こさせる中、なのは達は倒れたフェイトとミハルを連れて治療室に向かう。途中で向こうからクロノがやってくる

 

「クロノ君どこへ?」

「現地に向かう。元凶を叩かないと」

「私も行く!」

「僕も」

「…分かった」

 

クロノと共に行こうとするなのはとユーノ。クロノも少し考え首を縦に振る

 

「アルフは2人に付いててあげて」

「う、うん」

「クロノ、なのはさん、ユーノ君!私も現地に出ます!あなた達はプレシア・テスタロッサの逮捕を!」

「「「了解!」」」

 

フェイトとミハルをアルフに任せ走っていく3人。アルフは2人を抱えて医務室に向かった

 

 

 

医務室に運ばれた、ミハルは治療を受けていた

 

「…よし、とりあてず治療は終わったよ」

「ありがとうございます。えっと…」

 

ミハルはお礼を言うが名前を知らず言いよどむ

 

「ああ、そう言えば君達はここに来ることはなかったね。なら自己紹介から始めようか、僕の名前はクラフ・サンソン。一応覚えてもらえると嬉しいな」

「クラフさん。ありがとうございます」

 

名前を聞きもう一度お礼を言う

 

「なに、怪我をしたら治すのが僕の仕事さ」

「でも、俺より重症の人もいるのに…」

「問題ない、命に関わるまでの怪我人もいなかったしね。…それに」

 

治療に使った包帯などを片付けるのを止めミハルを見るクラフ

 

「君もクロノ執務官や彼女達の所に行くんだろ?」

「…はい」

「なら君を先に治療するのは間違ってはないだろう。早く行くといい」

 

クラフに頭を下げて部屋を後にするミハル、廊下でアルフに出会う

 

「!アルフ」

「ミハル、大丈夫かい?」

「問題ないよ。アルフは何処に?」

「あの子達の手伝いに行くよ。アンタもだろ?」

「…うん、でもその前にフェイトに聞かなきゃいけないことがあるんだ」

「…そうかい。フェイトは向こうの部屋にいるよ…目を覚ましてるかは分からないけどね」

 

アルフは通路の奥を見ながら言う、その顔には悲しみに満ちていた

 

「ありがとう。行ってみるよ」

「早く助けに来なよ、あの子達も待ってるだろうからね」

 

そう言ってアルフは走り去って行った。ミハルは通路を進み、教えられた通りにあった部屋の扉を開ける

 

「フェイト、起きてるか」

「!あ、えっと、その」

 

部屋に入るとフェイトは起きていた。が、ミハルを見て慌て出す

 

「?どうかした」

「あ、あの私。あなたの名前…」

 

疑問に思い聞いてみると、フェイトは徐々に声が小さくなるがミハルも理由を理解した

 

「そっか、ちゃんと名乗ったことはなかったね。ミハル=クリフトス。ミハルでいいよ」

「ミハ…ル…さん...!」

 

たどたどしくもミハルの名を呼ぶフェイト。するとフェイトが近くの壁に映された映像を見る。ミハルもつられて見るとなのは達が傀儡兵と戦っており、そこにアルフが合流していた

 

「…フェイト、君に聞かなきゃいけないことがある。」

「?」

 

視線をフェイトに戻し話しかける。フェイトも首を傾けながらこちらを見る

 

「君は…プレシア・テスタロッサをまだ母親と思っているか?」

「!!」

 

ミハルの質問に驚いた顔をするフェイト、だがその顔はすぐに沈んだ顔に変わり俯く

 

「俺はあの人を許せない、絶対に。…でも大事なのはフェイト自身の気持ちだ」

「......」

 

フェイトは俯いたまま黙っているがミハルは続ける

 

「フェイトがもうあの人の事を何ともないなら、俺はアイツを倒しに行く。…でもフェイトがまだあの人を母親と思っているなら手伝ってやる」

 

ミハルはフェイトに手を差し出す

 

「……生きていたいと思ったのは母さんに認めて貰いたかったから、それ以外に生きる意味なんかないと思ってた。」

 

下を向いたままフェイトは語りだす。自分の気持ちを

 

「それが出来なきゃ、生きてちゃいけないんだと思ってた。…捨てれはいいってワケじゃない、逃げればいいってワケじゃ…もっとない」

 

フェイトが顔を上げる。手にはボロボロとなった待機状態のバルディッシュが握られている

 

「…私達の全てはまだ始まってもいない」

 

