今年のクリスマスイベント、水着マルタ復刻とは驚いた。まさか冬に水着とは……と言うより最近Wスカディシステムのせいで新しい全体Q宝具の鯖が宝具連発できるかどうかで使える使えないとか言ってる人はほんとどうなのかと思う。鯖への愛はどうした!?(エドモンスカスカでイベント周回中)
それはともかくどうぞ
バララララララ……
早朝、ミッドの空にヘリの騒音が鳴り響く。ヘリを操縦するのはヴァイス、乗っているのはなのは達機動六課のスターズ分隊、ライトニング分隊、はやてとシャマルにザフィーラ、ミハルを含めたロングアーチの計10名が搭乗している
「ほんなら改めて、ここまでの流れと今日の任務のおさらいや。これまで謎やったガジェットドローンの製作者、及びレリックの収集者は現状ではこの男」
その中では、はやてが情報共有の為に話を始めるとモニターが現れ1人の男性が写り出される
「違法研究で広域指名手配されてる次元犯罪者、ジェイル・スカリエッティの線を中心に操作を進める」
「こっちの捜査は主に私が進めるんだけど、みんなも一応覚えておいてね?」
『はい!』
はやてとフェイトに返事を返すスバル達。するとモニターのスカリエッティの顔が消え代わりに建物に切り替わる
「そして、今日これから向かう先はここ。ホテル・アグスタ!」
「骨董美術品オークションに会場警備、人員警護。それが今日のお仕事ね」
「取引許可の出ているロストロギアもいくつも出品されるので、その反応をレリックと誤認したガジェットが出てきちゃう可能性が高い、との事で私達が警備に呼ばれたです」
そこにリインとなのはが今回の任務と目的地を教える
「この手の大型オークションだと、密輸取引の隠れ蓑になったりするし現状、油断は禁物だよ」
「現場には昨夜からシグナム副隊長とヴィータ副隊長他、数名の隊員がはってくれてる」
「私達は建物の中の警備に回るから、前線は副隊長達の指示に従ってね?」
『はい!』
「あの、シャマル先生…」
任務内容と割り当てを聞いていると1人、キャロが手を挙げて発言する
「さっきから気になってたんですげど、その箱って?」
「あぁこれ? ふふっ、隊長達のお仕事着♪」
質問されたシャマルは自分の足元にある4つのケースを見て可愛らしく笑い、ミハルは小さくため息をついたのだった
ホテル・アグスタ
「いらっしゃいませ」
今回行われるオークションの参加者の受付をする男性。素早く身分証と来賓リストを確認し慣れた手つきで客を中に入れていく
「ようこそ。……アッ!」
そして男性の手は次に差し出された身分証に驚きその顔を見る
「こんにちは。機動六課です」
そこに居たのはドレスを身にまとったはやて達3人と、タキシードを着たミハルだった
「会場内の警備は流石に厳重か…」
「一般的なトラブルには十分に対処出来るだろうね」
「外は六課の子達が固めてるし、入口には防災用の非常シャッターもある。ガジェットがここまで入ってくることはなさそうやしな」
オークション会では、なのはとはやてが警備の様子を確認している
「油断は出来ないけど少し安心」
「ま、どっちにしてもうちらの出番はほんまの非常事態だけや」
安全と判断されたとはいえロストロギアを扱うオークション。警備の高さになのは達は一安心と胸を撫で下ろした
「オークション開始まであとどれ位?」
<3時間27分です>
ホテル内、会場以外の巡回をしながらオークション開始の時間を聞くフェイトにポーチバックのアクセサリーに擬態したバルディッシュが答える
「しっかし、お前らは分かるが俺までドレスコードを着る必要あるか?」
「せっかくだしいいんじゃないかな?ミハルは局の制服以外、スーツ着ないし」
その横で襟を触りながら問いかけるミハルにクスリと笑いながら答えるフェイト
「硬っ苦しい服は嫌いなんだよ。私服はTシャツがあれば事足りる。あとはアロハシャツとか」
文句を言いつつミハルは襟を正しフェイトと共に巡回を続ける
「……あれ?」
「先生、どうかしましたか?」
「ああ、いえ」
ホテル外周
[でも今日は八神部隊長の守護騎士団全員集合かぁー]
[そうねぇ…。あんたは結構詳しいわよね?八神部隊長とか副隊長達のこと]
周囲の警戒を強めつつティアナはスバルと念話ではやて達についての話をする
[うん。父さんやギン姉から聞いたことくらいだけど。八神部隊長が使ってるデバイスが魔導書型で、それの名前が夜天の書って事。副隊長達とシャマル先生、ザフィーラは八神部隊長個人が保有してる特別戦力だって事。で、それにリイン曹長合わせて6人そろえば無敵の戦力って事。まぁ、八神部隊長達の詳しい出自とか能力の詳細は特秘事項だからあたしも詳しくは知らないけど]
[レアスキル持ちの人は皆そうよね……]
話を聞き内心ため息を吐くティアナ
[ティア、なんか気になるの?]
