東方 最幻録   作:幻想的クリスタル

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スピリタスに呼ばれた駒たちは、自由に行動をするものが多かった…


対立

___「ほらほらァ、あのお方達をお止めになるんでしょお?早く行ってきなさいよォ〜!」

 「その喋り方やめて、鬱陶しい」うろちょろしながらレミリアに話しかけるケフカ、その仕草に苛立つレミリアは、ケフカを邪魔者扱いする

 「あー、ハイハイ、じゃあ後はご勝手に」棒読みで話すとそのままブツブツ小言を言いながらどこかに行ってしまい

 「お嬢様、博麗の巫女を止めるおつもりで?」

 「えぇ、霊夢が悪かどうかは分からないけど対立してる以上止めるしかない」

 「でしたら私におまかせください、お嬢様の手を汚させるわけにはいきません」

 「そう、なら頼んだわ」

 レミリアは咲夜の行動に任せることにした、咲夜は深くお辞儀をすると1人で霊夢を含む戦士達の元へ向かっていく

 「小娘1人に遮れると思っているのか?」巨大な鎧の男、ガーランドがレミリアに問いかける

 「貴様に咲夜の強さは分からない」

 ガーランドにそう即答する

 「ふんっ、貴様らがどの程度の腕前か、見届けさせて貰おう」

 「勝手にするがいい」

 咲夜に遅れてガーランドも戦士達の所へ向かっていく、レミリアは腕を組んで黙って見ているだけであった…__

 

___「おい、ちょっと待てって」早足で少し先にへと進む霊夢をノクティスが呼び止める

 「なによ、バテたの?」

 「ちげーよ、お前だけ先に行くなって言ってんの」一刻も早くスピリタスの元へ向かいたい霊夢は早足になっていた

 「早く行かないと間に合わないんじゃないの」

 「お前さっきの忘れたのかよ、ボロボロになってたじゃねーか」

 そう、霊夢は先程操られた魔理沙に対立してやむ無く戦うことになったが不意を突かれた所をノクティス達に助けられて九死に一生を得たばかりだ

 「…」反論出来ずに黙る霊夢

 「君の仲間を心配する気持ちは分かる、しかし早まってしまえば敵の思うつぼじゃないか?」光の戦士が霊夢を説得する

 「……」霊夢は俯いて少し考える

 「今は頭を冷やせ、迷いがある中で戦っても弄ばれるだけだ、特にケフカにはな」ライトニングも腕を組みながら霊夢を説得する

 「…どうしてそんなに冷静にいられるの?」霊夢が顔を上げて質問をする

 「どういう事だ?」光の戦士は聞き返す

 「あんた達が元の世界でどうなってたか知らない、でも仲間がいるんでしょ?なのに仲間のピンチになんでそんな冷静でいられるの?」確かに霊夢の目の前にいる3人の戦士達はスピリタス側に元いた仲間はいない、しかし神々に呼び出されたのなら元いた世界では必ず仲間がいたはずだ、自分の事じゃないからそんな事が言えるんじゃないのか、そう思っているようで

 

 「まぁ確かに、俺らには操られた仲間はいないけどさ…でも、仮に操られてても急ぐ必要は無いって思うし」少し話しにくそうにノクティスが頭を掻きながら話す

 「…なんでそんなこと言えるの?」

 「絶対に目を覚まして連れ戻すからに決まってっからじゃん」質問に即答するノクティス

 「……」

 「私達は仲間を信じている、だからこそ操られても助けれる、急ぐ気持ちもわかるが、今は強く気を持て、必ず助け出すと」ライトニングが霊夢の後ろに来て慰める

 「……」

 「すぐに落ち着くのは難しいだろう、しかし急ぎすぎて敵の思うつぼになっては元も子もない、きっと君の仲間は目を覚ますはずだ」光の戦士、ノクティス、ライトニング、それぞれが元の世界で過酷な旅をしてきたからこそ説得力がある、霊夢もそれが分かったのだろう、軽く頷き顔を上げる

 「そうよね…あいつは…魔理沙は…目を覚ますわよね…__」

 「__さぁ、それはどうでしょうか」

 「っ!誰だ!」霊夢の言葉を遮り別の女性の声が入る、光の戦士の問いかけと同時に構える4人

 

