魔法少女リリカルなのは ~朱槍の魔道士〜   作:がっしー

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第17話投稿です

無印編完結になります。所々テンポか早いのでいつか編集したい所です。
獣国の皇女クリアしました。ストーリークリア報酬が礼装なのはいいんですけどあれって上限解放すること出来ないと思うんですが…

それはともかくどうぞ


またいつか会える日を

時の庭園から戻ってきたミハル達は医務室にて治療をおこなっており、エイミィもクロノの治療をしている

 

「あれ?そう言えばフェイトちゃんは?」

「アルフと一緒に護送室、彼女はこの事件の重要参考人だからね。申し訳ないが暫く隔離になる」

 

ふとフェイトとアルフの姿がないことに気づいたなのはに、クロノが答える

 

「プレシアの方はどうなんだ?」

「魔法を封じて護送室にいる。今回の事件の主犯だからね、当然の処置さ」

「いや、クロノ執務官。プレシア・テスタロッサは今、治療室で拘束されているよ」

「どうゆう事だ?」

 

ミハルがプレシアについて聞き、クロノは答えるがその時部屋に入ってきたクラフが訂正する

 

「彼女、プレシア・テスタロッサは『F計画』に使われる薬品の影響で身体中がボロボロになっていた。今、集中治療をおこなっているが…、多少寿命を伸ばすのが限界だろう」

『なっ…』

 

クラフの最後の言葉にミハル達全員が驚愕する。最初に口を開いたのはミハルだった

 

「クラフさん、もう何も打つ手がないんですか!?」

「…医師としては悔しいがアースラの設備では無理だ。ミッドチルダに戻れば何とかなるが恐らくそれまでにプレシアの体が持たないだろう」

「………」

 

黙り込むミハル、すると立ち上がり部屋を後にする

 

「あ!待ってミハル君!」

「なのは危ないよ!」

 

なのはとユーノが後を追いかけて部屋を出る

 

「…そうだ、クラフ・サンソン。アリシア・テスタロッサの遺体はどうなってる」

 

ミハル達が居なくなった部屋でクロノがアリシアについて聞く

 

「今、容器の中から取り出して検査をしています。そろそろ結果が上がってくるはず…おっと、噂をすれば…ッ!これは…!」

「「???」」

 

アリシアの検査結果が届きそれを見たクラフは驚いた後「有り得るのか?」「だがこれは…」「なら原因は…」と小さく独り言を呟いている

 

「クラフ君、どうしたの?」

「アリシア・テスタロッサの体から何か問題が?」

 

エイミィとクロノが質問するとクラフは我に返る

 

「!あ、ああ、すいませんクロノ執務官」

「いや、それよりも何があった?」

「…どう説明すればいいか分かりませんが。とにかく数値上の結果を答えます」

 

クラフが1度深呼吸をし、クロノを見る。そしてクラフの口から

 

「―――――――」

「「!!?」」

 

驚きの言葉が告げられた

 

 

 

一方部屋を出たミハルは暫く歩くが突如立ち止まる。追いかけていたなのは達も同様に止まる

 

「………クソ!」

「ひっ!」

 

暴言を吐き壁に拳を叩き込む、なのはは驚き短い悲鳴を上げる

 

「!ごめん、なのは…」

「う、ううん。大丈夫だよミハル君」

「ミハルさん…」

 

なのはに謝るミハル。2人共ミハルを心配しているのだ

 

(何か、何かある筈だ。プレシアを助ける方法が…!)

 

ミハルは頭を抱え、壁に背中を預ける

 

(思い出せ、今までの出来事を!糸口が見つかる筈だ!)

