本当は4月中に上げたかったんですが復刻が終わって8時間で新イベを始めるFgoが悪いんだ。
おれは悪くねぇ!(テイルズオブ作品の主人公風)
それはともかくどうぞ
始まりは突然に
――――――――――夢を見る。
血塗れた地面に倒れているのは先程まで人間だったモノ
「お母さん…お母さん…」
「はァ…はァ…」
そんな中、1人の子供が横たわる女性を心配そうに揺さぶる。揺さぶられた女性は苦しそうに呼吸をする
「………」
そしてその2人を静かに見つめる人影。その人物はゆっくりと少年に手を伸ばし――――――――
「ッ!はぁ、はぁ、はぁ…」
布団から飛び起きたミハルは息を荒らげ、体から玉の汗を流していた
「また、あの夢か…」
汗を拭いながらチラリと時計を見る。時刻は12月1日の5時過ぎ、窓からは日が昇り始め部屋を僅かに明るくしている。布団から出て私服に着替えるするとドアが開きなのはが覗き込んでくる
「ミハル君、おはよう。そろそろ時間だよ」
「…ああ、練習に行くか」
返事をし、槍袋を持ち、なのはと一緒に家を出て山中の公園に着きなのはは魔法を、ミハルは槍と魔法の練習を互いに離れた場所で始めた
「それじゃあ今朝の練習の仕上げ、シュートコントロールやってみるね」
<わかりました>
「リリカルマジカル!」
なのはの足元に桜色の丸い魔法陣が現れ、前に出した手のひらから魔力弾が作られる
「福音たる輝きこの手に来たれ、導きの元鳴り響け!ディバインシューター。シューート!」
そしてもう片手で空に上げた空き缶をシューターで弾き始める
「コントロール…」
<18,19,20,21...>
レイジングハートが打ち上げた回数をカウントする
「アクセル…んっう…」
打ち上げる速度が早くなる
<...84,87,90,93,98,100>
「っんは!」
集中が解け、息を吐き出しながら上を見ると弾かれた空き缶が落下してきていた
「ラスト!」
そう言いながら腕を振ると魔力弾が空き缶を弾き近くのゴミ箱に飛ぶが箱のふちにあたり地面を転がった
「あぁー…」
<良い出来ですよ、マスター>
「アハハ、ありがとうレイジングハート」
「最後のは惜しかったな」
「あ、ミハル君!」
声のした方を見ると練習で体が熱くなったのか上着を脱いだミハルが声をかけてきた
「缶を弾くノルマ達成してちょっと気が緩んだだろ」
「あう…」
ミハルはそう言いながら入らなかった空き缶を拾いゴミ箱に入れる
「さてと、そろそろ時間だし家に戻ろうか」
「うん、レイジングハート。今日の練習採点すると何点?」
<約80点です>
「そっか、」
公園を後にし高町家に戻り制服に着替え直し朝ごはんの準備を手伝う
「なのは、ミハル郵便が来てるぞ」
「本当!?」
「海外郵便、差出人フェイト・テスタロッサ、アリシア・テスタロッサ」
「ありがとうお兄ちゃん」
なのはが小走りに恭弥に近ずき郵便物を受け取る
「いつものあの子達だね。またビデオメール?」
「うん。きっとそう」
「今回はどんな内容だろうな?」
「楽しみー!」
嬉しそうに小さくジャンプなのは
「フェイトちゃん今度遊びに来てくれるのよね。うちに来てくれたらお母さんもう、うーんと歓迎しちゃう!」
「うん!」
料理を運ぶ桃子に頷くなのは
「ユーノも本当の飼い主が見つかって、めっきり寂しいしね」
「お前は特に可愛がってたからな」
「時間があったら直ぐに撫でたりおやつ食べさせてましたもんね美由紀さん」
「えっ…と、でもまた預かることになるかも。その飼い主さんしだい」
「だといいなー!」
会話が盛り上がる高町家、その頃ユーノはアースラにいた
「さて、じゃあ最終確認だ」
