知らない者同士ならいつ出会うかなど誰にも分からない、ある時突然出会うものである、対面した巫女と勇者、異界の戦士が混じった瞬間である
「あんた、ここの人かしら?」霊夢は光の戦士に問いかける
「君は初めて見る顔だ、どこのものだ?」光の戦士も質問に質問で返す、お互いに知らない人物である、無理もない
「質問してるのは私なんだけど、ここはどこなのかしら?」軽くイラッとしつつも冷静に返す霊夢
「君も呼ばれたのだろう、この世界に」ちゃんとした返答はしないが霊夢に軽く興味を持たせる回答だった
「呼ばれた?私が?」なんなのよあんた、そう言いかけた矢先、目の前に偽りの勇者が現れる、今話している光の戦士とそっくりの人物である、そして隣には虚無の巫女、霊夢にそっくりな人物が現れた
「今は話してる暇は無い、君は下がっていてくれ」剣を構える光の戦士、その隣にお祓い棒を持ち構える霊夢
「二人でやった方が早いでしょ?」まだ敵か味方か分からない、しかし自分にそっくりな何かを倒さなくては何も始まらない、そう思い一時的に協力をする事を決断する霊夢、光の戦士もそのような戦える女性を何度も見てきた、なので「感謝する」と一言言うと光の戦士も構える、異世界の戦士達の初の協力劇である
そして動き出す偽りの勇者、しかしその動きは素人のような動き、不完全な動きである
「甘い!」光の戦士は掛け声とともに剣を横に振り偽りの勇者に斬撃を入れ一瞬で破壊をする、もうひとつの偽物、虚無の巫女も自分自身を消すかのように霊夢に襲いかかる、しかし動きが遅く、素人目にも分かる不完全な動きをする
「こんなんが私の偽物?ふざけんじゃないわよ!」こんな弱者にスペルカードを使う気は無い、お祓い棒で虚無の巫女を弾き飛ばす、そして弾幕を放ちそのまま連撃を与えると、虚無の巫女は砕け散った…
「こんなもの?案外ちょろいのね」武器をしまい軽口を叩く霊夢
「あれは不完全な人形、イミテーションだ」まだ聞いてもいないがそう答える光の戦士
「イミテーション?」
「私達の姿を真似た不完全な人形だ、だが油断はできない」そう話し空を軽く見上げる光の戦士、彼の目には巨大な塔に目が入る
そして光の戦士は歩き出す、その塔に向かって
「ちょっと、どこ行くの?」
「私達を呼び出した神に会いに行く、君はどうする?彼女の話を聞けば帰れるかもしれない」
「まぁ、あてもないし行ってみるわ」先程の戦闘で敵対するつもりがないとお互いに思い込んだ二人、そのまま塔に向けて歩き出す
「ところであなた、剣だけで戦ってるの?」
「もちろん盾も持っていた、しかし気付いた時には私の手元から無くなっていた」
「どんな盾なの?」
「青い盾だ__どうした?」
「いや…なんでもないわ」そのような会話をして霊夢は心の中で確信した
「(これは絶対に面倒な事になるわね)」