 

ミハルの頭には毛むくじゃらの暴走体との戦いから先程の時の庭園での戦いが走馬灯の様に駆け抜ける

 

「……!!!」

 

何かを閃き顔を上げるミハル。目の前には心配そうにこちらを見るなのはとユーノがいる

 

「(これなら、もしかしたら!)…なのは、ジュエルシードを出してくれ」

「え?うん、分かった」

 

ミハルに言われジュエルシードをレイジングハートから取り出すなのは

 

「ミハルさん、一体何を…?」

「ユーノ、見つかったジュエルシードは21個で間違いないんだな?」

 

ユーノが質問するがミハルはジュエルシードの数を確認する

 

「?はい、全部で21個です。でも9個は虚数空間に… 」

「いや、21個。全部ある」

『へ?』

 

間抜けな声を出すなのはとユーノにミハルはズボンのポケットから9つの青い宝石。ジュエルシードを取り出した

 

「!ミハルさんそれは!!!」

「虚数空間に飛び込んでプレシアを捕まえた時に回収してたんだ、後でクロノ達に話そうと思ってたけど…。今は時間が惜しい、歩きながら説明する」

 

そう言うと直ぐにプレシアがいる治療室に向かうミハルを2人は追いかける

 

「ミハルさん、もしかしてジュエルシードを使って…」

「ああ、ジュエルシードを使ってプレシアの体を治す」

「それはダメです!ジュエルシードは願いを歪に叶える。21個全てを使っても被害が大きくなるだけです!!!」

 

ユーノはミハルの考えを聞き止めるように言う

 

「いや、21個全てのジュエルシードを使う必要があるんだ」

「?…どうゆう事なのミハル君」

 

あえて全てのジュエルシードを使う事が重要と言うミハルになのはは質問する

 

「2人共、フェイトと初めて出会った時の事を覚えてる?」

「うん、すずかちゃんの家に遊びに行った時だよね」

「それでジュエルシードに触れた子猫が大きくなって」

「それを封印しようとしたらフェイトちゃんが…」

 

突然ミハルに質問されるもしっかりと答えるなのはとユーノ

 

「そう、あの時ジュエルシードに触れた子猫はただ単に大きくなっただけ…。それ以外は凶暴になって暴れたりしていた」

「でもそれはあの子猫の大きくなりたと言う純粋な願いを…」

「もしそうなら神社で戦った子犬も暴走体にならなかった筈だ」

「それは…」

 

ユーノは反論を返され黙ってしまう。するとミハルは自分の考えを話す

 

「多分。ジュエルシードは21個のロストロギアじゃない、21個で1つのロストロギアなんだ」

「「え…?!」」

 

2人が驚きの声を上げる。

 

「1個で今まで見つかったロストロギア1つに相当する魔力を持っていたから分からなかったんだ」

 

すると治療室に到着し、扉の前でミハルは立ち止まる

 

「なら全てのジュエルシードに同じ願いを込めれば…」

「き、危険すぎます!やるにしてもまずリンディさんに話をするべきです!」

「もし話したとしてもリンディさんは許可はくれないだろう。もし貰えたとしてもその時までプレシアが生きている保証はない」

「ミハル君…」

 

なのはとユーノは何も言えなくなる

 

「やるには今しかないんだ」

 

扉が開き中に入るミハル、なのは達もそれに続く

 

「!あら、3人共どうしたの?」

 

部屋に入るとプレシアの横になっている台の周りに局員が2人おりその内の1人がミハル達に気づく

 

「あら、誰かと思えばさっきの坊やじゃない。」

 

プレシアはミハルを見ると話しかける

 

「ここに来たということは私の体のことを聞いたんでしょ?残念だったわね、私は、あの子と一緒にいることなんて出来ないのよ」

「あの子…か、良かったよ。まだ人形なんて言うものなら殴ってたからな」

 

ミハルはそう言いながらジュエルシードを自身の周りに浮かばせる。局員の人が慌ててリンディに連絡を入れているのを目の端にとらえる

 

「(時間がないか…)プレシア、アンタには生きてもらうぞ絶対に」

「一体…何を…?」

 

プレシアが質問してくるが気にせず魔力を全てのジュエルシードに流す。するとジュエルシードがシリアル1を中心に2〜11、12~21が円を作り回り出す

 

「ジュエルシード!!プレシアの体を元に戻してくれ!!!」

 

プレシアに向けてジュエルシードが光を放つ

 

「ミハル君!あなた一体何を!!!」

 

報告を受けたリンディが治療室に飛び込んで来る。その後からクロノ達も入ってくる

 

「何やってるのミハル君!」

 

エイミィも声を上げるが既にジュエルシードの光は弱まっていく

 

「上手くいった…か?」

 

