魔法少女リリカルなのは ~朱槍の魔道士〜   作:がっしー

42 / 75
第41話投稿です

今回でA's編は終了です。次回は2~3個1話完結の話を書いてStrikersに入りたいと思います。Fateキャラや、未来のリリカルなのは登場キャラを出したいと思っています

それはともかくどうぞ


少年の進む未来とは

(ヘルプ!)

 

師匠の冷たい笑顔を見たミハルはすぐさま店にいる士郎を探し助けを求める

 

 

(士郎さん!ヘルプ!!ヘルプ!!!)

(……済まないミハル君。今のスカサハには近づきたくないんだ……)

 

視線で会話をするも目をそらされてしまうミハル。滝のように流れる汗をかきながらスカサハに視線を戻す

 

「ほお?私と話しているのにほかの者を見る余裕があるとは随分と肝が据わったな」

「あ、えっと、師匠」

「まぁ、その位にしといてやれスカサハ」

 

追加のナイフを構えるスカサハを止める人物がいた

 

「……フェルグス」

「フェルじい」

 

そこに居たのは巌のような顔ながらも親しみやすさを感じる男、フェルグスがいた

 

「そうミハルを怒ってやるな。向こうではこの位の時間まで修行をさせることもあっただろう?」

「それはそうだか……」

 

フェルグスが上手くスカサハの怒りを沈め、その隙にミハルは服に刺さったナイフを抜き拘束を解く

 

「(フェルじいも来てたのか…とりあえず義母さんに謝ろう)義母さ―――」

「とは言ったが本当は来る事を忘れて今まで遊んでいて、今頃思い出してココに来たのかもしれんがな」

 

 

謝るために近づこうと踏み出した足を、フェルグスの言葉でこちらに振り向くスカサハを見た瞬間、ミハルは体を180度回転し、翠屋の出入りである扉に向かって掛ける。

 

「逃がさん」

「ッ!」

 

だがミハルを追い越し扉の前に立ち塞がるスカサハに急ブレーキをかけ立ち止まる

 

「「――――」」

 

睨み合う2人、先に動いたのはミハルだった

 

「フッ!」

 

床を、壁を、天井を、まるで忍者のように飛び回る。最早ミハルの姿は常人には残像が微かに見えるだけとなりミハルはスカサハの隙を伺う

 

(いま!)

「――甘いわバカ弟子」

 

チャンスを見出し、スカサハの左脇をすり抜けようとするミハル。だがスカサハはまるでそこに来るのが分かっていたかの様にあっさりとミハルの左足首を掴む

 

「デェヤ!」

 

しかしミハルも捕まる事は分かっていたのか右足をスカサハの顔に蹴りを叩き込む。が、その蹴りも片手で受け止められる

 

「……儂の顔に蹴りを入れようとは。仕置が必要だな」

「(あ…ヤバイ)師匠ちょっと待ってデェェェェエエエエーー!!!!」

 

―――そこから先は地獄だった―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――テキサスクローバーホールドはやめて!「「ひゃあ!?」」…あれ?俺の部屋……それに2人も」

 

スカサハの仕置で意識を失っていたミハル叫びながら起きあがり、自分がいる場所と横で腰を抜かしたなのはとフェイトを見て、ミハルは少し呆けた顔をする

 

「ミ、ミハル君。目が覚めたんだね」

「よ、良かった…でも、ビックリしちゃった」

「えっと、ごめん。…2人はどうして俺の部屋に?」

 

驚かせてしまったことに謝りつつも、2人に質問する

 

「あ、えっとね。リンディさんがお父さん達に本当のことお話するからミハル君も起こして欲しいって言われてフェイトちゃんと一緒に起こしに来たの」

「それで起こそうとしたらミハルがいきなり飛び起きて……」

「今に至ると…、分かった。とりあえずリンディさん達の所に行けばいいんだよな?じゃあ行こうか」

 

事情を理解したミハルはベットから起き上がり皆がいるであろうリビングへと向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

「……それでは、ミハル君も来たことですし、お話を始めさせてもらいます」

 

リビングに入りミハル達が座るのを見てリンディは部屋にいる全員に視線を向ける。そこには、士郎達だけでなくスカサハとフェルグス、昨日は見なかったクーフーリンがいた

 

「先ずは、私達となのはさん達が出会った1件、PT事件について話します。私達、時空管理局は―――――」

 

全ての始まり、PT事件から昨日まで続いた闇の書事件をリンディはわかりやすく説明する。話を聞き、驚く顔をする高町家の面々、もちろんスカサハ達も驚いてはいるが顔には出さず話を聞く

 

「―――そうして昨日、闇の書事件も決し解決ました。……私達としましてはこの2つの事件に大きく貢献したなのはさんとミハル君を管理局で働いて貰いたいと思っています」

『…………』

 

リンディの話が終わり静まり返る部屋、最初に声を出したのは士郎だった

 

「それは強制ではなく、あくまで2人がそう望んだら……という事ですね?」

「えぇ勿論、本人の意志を尊重します」

「ふむ……」

 

