魔法少女リリカルなのは ~朱槍の魔道士〜   作:がっしー

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第63話投稿です。

少し投稿空いてしまいました。すいません

FGO、30連してカーマどころかイベ礼装すら出ないとかある意味強運じゃないですかね?

それはともかくどうぞ



六課設立の真相

六課部隊長室

 

「臨時査察?機動六課に?」

「うん。地上本部にそうゆう動きがあるみたいなんよ…」

 

そこにははやてがフェイトに地上本部からの六課査察について話しをしていた

 

「地上本部の査察はかなり厳しいって聞くけど」

「ウチはただでさえ、ツッコミどころ満載の部隊やしなぁ……」

「今配置や、シフトの変更が出たりしたら。正直、致命的だよ?」

「うん。なんとか乗りきらな」

 

やって来るであろう査察に2人の顔は余り優れない。するとフェイトが意を決して話しかける

 

「………ねぇ、査察対策にも関係してくるんだけど。六課設立の本当の理由、そろそろ聞いてもいいかな?」

「…そやね。まぁええタイミングかな。今日これから聖王教会本部、カリムの所に報告に行くんよ。クロノ君も来る」

「クロノが?」

 

観念したはやての話にフェイトは義兄の名前が出て少々驚く

 

「なのはちゃん、ミハル君と一緒に付いてきてくれるかな?そこでまとめて話すから」

「うん。なのは、戻ってるかな?」

『ワァァァァァァン!!!やぁだァァァァ!!!』

 

頷きなのはに連絡をしようと通信を開き、聞こえて来たたのは少女の泣き声だった

 

「「???」」

 

1度顔を見合わせた2人はあらためて通信の映像を見る。そこにはなのはの足元に抱きつき泣き叫ぶヴィヴィオと、その周りで行き場を失った手をアタフタさせるスバル達4人が映っていた

 

「あの…なんの騒ぎ?」

『あ、フェイト隊長。実は……』

『やぁだァァァ!!!行っちゃヤダァァァァァァン!!!』

『あぁぁ、よ、よしよし…』

 

恐る恐るフェイトがなのはに状況を聞くも、ヴィヴィオの泣き声になのは達は慰めるのに必死で会話にならない

 

「どうしよう。はやて」

「うーん…直接話に行った方が良さそうかな?」

 

このままでは埒が明かないと2人はなのは達がいる部屋に向かう

 

 

 

 

「あれ、ミハ兄?」

「ん?はやてにフェイトか」

 

なのはの元に着いた2人が部屋の前に立っていたミハルに気づき声をかける

 

「どうしたのミハル。こんな所で」

「いや、昨日のあの子を連れて帰ってきたんだが、なのはが部屋から戻ってこなくて気になってな。…入るぞ、なのは」

 

少し会話をしてなのは達がいる部屋に入るミハル、はやてとフェイトもそれに続く。

 

「あっ、ミハルさん。八神部隊長!」

「フェイトさん」

 

部屋に入るとドアの近くにいたティアナとエリオが3人に気づく

 

「随分と気に入られたみたいだな」

「エースオブエースにも、勝てへん相手はおるもんやね」

[フェイトちゃん、はやてちゃんミハル君。あの、助けて!]

 

足にしがみつき泣きじゃくるヴィヴィオに困ったなのはが助けを求めてきた

 

「ねぇミハル。アレ、お願い出来る?」

「アレ?……あぁ、アレね。問題ないぞ」

 

どうにかしようとフェイトが耳打ちでミハルに何かをお願いする。ミハルも意図を察知し頷くと、フェイトはヴィヴィオに近づき、屈むと床に落ちていた人形を拾い話しかけた

 

「こんにちは」

「ワァァァァン…ふぇ?」

 

フェイトに話しかけられたヴィヴィオが突然泣き止み、不思議そうな顔でフェイトを見つめる

 

「ヴィヴィオ、こちらフェイトさん。なのはさんの大切なお友達」

「ヴィヴィオ。どうしたの?」

「………」

 

目をぱちくりさせながらるヴィヴィオだが、フェイトが動かす人形を目で追いかける

 

「そら…よっ」

 

人形に気を取れている隙にミハルは魔法を使いフェイトの周りに4つの小さな氷を作る。するとその氷は人形と同じうさぎの姿になり中に浮かびヴィヴィオの周囲を回りながら踊り出した

 

「わぁ……!」

「ねぇ、ヴィヴィオはなのはさんと一緒にいたいの?」

「…うん……」

 

