魔法少女リリカルなのは ~朱槍の魔道士〜   作:がっしー

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第18話投稿です

今回から空白期間のお話です。
ここで話に組み込めなかったFateキャラ達チラチラ出して行きたいです。
タグに多少のとらハ要素を追加しました

それではどうぞ


空白期間
久し振りの再会と忠告


「8番!マーク!」

「っ、と!」

「ミハル、こっちに!」

「!ナイス直樹!」

 

フェイト達との別れからひと月が経ちミハルは八瀬に薦められていた士郎が監督を務めるサッカークラブに入り。今は別のサッカークラブとの練習試合をしている

 

「10番だ!走らせるな!」

「もう遅いぜ!」

 

ミハルからのパスを受けた八瀬に相手選手2人がディフェンスに着くがフェイントをかけて抜いていく

 

「打たせるな!止めろ」

「よっ」

 

更にディフェンスが1人増え、3人にマークされる八瀬だが密着される前にボールを弧を描く様に高く蹴り上げる。ボールの着地地点にいるのはミハル

 

「ナイスパス、フッ!」

 

ボールを力強く蹴り、ゴールのネットを揺らした

 

「ピィーーーーー」

「二人ともやったな!」

「コレで3対1、勝てるぞ!」

 

ゴールの笛がなる中チームメイトが駆け寄ってくる

 

「よーし!残り20分勝つぞー!」

『オー!』

 

八瀬の掛け声に全員が答える。その試合は3対2でミハル達の勝利となった

 

 

 

 

 

 

「やっぱり翠屋の料理って美味しいよなー」

「サンドイッチおかわり!」

「この唐揚げは俺のだ…!」

「いいや、俺のだ!」

 

翠屋での勝利のお祝いでお昼を食べるチームメイト達、ミハルも最初はお客としていたが余りの注文の多さに手伝いをしていた

 

「早く終わらせてご飯にしよ「ガン!」…ん?」

 

出来上がった料理を持っていこうとすると調理場から何かがぶつかった音がし、奥から女性の声が聞こえてきた

 

「イッタタ…っ。テメェ、このカメ!」

「なんや?おさる」

「っ!フゥ!」

 

空を切る音が聞こえミハルはため息をつく

 

「なんで今喧嘩するかな…」

 

チラリと調理場を覗くと翠屋の制服を着た青髪と緑髪の女性2人が構えを取りゆっくりと間合いを詰めていた

 

「何してるんですか…晶さん、レンさん」

「「フグッ!」」

 

ミハルの登場に体を硬直させる青髪の女性「城島 晶」と緑髪の女性「鳳 蓮飛」

 

「「み、ミハル」」

 

ギギギと油をさし忘れたロボットのよう首を動かしにこちらを見る

 

「これは桃子さんに報告する必要がありますね」

「ま、待ってくれミハル!それはやめてくれ!!!」

「そ、そうやでミハル。そんなの誰も幸せにもならん!!!」

 

桃子の名前が出てきた途端弱気になる2人。すると入口からなのはがやってきた

 

「晶さん?レンさん?何やってるの」

「な、なのはちゃん」

 

なのはの登場に顔が引き攣る2人

 

「なのは、実は2人がここでけん…『わあァァァァ!!!』…ンンン!」

 

なのはに報告しようとすると口を抑えられ、ミハルの背中を摘み、足を踏む2人

 

「?どうしたの?」

「な、何でもないぞー」

「そやそや、今日の試合どうやったかミハルに聞いてただけやさかい気にせんとってな」

「そっか、てっきり2人が喧嘩を初めてミハル君に注意されてるかと思っちゃた」

「アハハハハ、ナイナイ。ワタシタチナカヨシダヨー」

「ソヤソヤ、ウチラナカヨシ。ケンカナンカシテヘンデー」

「そうなら良かった」

 

片言ながらも何とか誤魔化し、なのははカウンターの方に戻って行った

 

「はぁー、最近のなのちゃんは怒らない分更に怖い…」

「同感や…」

「イッテェ…」

 

拘束から解かれたミハルは足と背中を抑えて蹲っていると桃子が調理場に入ってくる

 

「よいしょっと、あら?どうしたの3人共?」

「いや、何でも…」

「あれへんよ」

「?ああ、そうだ。ミハルお手伝いありがとねもう戻ってもいいわよ」

「は、はい…」

 

痛みをこらえながらミハルは答えた

 

 

 

 

「なんであの二人は暴力で解決しようとするのか…」

「ハハハ、まぁドンマイ」

 

八瀬に先程のことをボヤきながらハンバーグを食べるミハル。八瀬はデザートにシュークリームを食べている

 

『お疲れ様でーす』

 

すると店の奥から私服に着替えた晶とレン、外で売り子をしていた神咲那美が出てきた

 

「……」

「……テヘッ」

 

ミハルが晶とレンを恨めしそうに見ると2人は片手だけ手を合わせる様に顔の前に出し謝ってきた

 

「あの二人が忍さんか那美さんくらいお淑やかなら良かったのに…」

「ははは」

 

ミハルの愚痴に八瀬は笑って返すだけだった。

 

 

 

八瀬も帰りミハルは食後にクリームソーダとケーキを食べていた

 

 

チリリン♪

 

 

 

するとドアベルが鳴り新たなお客が入ってくる

 

「いらっしゃいませ。2名様でよろしいでしょうか?」

 

入ってきた客に忍が対応する

 

「ああ、すまねえけど。みどり屋、ってここであってるかい?」

「……へ?」

 

その男の声を聞きミハルはとぼけた声を出し、店の扉を見る

 

