少し期間が空いてすいません。アニメ6話の話を書いていたんですが今後のストーリーや人間関係の掘り下げで筆が進まなかったのでそれならサウンドステージの内容を書こうと思い長くなってしまいました。
そう言えばFgoの1500万ダウンロードの星四サバ皆さんは何にしましたか?自分は加藤段蔵にしました風魔小太郎と一緒にいさせたかったんだ……。
あっ、シトナイは出ました。早く士郎くん実装されないかなー。実装して召喚出来たらパーティー編成でエミヤのガラスの心を砕きたい(愉悦)
それはともかくどうぞ
先の機動六課初出動からおよそ1週間、特筆すべき事件も起きず。現在六課ではフォワード陣がチームの連携から個々のスキルアップが始まり、より密度の濃い訓練が行われている。一方、ミハルはある書類を片手にはやてのいる部隊長室の前にいた
「はやて部隊長、ミハル陸曹です」
「あ、ミハ兄?入っていいよ」
「失礼します」
ノックをすると入室の許可が出たので部屋に入るミハル。そこには机に向かい合い書類を処理していくはやてが居り、一段落したのかペンを机に置いてミハルを見る
「ふぅ……どうしたんミハ兄、何か報告?」
「ああ。この前協力要請を頼んだ108陸士部隊からの書類だ、中身はこっちに来る局員の情報や詳細な協力期間についてだな」
はやてに聞かれ持ってきた書類の内容を伝えながらそれを差し出すミハル
「ん、ありがと。リインこの書類の確認お願いしてええか?」
「はい。お任せです」
「少し重いぞ」
「大丈夫です!」
はやてに言われリインが代わりにミハルから書類を受け取る
「それじゃあ俺も仕事に戻るとするか」
「うんお願い…とっ、カリムからメール?内容は……! ミハ兄ちょっとこれ見て!」
部屋を出ようとしたミハルにカリムからのメールを見たはやてがそれを慌てて止め、ミハルにメールの内容を見せる
「?何だ………ほぉ、これはこれは……」
最初は首を傾げていたミハルも内容を読むと少し驚いた顔をした
それから少しして、スターズ分隊――
「え?…派遣任務ですか?」
「しかも異世界に?」
「うん、決定事項。緊急出動がなければ2時間後に出発だそうだからスバル、ティアナ。今の作業片付けたら出動準備をしておいてね」
「はい!なのはさん!」
「了解です」
同時刻、ライトニング分隊――
「レリックか、ガジェットの出現なんでしょうか…?」
「まだ分からないけど、ロストロギア関連ではあるみたいだね。でも、前線メンバー全員出動だしいつもの任務とあまり変わらないよ。エリオもキャロも、平常心でね?」
「「はい!」」
「うん。じゃ、準備して屋上ヘリポートに集合ね?」
「「はい!フェイトさん!」」
屋上ヘリポート
「あっ、エリオー!キャロー!」
集合場所に一番乗りしていたスバルとティアナ。そこにエリオとキャロがやって来るのを見つけスバルが手を振る
「スバルさん、ティアさん」
「すいません。お待たせしました」
「まだ時間あるわよ。隊長達も来てないしね」
そのまま会話をしていると更に人が来る
「おー、みんなお揃いやね」
「あれ?八神部隊長に、ヴィータ副隊長」
「おう」
「シグナム副隊長にシャマル先生。あ、ミハルさん」
「あぁ」
「はーい!」
「よっ」
「私もいるですよ!」
「リイン曹長も」
現れたのは、なのはとフェイトに、ザフィーラを除く八神家とミハルを含めた8人
「まさか…この全員で出動ですか?」
「うん。部隊はグリフィス君が指揮を執って、ザフィーラがしっかり留守を守ってくれる」
「正体不明とはいえ、ロストロギア相手だし。主要メンバーは全員出撃って事になったの」
集まったメンバーを見て驚くエリオにはやてとなのはが理由を説明する
「後は…行き先もちょっとね」
「と言うより、行き先が最大の理由だと思うけどな」
「行き先…何処なんですか?」
少し嬉しそうに笑うフェイトにミハルはため息をつきながらそんなことを言い、まだ目的地を聞かされていなかったフォワード陣を代表して、ティアナが聞く
「第97管理外世界、現地惑星名称、地球。その星の小さな島国の小さな町。日本、海鳴市。ロストロギアはそこに出現したそうや」
「…地球って、たしかフェイトさんが昔住んでた……」
目的地を聞きその星に思い当たる節があったキャロがふと呟く
「うん。私とはやて隊長はそこの生まれ。ミハル君は国は違うけど同じ星の生まれだよ」
「そうやね」
「ま、俺も海鳴市には5年ほど住んでたけどな」
