__「クラウド、さっきのは…」ティファが不安そうに聞く
「あぁ、イミテーション、それに…新しい敵だな」
「…あれは私の世界での住人です」新しい敵、先程退けた敵の事だろう、妖夢はぬえについてせつめいをする
「…なるほどな」
「でも、あんなにいろんな武器を使うの?」ぬえが使っていた武器はかつてカオスの元に居た者達が使っている武器、なぜそれをぬえが使うのか、妖夢も美鈴も分からず首を横に振る
謎がさらに深まっていく、そんな中だった…
「クポー!」近くからモーグリの声が聞こえる
4人は辺りを見渡すと、1人のモーグリが姿を現す
「やっとみつけたクポ!」
「な、なんですかこのぬいぐるみ?」手に取ってみようとする妖夢、それをスっと上に避けるモーグリ
「ふかふかされると動きにくいからごめんなさいクポ」なにかの記憶があったのか、妖夢から距離を置きつつクラウドの方を見る
「…なんだ」
「仲間を探してるならこっちに来るクポ!狭間がこっちにあるクポ!」狭間がどこにあるか分かるモーグリはそのまま先導をして飛んでいく、まだ行くと決めた訳じゃないがあてもなく歩くよりは、ついて行くのがいいだろう、そう判断した4人はモーグリについて行く___
___ここは機械がぎっしりと並ぶ、ミッドガル、壱番魔晄炉が見える中で、ヴァン、そして金髪に中性的な見た目である男性、ラムザ・ベオルブ、紫の髪をした動かない大図書館、パチュリー・ノーレッジの3人の前に立つ一人の男、ヴェインである、ヴァンの故郷を壊した本人で政治家でもある
「なんでお前がいるんだよ!」
「愚問だな、それはお互い様じゃないか?」
「また無茶苦茶にする気なんだろ!」
「私は国民を守る立場だ、そのようなことはしない」
「嘘つけよ!」
「落ち着きなさい、ヴァン」興奮してヴェインに噛み付くヴァンに話しかけて宥めるパチュリー
「そのように無意味な戦いをする気は無い、一刻も早く元の世界に戻るのが先じゃないのかね?」
「僕達に協力すると?」
「冗談じゃねぇよ!俺は嫌だ!」
「ヴァン…」ヴェインの方が正しい事を言ってるはず、しかしヴァンは頑なに受け入れようとしない、小さくヴァンを呼びかけるラムザだったが…
「私には国民を守る義務がある、そのために邪魔な者は倒さなくてはいけない、もしその邪魔者が君達であってもだ」
「自分の都合で敵か味方か決めつけるの…!?」
「当然だ、背に腹はかえられぬ」
「そんなのただの自分勝手よ、他の奴らと変わらないわ」
パチュリーはヴェインに向かってそう話す
「あんな者達と同じにしないで頂きたい、私は私としてのやり方がある、次は敵として出会いたくはないが、避けられないようだな」
「お前なんかに負けねぇよ!」ヴァンが言い返すが、その言葉を無視するようにヴェインはひずみの中へ消えて行く…
「…あなた、元の世界で何があったの?」
「あいつはああ言ってるけど、俺たちみたいに言う事聞かない奴は力でねじ伏せるんだよ」
「権力と暴力で支配するつもりなのか?あの男は…」
ラムザの問いかけにヴァンは軽く頷く
「とにかくあいつは嫌な奴なんだ、パチュリーの仲間もあいつと同じところにいるんだろ?」
「えぇ、あなたが教えてくれた情報が確かならね」
気になったラムザは名前を問いかける
「え?あぁ、私も知らない間に迷い込んだのよ、そしてヴァンとあなたに出会った」
「僕も途中までは何があるかわからなかったんだ」
「最初にヴァンと会ったのは私だったわね、1人でいたから何してるのか聞いたら故郷の帰り方を探してるって言うから、お互いに名前を言って共に行動することにしたのよ」
「そしたら今度はラムザがいたんだ」
出会うまでの経緯をラムザに話す、後は先程のようにヴェインに出会った、それだけである
「とりあえず行こうぜ?仲間助けるんだろ?」
「えぇ、でも今更だけど来てもらっていいの?」
「気にすんなって、同じ迷子なんだしさ、一緒に来て、一緒に行くんだ」
「…迷子…ね」
「仲間思い…か…僕も見習わないとな」ヴァンの言葉に軽く感動したラムザ、そして狭間からクラウド達が出てきたことに気付く
「あれ?クラウドじゃん」少し遅れてクラウド達を見つけたヴァン、4人の元へ合流しに行く
「パチュリー様!?あなたも迷い込んだんですか!?」
「えぇ、面倒なことになったわね」美鈴もパチュリーが視界に入ると慌てて駆け寄り話しかける
お互いに情報を交換し終わり、別々に行動すると決まった、クラウド達はモーグリの後を、ヴァン達は近くに見える狭間を目指して歩き出した…
「嫌悪」
「よくも私の武器を持ちながらおめおめと逃げ帰ってきたものだな、虫けらよ」
パラメキア皇帝に罵倒されるぬえ
「別に負けてないから、今回は合格にしてやっただけだから」あくまで自分は負けていないと意地を張るぬえ
どうやら皇帝は自分と同じ戦い方をするぬえが気に食わないようである
「貴様のような虫けらが私の力など使いこなせるわけがない、ここで降りて仲間のところにでもすがりついてるがいい」
「…なんなのよあんた、私より弱そうなくせに生意気じゃないの」
「ほう…私を愚弄するか」
「おやめなさい、お二人共」皇帝とぬえの一触即発の状況に終止符を打つのは魔女であるアルティミシアであった
「手が増えているのは事実です、今は無駄に体力を消費してる場合ではありませんよ」2人の喧嘩を止めるように話すアルティミシア、皇帝は何も言わずにその場から消え、ぬえは舌打ちをしてそっぽを向いた…
「おやぁ〜ん?アルちゃんに怒られていじけてるんですか〜?」
「うるさい、気持ち悪い」ケフカのいじりに苛立ちながら返すぬえ
「おお、おお、怖いですね〜、全く最近の若い子はほんとにもう…」
なにかブツブツ言いながらケフカは自分の新たな人形の様子を見に行くのだった…