魔法少女リリカルなのは ~朱槍の魔道士〜   作:がっしー

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第60話投稿です。

前の投稿した後に気づいたんですがこの作品を投稿し始めてから1年が経った事を知りました。自分の作品を見てくださってありがとうございます。これからも頑張りますので今後も読んでください。

P.sキングプロテア出ない……どこ?………ここ?

それはともかくどうぞ


空と地上の戦い。現れる新たな敵

デバイス整備区画 第四技術部

 

『スターズ01、ライトニング01、現場に進行。あと1分ほどでエンゲージです!』

『スターズ02、リイン曹長と合流』

『フォワード陣、ガジェットの目標点に進行中。このペースなら先行できます!』

 

「マリエルさん、26番から34番、68から71のパーツ取り替え完了です」

「OK、こっちももうすぐ終わるわ。ミハル君は先にカートリッジシステムの点検をお願い」

「分かりました」

 

ランサーを通して流れてくる現場の情報。それに耳を傾けながらも静かに、しかし素早くランサーの修理を進める

 

「……ランサー、何分経った?」

<現在修理開始から約8分です>

「向こうはガジェットとの戦闘が始まる…チッ、このペースならギリギリ間に合うくらいか」

『――私が呼ばれた事故現場にあったのは、ガジェットの残骸と壊れた生体ポットなんです。 ちょうど5~6歳の子供が入るくらいの……』

 

ランサーに告げられた時間を聞き舌打ちをするミハル。すると通信からギンガが、当たっていた現場での状況を説明する声が聞こえてきた

 

『近くに何か、重いものを引きずって歩いた後があってそれを辿って行こうとした最中、連絡を受けた次第です。 それからこの生体ポット、少し前の前の事件でよく似たものを見た覚えがあるんです』

『私もや…』

 

説明を終えたギンガは発見した生体ポットに心当たりがあるらしく、同じことを思っていたのか、はやてもそれに同意する

 

『人造魔導師計画の素体培養機……』

『『!!?』』

 

ギンガの発言にミハルを含め、話を聞いていた者達全員が驚きを見せる

 

『あくまで推測ですが、あの子は人造魔導師の素体として作り出された子供ではないかと』

「作られた命。クローンか……」

「…ミハル君的にはやっぱり思うところある?」

 

思わず口に出ていた言葉にマリエルが反応し、質問してくる

 

「まぁ、多少は。と言っても気にしても仕方ないことですけどね」

「そうね……よし、こっちも終了。最後のカートリッジシステムの点検、さっさと終わらせるわよ」

「了解」

 

ミハルの考えに頷きながらランサーの修理を終える為、2人は最後の作業にのぞむ

 

 

 

 

 

 

 

 

ミッドチルダ海上

 

リインと合流したヴィータは2人でガジェットの1グループを叩いていた

 

「オリャア!」

 

ヴィータが打った魔力弾がガジェットⅡ型を貫き撃ち落とす

 

「おし、いい感じだ」

「リインも絶好調です!」

 

残骸となって落ちていくガジェットをアイゼンを肩に担ぎ直しながら見るヴィータと、その周りでバンザイポーズをするリイン

 

「ガンガン行くぞ!さっさと片付けて他のフォローに回らねぇと」

「ハイです!……アレは!?」

「ン?」

 

リインの指さす方に視線を向けるヴィータ。その先には水平線上に無数の機影がこちらに接近してくる

 

「増援?…何だ、この感じ?」

 

迫ってくるガジェットを見てヴィータは何か違和感を感じ取る

 

 

 

「この反応……」

「フェイク・シルエット…ううん、違う」

 

一方、なのはとフェイトも現れたガジェット達の違和感を感じ取っていた

 

 

 

 

 

 

「フフフッ…クアットロのインヒューレントスキル(IS)、シルバーカーテン。嘘と幻のイリュージョンで、回ってもらいましょ♪」

 

 

 

 

 

 

機動六課司令室

 

「航空反応増大!…これ、嘘でしょ!?」

 

増援として現れたガジェット達、それは六課のセンサーでも捉えていた。しかし――

 

「何だ、これは……」

 

最初に現れたガジェットⅡ型の数は約50〜60。

だが、増援として現れたガジェットの数は100、200、400……今や1000を超え、地図に映し出されたミッドの地図。その海の部分をガジェットの反応で埋め尽くさんとしていた

 

「波形チェック!誤認じゃないの?」

「問題…でません!どのチェックも実機としか」

「なのはさん達も目視で確認できるって……」

 

シャーリーがセンサーの誤認を考え確認させるが結果は問題なし。現場の報告からもそれは間違いないだろう

 

「グリフィス君、頼めるか?」

「……はい!」

 

混乱する状況の中、はやては指揮をグリフィスに任せ室を後にした

 

 

 

 

ミッドチルダ海上

周囲を取り囲むように飛ぶガジェットの機体にフェイトのプラズマバレットが貫く。数機が黒煙を上げ落ちるなか、いくつかの機体は何事も無かったかのように飛ぶ

 

「幻影と実機の構成編隊……」

 