「私達は6年ほど過ごしたな」
「向こうに帰るの久しぶり」
故郷への話に花を咲かせる隊長陣、するとミハルが手を叩き、全員の視線がミハルに向く
「話はヘリでも出来るだろ?もう全員集まったんだ、さっさと出発しないか?」
「アハハ…、ごめんミハル君。コホン……では、出発!」
『はい!』
なのはの掛け声にフォワード陣が返事し、ミハル達は転送ポートがある地上本部に向けヘリに乗り込んだ
「いやー、わざわざ副操縦士やってもらってすいませんミハルさん」
「別にいいよ、お前みたくヘリの操縦資格、A級じゃないけどB級ライセンスは持ってるからな」
ヴァイスとミハルの操縦で、なのは達を乗せたヘリは快適な空の旅を送っている
「しかしまあ……これからロストロギアの探索に行くのに、まるで旅行行くみたいっすね」
「まぁ、スバル達はどうか知らないが、俺含め、はやて達からすれば仕事とはいえ故郷に帰省する様なもんだからな」
操縦に集中しながらも聞こえる話し声に時折後ろを振り返るヴァイスとミハル。そこには普段手のひらサイズのリインがエリオやキャロ程度の大きさに変身しており、スバル達が驚いている
「そうだ!時間あったら向こうの土産、何か買ってきて下さいよ」
「ま、時間があったらな」
「ハハ、期待せずに待ってますよ。お、見えてきましだぜ」
そんな他愛ない話をしていると地上本部のヘリポートが視界に入る
「おーい、もうすぐ着陸だ!席立ってる奴がいたらちゃんと座ってシートベルトしとけよ!」
『はーい!』
後ろに声をかけると何人かの返事が帰ってきた。……リインはともかく、はやてやシャマルの声も聞こえてきたのは気の所為だろう。と、ミハルは心の中でそう思う事にした
「はい!到着です!」
地上本部に着き、転送ポートによって地球へとやって来た機動六課の面々。はやて、ヴィータ、シグナムはよる所があるらしく後で合流するためここにはいない
「ここが……」
「なのはさん達の故郷……」
「そうだよ」
「フフっ、ミッドとほとんど変わらないでしょ?」
「空は青いし、太陽は1つだし…」
「山と水と、自然の匂いもそっくりです」
「キュクルー!」
「湖、綺麗です」
周りの景色を見渡し感想を述べるスバル達
「というか、ここは具体的には何処ですか?なんか、湖畔のコテージって感じですが?」
「現地の住人の方がお持ちの別荘なんです。捜査員待機所としての使用を快く許諾して頂けたですよ」
「現地の方?」
「え?…じゃあもしかしてアイツらここに来てるのか?」
ティアナの質問に答えるリインに首をかしげるキャロとミハルが意外な声を出す。するとミハル達の前に1台の車が現れ停車すると助手席から1人の女性が降りる
「なのは!フェイト!」
「アリサちゃん!」
「アリサ!」
「何よもー!御無沙汰だったじゃない!」
「あははっ、ごめんごめん」
「色々、忙しくって」
「私だって忙しいわよ。大学生なんだから」
「アリサさん!こんにちはです!」
「リイン!久しぶり」
現れたのはなのは、フェイト、そしてはやて達の親友アリサ・バニングス。久しぶりの再会に笑顔が溢れている
「…………」ソロー
<マスター。気持ちは分かりますが逃げるのはどうかと思います>
「いやでもよ、アリサがいるなら当然アイツも……っ!」
なのは達が再会に喜んでいる隙に気配を殺し逃げようとするミハルにランサーが非難し、それに言い訳をしようとするも、自身に迫るサッカーボールに言葉を切上げボールをキャッチする。手の中に収まったボールを確認しミハルはボールが飛んできた方向を見るとそこにはの男性が立っていた
「アイツも…何だって?」
「おいコラ、紛いなりにもプロの選手が一般人に向かって本気でボールを蹴るな、八瀬」
思わず男性――八瀬直樹――を睨みながら先程の行動に注意をするミハル。一方の八瀬は肩をすくめる
「何言ってんだよ。お前が一般人なら士郎さんや恭弥さんも一般人になるぞ?」
「それはダメだな。うん。絶対ダメだ。あの人達は超人に分類しないといけない」
「逆説的にお前も超人って事になるけどな」
「…………」
「あら、アンタが言いくるめられるなんて珍しいわね。ミハル」
「うお! アリサか、ビックリさせるなよ」
八瀬の誘導に見事に引っかかったミハルは思わず黙り込んでしまっていると、いつの間にか背後にいたアリサに声をかけられ後ずさる
「久しぶりじゃない。ミハル」
「ああ、久しいな。アリサ、八瀬」
「えぇ」
「おう」