士郎の質問に偽りなく答えるリンディ。それを聞き士郎は少し考えるとなのはの方を見る

 

「なのは、お前はまだ子供だ。これから先、別のなりたいものが見つかるかもしれない…それでもいいんだな?」

 

将来を決める選択に士郎はその覚悟があるのか、なのはに問いかける

 

「…………うん。私の魔法で助けられる人がいるなら。その人達を、助けたい!」

「そうか……」

 

その問いかけになのはは真っ直ぐな目で答える。それを見た士郎はフッ、と笑う

 

「……なのはの気持ちは分かった、好きなようにしなさい。ただし!…学校との両立はする様に」

「!、ありがとう!お父さん!」

 

士郎の許しをもらい、笑顔になるなのは。部屋も少しばかり和やかな雰囲気になる。しかし――

 

「私は反対だ」

『……』

スカサハの言葉で再び張り詰めた空気に変わる

 

「スカサハ……」

「いやいや師匠、まずは士郎の旦那みたいにミハルの意志を聞いてからだなぁ?」

「黙れ」

「「…………」」

 

フェルグスとクーフーリンが諌めようとするがスカサハの一言で沈黙する

 

「ハァ……ミハル。私はお前にここで普通の生活を送るように言ったはずだ。忘れた訳では無いな?」

「はい」

「ならば何故戦いなどしている?」

 

小さなため息をついたあとスカサハはミハルに問いかける

 

「………見つけたから」

「見つけた?何をだ」

「…"自分で選ぶもの"」

「!」

 

ミハルの言葉に首を傾げるスカサハだが、続く言葉にスカサハは声は出さずも体がピクリと動く

 

「俺は、守りたい。自分が関わやった人や知り合った人が悲しまない為に……『お母さん』にもそう言ったから」

「!ミハル。お前……」

 

『お母さん』その言葉を聞きスカサハは思わず座っていたソファから立ち上がる

 

「…まぁ、結局戦う事を選ぶのは義母さんの子だからかな?」

「………」

 

アハハ、と頭を掻きながら笑うミハル。その様を見てスカサハは目を閉じ大きく息を吐く

 

「…5年、元々ここで過ごすのだ。それまでは今までのように嘱託…魔導師? としてなら好きにしろ。その後の事はまたその時に決める」

「…ありがとう。母さん」

 

許しをもらい頭を下げるミハル。フェルグスとクーフーリンはスカサハが珍しく根負けしたことに驚きつつも小さく笑って2人を見る

 

「……ふん。少し外に出る」

 

居ずらくなったのかリビングを後にするスカサハ

 

「すいませんリンディさん」

「えぇ、お話してきなさい」

 

それを見てミハルもリンディに許可をもらい部屋を出た

 

 

 

 

「義母さん」

「ミハルか……」

 

雪の積もる高町家の庭にスカサハは空を見上げ立っていた。ミハルは声をかける

 

「……思い出したのだな」

「うん。ちゃんと思い出した。お母さんの事もあの日の事も……」

「そうか…」

 

自身の質問に答えたミハルにスカサハは1度視線を向けると自分の首に手を伸ばし、つけていたネックレスを取り外すとミハルに投げる

 

「うわっ、と…義母さんこれは?」

 

投げられたネックレスを驚きつつもしっかりとキャッチするミハル。そのネックレスには1つの指輪が繋がれていた

 

「……お前の母、シャラル=クリフトスの形見だ」

「!」

 

スカサハの言葉に驚くミハル

 

「お前が自分の記憶を思い出した時に渡そうと思っていた」

「お母さんの形見……」

 

渡された指輪をまじまじと見つめるミハルにスカサハが語りかける

 

「お前の父親はその指輪に彫られたイニシャルから探したが、見つけることは出来なかった。…僅かな可能性だか、お前の父親は別の世界の人間なのかもしれん。もし気になるのなら探して見るといい」

「父親か……」

 

小さく呟きながらミハルは指輪の内側に彫られたイニシャルを見る。そこにはシャラル=クリフトスのイニシャルのS.Cと、父親のイニシャルであろう、JとSの文字が彫られていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――5年後――――

 

都内にある空港、その出発ロビーに十数人の人間が集まっていた

 

「それじゃあ士郎さん5年間お世話になりました」

「あぁ、こちらも楽しい日々を過ごさせてもらった。ありがとう」

 

そう言い握手をするのは高町士郎と5年前より荷物が増え、身長も士郎に迫るほど伸びたミハルだった

 

「桃子さん、お世話になりました」

「そんなことないわよ。またこっちに来る事があったら連絡頂戴ね?」

「はい」

「恭弥と美由希は仕事で来れないけど、「元気で」って言ってたわ」

 

士郎に続き桃子と別れの言葉を交わし終えたミハルは、仲間の方を見る

 

「ミハルー!」

「直樹!」

 