 目の前にできる黒い渦、次元のひずみ、そこから現れるのはメイド服を着た銀髪の女性、十六夜 咲夜である

 「…咲夜…!?」

 「知ってんの?」

 「えぇ、私の世界の吸血鬼に仕えるメイドよ…なんであいつが…?」戸惑いを隠せない霊夢、そのまま咲夜は話を続ける

 「まさか博麗の巫女ともあろうものが神に踊らされるとは…愚かなものですね」

 「なんですって…!」

 「どういう意味だ?お前もスピリタスに呼ばれたんだろう?」腕を組んだままライトニングが問いかける

 「私達が?冗談はよしてください、私達はその神に仕えてるつもりは微塵もありません、ただ女神にいいように使われてるのを止めて目を覚まさせようとしてるだけです」

 「あんた何言って…!」

 「聞けばここの神達は自分達のためにただ私たちを駒として利用してるだけに過ぎないそうでは無いですか」

 「なぜそう言いきれる?」光の戦士が問う

 「この世界にいる者に話を聞いた訳ですからね」

 「……あんたまで…」

 「?」

 「…あんたまであのケフカってやつに洗脳されたのね…!」

 「ケフカ…?あぁ、あの気味が悪いピエロですか、あんなのに操られてるなんて妄想はやめて頂けますか?不愉快です」

 「じゃあなんで…!」

 「先程も言いましたよね?神にいいように使われてるのを助けて差し上げるつもりですと」

 「私たちは操られてなんか…!」

 「もういい、どうせ言っても聞かないんだろう?ならばこちらもそれ相当の事をするだけだ」しびれを切らしたライトニングが剣を構えて咲夜に向ける

 「…話せばわかる方かと思いましたが、残念です」軽くため息をつき、やれやれと首を横に振ると、ナイフを取り出し構える

 「…くっ!」霊夢もお祓い棒を取り出し、戦闘の準備をする

 その時だった、ひずみからもう1人誰か出てくる、巨大な鎧の男である

 「…!ガーランド…!」

 「フフハハハ!また会ったな、しぶとい奴だ」

 「またこのおっさんかよ…」ノクティスが面倒くさそうに言う

 「小娘1人に4人相手は荷が重いであろう、ワシが2人を相手にしてやる」

 「…別に余計なことする必要はありません」

 「強がりか?小娘1人に何が出来る?」

 「…さっさと2人を片付けてください、そのあとはあなたを八つ裂きにしてやります」

 「フンっ、小娘ごときが偉そうに」

 二人の会話が終わると光の戦士とノクティスはガーランドに、霊夢とライトニングは咲夜と対立をする………




「操られし普通の魔法使い」

__真ん中にチケット売り場、そして目の前を見上げれば巨大な城が見える、ここはアレクサンドリア城下町、縁側に座り込むのは1人の普通の魔法使い、帽子を深く被りなにか後ろめたさを隠すようにしている
 「お前はいつまで操られているつもりだ?」少女に話しかけるのは全身に鎧をした魔人、ゴルベーザである
 「……」"操られているつもり"その言葉を聞きゴルベーザの方を見る
 「お前にも大切な人がいるのだろう、後悔をする前に戻った方がいい、私のようになってしまうやも知れん」自身も敵対してる弟がいる、ゴルベーザは裏切り者と呼ばれつつも自身の弟であるセシルを支えていた、そして、魔理沙が操られているふりをしているのも見抜いていた
 「…私はこっちでやる事がある、それだけだ」静かに口を開きそう話し
 「お前もここを裏切るというのか?」
 図星を言われたためか黙った間までいる
 「私もそのようにしていた、しかし残ったのは悲しい結末だった…」魔理沙と同じ方向を向いて語りだし
 「お前はそうなっても操られたフリをして欺く気か?」
 「あぁ、神がどうとか、世界が崩壊とか正直どうでもいい、私はこのままあいつとは違うやり方で探りを入れる」
 そう言うと魔理沙は立ち上がり歩き出す
 「早速探りを入れるか」
 「あぁ、あいつがあんな悲しい顔をするのはもう見たくないからな」
 「良き親友を持ったものだな」
 「うるせぇよ」軽く返すとそのままひずみの中に入っていく、ゴルベーザもどこかへと歩いていき…___
 
 ___「おーおー、やっぱりそー来ましたか」誰もいなくなったところでとある小さな建物から出てきたのは、魔理沙を操った張本人、ケフカである
 「どうも最近言う事を聞かないと思ったら…なんとまぁ屁っ!以下な事をしてくれたものです」ヘラヘラ笑いながらブッ!と音が鳴り響く
 「これはこれは失礼」
 「だ・が・し・か・し!わたくしに見られたのが運の尽きと言いましょうか…根暗とナルシストの時のような事にはさせません、で・す・の・で!言うこともちゃんと聞けないダメな子には、僕ちんがちょーっとお仕置きをして差し上げましょう…ホワーッホッホッホッホッ!」誰もいない広場でただ1人、不気味な笑い声だけが響いた…__
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