魔法少女リリカルなのは ~朱槍の魔道士〜   作:がっしー

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第50話投稿です。

えっ?ハロウィンなんだからそれっぽい話を出せって?
そうですね……六課メンバーで仮装大会(はやて発案)でなのはにジブリール、フェイトには何処かの防人ライブ衣装、はやてはシャドバのセレスの服装をさせて話関係なく、はっちゃける内容でいいなら書いてみますよ。
来年に…きっと……たぶん………おそらく…………

それはともかくどうぞ


キャロの決意。何時かたどり着く境地

「……ランサー、現場はどうなってる?」

 

森の木々を抜け4つ目の山の頂きに来た辺りだろうか、今まで無言で走り続けていたミハルがランサーに質問する

 

<現在、スターズ01(なのは様)ライトニング01(フェイト様)が増援として現れた飛行型ガジェットⅡ型と戦闘中。フォワード陣がリイン様の現場管制の下、リニアレールの車両に降下しレリックの回収を行うようです。…マスター、もうすぐリニアレールを目視で確認できます>

「……見えた」

 

山頂の開けた場所に出たミハルが見たのは、山肌にそって走るリニアレール。空を飛ぶ六課のヘリに、少し離れた所では金と桜の光、そして爆発が見える

 

「少し遅れたか……。リイン、聞こえるか?」

[! ミハルさん!]

 

念話でリインに連絡が通じたミハルは少し安心すると再び走り出す

 

「今リニアレールを目視で確認した。あと5分もしないでそこに到着する。リニア内の状況を教えてくれ」

[はい!現在、スターズ03と04がリニアレール先頭車両に、ライトニング03と04は最後尾の車両からガジェットの撃破とレリックの回収を行っています。私はスターズの2人と共に行動中です]

「分かった。なら俺はライトニングの方に応援に向かう」

[お願いします]

 

短いやり取りを終えたミハルはリニアレールに向かって地面を蹴って空を飛ぶ

 

「エリオ、キャロ……」

<マスター。本部から入伝、ライトニング部隊の方でⅢ型が現れた模様です>

「さっき話にでてた大型か!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新型ガジェットと戦闘を開始したエリオとキャロ。Ⅲ型はベルト状の2つのアームを使い2人に攻撃を繰り出すが、2人は素早くかわす

 

「フリード!ブラストフレア!」

「キュク!」

 

攻撃に転じキャロの命令でフリードの口から火の玉が現れる

 

「ファイヤ!」

 

だが、放たれた火の玉はガジェットのアームによって弾き返され、山肌に当たり爆発する

 

「オリャァァァァアアア!!!」

 

しかし怯むことなくエリオがストラーダに魔力を纏わせ斬り掛かり、攻撃はガジェットに直撃する

 

「か、硬い!」

 

だがガジェットの装甲が厚く、斬り裂く所か傷すら付けられない。するとガジェットがAMFを発動し、ガジェットの目の前にいたエリオは勿論、後方のキャロまでもが魔法を無効化される

 

「AMF!?」

「こんな遠くまで!?」

 

驚く2人にガジェットがアームを使いエリオを押し潰そうとするが、エリオも咄嗟にストラーダを盾にして攻撃を受け止める

 

「ぐ、グぅぅぅ……」

「あっ、あの!」

 

声を出すエリオにキャロが不安になり声をかける。だがAMF下ではフルバックのキャロに出来ることは皆無に等しい

 

「大丈夫!任せて!」

 

それをエリオも分かっているのか必死ながらも心配ないとキャロに声をかける

 

シュィ―ン

「っ!」

 

するとガジェットから何か甲高い音が鳴り、危険を感じたエリオは受け止めていたアームをはらい、ガジェットを飛び越える様にジャンプする。その直後、エリオの移動した跡を追うように一筋のレーザーが放たれた

 

「クッ!」

 

レーザーを躱しガジェットの背後に立つエリオ。だがガジェットはその巨体に似合わない動きで振り返り、追撃にレーザーを乱射する

 

「うわぁぁぁああ!! グウッ…」

 

それをエリオは車両の床を転がり回避するも振り下ろされたアームの一撃をもろに受け、壁に激突する

 

「…………ッ!」

 

その戦いを見ることしか出来ないキャロは不意に数年前のことを思い出していた―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……確かに、凄まじい能力を持ってはいるのですが。制御がろくに出来ないんですよ」

 

管理局の保護施設、ある一室で椅子に座るキャロを腫れ物のように見ながら説明する男性局員の声が響く

 

「竜召喚だって、この子を守ろうとする竜が勝手に暴れ回るだけで……っふ、とてもじゃないですがまともな部隊でなんか働けませんよ」

「「…………」」

 

嘲笑する局員の話を黙って聞くキャロと金髪の女性

 

「精々、単独で殲滅戦に放り込むぐらいしか「あぁ、もう結構です」…」

「ありがとうございました」

 