最初に近づいてきた八瀬は拳を前に出し、ミハルもそれを見て同じく拳を出すと拳を合わせ、そのまま腕を組む

 

「こっちに帰ってくるなら、またサッカーしようぜ!」

「ああ、もちろんだ!」

 

ニカッと笑い合い組んだ腕を外し、次はアリサとすずかの前に立つ

 

「また、会える時を楽しみにしてます」

「ま、向こうに帰っても偶には連絡よこしなさいよ?」

「分かってるさ。2人も元気でな」

「はい(えぇ)」

 

2人と軽く別れの挨拶を済ませるミハル。すると横からはやてがやってくる

 

「ミハ兄、もしホンマに管理局に入るんやったら言ってな。ウチとクロノの後押しでスピード出世や!」

「スピード出世、なのです!」

 

グッ!とサムズアップするはやてと彼女の愛機、リインフォースⅡことリイン。だがミハルはそれに手を横に振る

 

「クロノやお前みたいな重っ苦しい肩書きなんかいらないから。俺はAかB位で結構だよ」

「えー、ミハ兄やったらAAかAAAまでやったら楽勝やのに」

「そーですよ!」

「いやいや、だいたいお前達が超高ランクなだけで本来、ランクAでも十分なエリートだぞ」

 

ブーブーと不満を零すはやてを無視し、次はフェイトとアリシアのがやってくる

 

「ミハル…、えっと……」

「ほらほらフェイトー、ちゃんとお別れの言葉言わないと後悔するよ?」

「うぅ…」

「自分の妹をいじめるな、バカ姉」

「痛い!」

 

ミハルを前にして、もじもじと俯くフェイトにアリシアは面白そうにフェイトの耳元で呟くと更に俯くフェイト。その様子を見てミハルはアリシアにデコピンを御見舞する

 

「いたた…」

「まったく…」

「ねぇ、ミハル…。また、会えるよね?」

「……ああもちろん。エリオにもまた会いたいしな」

「! うん!」

 

デコピンをくらった額を抑えるアリシアと呆れた顔をするミハル。するとそこに意を決したのか、少し不安そうな顔をしつつも聞いてくるフェイトにミハルは頭を撫でながら答える

 

「さて、と……」

「…………」

 

そしてミハルは最後になったなのはの前に立つ。なのははつばの悪そうな顔でミハルを見る

 

「まぁ、色々言いたいことはあるが……」

「……!」ビクッ

「とりあえず、無茶はするな。…それと、ずっと言ってるがこの傷はお前のせいじゃない。俺が未熟だったからだ」

 

そう言いながらミハルは服の襟を引っ張り、左肩に出来た傷跡を見せる

 

「……うん」

「ハァ…(コレばっかりはなのは自身の問題か…)ほら」

「…?」

 

沈んだままのなのはを見てため息を吐きつつ手を伸ばすミハル。なのはよく分からない顔をする

 

「もう会えないわけじゃないけど、見送りぐらい笑顔でしてくれ」

「!……うん、…うん!」

 

ミハルの言葉でハッとした顔をするなのは。最初は小さく次は元気よく返事をして差し出された手を握る

 

「元気でね!ミハル君!」

「そっちもな、なのは」

 

なのはとの別れを済ますとアナウンスがミハルの乗る飛行機の搭乗開始が流れる

 

「時間か…」

 

案内を聞きミハルは床に置かれた荷物を持ち上げる

 

「それじゃあみんな。またな!」

 

手を振りながら出発ロビーに向かうミハルになのは達は手を振ったり、「さようなら」や「じゃーなー!」といった声を送り―――ミハルを乗せた飛行機は飛び立った

 

 

 

 

 

「さてと……どうやって義母さんを納得させようか……」

 

窓から見える空の景色を見ながらミハルはスカサハへの説得を考えるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある次元世界―――ある施設の一室、そこに一人の男が無数の機械を前に操作していた

 

「ドクター、計画は順調ですか?」

「あぁ、さすがに数百年前の衣服に染み付いた血液からの復元は苦労したが、順調に育っているよ」

 

すると男の後ろに一人の女性が現れる。が、男は別段驚いた様子もなく女性の質問に答えながら機材に囲まれた円形のガラスを見る。その中にはおよそ1歳前後の赤子が容器の中に入った液体の中で浮かんでいる

 

「私の野望を叶えるまで……あと5年といった所か…ウーノ、他の娘達に伝えておいてくれ『来たる時に向け、準備を進めろ』と」

「分かりましたドクター」

 

女性は頷くと言伝を伝えに部屋を出ていく。それを見送った男は再び赤子を見つめる

 

「さぁ、私の望む世界を作るための礎となってくれたまえ、聖王の移し身よ」

 

 

 

 

 




Fgoのzeroイベ、自分の好きなサーバントである呪腕のハサン(レベル90スキマ)がボーナス鯖になる数少ないイベントで嬉しい限り。アイリスフィールは持ってるからゆったりとイベント攻略するぞー!


剣ディル、征服王は来なかった……畜生!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。