その光景に喜ぶヴィヴィオ。心に余裕が出来たのかフェイトの質問に頷きながら答える

 

「でもなのはさん。大事な御用でお出かけしなきゃ行けないのに、ヴィヴィオがわがまま言うから困っちゃてるよ?この子達も…ホラ」

 

フェイトが人形を使い困ったポーズをとり、ミハルも氷人形を同じように動かす

 

「ウゥ…」

「ヴィヴィオは、なのはさんを困らせたい訳じゃないんだよね?」

「うん……」

 

人形を使いヴィヴィオと会話をするフェイトとそれをサポートするミハル

 

[な、なんかフェイトさんとミハルさん、達人的なオーラが…]

[フェイトさん。まだ小さい甥っ子さんと姪っ子さんがいますし、ミハルさんも偶に相手してるみたいです]

[使い魔さんも育ててますし]

[あぁ…、更にアンタらのちっちゃい頃も知ってる訳だしね]

「「あぅ…」」

 

その2人の様子を見て驚くスバルにエリオとキャロが説明しているとティアナがエリオ達のこともあると納得すると、恥ずかしかったのか2人は顔を俯かせる

 

「――だからいい子で待ってよ。ね?」

「うん」

 

そうしているうちにフェイトはヴィヴィオを説得し、人形を渡す

 

「ありがとねヴィヴィオ。ちょとお出かけしてくるだけだから」

「ぅぅぅ………うん」

 

それでもやはり寂しいのか目に涙をためながらも、ヴィヴィオは人形を握りしめ頷いた

 

 

 

 

「ごめんね。お騒がせして」

「や〜、ええもん見せてもらったよ」

「あはは…」

 

ヴィヴィオをエリオとキャロに任せ、聖王教会本部にヘリで向かう4人。先の1件を茶化しながら会話をする

 

「しかしあの子はどうしようか?なんなら教会に預けとくんのもええけど…」

「平気。帰ったら私がもう少し話して何とかするよ。……今は周りに頼れる人がいなくて、不安なだけだと思うから」

「そうか」

 

簡単なヴィヴィオの扱いを決めながらヘリは目的地へと向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聖王教会本部

 

 

「失礼いたします。高町なのは一等空尉であります」

「フェイト・T・ハラオウン執務官です」

「いらっしゃい。初めまして、聖王教会、教会騎士団 騎士、カリム・グラシアと申します。どうぞこちらに」

 

教会に到着した4人。初めて会うカリムに、なのはとフェイトが敬礼をすると奥に置かれたテーブルに促され席には既にクロノが座っていた

 

「「失礼します」」

「クロノ提督。少し、お久しぶりです」

「あぁ、フェイト執務官」

「フフっ」

 

再び敬礼して座る3人。フェイトがクロノに挨拶をすると唐突にカリムが笑う

 

「お二人共、そう固くならないで。私達は個人的にも友人ですから、いつもどうりで平気ですよ?」

「じゃあ……クロノ君久しぶり」

「よお、クロノ」

「お兄ちゃん、元気だった?」

 

カリムからお許しをもらい気さくな喋り方をする

 

「っ!………それはよせ。お互い、いい歳だぞ」

「兄弟関係に年齢は関係ないよ、クロノ」

「くぅ……!」

「ハハっ!ま、気にすることじゃないさ。兄妹仲がいいのはいい事さ」

 

お兄ちゃん呼びがクロノは恥ずかしかったのか注意するも簡単にフェイトに返され俯き、ミハルが慰めながらクロノの背中を叩いた

 

「んん!…………さて、昨日の動きについてのまとめと。改めて機動六課設立の裏表について、それから……今後の話や」

 

緊張感の溶けた空気の中、わざとらしく咳払いをしたはやてが今回の会談の本題を切り出しす

 

「機動六課設立の表向きの理由は、ロストロギア。レリックの対策と独立性の高い少数部隊の実験例」

 

六課設立の理由をクロノが語りだし、部屋の照明が落とされる

 

「知っての通り、六課の後見人は僕と騎士カリム。それから僕とフェイトの母親で上官。リンディ・ハラオウンだ……それに加えて非公式ではあるが、かの三提督も設立を認め協力の約束をしてくれている」

「「!?」」

「……たった1部隊に三提督が支援?いくら一級指定のロストロギアが関わるとはいえこれは……」

「それについては私の能力と関係があります」

 

クロノの口から出た三提督の名に驚く3人。すると今度はカリムが席を立ち話し始めた

 