「ええ、確かにここは翠屋ですけど」

「おお!やっと見つけたぜ!見つからないかとヒヤヒヤしてたんだ」

 

青い髪を後ろに束ね、耳には銀のイヤリング。白の半袖のTシャツに黒のジーンズをきた男性。およそ3ヶ月ぶりに会うその男性を見てその名前を口にした

 

「クー兄…」

「おお!ミハル久しぶりだな!元気にしてたか?」

「あら?ミハル君のお知り合い?」

 

会話を聞き桃子が質問する

 

「あ、はい実家にいた頃よく相手をしてくれた人です」

「いやーまいたぜ、この店探すのに結構歩き回って…グハ!!」

『!?』

 

突然何者かに蹴られクーフーリンは顔から床にダイブする。蹴りを入れた人物に視線を送るミハル達

 

「早く入りなさいよ。もう1時間近く歩きっぱなしで疲れてるんだから」

 

ロングの黒髪。毛先はウェーブし、一部をまとめてポニーテールにしている。袖が黒の白シャツの上には真っ黒なジャケットを羽織り。ズボンも黒に近い色のホットパンツを履いており。全身黒を基調とした服装に、瞳の紅い目がよく映えた女性が蹴った足をそのままに言い放った

 

「美沙夜、テメェ!いきなり蹴ることはねぇだろ!」

 

起き上がったクーフーリンが歯をむき出しにして凄む。だが、美沙夜と呼ばれた女性は全く動じない

 

「いいかしら、私(わたくし)は貴方の主人、貴方は私の僕。そういう契約だったはずよね?でも私は僕であるはずの貴方がどうしても行きたい場所があるからと仕方なくついて行けば、場所が分からずただ時間を無駄にしただけ。おまけに目的地についても入口で話して座ろうともしない。そんなバカ犬に蹴りを入れて何か問題があるのかしら?」

「グゥ…」

 

美沙夜の言葉に言い返せないクーフーリン。それを見て更に責め立てる

 

「あら?ただ唸るだけ?これじゃ本当に犬じゃない。まったくお笑いものね」

「…ああ、そうかい。確かに俺が悪かったな」

 

見下す美沙夜を軽く流す。そこに忍が接客を続ける

 

「お客様、テーブルとカウンターがありますがどちらに致しましょう?」

「………」

 

話しかけてきた忍を見て僅かに目を細める美沙夜、だがすぐにそれはなりを潜める

 

「…テーブルでいいわ。それと紅茶と何か食べ物を。あの子の座っている席でいいわね?クーフーリン」

「お、おう。あ、嬢ちゃん俺もコーヒーと食べ物頼むわ」

「かしこまりました」

 

突然先程までの高圧的な態度がなりを潜めたため戸惑いながらも了解する。美沙夜はミハルの正面に、クーフーリンは美沙夜の隣に座る

 

「えっとクー兄、その人は一体…」

 

突然の登場に驚きながらも目の前に座る美沙夜について聞く

 

「ん?ああ、アレだよ。前に師匠にきた日本での仕事を代わりに俺が引き受けたことがあったろ。その時の依頼人がこの嬢ちゃんだったわけだ」

「先ずは自己紹介からかしら、玲瓏館美沙夜よ。」

「どうもミハル=クリフトフです。でもなんでその時の人といるの?」

「あー、そこは守秘義務ってやつだ悪ぃな」

 

適当にはぐらかすクーフーリン。すると2人が頼んだ飲み物と料理がやってくる

 

「そっか、じぁ俺になんの用?」

「ん?なんでお前に用があるってわかったんだ?」

「いや、わざわざ翠屋を訪ねてきたんだから俺に用があるのは当たり前じゃないか」

「まぁ、そりゃそうか」

 

素っ気なく返すクーフーリン。するとこちらを見ていた美沙夜が口を開いた

 

「貴方、本当にこの犬の弟弟子なの?貴方の方が頭良さそうなんだけど」

「ハイハイ、どうせ俺の頭は良くありませんよ。…それで用ってのがこれだ」

 

クーフーリンが一通の手紙を机に置く

 

「…これは?」

「師匠からの手紙だ」

「ぇ、義母さんから!?」

 

思わず手紙を手に取りマジマジと見る

 

「元々送るつもりだったみたいだが俺が日本に来ることになってついでに届けるのと、ついでに様子を見てこいとさ」

「そっか、後で返事書かないと。ありがとクー兄」

「そうかい。そいつは良かったよ」

 

その後お昼を食べ終わるまでクーフーリンと話をしたミハル、少し美沙夜とも会話をして『偉そうにするが根はいい人』という結論に達した

 

 

 

暫くして食事も終えた2人が立ち上がる

 

「それじゃあ、帰るとするかね。元気でやってそうで安心したぜ」

「うん、クー兄。久しぶり会えて嬉しかった!義母さんにもろよしくね」

「おう」

「ミハル」

「なんですか?美沙夜さん」

 

クーフーリンと拳を合わせる。すると美沙夜がミハルに顔を近づけ耳元で2人にしか聞こえない声で話しかけてきた

 

「あの、紫の髪の女には気をつけなさい。人じゃないかも知れないわよ」

「え、それって一体…」

 

だが美沙夜は答えずに顔を引く

 

「さぁ、行くわよクーフーリン」

「分かってるよ、たくっ。あ、料理ご馳走様。時間があればまた来るぜ!」

 

店を出ていった2人を見送ったミハル。だがミハルの心には美沙夜の言葉が頭の中を巡っていた

 

(……人じゃないって、どういう意味だ?)

 

その答えは夏休みで知ることになる

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