アースラ艦内の食堂そこにクロノ、アルフ、フェイト、ユーノがいた
「被告席のフェイトは裁判長の問いにその内容どうりに答えること」
「うん」
「今回はアルフにも被告席に入ってってもらうから」
「わかった」
クロノの確認にしっかりと頷くフェイトとアルフ
「で、僕とそこのフェレットもどきは証人席。質問の回答はそこに書いてある通り」
「うん、分かった……ってオイ!」
突如ユーノが机を叩きクロノを睨む
「何だ?」
「誰がフェレットもどきだ!誰が!!」
「君だが?」
「なあっ…」
当たり前だろ?と言う顔で言い返される
「そ、そりゃ動物形態でいることも多いけど、僕にはユーノ・スクライアって言う立派な名前が!」
「ユーノ、まぁ、まぁ」
立ち上がり抗議するがアルフに宥められる
「クロノ、あんまりイジワル言っちゃダメだよ」
「大丈夫。場を和ませる軽いジョークだ」
「グ、ぐぬぬ…」
あっけらかんとしたクロノに睨みつけるユーノ
「事実上、判決無罪。数年間の保護観察は確実と言っていいんだが。一応、受け答えは頭に入れておくように」
「「はい」」
「…はい」
クロノの注意に3人とも答えるがユーノだけは怒りを抑えながら答えていた。
その頃アースラの司令部ではリンディが誰かと通話していた
『お疲れ様、リンディ提督。予定は順調?』
「ええ、レティ。そっちは問題ない?」
『ドッキング受け入れとアースラ整備の準備はね…』
「?どうかしたの」
少し元気の無い友人、レティ・ロウランに話を聞くリンディ
『こっちの方では余り嬉しくない事態が起こってるのよ』
「嬉しくない事態って?」
『ロストロギアよ。一級捜索指定がかかってる超危険物。幾つかの世界で痕跡が発見されてるみたいで捜索担当班は大騒ぎよ』
「そう…」
『捜査員を派遣して今はその子達の報告待ちよ』
その日の夜、海鳴市のオフィス街
「「うわぁぁぁぁ!!!」」
ある路地裏から男性の悲鳴が上がる。倒れるのは先の話に上がっていた捜査員の魔導師、その魔導師を見下ろす少女
「雑魚いな、こんなんじゃ大した足しにもならないだろうけど」
見た目とは裏腹な乱暴な言葉を使いながら手に持った1冊の本を取り出す。本は宙に浮くとひとりでにページを開く
「「ぐう、あぁぁぁ…」」
すると倒れていた魔導師達が苦しみ出すと胸のあたりから光の玉が現れる
「お前らの魔力。闇の書の餌だ」
すると闇の書と言われた本が光を放つ
「「があァァ、うわあぁぁぁ!!!」」
2人の捜査官の悲鳴がオフィス街に響いた
12月2日
学校が終わりミハルはなのは達とアリサを迎えに来た車に一緒に乗っていた。
「それじゃあフェイトにも、もうすぐ会えるのね」
「うん!」
「楽しみだね。アリサちゃん」
なのはは昨日届いたビデオメールの内容をアリサとすずかに話て盛り上がっていた
「―――で、そこに俺が切り込んでカバーに来て空いたところにお前が走り込んできて…」
「でも1人しかカバーに来なかったら切り込むのは難しいだろ。やっぱり1度キャプテンに戻した方が安全じゃないか?」
ミハルは八瀬とサッカーの動きで意見を交わしている。すると車がゆっくりと停止し窓を見ると海鳴市にある図書館、芽吹丘図書館が見えた。運転手でありアリサの執事でもある鮫島がドアを開けすずかが車から降りる
「じゃあみんなまたね」
「うん」
「ばいばーい」
「ミハルさんも直樹さんもまた明日」
「おう、また明日」
「じゃあねすずかちゃん」
手を振ってお別れをする。車が再び発進すると八瀬が口を開いた
「すずかちゃん、夏休み明けからお前の事避けてたけど最近元に戻ってきたな」
「…うん、そうだな」