その様子を見て異常な敵の数に納得がいくフェイト。反撃とガジェットからミサイルが発射されるも、なのはが2人を覆う障壁を作り防ぐ

 

「防衛ラインを割らせない自信はあるけど…ちょっとキリがないね」

「これだけ派手な引き付けをするってことは」

「地下か、ヘリの方に主力が向かってる」

 

一時的な安全地帯の中で2人は情報確認と敵の狙いの推測を立てる

 

「なのは、私が残ってここを抑えるからヴィータと一緒に」

「フェイトちゃん!」

「コンビでも普通に空戦してたんじゃ、時間がかかりすぎる。限定解除すれば広域殲滅で、まとめて落とせる」

「それはそうだけど……」

「何だか嫌な予感がするんだ」

「でも、フェイトちゃん」

『割り込み失礼!』

 

フェイトの考えに渋い顔をするなのは。すると2人の間にモニターが現れ、画面にはやてが映る

 

『ロングアーチからライトニング01へ、その案も限定解除申請も部隊長権限で却下します』

「はやて!」

「はやてちゃん!なんで騎士甲冑!?」

 

現在、司令室で指示を出さなけれならないはずのはやての甲冑姿に驚く2人

 

『嫌な予感は私も同じでな、クロノ君から私の限定解除を貰うことにした。空の掃除は私がやるよ。…ちゅうことで、なのはちゃんフェイトちゃんは地上に向かってヘリの護衛。ヴィータとリインはフォワード陣と合流、ケースの確保を手伝ってな』

「「了解!」」

 

指示を受け2人はヘリの護衛へとその場を離脱し、ヴィータ達も移動を開始した

 

 

 

「さて、クロノ君。準備出来てる?」

『君の限定解除許可を出せるのは現状では僕と騎士カリムの1度ずつだけだ。承認許可の取り直しは難しいぞ……使ってしまっていいのか?』

 

なのは達に指示を出し終えたはやては新たに通信を開き、クロノとカリムが映し出される。クロノが限定解除の最終確認をする

 

「使える能力を出し惜しみして後悔するのは嫌やからな」

『…場所が場所だけにSSランク魔導師の投入は許可出来ない。限定解除は3ランクのみだかそれでいいか?』

「Sランク…それだけあれば十分や」

『はァ……』

 

再度確認するが考えの変わらないはやてに、クロノは小さくため息を吐くも承認を始める

 

『八神はやて、能力限定解除、スリーランク承認。リリースタイム、120分』

「リミット……リリース!」

 

クロノの承認を受け、はやての抑えられていた魔力が開放さる

 

『完全解除ではない分、許諾取り直しも、いくらか優しくなるかもしれませんし…ね?』

『…気休め程度ですがね。地上部隊は上層部が厳しいです』

 

カリムの慰めにクロノは少し肩を竦めながら答えた

 

「それじゃあ、久しぶりの遠距離広域魔法。いってみよか!」

 

夜天の書を取り出し、はやてはガジェット殲滅の準備を始める

 

『ロングアーチ01、ロングアーチ00。八神部隊長へ』

「はいな」

 

司令室にいるシャーリーから通信が来る

 

『サイティングサポートシステム。準備完了です。シュベルトクロイツとのシンクロ誤差調整終了』

「うん、了解。ごめんな、精密コントロールとか長距離サイティングはリインと一緒やないとどうも苦手で……」

『その辺はコッチにお任せ下さい。…準備完了です』

「おおきにな」

 

遠距離攻撃用のサポート調整が終わり。はやてはお礼を言うとシュベルトクロイツを掲げる

 

「……来よ、白銀の風。天より注ぐ、矢羽となれ!」

 

詠唱を唱えるはやての前に1つ大きな魔法陣と、その周りに4つの小さな魔法陣が現れる

 

『スターズ01、ライトニング01安全域に退避。着弾地点の安全、確認』

 

シャーリーから味方、周囲の安全の確認が取れる

 

「よし!第一波、いくよ!フレーェェス・ヴェルグ!」

 

はやての叫びと共に5つ全ての魔法陣から巨大な魔力弾が軌跡を残しながら放たれた。まるでミサイルのごとき速度で発射された魔力弾はガジェットの集団の1つに着弾。

次の瞬間、周囲を巻き込み炸裂し周囲のガジェット全てを消し飛ばした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地下水道

 

その頃、レリックの回収を任されたフォワード陣はギンガと合流し、接敵したガジェットとの戦闘を繰り広げていた。順調にガⅠ型を倒すし目的地に進む5人、そこに道を塞ぐようにⅢ型が現れ、ギンガとスバルが駆け出す

 

「スバル!一撃で決められる?」

「決める!」

<Are you ready?>

<Yes>

 

ギンガの問いに力強く答えるスバル。2人のデバイス、マッハキャリバーとブリッツキャリバーの2機も同じような問答をする

 

「じゃあついて来て」

「うん! 行くよ相棒!」

<Load cartridge>

 

