魔法少女リリカルなのは ~朱槍の魔道士〜   作:がっしー

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第44話投稿です

ギルガメッシュに乗っ取られたネロ祭。元凶はやはりカエサル、ゲームリリース当初イベントの、「原因はやっぱりお前か」をストーリー見てて思い出した。
ただ、カエサルはあんな太いけど顔のパーツをトリミングして見るとイケメンなのでいつか痩せた時の姿が実装してもらいたいところ

それはともかくどうぞ


赤髪の少年との出会い

新暦69年

 

コツコツコツ

 

時空管理局本局、保護施設。その施設の通路をフェイトとミハルが歩いていた

 

「ごめんねミハル。こんなこと頼んじゃって」

「気にするな。せっかくリハビリが終わったのに『大事をとってもう少し休め』なんてクロノが言うせいで暇だったからな」

 

謝罪するフェイトにミハルは肩を回しながら答えるとミハルの左肩を見つめるフェイト

 

「もう、大丈夫なんだよね……?」

「ん?あぁ…。ちょと違和感がする時もあるが、気にする程でもないしなっと、ここか?」

 

話しているうちに目的地の部屋の前に着いた2人

 

ガン!ガン! ドン!

「聞いてはいたが、思ったより荒れてるな」

「うん。……エリオ、入るね」

 

ミハルの感想に頷きながらフェイトは部屋の扉を開ける。するとフェイトに向かって部屋から何かが飛んでくるがフェイトに当たる前にミハルがそれを片手で受け止める

 

「ありがとう、ミハル」

「気にすんな。……絵本か」

 

フェイトの感謝の言葉を返しつつミハルは受け止めた子供向けの本を見る。その間にフェイトは部屋の中に入っていき、ミハルもそれに続き部屋に入る。部屋の中には4〜5歳の赤髪の少年がこちらを睨みつけていた

 

「そこそこ広いな。……で、あの子がそうか」

「うん。元気にしてた?エリオ」

「………何しにきたんだよ。……誰だお前」

 

部屋を見渡し少年に視線を向けるミハル。

それにフェイトは頷き少年――エリオに声をかける。が、当のエリオは2人を警戒しつつも初めて見るミハルの名前を聞く

 

「俺か?俺は、ミハル=クリフトス。お前がエリオ・モンディアルだな?」

「………だったらなんだよ!」

 

ミハルの質問にエリオは歯をギリィ!と鳴らし、大声を出す。それと同時にエリオから雷が迸る

 

「うお、怒らせたか?」

「エリオ、ダメだよあんまり暴れたりしちゃ」

 

パチリと自分の手に雷が放電し驚くミハル。一方フェイトは未だ雷を放つエリオに優しく叱るように注意する

 

「うるさいよ……関係ないだろ!」

 

だがエリオは声を荒らげながら更に雷を放ち威嚇する

 

「……過去が過去だけに、随分な人間不信になってるな」

「何とかしてあげたいんだけど、話をするのも大変で……私の時みたいに何とかできないかな?ミハル」

 

フェイトの頼みに腕を組んで悩むミハル

 

「お前の時とは、状況も何もかも違うからな…………よし」

 

悩みつつも何か考えが出たのかエリオに向かって歩き出すミハル

 

「ミハル、どうするの?」

「ん?――」

 

心配になったフェイトがミハルに何をするのか聞いてみるとミハルは軽い口調で答えた

 

「肉体言語」

「……………! ちょ、ちょと!ミハル!?」

 

ミハルの言葉にポカンとしていたフェイトだが正気に戻りミハルを止めようとする

 

「安心しろ、何も本気で殴る訳じゃない。まぁ見てろ」

「……」

 

慌てるフェイトにミハルは振り返らずに手を振ると、フェイトは不安な顔をしながらもミハルを信じ、黙って見守る

 

「さて、エリオ・モンディアル…長いからエリオでいいか?」

「…………」

 

ミハルが話しかけるがエリオはミハルを睨みつけたまま何も喋らない

 

「…そんなに自分の生まれが嫌か?」

「! 黙れ!!」

 