[別に]
[そっか、じゃあまた後でね]
念話を終了しティアナは1人考え込む
(六課の戦力は無敵を通り越して明らかに異常。八神部隊長がどんな裏技を使ったのか知らないけど…隊長格全員がオーバーS、副隊長でもニアSランク。ミハルさんを含め、他の隊員だって前線から管制官まで未来のエリート達ばっかり……)
それは冷静に見た機動六課の只ならぬ現状
(あの年でもうBランクを取ってるエリオと、レアで強力な竜召喚士のキャロは2人ともフェイトさんの秘蔵っ子。危なっかしくはあっても潜在能力と可能性の塊で優しい家族のバックアップもあるスバル。やっぱり、うちの部隊で凡人は私だけ……)
それ故に普段より感じてしまう自分自身の劣等感
(……だけど、そんなの関係ない。私は立ち止まる訳にはいかないんだ)
しかしそれを飲み込みティアナは気を引き締め直し、警備を続行する
ホテル・アグスタから少し離れた森の中、そこに2人の人影がいた
「彼処か、お前の捜し物はここには無いのだろ?」
「………」
1人は男性。ブラウン色のコートを着てフードで顔を隠してはいるが、声からしてそれなりの歳だろう
「何か気になるのか?」
「うん…」
もう1人は女性…と言うよりは少女。男のようにコートを着ているがフードは被らず、まだ幼さの残る顔に薄紫色の髪がよく映える
ビビッ…ビッ
するとそこに不思議な形をした小さな虫が少女の前に漂う。少女が人差し指を前に出すと指先に虫が止まり何かを少女に伝える
「…ドクターのオモチャが、近ずいて来てるって」
「………」
恐らく虫が伝えた内容を少女が話すとフード越しにも男の顔が不機嫌に変わった
ホテル・アグスタ屋上。それにいち早く気づいたのはシャマルだった
「っ!、クラールヴィントのセンサーに反応…シャーリー!」
「はい!」
自身のデバイスの反応を伝えるシャマル。それにシャーリー含む管制室が慌ただしくなる
「来たきた!来ましたよ!ガジェットドローン陸戦I型、機影30…35!」
「陸戦Ⅲ型2…3、4!」
周囲に張り巡らせた探知魔法に映る大量のガジェット。それは直ぐに管制室から全隊員に通達される
「エリオ、キャロ。お前達は上に上がれ。ティアナの指示でホテル前に防衛ラインの設置をしろ」
『はい!』
地下駐車場の見回りをしていたシグナムにザフィーラ、エリオ、キャロにシグナムが指示を飛ばす
「ザフィーラは私と迎撃に出るぞ」
「心得た」
「!?ザフィーラって、喋れたの!?」
「ビックリ…」
「守りの要はお前達だ、頼むぞ」
「う、うん!」
「頑張る!」
普段、狼形態にいる事が多く、本人の無口が影響してから喋るザフィーラに驚く2人。それを気にしないのか又は慣れているのかザフィーラなりの激を飛ばしシグナムのあとを追いかけて行く
「前線各員、状況は広域防御戦です。ロングアーチ01
の総合管制に合わせて私、シャマルが現場指揮を行います」
「スターズ03。了解!」
「ライトニング03、04了解!」
「スターズ04了解! シャマル先生、私も状況を見たいんです!前線のモニター、貰えませんか?」
「了解、クロスミラージュに直結するわ。クラールヴィント、お願いね?」
<Ja>
クラールヴィントからクロスミラージュを経由しティアナの前にモニターが現れる
「スターズ02とライトニング02、出るぞ!」
「デバイス、ロック解除。レベル2起動承認」
「アイゼン!」
「レヴァンティン!」
<<Anfang>>
管制室の許可をもらい、ヴィータとシグナムがデバイスを掲げる。管理局の制服は消え、代わりにバリアジャケット…否、騎士甲冑を身にまとう
「新人共の防衛ラインには一機たりとも通さねぇ。速攻でぶっ潰す!」
「フッ…お前も案外過保護だな?」
「うるせぇよ!」