先行するギンガの後ろに付き右手のリボルバーナックルのカートリッジを撃ち込むスバル。2人の接近にⅢ型が迎撃に射撃とアームを伸ばし襲いかかる

 

「トライシールド!」

 

ガジェットの迎撃に対しギンガは魔法陣を盾の様に展開し射撃を弾き、アームは左拳のリボルバーナックルを打ち返し拮抗する。そこにギンガを飛び越えスバルがⅢ型の懐に入る

 

「ディバイン……」

 

魔力弾を作るもガジェットのAMFに防がれる。が、スバルは魔力弾を右拳を打ち込む。魔力弾が拳の加速を受けAMFとガジェットの外装を貫く

 

「バスターーー!!!」

 

内部で魔力弾が爆発しガジェットⅢ型は機能を停止する

 

「いいわよスバル」

「当然!」

 

ギンガに褒められガッツポーズを返すスバル。そこにⅠ型を倒し終えたティアナ達がやって来る

 

「ギンガさん目標はこの先です。みんな、行くわよ!」

『はい!』

 

ティアナの指示で4人は通路の先へと進む。

 

 

 

 

通路の先には外郭放水路があり、各自周囲を捜索する

 

「……あっ! ありました!」

 

キャロが水に浮かぶ箱を見つけ、大きな声で報告する

 

――バン!―バン!バン!

「ん?何この音?」

 

目的のレリックを発見し安心したのも束の間、何か弾ける音が辺りに響き始めティアナが警戒を強める。直後、半透明の何かが4人を追い抜くとキャロに4つの魔力弾が発射された

 

「え?きゃぁ!」

 

直撃はしなかったものの、爆発の余波で吹き飛ばされるキャロ。同時に持っていたケースも手元から離してしまう

 

「――」

「てやァ!」

 

倒れたキャロに追撃を仕掛ける敵にエリオがストラーダを振り反撃する

 

「――」ヒュ

「ッ!」

 

離れる直前、敵の攻撃かエリオの肩から一瞬血が吹き出る

 

「エリオ君!」

「大丈夫!」

 

慌てて駆け寄るキャロにエリオは怪我をした方の腕で待ったをかけ、ストラーダを構え敵に視線を向ける

 

「―――」

 

透明化の意味がないと踏んだのか敵――ガリュー――が姿を現す

 

「あれって、ミハルさんが戦ったっていう……あっ!」

 

ガリューの姿を見てミハルの報告にあった人型の召喚虫を思い出していると背後でなにか音が鳴り、視線を向ける。どこから現れたのか、ルーテシアが先程飛ばされたケースを手に抱えていた

 

「……じゃま」

「!? アァっ!」

 

慌てて取り返そうと近づくキャロにルーテシアは魔力を放つ。突然の事で焦るキャロ、咄嗟にバリアを張る。僅かに耐えるもバリアは破壊され、キャロは吹き飛ばされる

 

「キャロ!?うわァ!」

 

吹き飛ばされたキャロにエリオが受け止める。しかし、威力がありすぎたのか受け止めきれず2人はコンクリートの柱に激突しその場で倒れる

 

「―――」

 

それを好機と見たのか、ガリューが2人にとどめを刺そうとかける

 

「ウオォォォオオオ!」

「エエェェェエエイ!はァ!」

 

だが駆けつけたスバルとギンガによって攻撃は防がれる

 

「こーらー!そこの女の子!それ危険な物なんだよ!?触っちゃダメ!こっちに渡して!」

「…………ッ!」

 

ケースを抱えこの場を去ろうとするルーテシアに、スバルがケースを返すよう説得するもルーテシアは一瞥しただけで歩きだそうとするがその動きを止める

 

「ゴメンね?乱暴で、でもね?これ本当に危ない物なんだよ?」

 

幻術魔法で姿を消していたティアナがルーテシアの首元にデバイスの魔力刃を押し当てる

 

「……」

[ルールー。1・2・3で目ェ潰れ!]

 

下手に動けず迷うルーテシアに何者かの念話による声が聞こえる

 

[いくぞ?…1……2………スターレンゲホイル!]

 

魔法名と共に魔力によって作られた閃光弾が炸裂する。轟音と閃光が辺りを支配し、ティアナは拘束を解いてしまいルーテシアはその場から離れる

 

「たくっも〜私達に黙って勝手に出かけちゃったりするからだぞ?ルールーもガリューも〜」

 

閃光が消え女性の声が聞こえてくると声の主はルーテシアの前に現れた

 

「アギト…」

「おう!ホントに心配したんだからな?」

 

現れたのはリインと同じ程の大きさの人物、見た目は妖精か悪魔の様な風貌に紅い髪が特徴的であった

 

「まっ、もう大丈夫だぞルールー。何しろこの私、『烈火の剣精』!アギト様が来たからな!」

 

盛大な口上を名乗った人物――アギト――はまだ気を失っているキャロとダメージから立ち上がったエリオ、スバル達5人に振り向く

 

「オラオラ!お前らまとめて、かかってこいやー!!!」

 

アギトの挑発を切っ掛けに戦いの火蓋が切って落とされた

 

 

 

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