バルディッシュが杖に変わる。だがその姿は全身にヒビが走り、今にも壊れてしまいそうだ

 

「私、まだ始まってもいなかったのかな?バルディッシュ…」

<Get set>

「!…ゥッゥウ!」

 

フェイトの問にバルディッシュはボロボロの体で答え、フェイトは涙を流す

 

「…そうだよね。バルディッシュもアルフと一緒にいてくれたもんね…。お前も、このまま終わるのなんて嫌だよね」

<Yes,sir>

 

フェイトがバルディッシュを強く、そして優しくだきしめる。

 

「上手く出来るか分からないけど、一緒に頑張ろう」

 

魔力をバルディッシュに送るフェイト、金色の魔力がバルディッシュを包む。

 

<Recovery>

 

光が消えると傷など何処にも無くなったバルディッシュが現れる

 

「…どうするか決まったみたいだな」

 

ミハルが口を開く。フェイトは力強く頷き差し出された手をとる

 

「私達の全てはまだ始まってもいない」

 

フェイトの体がひかりバリアジャケットを身につける

 

「…だからホントの自分を始めるために、今までの自分を終わらせる」

 

魔法陣がフェイトの足元から広がる。ミハルもその中に入り共に時の庭園に転移する

 

 

 

 

 

 

2人が転移したのは時の庭園の入口、なのは達が戦ったのだろう傀儡兵の残骸が辺りに散らばっている

 

「よし、フェイト。なのは達の所に行ってくれ。俺はクロノの所に行く」

「え、一緒に来てくれないの?」

 

フェイトが悲しそうな顔をする

 

「なのはを助けてあげてくれ、”友達”なんだろ?」

「!…うん!」

 

なのはを友達と言われ嬉しそうな顔をしたフェイトは直ぐになのはの元に飛んで行った

 

「よし、行くか!」

 

フェイトを見送りミハルはクロノを追いかける。しばらく走ると多数の傀儡兵と戦うクロノと合流した

 

「クロノ!」

「!、ミハル!傷は大丈夫なのか?!」

「クラフさんに治療してもらった!加勢するぞ!」

 

そう言いながらクロノがこちらを見ている隙に襲いかかっていた傀儡兵に飛び蹴りをくらわせ、クロノの横に着地する

 

「色々言いたいことはあるが分かった。一気にいくぞ!」

「おう!」

 

2人が傀儡兵に向かって駆ける。目の前の傀儡兵が斧を振り上げる腕を左手の木槍で砕き、右手のデバイスで前方に魔力弾を撃つミハル。その間にクロノが左右の傀儡兵をスティンガースナイプで一網打尽にする

 

「プレシア・テスタロッサまで一直線に行くぞ!」

「当たり前だ。とゆうか僕に命令するな!」

「別にいいだろ、なのはと同じ位の歳なんだし」

「なっ…、僕は14歳だ!」

「え…嘘…だろ…」

 

突然の真実に言葉を失うミハル

 

「今まで僕は年下と思われていたのか…」

「いや、だって身長とか…」

「言うな!僕だって分かってるさ!…っ次が来たぞ」

 

頭を抱えるクロノはミハルの言葉で声を荒げるが、前から傀儡兵の駆動音が聞こえ意識を戦闘に戻す。前方から

大量の魔力弾が飛んでくるが、2人は柱の壁にして身を守る

 

「面倒だな、クロノ!なんか一気に倒せる方法はないのか!?」

「あるにはあるが、少し時間がいる!」

「なら俺が時間を稼ぐから頼んだ」

 

クロノの返答を聞かず壁から飛び出し敵に向かって走る。クロノが何か叫んでいるが気にしないことにする。飛んでくる全ての魔力弾を躱し傀儡兵達の中に入り込む

 

「フッ!ヤッ!ソリャ!」

 

木槍を背中の筒に収納し、傀儡兵の攻撃を避けながら両足と胸に装備していたナイフを投げるが傀儡兵には当たらない

 

「何をしてるんだアイツは……!」

 

思わず悪態をつくクロノだったが次第に傀儡兵の動きが鈍くなっているのに気づく

 

「よし。これで終わり、っと」

 

最後のナイフを投げ終え傀儡兵に背を向けクロノの元に戻るミハルだが傀儡兵達は動こうとしない。いや、動こうとはしているが動けない、と言うのが正しいだろう。現に傀儡兵の関節部からギギギと、軋む音が鳴っている

 

「一体何をしたんだ?」

 

クロノが何が起きているのか分からず質問するとミハルはグローブをクロノに見せる

 