「私の能力。預言者の著書(プロフェーティン・シュリフテン)…これは最短で半年、最長で数年先の未来。それを詩文形式で書き出した予言書の制作を行うことが出来ます」

 

取り出した長方形の紙束が光をまといカリムの周囲を回る

 

「2つの月の魔力が上手く揃わないと発動出来ませんからページの作成は年に1度しか出来ません」

 

その中の3枚がミハル達の元に飛び止まる。見ると先程とは違い紙には文字が書かれているも、3人にはそれを読むことは叶わない

 

「予言の中身も古代ベルカ語で解釈によって意味が変わる事もある難解な文書、世界に起こる事件をランダムに書き出すだけで。解釈ミスを含めれば的中率や実用性は、割とよく当たる占い程度……つまりは、余り便利な能力ではないんですが」

 

最後を自傷気味に笑うカリム。能力の説明が終わりミハル達の前にあった紙も元の場所に戻る

 

「聖王教会は勿論、次元航行部隊のトップもこの予言には目を通す。信用するかは別にして有識者による予想情報の1つとしてな」

「因みに、地上部隊はこの予言がお嫌いや。実質のトップがこの手のレアスキルとかを嫌いやからな」

「レジアスゲイツ中将…だね」

「そんな騎士カリムの予言能力に数年前から少しずつ、ある事件が書き出されている」

 

色々な真実を知る3人に今回の会談の核心をカリムが語る

 

「『古い結晶と無限の欲望が集い交わる地 死せる王の元、聖地よりかの翼が蘇る 死者達が踊り、中つ大地の法の塔は虚しく焼け落ち それを先駆けに数多の海を守る法の船も砕け落ちる』」

「それって…!」

「まさか…!?」

「ロストロギアを切っ掛けに始まる管理局地上本部の壊滅とそして……管理局システムの崩壊」

「…………騎士カリム、ひとつ聞いて良いですか?」

「はい?何でしょか」

語られた予言を聞きその意味を理解したなのはとフェイトは椅子からたちあがりそうになる。一方ミハルは口に手を当て何かを考え込むように黙っていたが手を上げカリムに問掛ける

 

「この予言は隊長……カエサル少将は聞いてますか?」

「えぇ、勿論。彼はレジアス中将に続く陸のナンバーツーですから」

「そうですか…」

 

聞きたい事を聞き再びミハルは黙り込むのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

管理局地上本部

 

「査察の日程は決まったのか?」

「人員は確保しました。週明け早々に行います」

 

沈む夕日を眺めながらレジアスは秘書のオーリスと六課査察の日程についての話をしていた

 

「連中が何を企んでいるやら知らんが、土にまみれ血を流して地上の平和を守ってきたのは我々だ。それを軽んじる海の連中や蒙昧な教会連中に、いいようにされてたまるものか!………何より、最高評議会は私の味方だ。そうだろ?オーリス」

「はい」

「公開陳述会も近い。査察では教会や本局を叩けそうな材料を探してこい」

「その件ですが、機動六課について事前調査をしましたが……あれは中々巧妙に出来ています」

 

敵視する本局と教会を揺するネタを見つけるよう釘を刺すレジアスにオーリスが六課についてモニターを開き説明を始める

 

「さしたる経歴もない若い部隊長を頭に据え、主力2名も移籍ではなく本局からの貸出扱い。部隊長の身内である固有戦力を除けば、残りは殆ど新人ばかり。そして何より期間限定の実験部隊扱い…」

「ふん。つまりは使い捨てか……む?、! オーリス!これはどういうことだ!?」

 

はやてがトカゲのしっぽ切りと分かり機嫌が良くなるレジアス。しかし、モニターに映る六課の隊員一覧を見て思わず声を荒らげる

 

「先程も言ったはずです『残りは殆ど新人ばかり』と」

「だからといって何故カエサルの所のエース候補がいるのだ!」

「私も急ぎ確認したところ、本人の希望があったらしくそれをカエサル少将が許可されたようです」

「あのエセ詐欺師(カエサル)!何を考えておる!……いや、今それはいい。それより小娘は生贄か、元犯罪者はうってつけの役割だ」

 

まさか六課にミハルが配属していたことに驚きを見せるも気を取り直し話を戻す

 

「まぁ、彼女はそれさえ、望んで選んだ道でしょうけど……」

「ん、何か言ったか?」

「いえ、この後会見の予定が2件あります。移動をお願いします」

「ああ」

 

オーリスに促され応接室にレジアスは向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

告げられた機動六課設立の真相

果たしてミハル達は管理局崩壊の予言を阻止することは出来るのか

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