役目を終えたジュエルシードがミハルの周りに集まっていく

 

「これは…」

 

プレシアが体を起こす。その体は健康的で、肌も幾らか艶が戻っていた

 

「クラフさん、プレシアの体をもう一度調べてもらえませんか?」

「あ、ああ…分かった」

 

クラフが再検査をしているあいだ、ミハルはリンディ達に何をしたのかを説明した

 

「なんて事…」

「君は今日1日で何度僕に頭を抱えさせれば気が済むんだ…」

 

説明を聞いたリンディとクロノは頭を抱え難しい顔をしていた。するとクラフがやってくる

 

「リンディ提督、プレシア・テスタロッサの再検査の結果が出ました」

「結果はどうでしたか?」

 

検査の結果を尋ねるリンディ

 

「結果は至って健康体、多少薬品が体内に残っていますがこの程度ならアースラでも治療できます」

 

クラフからの結果を聞き全員が安堵の息を吐く中、エイミィが口を開く

 

「でも驚きだよ、ジュエルシードが21個で1つのロストロギアなんて…」

「全て発動しても1個より少し強い程度の魔力、それどころか出力は安定している」

 

クロノもそれに対してデータを空中に出して肯定する

 

「死者蘇生とは行かないまでも、生きているなら怪我や病気は大体直せるかも知れないわね」

 

リンディも同意する

 

「…これなら或いは、クロノ執務官もしかしたら…」

「ああ、僕もそのことを考えていた」

「どうしたんだ?2人でコソコソ」

 

耳打ちするクロノ達を見て不思議に思うミハル。するとクロノはリンディを見る

 

「艦長、もう一度ジュエルシードを使うことを許可してくれませんか?」

「どうゆう事?クロノ」

「実はプレシア・テスタロッサと共に回収されたアリシア・テスタロッサを調べた所ある発見がありました」

「?それは一体…?」

 

リンディの質問にクラフが答える

 

「アリシア・テスタロッサは生きていました」

『!!!』

 

クロノ、エイミィ、クラフを除く全員が驚く。クラフはそのまま続ける

 

「脳波、心拍数は機械の誤差と思われる程の物ですが、リンカーコアから魔力の反応がありました。恐らく仮死状態に近いものと思います。…ですが蘇生させる方法が分かりません」

「その為にジュエルシードを使うと」

「ええ、ダメだったとしてもどうやら暴走の危険は少ないようですし」

「……」

 

目を閉じて、考えるリンディ。数分後目を開き結論を出す

 

「分かりました。許可しましょう」

 

リンディの決定に従いミハル達はアリシアがいる部屋にやってきた。ベットの上にはアリシアが寝かされている

 

「それじゃあ、ミハル君お願いね」

「はい」

 

リンディに言われ、ジュエルシードに魔力を込めると先程と同じでシリアル1を中心に他のジュエルシードが回り始める

 

「ジュエルシード、アリシアを助けてくれ」

 

ミハルが願いを口にするとジュエルシードは青い光を放つ。しばらくして光が消えるがアリシアに変化はない

 

「…失敗か?」

 

ミハルがアリシアの顔をのぞき込む

 

「…お母さん!「ゴン!」イッター!」

「グオォォ…」

 

突如目を開き起き上がったアリシアと頭がぶつかり、2人は痛みでうずくまる

 

「起きた!起きたよ!ユーノ君!!」

「うん!成功したんだ!」

 

なのはとユーノは互いの手を取り喜んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数日、プレシアは護送室に、アリシアは念の為病室で生活を送っている。

アリシアのことはプレシア、フェイトの両方に説明をし、アリシアにも説明したがまだ5歳と言うこともあって上手くは理解していないがフェイトについて話すと「私、お姉ちゃんなの!?」と喜んだらしい。

ミハル達は地球に戻り平和な日常を送っていた

 

 

 

 

 

 

さらに数日、朝から道場で槍を振っていたミハルは突然開いた扉を見るとなのはとフェレットのユーノがいた

 

「どうしたんだ、なのは?」

「あのね!フェイトちゃんが本局に行くんだけどその前にこっちで会えるみたいなの!『私に会いたい』って言ってるんだって!それでミハル君も一緒にって思って」

 