実際夏休みの一件以降、すずかはミハルを見ると逃げたりなのはかアリサの後ろに隠れることが多かった。だがミハルがこれまでと同じように接することで向こうも気にすることは無くなっていった
「でもまぁ、自分のせいでミハルが怪我したんだから仕方ないのもあるか」
夏の一件は夜の一族などの事を伏せた以外はほとんどそのままの事を忍が話した。ミハル自身も士郎や恭弥には「もっと頼ってくれ」と説教をされた
「けどそんな事そうそう起こるわけないけどね」
「そりゃそんな事件ポンポン起きたらたまらないだろ」
日が沈んだ夜の海鳴市。その上空に赤毛の少女と蒼銀の毛を持つ狼がいた
「どうだヴィータ。見つかりそうか?」
「いるような…いないような…」
狼の質問に赤毛の少女―――ヴィータ―――は答えるながら手に持ったメイスを肩にのせる
「この間から時々出てくる妙に巨大な魔力反応。あいつが捕まれば一気に20ページ位はいきそうなんだけどな」
「別れて探そう。闇の書は預ける」
「オッケー、ザフィーラ。あんたもしっかり探してよ」
「心得ている」
そう言い残し狼―――ザフィーラ―――は姿を消す。残ったヴィータは肩にのせたメイスを前に出す
「封鎖領域、展開」
<GefangnisSternMagis>
戦鎚が言葉を発するとヴィータを中心に結界が展開し、海鳴市を包み込んでいく
<警告、緊急事態です>
「へぇ?」
自室で宿題をしていたなのはは横に置いていたレイジングハートの言葉を理解出来ず気の抜けた返事をする。しかし結界が自分を取り込み事態を飲み込む
「!結界!?」
「魔力反応!大物見っけ!!」
一方結界を展開したヴィータもなのはの魔力を感じ取ると左手に持った本を背中にしまう
「行くよ、グラーフアイゼン」
<了解>
自分のメイス―――グラーフアイゼン―――に話しかけ巨大な魔力を持ったなのはの元に向かう
<対象、高速で接近中>
「近ずいてきてる?こっちに!?」
一方なのはもレイジングハートからの状況を説明され驚き窓から外を見る
「ど、どうしよう。ユーノ君は居ないしミハル君も走り込みで家に居ないし…」
少し不安な顔をするなのは。だが手に持つレイジングハートを1度見て、再び窓に視線を戻す
その頃ミハルは山中の公園で練習をしていた
「ふっ、はっ、そりゃ!」
なのはがしていた魔力弾で空き缶を弾き続ける練習。違う点があるとすれば空き缶を弾きながらも槍を振っていることだろう
「ふぅ、50回…体を動かしながらだとここまでか」
近くのベンチにかけていたタオルを取り汗を拭きスポーツドリンクを少しだけ口に含み喉を潤す
「さて、明日の課題もあるしそろそろ帰るか…ん?」
そう言い荷物を片付け始めたミハルは魔力を感じ街の方を見る
「あれはユーノが使ってた結界。一体誰が…」
街を包んだ結界を見てユーノではないかと考えるがそんな無意味なことをユーノがするはずが無いと判断する
「……ダメだなのはに繋がらない」
念話を使いなのはと連絡を取ろうとするが繋がらず、嫌な予感がしたミハルは少々乱暴に荷物を片付け山を駆け降りる
「無事でいてくれよ、なのは!」
その時なのはは家から出てビルの屋上で空を見回していた
<来ます>
「!」
レイジングハートからの警告に気を引き締めるなのは、すると空から赤い光の玉が自分に向かって迫ってくる
<誘導弾です>
レイジングハートからの情報でなのはは回避ではなく障壁による防御に入る。赤色の魔力弾と桜色の障壁が激しくぶつかる
「うっ、ううぅ…」
「テートリヒ・シュラーク!」
「っ!」
正面の魔力弾に集中していると背後からヴィータがなのはにグラーフアイゼンを振り下ろす。しかし、なのはも咄嗟に障壁を張り防御する。
ドオッッン!!!