局員の話を遮り形式的なお礼を言う女性

 

「では… 」

「いえ、この子は予定通り。私が預かります」

「!!?」

「えっ…?」

 

断ると思っていた局員は女性――フェイトの言葉に目を白黒させ、ずっと下を見ていたキャロは思わず視線をフェイトに向けるのだった

 

 

 

 

 

「私は、今度はどこに行けばいいんでしょう…」

 

フェイトと共に施設の外に出たキャロは、降り積もる雪の寒さに震えながらマフラーを巻いてくれるフェイトに聞く

 

「……それは君がどこに行きたくて、何をしたいかによるよ」

「…?」

 

答えてくれたフェイトの言葉の意味が分からず首を傾けるキャロ

 

「キャロは、どこに行って、何をしたい?」

「………」

「フフっ」

 

返された質問に考え込むキャロ。それを見てフェイトは優しく微笑むと、キャロの手を取り施設を後にする―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――考えたこともなかった。

――私の前にはいつも、私が居ちゃいけない場所があって。私がしちゃいけない事があるだけだったから…

 

「ぐぁぁぁあああ!!!」

「!?」

 

過去にふけていたキャロの意識がエリオの悲鳴で現在に戻させる

 

「ウグゥ……」

 

エリオをアームで捕まえたガジェットは、列車の屋根をそのパワーで無理やりこじ開けるとそこからアームを出しエリオを空中に放り投げる

 

「あっ!!」

 

意識を失い、糸の切れた人形の様に放り投げられるエリオを見て短い悲鳴を上げるキャロ。意識を失ったエリオは力なく崖へと落下し始める

 

「エリオ君………エリオ君!!!」

 

エリオを追いかけリニアレールから飛び降りるキャロ。落下する速度を上げ、エリオに近づく

 

(守りたい、優しい人を…私に笑いかけてくれる人達を……自分の力で………)

 

2人の距離が少しずつ縮まり手を伸ばすキャロ

 

「守りたい!」

 

その言葉と共にキャロはエリオの手を掴む。

既にガジェットのAMFの範囲からは抜け出し魔法は十全に使える

 

<Drive ignition>

 

キャロの思いに答えるかのようにキャロのデバイス、ケリュケイオンが輝き2人を魔力が包み込むと2人の体はゆっくりと空中で止まる

 

「キュルル」

「フリード、不自由な思いさせててごめん。私、ちゃんと制御するから……」

「キュル!」

 

追いかけ来たフリードにキャロは自分の覚悟を語り、フリードもそれに応え力強い声で鳴く

 

「いくよ! 竜魂召喚!!!」

 

キャロの声に包み込んでいた魔力がより強い輝きを放つ

 

「蒼穹を走る白き閃光。我が翼となり、天を駆けよ。」

 

キャロの詠唱によってキャロの下に魔法陣が現れ、そこから一対の翼が現れる

 

「ッ……ハッ!」

 

意識を取り戻したエリオもその光景を見て目を見開く

 

「来よ、我が竜フリードリヒ。竜魂召喚!!!」

「ギャオオォォォォォン!!!」

 

呼びかけに応え魔法陣から一体の竜が姿を現す。全長10mを超える本来の大きさに戻ったフリードは優雅に空を飛びリニアレールと並走する

 

「………」

「……あっ、」

 

フリードの背中に乗り、安心したキャロは放心するエリオを見て今の自分の状況を見つめ直す。

助けるのに必死だった為に気にしなかったが、今のキャロはエリオを抱きしめている。ちょうどお姫様抱っこのように……ポジションが逆なのは別として

 

「ご、ゴメンなさい!」

「あっ、う、うん!こっちこそ!」

「はー……なんで俺はこんな時ばっかりギリギリなのかねぇ…」

「「!!?」」

 

慌てて離れ、謝り合う2人の背後に声が聞こえ、驚き後ろを見るエリオとキャロ

 

「悪い、遅れた」

「「ミハルさん!」」

 

よっ、とそこにはエリオとキャロと同じくフリードの背に乗ったミハルが手を上げ、2人は驚きながらも笑顔を見せる。すると開けた穴を無理やりこじ開け、ガジェットⅢ型が車両から外に出てくる

 

「アレか、お前らをやったのは……」

 

現れたガジェットを見て目が鋭くなるミハル

 

「安心しろ、あのガジェットは俺が片付ける」

<Set up>

「まっ、待ってください!」

 

バリアジャケットを纏いガジェットに飛びかかろうとするミハルにエリオが待ったをかける

 

「……いけます。まだ戦えます!」

「わ、私も!」

「…………フッ」

 

戦わせて欲しいと頼む2人の顔をミハルは静かに見つめていると、何がおかしかったのか突然ミハルが笑う

 

「あぁ、悪い悪い。……その心意気は良し。 やってみな、露払いはしてやるよ」

「「!、ハイ!」」

 

ミハルの言葉に力強く返事をした2人はミハルと同じくガジェットに視線を向ける

 