ミハルの言葉が気に触ったのか、エリオは怒りに身を任せ飛びかかりミハルの顔に魔力を込めた拳をふり抜く

 

パァン!「……」

 

部屋に肉を打つ音が響く

 

「みんな、僕の事を人形みたいな目で見る!ここの人達も、研究所の大人達も、僕を創ったあの二人も!皆、大っ嫌いだ!」

 

息を荒らげながら大声で叫ぶエリオ。ミハルは殴られたことで口の中が切れたのか口角からは血が流れる

 

「どうせお前も僕のこと人形かなんかだと思っ「おい」なんだ…ガッ!」

 

叫び続けるエリオに、ミハルは左手でエリオを殴り返す。殴られたエリオは大きく吹き飛び床に転がる

 

「エリオッ! ミハル…」

 

倒れたエリオにフェイトが駆け寄ろうとするがミハルがそれを止める

 

「エリオ。お前に2つ、言っておくことがある。自分を息子として育ててくれた人を、嫌いだなんて言うな」

「う、ぐぅぅ……」

 

ミハルの話にエリオはダメージが抜けないのか膝まづいたまま睨むがミハルは気にせず続ける

 

「それと…、少なくとも俺とフェイトは、お前のことを一人の人間として見てる」

「!そん…な、こと……」

 

ミハルの言葉に言い淀むエリオ

 

「……ま、信じれないかもしれないが、安心しろ。お前のことを1番分かってやれるのがここに居る」

 

そう言いながらミハルはフェイトの背中を押す

 

「…………エリオ…」

「…………フェイト、さん…」

 

見つめ合い互いに無言になってしまうフェイトとエリオ。するとミハルは体の向きを変える

 

「話し合える状況は作ったぞフェイト。あとは頑張れ」

「え!?ミ、ミハル!?」

 

驚くフェイトだが、ミハルは気にせず部屋を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅーーー……」

 

部屋を出たミハルはそのまま近くの壁に背をあずけ大きく息を吐く

 

「お疲れのようだな」

 

そんなミハルに声をかける男がいた。ミハルはその男を見るとまた小さく息を吐く

 

「こんな所で油を売ってていいのか?クロノ提督」

「今は休憩時間だ、クロノで構わない」

 

ミハルの嫌味に、面白げもなく真面目に返したクロノはミハルの前で立ち止まる

 

「悪いな、嫌な役割を押し付けて」

「気にするな、……あんまり気分のいいものじゃないけどな」

 

クロノの言葉にミハルはエリオを殴った左手を見つめながら答える

 

「けど必要だったのか?フェイトなら1人でもエリオの心を立ち直らせたと思うが」

「僕もそう思う。だが、それでも心配してしまうというのが義兄というものだからな」

 

ミハルの質問にクロノは肩をすくめながら答える。するとミハルが小さく笑う

 

「あんまりフェイトに肩入れするともう1人の妹が駄々をこね出すぞ」

「何、その時は翠屋のパフェでも食べさせれば問題ないさ」

「なるほど、それなら直ぐに機嫌を治すな」

 

小さく笑う2人、ミハルの脳裏にはパフェを食べて上機嫌のアリシアの姿が浮かんでいた。そんな事を考えていると扉の向こうからエリオの泣き声が聞こえてきた

 

「上手くいったようだな」

「みたいだな」

 

その声に優しい笑顔になる2人

 

「さて、僕も仕事に戻るとしよう」

「そうか、あっ。そう言えば俺はいつから復帰出来るんだ?」

 

立ち去るクロノにミハルが問いかける

 

「ん?なんだ、そんなに仕事がしたかったのか。それなら明日から頼むことにしよう」

 

するとクロノはそんなことを口にする

 

「いきなりか!本当に今回の為だけに休養を伸ばしたのかお前!」

「そうだが?」

「オオウ…言いきりやがった……」

 

クロノの断言に毒気を抜かれたミハルであった

 

 

 

 




書いてるうちにクロノがいつの間にかブラコン強めにに……けど中の人達も仲良しだしこれくらいなら多分セーフ。
えっ、もっと仲のいいヤツがいるだろって?
















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