「キャ、アァァァァァ!!!」
魔法同士のぶつかり合いで爆発が起こりなのはは屋上から吹き飛び落下する
「うぅぅ、レイジングハート。お願い!」
<StandBy,Ready,SetUp>
落下する中先程の爆発で痛めた右手を抑えながらもレイジングハートに変身するように言うと、なのはの周りを光が包み込む。
だがヴィータも黙って見ている訳では無い、追撃に鉄球を取り出しす
<SchwalbeFliegen>
「フン!」
鉄球をバレーボールのように上に投げると落下してきた鉄球をグラーフアイゼンで叩きつけなのはの周りの魔力にぶつかり煙が上がる。すると煙の中から2つの魔力弾が飛び出す
「オリラァァァァアアア!!」
更なる追撃にヴィータは煙に接近しグラーフアイゼンを振り抜くが手応えはなく煙の中からなのはが飛び出す。その姿は先程までの私服とは違い、白を基調とするバリアジャケットに身を包んでいた
「いきなり襲いかかられる覚えはないんだけど。どこの子!?一体なんでこんなことするの?!」
「……」
なのはの質問に答えずヴィータは手を前に出すと前よりも小さな鉄球が2つ、指の間から表れる
「教えてくれなきゃ、分からないってば!!」
なのはは手を動かすと先程煙の中から撃った魔力弾を操りヴィータの後ろから接近する
「なっ!くっ、うわぁ!」
一撃目は回避するが二撃目は避けれずグラーフアイゼンと障壁で防御するヴィータ
「ちぃ、この野郎おぉぉぉおおお!」
<FlashMove>
なのはに近ずきグラーフアイゼンを振り下ろすがレイジングハートがフラッシュムーブを使い回避する
<ShootingMode>
更にすかさず砲撃形態に変わるレイジングハート
「話を…」
「ッ!」
なのははヴィータにレイジングハートを向ける。レイジングハートから高魔力の魔力球が作られる
<Divine…>
「聞いてってば!!!」
<Buster>
威嚇として放たれるディバインバスターはヴィータの横を通り抜ける
「くぅ!あっ……」
しかし余波だけでもヴィータは吹き飛び更に僅かに当たっていたのか、かぶっていた帽子が飛び、付けられていたうさぎのぬいぐるみはボロボロになって落ちていく
「!!!」
それを見たヴィータの瞳が大きく見開き、なのはを睨む。なのはもその迫力に押される。
ヴィータの足元から赤色の三角形の形をした魔法陣が表れる
「グラーフアイゼン!カードリッジロード!!!」
<Explosion>
するとグラーフアイゼンの柄部が伸縮し何かが弾ける
<Raketenform>
グラーフアイゼンの形状が変わり、左右のヘッドが鋭い
ドリルとジェットエンジンのような物になる
「え、えぇ!」
「ラケーテン…」
エンジン側から火が吹き出しその勢いで回転し出すヴィータ、その勢いのまま、なのはに急接近しグラーフアイゼン振り下ろす。なのはは先程と同じくフラッシュムーブで距離をとるが一瞬でその距離を詰め二撃目を振るう。
なのはは障壁を張るが数秒で障壁は破壊される。咄嗟にレイジングハートで防御するがグラーフアイゼンのドリルがぶつかるとレイジングハートにヒビが入る
「あっ!」
「ハンマー!!!」
「キャアァァァ!!!」
吹き飛ばされなのははビルには激突する
「ケホッ、ケホッ、ケホッ」
窓を突き破り入った部屋で舞い上がった煙に咳をする
「デェェェエエエイ!!」
「っ!」
<Protection>
割れた窓から飛び込み追撃をかけるヴィータ。先の攻撃でボロボロになりながらもレイジングハートは障壁を展開しギリギリで防御に成功する
「うぅ、あぅ…」
「ぶち抜けぇぇええ!!!」
<了解>
ヴィータの命令に応えグラーフアイゼンが更に勢いをまし障壁を砕きそのままなのはに迫る。
だがヴィータの攻撃はなのはのバリアジャケットの上着を掠めるだけに終わる。しかし掠めただけでもなのはのバリアジャケットは光を散らして消え、なのは自身も後ろに吹き飛び壁にぶつかり動けずその場に座り込む
「はあ、はあ、はあ、…」
怒涛の攻撃で息を切らすヴィータ。グラーフアイゼンの柄部が再び伸縮し中から銃の弾丸の様なものが排出される。その間に呼吸を整えたヴィータはゆっくりとなのはに近づく
「ぅ、ぅっ」
なのはも力を振り絞りレイジングハートをヴィータに向けるが司会がぼやけ狙いが定まらない。その間にもヴィータはグラーフアイゼンを掲げる
(こんなので終わり…?やだ!ユーノ君、ミハル君、クロノ君。フェイトちゃん!!!)
ヴィータがグラーフアイゼンを振り下ろそうとして目を瞑るなのは
ガキン!
響く金属同士のぶつかる音が響き、攻撃が来ないことに不思議に思ったなのはは僅かに目を開く。
なのはの前に居たのは黒いマントを羽織った金髪の少女。少女はヴィータの攻撃を手に持った杖で受け止めていた
「ごめんなのは、遅くなった」
そう言いながらなのはの肩に手を置く人物、なのはその手を辿り顔を見る
「ユーノ君…」
そこに居たのは大切な友達ユーノ・スクライア
「くっ、仲間か」
数の不利を感じ後ろに下がるヴィータ
<ScytheForm>
金髪の少女の杖の形が変わり鎌のような形状になる
「友達だ!」
少女―――フェイト・テスタロッサは自分のデバイス、バルディッシュを構える
今、自分の大切な者の為に戦う人達の戦いが始まる