嬉しそうな顔で話すなのは

 

「なら早く行かないといけないな。待っててすぐ着替えるから」

「うん!」

 

部屋に戻り制服に着替えるミハル。着いたのは臨海公園、そこの橋にフェイトにアルフ、クロノがいた

 

「フェイトちゃーん!」

 

なのはの声に気づきフェイトは笑顔になる

 

「あまり時間はないが暫く話すといい。僕達は向こうにいるから」

「なのは、俺クロノに用事があるから2人で話してくれる?」

「うん分かった!」

 

離れていくクロノ達を追いかけていくミハル。後ろからは2人の話し声が聞こえてきた

 

「クロノ、プレシアとアリシアの処分はどうなったんだ?」

 

追いついたミハルは最初に2人のことについて聞いた

 

「…アリシア・テスタロッサについてはジュエルシードで生き返ったことは伏せて報告することになった。下手をするとロストロギアによって復活した人間として研究材料にされる可能性があるからね。プレシア・テスタロッサの方は投獄は覆せない。が今後時空管理局に協力することで刑を軽くしてもらうつもりだ。…それでも10年は檻の中で過ごすことになるだろう」

「…面会なんかは?」

「双方の同意があれば可能だ」

「じゃあ、プレシアはフェイトとアリシアに会うことはできるんだな。…ああ、そうだった」

 

ホッとするミハル、すると思い出したのかポケットから待機状態のデバイスを取り出しクロノに差し出す。

 

「ほい、借りてたものだし返すよ」

「分かった。そう言えばカルノ主任が言ってぞ魔力変換の記憶媒体は君から取った情報を元に本局で仕上げるそうだ」

「いつか使える時が来るのかな…さて、と」

 

デバイスをクロノに渡し、なのはとフェイトの元に行く。2人は涙を流しながら抱き合っていた

 

「フェイト」

「あ…ミハル」

 

声をかけられこちらを見るフェイト

 

「新しい自分、始められそうだな。フェイト」

「うん、ありがとう。ミハル」

「えへへ、フェイトちゃんミハル君とも友達になれたね」

「うん。なのは」

「そろそろ時間だ」

 

クロノがやって来て別れの時間を告げる

 

「!、フェイトちゃん!」

 

なのはがフェイトに自分の髪を結んでいたリボンを解き差し出す

 

「思い出に出来るものこんなのしかないんだけど…」

「じゃああたしも…」

 

フェイトも自分のリボンを解き、互いのリボンを交換する

 

「ありがとう。なのは」

「うん、フェイトちゃん」

「きっとまた」

「うん、きっとまた」

 

3人にそれぞれ別れの挨拶を済ませると、3人はアースラに戻って行った。

ミハル達は暫く3人のいた場所を眺めていた

 

「なのは?」

「…そろそろ帰ろうか」

「…うん!」

 

こうしてジュエルシードを巡る戦いは終わり。ミハルは日常を送っていく―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アースラ艦内

 

デバイス整備主任カルノ・アルキメデスは自分以外に誰もいない暗い整備室で1人キーボードを叩きながら呟いていた

 

「しかし、偶然とはこのことでしょうか…まさか氷の魔力変換の持ち主が標的のいる地球にいるとは。彼のデータを元にすればあのデバイスの開発も大きく進むでしょう…。ただ、アレがいつ目覚めるのか…早く完成を急がなければなりませんね。」

「カルノ主任?」

「!!!」

 

突然部屋の電気がつき驚くカルノは顔を上げる。そこに居たのはシャーリーだった

 

「電気もつけずに何をしてたんですか?リンディ提督が呼んでましたよ」

「…いえ、ちょっとした野暮用です。そうですかリンディ提督が、分かりました直ぐに行きます」

 

モニターを消し部屋を後にするカルノ

 

(今度こそ必ず封印してみせるぞ…"闇の書")

 

 

 

―――だが、ミハルの平和な日常は長くは続かないようである。

 




はい!とりあえずA'sの伏線で終わりです。まぁ、わかりきってる事ですけどね。
これを考えてあの数学者の名前を使った訳ですし

とりあえず次回からは無印とA'sの間をfateキャラを登場させて書いていこうと思ってます。

それではまた次回
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