空を飛び、戦線に向かいながら意気込むヴィータにシグナムが冷やかすとヴィータはむくれながら反論すると、地上から木々の倒れる音が聞こえそちらに視線を向ける。そこにはⅢ型が木を押し倒しながら進み、Ⅰ型がその後を追従するようにオークション会場に向かっていた
「私は大型を潰す。お前はこまかいのを叩いてくれ」
「おうよ」
敵を定め、降下するシグナム。ヴィータはそのまま直進し、自身の愛機に語りかける
「いくぞアイゼン!」
<Jawohl>
ガジェットを射程に収めたヴィータは8つの魔力弾を作りアイゼンを構える
「まとめて……ぶち抜けーー!!!」
アイゼンで魔力弾を叩き飛ばし、木々の間を抜け正確にI型に着弾し破壊する
「レヴァンティン!」
<Explosion>
一方、Ⅲ型の前に降りたシグナム。カートリッジを使いレヴァンティンに炎を纏わせる
「紫電…一閃!」
そのまま斬り掛かる。Ⅲ型もアームを伸ばし反撃するも、まるで豆腐を斬るが如く本体ごと真っ二つに切り裂いた
「ここは、通さん!」
その2人より少し後方、ヴィータがとり逃したⅠ型の攻撃を障壁で受け止めるザフィーラ
「デェヤアアアアア!!」
雄叫びと共にⅠ型の真下から地面を貫き杭が飛び出し、串刺しにする
「副隊長達とザフィーラ、すごーい!」
その光景をティアナと共にモニターで見ていたスバルは興奮しながらシグナム達の戦いを見る
「これで、能力リミッターつき……」
一方ティアナは拳を握り締めるながらスバルに聞こえない声で悔しそうに呟いた
「「……………」」
シグナム達が戦っているさなか、立ちのぼるガジェットの黒煙を見つめる男と少女
「御機嫌よう。騎士ゼスト、ルーテシア。」
その2人の前にモニターが現れ1人の男性、次元犯罪者、ジェイル・スカリエッティが映り男と少女、ゼストとルーテシアに挨拶をする
「御機嫌よう」
「何の用だ…?」
それにルーテシアは返事をし、ゼストはあまり会話をしたくないのか要件を聞く
「冷たいねぇ…、近くで状況を見ているんだろ?あのホテルにレリックは無さそうだが、実験材料として興味深い骨董が1つあるんだ……少し協力してくれないかね?君たちなら実に造作もない事のはずなんだが…」
「断る。レリックが絡まぬ限り、互いに不可侵を守ると決めたはずだ」
少しおどけながらも2人にレリックでは無い何かを取ってきてもらいたいとスカリエッティが頼むが、ゼストは過去の取り決めを持ち出し拒否する
「ルーテシアはどうだい?頼まれてくれないかな?」
「…いいよ」
ルーテシアは少し悩んだ後頼みを承諾する
「優しいなぁ…ありがとう。今度ぜひ、お茶とお菓子でもご馳走させてくれ。君のデバイス、アスクレピオスに私が欲しい物のデータを送ったよ」
名前を呼ばれたのに気づいたのかルーテシアの手にはめられたグローブ型のデバイス、アスクレピオスが光る
「うん。じゃあ、御機嫌ようドクター」
「あぁ、御機嫌よう。吉報を待っているよ」
それを最後にモニターが消え、ルーテシアはコートを脱ぐとゼストに渡す
「いいのか?」
「うん。ゼストやアギトはドクターを嫌うけど、私はドクターのことそんなに嫌いじゃないから」
「そうか」
コートを受け取りながら先程の頼み事のことを聞くゼストにルーテシアは大丈夫と返す。ゼストもそれ以上口は出さない。ルーテシアは両手を横に広げると
「吾は乞う…」
ルーテシアが両手を広げ魔法陣を展開し詠唱を始める。そして、それに最初に気づいたのはキャロと彼女のデバイス、ケリュケイオンだった
「っ!」
「?、キャロどうしたの?」
「近くで誰かが、召喚を使ってる!」
「クラールヴィントのセンサーにも反応!だけどこの魔力反応って…」
「大きい。AA…いえ、AAA以上の魔力反応です!」