「このグローブには手の甲の部分に特別な糸が収納されてるんだ」

 

ミハルがそう言うとグローブの各指と指の間から糸らしきものが出る。それをもう片方の手で摘みピンと張る

 

「この糸は強靭で編み込めば刃物どころか銃弾さえ止める程のものだ。それをナイフを投げる時にくくりつけて投げて、糸の結界を作ったんだ」

「だが君のナイフは非殺傷のものだろ。どうやって糸を張ったんだ?」

 

ミハルの説明にクロノが疑問を口にすると、指を指すミハル

 

「あれ」

「ん?…あぁ、なるほど」

 

指を指した方を見ると柱にナイフが張り付いている。おそらく柱や瓦礫に巻き付ける様にナイフを投げてたとゆうことにクロノも納得した顔をする

 

「じゃあ頼むぞ」

「分かってる」

<Blaze Cannon>

 

クロノのデバイス。S2Uから青色の魔力弾が現れ放とうとする

 

ドゴォォォォォン!!!!!

 

「「!!?」」

 

魔法を放つ直前、上から桜と金の光が天井を突き破りミハルが捕らえた傀儡兵を飲み込む。光が消えるとそこに傀儡兵の姿はなく、それどころか巨大な穴が天井と床に開けられていた

 

「っう、なのはとフェイトの砲撃か?やっぱり凄い威力だな」

 

穴を覗きながら言うミハル、魔法が建物を貫通したのか、絵の具を中途半端に混ぜたような外の景色が見える

 

「とにかく急ごう。プレシア・テスタロッサを捕まえないと」

 

クロノが不要になった魔力弾を消す

 

「そうだな、ん?地震が止まった…」

 

クロノの言葉に頷きながらナイフを回収するミハル。すると先程まであった揺れが次第に小さくなり、やがて消える

 

「恐らく母さ…艦長が次元振を抑えてるんだ。でもそう長くは続かないだろう、急ごう!」

「おう!」

 

再び2人はプレシアの元に走る。

その頃プレシアはリンディと念話で会話をしていた

 

[――忘れられし都、アルハザード。そこに眠る秘術は存在するかどうかすら分からないただの伝説です!]

[ッ!違うわ、アルハザードへの道は次元の狭間にある!時間と空間が砕かれた時、その狭間に滑落していく輝き。…道は確かにそこにある]

[…随分と分の悪い賭けだわ]

 

リンディは更に質問を続ける

 

[貴方はそこに行って一体何をするの?…!失った時間と犯した過ちを取り戻す!?]

[…そうよ、私は取り戻す。私とアリシアの過去と未来を!]

 

プレシアの声に力が籠る

 

「取り戻すのよ…こんなはずじゃなかった、世界の全てを!!!」

 

ズドォォォン!!!

 

「ッ!!!」

 

突如プレシアの居る部屋の壁が青と銀の魔力によって破壊される。煙が晴れ現れたのはクロノとミハル

 

「世界は、何時だって!こんなはずじゃないことばっかりだよ!!…ずっと昔から、何時だって!誰だって!そうなんだ!!!」

「ようやく会えたな。プレシア・テスタロッサ!!!」

 

プレシアを睨みつけるクロノとミハル。上からはフェイトとアルフがプレシアとミハル達の間に降りてくる

 

「こんなはずじゃない現実から、逃げるか立ち向かうかは個人の自由だ!」

「そうだな、でも!自分の悲しみを誰かにぶつけるのは間違ってる!…俺もそうだったからな」

「っ…、!ウプッ、ゴホゴホ!」

 

クロノとミハルの言葉に苦虫を噛み潰したような顔をするプレシアだが急に咳き込み出す

 

「!母さん…!」

「何をしに来たの」

 

それを見て駆け寄るフェイトだがプレシアの言葉でその足を止める

「消えなさい、もう貴方に要はないわ」

「…アナタに言いたいことがあって来ました」

「……?」

 

フェイトの言葉に不思議そうな顔をするプレシア。ミハル達は黙って行く末を見守る

 

「私は…、私は、アリシア・テスタロッサじゃありません。アナタが作ったただの人形なのかも知れません…」

 

自分の気持ちを語りだすフェイト

 

「だけど私は…フェイト・テスタロッサは。アナタに生み出してもらって、育ててもらった。あなたの娘です!」

「ふふ、フフフフフ。アハハハハアハハハハ!だから何?今更貴方を娘と思えと言うの?」

「…アナタがそれを望むなら」

 