多少のゴタゴタがあったもののミハルもアリサ、八瀬との再会に笑顔になる。それからしばらくしてフェイトが2人をスバル達に紹介する
「紹介するね、私となのは、はやてにミハルの幼なじみの」
「アリサ・バニングスです。よろしく」
「八瀬直樹だ、よろしくな」
『よろしくお願いします』
「うん!あ、そう言えばはやては?」
アリサと八瀬に元気な挨拶をするスバル達に返事をしながらはやてについて聞くアリサ
「別行動です。違う転送ポートから来るはずですので…」
「じゃあ多分、すずかの家だな」
それにリインが説明すると八瀬が転送先を当てた
「さて、じゃあ今回の任務を簡単に説明するよ?」
『はい!』
再開もほと程になのはの声に返事をするスバル達。なのはとフェイトの背後にモニターが現れ海鳴市の地図が映される
「捜索地域はここ、海鳴市の市内全域。反応があったのは、ここと、ここと……ここ」
「移動してますね」
なのはの話に合わせるように地図上にロストロギアの反応があったポイントが現れ、それを見てティアナが意見を述べる
「そう。誰かが持って移動してるか、独立して動いているのかは分からないけど……」
「対象ロストロギアの危険性は、今の所確認されてない」
「仮に、レリックだったとしてもこの世界は魔力保有者が滅多にいないから暴走の危険はかなり薄いね」
交互に説明をする2人の話を聞き少し安心した顔をするフォワード陣
「とは言え、やっぱり相手はロストロギア。何が起こるかも分からないし、場所も市街地。……油断せずにしっかり捜索をしていこう」
しかしなのはがモニターを消しながら気を弛めないように注意をする。
「では、副隊長達には後で合流してもらうので」
「先行して出発しちゃおう!」
『はい!』
2人に敬礼をし、スバル達は素早くロストロギア捜索に動き始める
「いやー。フェイトもだけど、なのはも随分と立派に仕事してるな」
「そりゃあ10年もしてれば貫禄ぐらいつくに決まってるだろ。……それよりお前、練習はいいのか?確か今大事な試合前だっただろ」
ミハルも準備をしていると八瀬が話しかけてきたのでそれに相槌を打っていると平然とここにいる八瀬に聞いてみる
「安心しな、お前達が来ると知って朝に監督から今日は休むと言ってある」
「急なのによく許してくれたな、日本の若きエースストライカー様よ」
「まあな、最近コンを詰めすぎてたからスタッフ達も休んでもらってありがたかっただろうよ」
「なるほど。それなら、愛する彼女と一緒にいれてお前もいいリフレッシュになるか」
「まっ、まあ。そうだな……」
会話をしながらミハルは視線をアリサに向けると八瀬は視線を宙に向け首を掻く。探索の準備が終わり立ち上がるとちょうど他のメンバーも終わったらしくなのはがそれを見て頷く
「うん。それじゃあ機動六課出張任務、ロストロギア探索任務を開始します」
『了解!』
散開するなのは達と同じ様にミハルも捜索に動く
「ま、夜にでもまた話そうぜ」
「お、おう」
すれ違う瞬間、八瀬の肩に手を置きながらそう聞くと少し驚きながらも八瀬は答えた
「よし、こんなもんかな…」
ミハルは目の前に広がる海を前に肩を回しながらやれやれと呟く。今回探索の配置として、スターズ分隊が海鳴市、市街地。ライトニング部隊が山岳方面。副隊長陣は空中からのサーチャー散布を行い、残ったミハルは1人で海岸線沿いにサーチャーと探索魔法を設置し終える
「待機所に戻る前にあそこによって行くか」
一仕事終えたミハルはある場所に足を向けた
ピンポーン
「はーい!」
あるマンションの一室の前、ミハルがインターホンを押すと扉の奥から女性の声が聞こえる
「どちらさま……あら、ミハル君!どうしたの突然?」
「お久しぶりですリンディさん。機動六課の任務でこっちに来てて、立ち寄ったんですよ」
扉が開き現れたのはフェイトの義母であるリンディ・ハラオウン。―――元アースラ艦長、現在は管理局本局で内勤職員として働いている――― 驚いた顔をするリンディにミハルは挨拶をする
「あらホント?立ち話もなんだし上がっていきなさい」
「ええ、お邪魔します」
リンディに誘われるまま玄関に上がるミハル。廊下を進みリビングに入る
「母さん。一体誰が……ってミハル君!?」
「お邪魔してますエイミィさん」
リビングに入ると最初にミハルに気づいたのはエイミィ・ハラオウン。―――かつてアースラの管制官をしておりミハル達を影から支えた立役者、現在はクロノ・ハラオウンと結婚し管理局を退職している。―――彼女の声に反応し遊んでいた2人の子供がミハルを見る