キャロから少し遅れシャマルと管制室も感知するもその魔力量に驚きを隠せない
「小さき者、羽搏はばたく者。言の葉に応え、我が命を果たせ。召喚。インゼクトツーク」
詠唱を終えたルーテシアの周囲に大量の召喚虫が停滞する
「ミッション、オブジェクトコントロール。行ってらっしゃい、気おつけてね」
ルーテシアが召喚虫に命令を与えると虫たちは1度点滅し、シグナム達が戦闘を行うガジェットに飛びつき内部に入り込む
「急に動きが良くなった」
「自動人形の動きじゃないな」
最初に違和感に気づいたのはヴィータとシグナム。先程までと違い、魔力弾は避けられ刀は受け止められる
「有人操作に切り替えた?」
「それがさっきの召喚士の魔法…?」
シャマルと管制官のシャーリーが原因を考えるも推測の域を出ない
「ヴィータ、ラインまで下がれ。向こうに召喚士がいるなら新人たちの元に回り込まれるかもしれん」
「っ、分かった!」
「ザフィーラ、シグナムと合流して」
「心得た」
だが流石は夜天の書の守護騎士達、すぐさま最悪を想定しヴィータをスバル達の元に戻し。戦闘は攻めはシグナム、守りはザフィーラの堅実な形を作る
「ブンターヴィヒト。オブジェクト11機、転送移動」
しかしルーテシアも相手を待つつもりはなく、転送魔法を使う
「遠隔召喚!来ます!」
ホテル前の防衛ラインにいたスバル達。キャロの警告と共に10機のⅠ型と1機のガジェットⅢ型が現れる
「あれって、召喚魔法陣!?」
「召喚ってこんなことも出来るの!?」
「優れた召喚士は転送魔法のエキスパートでもあるんです!」
ガジェットにデバイスを構えながらエリオとスバルが驚きの声を上げ、キャロが召喚士について短い説明をする
「なんでもいいわ。迎撃行くわよ!」
『おう!』
クロスミラージュにカートリッジを込めるティアナの掛け声に3人も答える
(今までと同じだ……証明すればいい)
銃口をガジェットに向けながらティアナは考える
(自分の能力と勇気を証明して。あたしはそれで、何時だってやってきた!)
ミハルや隊長陣がいない中、新人たちとガジェットとの戦いが始まった
ガジェットの動きが変わってから数分後、ルーテシアは目的の物を召喚虫を通じて発見する
「ドクターの捜し物見つけた。ガリュー?ちょっとお願いしていい?」
デバイスに問いかけるルーテシア。それに応えるようにデバイスは光を発する
「邪魔な子はインゼクト達が引き付けてくれてる。荷物を確保して。……うん。気をつけて行ってらっしゃい」
ルーテシアがそう言うとデバイスから1つの黒い影が飛び出し、ホテルへと飛んで行った
ホテル、オークション会場内
[フェイトちゃん。主催者さんは何だって?]
[外の状況は伝えたんだけど、お客の避難やオークション中止は困るから、開始を少し遅らせて様子を見るって]
[そう…]
[……なぁ、やっぱ俺も出た方が良くないか?向こうの召喚士でガジェットが手強くなってんだろ?会場の方は、はやて含め3人もいれば十分だろ]
念話で会話するなのはとフェイト、そこにミハルが加わり外の加勢に行くのを進言する
[ダメだよミハル君。今回の任務前にスバル達だけで戦わせるって決めたじゃない]
[そうだよ。それにもし会場内にガジェットが転送されたら。なのはや私、はやてじゃお客さんを巻き込んじゃうかもしれないし……]
[それはそうだが……!]
だが2人によってそれは却下されたミハル。それでも外の様子が気になるのか反論しようとしたミハルが急に黙る
[?、どうしたのミハル…?]
[…フェイト、なのは。少しホテル内を巡回する。会場内は任せた]
[えっ?!ちょ、ミハル君!?]
突然そう言い残し、会場内を後にするミハル。2人も驚いて止めようと呼びかけるも、既に念話は切られておりミハルは会場から姿を消した