フェイトの言葉を嘲笑うプレシア。だがフェイトはまっすぐにプレシアを見つめる

 

「それを望むなら、私は世界中の誰からも。どんな出来事からも。アナタを守る」

「ッ………」

「私がアナタの娘だからじゃない。アナタが私の母さんだから!」

 

プレシアに数歩近寄り手を伸ばすフェイト

 

「……ッ、下らない」

「!」

 

だがプレシアはその一言で一蹴すと、プレシアから魔法陣が広がり9個のジュエルシードが青い光の柱放つ

 

「っ!まずい!」

 

クロノが言うが早いか再び時の庭園が揺れ始める

 

[艦長!庭園が崩れます。戻ってください!この規模なら次元断層も起こりませんから!クロノ君達も早く!崩壊までもう時間がないの!]

[了解した!]

「ミハル!フェイト・テスタロッサ!…2人共!」

 

エイミィからの指示に従いミハル達に声をかけるクロノ、だがフェイトはプレシアを見つめたまま動かずミハルはゆっくりとフェイトとアルフに近づく

 

「私は向かうアルハザードへ、そして全てを取り戻す!」

 

プレシアの足元が崩れ虚数空間にアリシアの入った器ごと落ちる

 

「!母さん!」

「フェイト!」

 

駆け寄るフェイトをアルフが捕まえて止める。プレシアはアリシアと共に虚構の穴に落ちる

 

「逃がすか」

「「「!!!」」」

 

フェイトとアルフを追い抜き飛び込む少年。フェイトがその少年の名を呼ぶ

 

「ミハル!!!」

「何やってんだ!君はーーーーー!!!」

 

クロノが両手を頭に抱えて叫んだ。

 

 

飛び込んだ虚数空間の中、ミハルは先に落ちていたプレシアは驚愕の顔をする

 

「フッ!」

 

勢いよく右手でナイフを投げ、プレシアとアリシアの入った容器を糸で捕まえると、更に左手のナイフを穴の外に投げる。糸が岩に巻き付きミハル達の落下が止まる

 

「何をするの!?私達はアルハザードに行く!邪魔をしないでちょうだい!!!」

 

プレシアが大声でミハルに怒鳴り何とか糸を解こうとするが動けない。するとミハルが口を開いた

 

「逃げただろ、あんた」

「!」

 

ミハルの言葉で動きを止めるプレシア

 

「フェイトの真っ直ぐな目を見て折れそうになったんだろ?」

「……れ」

「俺も知ってる。自分はそんな風に想われるような人間じゃないと思ったんだろ?」

「…まれ」

 

プレシアが何か呟いているが気にせずに続けるミハル

 

「だから逃げた。自分の心が揺れ動いたのが分かったから」

「だまれ!!!」

 

声を荒らげミハルを睨むプレシア。だがミハルは止めの一言を告げる

 

「俺はその目から逃げなかった。だから言ってやるプレシア・テスタロッサ

逃げるな、向き合え」

「っ!グゥゥ…」

 

押し黙るプレシア。すると上からフェイト達の声が聞こえる

 

「大丈夫かい!?ミハル!」

「ミハル!返事をして!」

「何でこう!君は問題を起こすのかなぁ!」

 

上を見るとアルフとクロノが投げた糸を手繰り寄せ、フェイトはその横でこちらを見ている

 

「ああ!何とかな、出来れば早く上げてくれ!腕がちぎれそうだ!」

 

大人の女性と液体の入った容器に少女、どう考えても12歳の体がいつまでも持つものではない

 

「待ってな今引き上げる」

「急げ!早くしないと崩壊するぞ!」

 

アルフとクロノに持ち上げられて虚数空間から出ると、そのままプレシアとアリシアも引っ張り上げる

 

「坊や…覚えておきなさい…」

「よし、早くなのはとユーノに合流してアースラに戻ろう」

 

鬼のような形相でミハルを睨むプレシア、だがミハルは気にする様子もなくクロノに話しかける。すると天井が桜色の魔力によって穴が開き、そこからなのはとユーノが現れる

 

「フェイトちゃん!みんな!」

「よし、みんな集まったな。エイミィ!頼む」

[ほいさ!みんなをアースラに転送!]

 

エイミィの念話が聞こえるとミハル達、全員を囲う魔法陣が現れ、ミハル達は時の庭園から脱出した




最終決戦終了。

次回で無印編終了です。A'sに入る前に無印からA'sのあいだの話を少し書きたいと思います
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