「あー!ミハルおじさんだ!」
「ほんとだ!ミハルおじさんだ!」
「おー!カレルにリエラか!大きくなったな!」
トコトコとミハルの足元に寄ってくる2人の子供はカレルとリエラ。エイミィとクロノの子供である。ミハルは笑いながら2人を両手で持ち上げる
「久しぶりだな2人とも」
「うん!」「おじさん久しぶり!」
「そうだな。だが、…………おじさんじゃないだろ?」
2人を抱えその場で回っていたミハルが突然立ち止まり2人に笑う。ただ先程と違い冷たい笑みであるが
「「……はい。ミハルお兄さん」」
「よし、いい子だ」
「うちの子供に何教えこんでるのよ」
「イテ」
その笑顔にカレルとリエラは固まりつつもミハルをおじさんからお兄さんに呼び直し、それに頷くミハルは後ろからエイミィに頭を叩かれる
「いやいやだって、まだ22なのにおじさん呼びなんて嫌じゃないですか。お兄さんの方がいいじゃないですか」
「えー、いいじゃんミハルおじさん。可愛いよ?」
「そうね、いいと思うわよ。 ミハルおじさん?」
「……」
慌ててエイミィに弁解をするも、キッチンから現れた人物の意見にミハルは目を細める
「あー!何その、まるであたし達に会うのが嫌だった。みたいな顔!?」
「あら、ほんと。自分の勝手で助けておいて、今度は自分の勝手で嫌うなんて酷いわね」
ミハルに指をさしながら不満そうな顔をするアリシア・テスタロッサと頬に手を添えこちらを見つめるプレシア・テスタロッサ。―――かつてミハルとなのはが魔法を知ることになったPT事件、その事件の主犯としてフェイトを使い暗躍したプレシア。そしてプレシアの目的が彼女の隣にいるアリシアの蘇生。なのは達によって追い詰められたプレシアは、自身とアリシアを虚数空間に身を落としたがミハルの活躍と起点により2人はこうしてここに居る―――
「別にそういう訳じゃありませんよ?プレシアさん。俺は2人にミハルおじさんってあだ名を付けたコイツに怒ってるんですよ。なぁ?アリシア?」
悟られないように2人に近づき射程範囲に入った瞬間、ミハルはアリシアの頭を掴む。当のアリシアは顔を青ざめる
「えっ?なんで知って……痛い痛い痛い!!!」
「アルフが教えてくれたんだよ!」
「ア、アルフーーー!!!」
「呼んだか?」
アイアンクローで持ち上げたアリシアが悲鳴をあげながら真実を教えた犯人の名前を叫ぶとタイミングがいいのか悪いのか分からないが呼ばれた本人がリビングに現れる
「よぉ、アルフ。元気そうだな」
「おおー!ミハルじゃないか!久しぶりだな!」
「お前はその姿がすっかり板に着いたな」
「まーねー」
「は、離してーー!」
ミハルは最後になった子供サイズのアルフと会話をしているといまだアイアンクローを受けているアリシアが涙ながらに懇願する
「……まあこれ位で許してやるか」
「あうぅぅ……痛かったよ〜」
「はいはい。大丈夫大丈夫」
多少不満があるものの手を離すミハル。アリシアは頭を抑えながらよろよろとエイミィの元に行き撫でられる
「それでどうしたのミハル君?わざわざ顔を見せに来た訳でもないでしょう?」
「そうですね」
一通り挨拶を済ませたミハルにリンディが質問をすると1つ咳をして空気を整える
「リンディさんにはさっき玄関で話したんですが、今機動六課の任務でこっちに来てまして。それでこの後夕食なのでお誘いに来たんですよ」
どうですか?とミハルが周りを見渡しながら聞いてみる
「はいはーい!あたし行きたい!」
「私もー!」
真っ先に名乗りを上げたのはエイミィとアリシア
「ありがたいけど私は遠慮させてもらうわ」
「そうねぇ…私もそうさせもらうわ」
次にリンディとプレシアが辞退する
「エイミィさんもアリシアは予想してたけどプレシアさんとリンディさんは以外ですね」
「もちろん行きたいわよ。でもエイミィが行くなら子供達の面倒みないといけないでしょ?」
「私は、流石に今から食事は辛いから遠慮するだけよ。フェイトには会いたいけどあの子は頑張ってるんだしね。アルフ、貴方代わりに行きなさい」
「りょ〜か〜い」
「それじゃあメンバーも決まったし、早速行きますか」
「じゃあ車出すね」
「あっ、じゃあさ。美由紀も誘おうよ!」
「いいねー!」
淡々と会話が進み、エイミィの運転の元ミハル達はなのは達が待つコテージに向かった