「フリード!ブラストレイ!」

「ギュルルル」

 

先手必勝とキャロが命じるとフリードの口の周りに炎が集まり灼熱の炎が吐き出される。その火力は先のブラストフレアを大きく超えガジェットが炎に飲み込む。しかし、火花を上げつつも、AMFと頑丈な装甲によって持ちこたえるガジェットⅢ型

 

「やっぱり硬い…」

「あの装甲形状は砲撃じゃ抜きずらいよ。僕とストラーダがやる」

「うん」

「行くぞエリオ」

「はい!」

 

フリードから車両に飛び移るミハルとエリオ。だがガジェットもただ見ているだけではなく迎撃をおこなうが

 

「ちょっと待ってろ」

 

一瞬、こちらに襲いかかってきた無数のアームをミハルはデバイスの一振で切り落とし、無事屋根に着地する

 

「我が乞うは、清銀の剣。若き槍騎士の刃やいばに、祝福の光を」

<Enchant Field Invade>

「猛きその身に、力を与える祈りの光を」

<Boost Up Strike Power>

「いくよ!エリオ君!」

「了解、キャロ!」

「ツインブースト!スラッシュ&ストライク!」

 

キャロが得意の補助魔法を使い、ストラーダにキャロの魔力が受け渡される

 

<受諾>

 

受け取ったストラーダは自身にキャロの魔力によって魔力の刃を纏う

 

<Explosion>

 

更にカートリッジを2回打ち込み、エリオは魔力を底上げ構えを取る。すると横に立つミハルがエリオに声をかける

 

「エリオ、よく見ておけ。何時かお前が辿り着くかもしれない速度を……」

「え?」

<Ice Create>

 

そう言いながらミハルはランサーを足場に突き刺すと魔力変換で氷を生み出し、新たな武器を作り出す。作られたのは一振の剣と鞘、ミハルは剣を鞘にしまい抜刀の構えを取る

 

「……神速」

 

何かを呟いた後、ミハルの姿が消える。

すると突然、ガジェットの残っていたアーム全てが同時に切り落とされる

 

「エリオ!」

「ッ!一閃必中!」

 

いつの間にかガジェットの背後に立っていたミハルの声に、少しほうけていたエリオは気を引き締め直しガジェットへ突撃する。アーム全てを使用不能にされたガジェットに対抗する手段はなく、ストラーダの刃はガジェットを貫いた

 

「デェリァァァアアアアアア!!!」

 

更にエリオはそこからストラーダを振り上げ斬り裂く。これによってガジェットⅢ型は完全に機能を停止し、爆発する

 

「やった!」

 

ガジェットを破壊を見てキャロは両手を上げ喜びを全身で表した

 

 

 

 

 

その光景は六課本部でも通されていた

 

「車両内及び上空のガジェット反応、全て消滅!」

「スターズ、レリックを無事確保!」

 

Ⅲ型を破壊し、残存戦力無しの確認とレリック捕獲が報告される。そこにリインからリニアレールのコントロールを取り戻した報告が来る

 

「ほんなら丁度ええ、スターズの3人とリインはヘリで回収してもらって、そのまま中央のラボまでレリックの護送お願いしようかな」

「ライトニングとミハルさんはどうします?」

 

六課に戻っていたはやての指示をスターズに連絡するとグリフィスが残った局員についての指示を聞く

 

「現場待機、現地の局員に引き継ぎ。よろしくな」

 

そしてレリックはなのは達スターズの護衛の元安全に運搬され。残ったフェイト達ライトニングとミハルも現地局員に問題なく現場の引き継ぎを始め、機動六課初の出動は大きな問題もなく無事に終わった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………」

[刻印ナンバー9、護送体制に移りました。追撃戦力を加えますか?]

 

護送されるレリックを機械を通して静観する男性。その男性にモニターに映る女性がガジェットの追加を提案する

 

「やてめおこう。レリックは惜しいが、彼女達のデータが取れただけでも十分さ。……それにしても、この案件はやはり素晴らしい」

 

それを却下し男はなのは達7人の戦闘時の映像を見る

 

「私の研究にとって、興味深い素材が揃っている上に……フッ」

 

その中からフェイトとエリオの映像が拡大される

 

「この子達。生きて動いているプロジェクトFの残滓を手に入れるチャンスがあるのだから。フフっ」

 

その男の目には狂気と欲望が渦巻いている

 

「フハハハハハ……」

 

決して大きな声ではない。が、聞く者を怯えさす笑い声が男の部屋に響くのだった




神速
戦闘民族高町家、御神流の奥義の歩法。ミハル自身しっかりと神速について士郎や恭弥から教わっていないのであくまでソレに近いものFate風に言うなら神速(偽)と言った所か。視界がモロクロまではいかないものの、色あせた様になる。
神速を使う場合、武器は刀である必要はないがミハルの体感として刀の方がしっくりするらしい
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