「その人物は___スピリタスです」
マーテリアはそう答えた…
「…っ!?」マーテリアの発言に言葉を失う戦士達
「しかし僕達はスピリタスの戦士達と協力して…!」信じられないセシルは否定から入る
もちろん他のものも信じられないだろう、霊夢達以外の戦士達はスピリタスの戦士達と共に協力して、世界を壊そうとしていた敵を討ち果たしたのだから
「…そうか、だから私との戦いで…」光の戦士は俯いてそうつぶやく
光の戦士を絶体絶命に追いやった、あの猛者、神に従順であり神を慕っている騎士であるはず、そして前に剣を交えた時にエネルギーを奪い次元を破壊しているのはスピリタスではない、そんな小さな男ではない、と慕ったくらいだ
「………」光の戦士は黙り込む、信じられない事を聞かされたのだから無理もない
「皆さんはスピリタスを討ち果たして世界の崩壊を…」
「随分な言いがかりだな!マーテリアよ!」まだみんなが困惑するなか、話を進めようとするマーテリアに割り込むように男性の声が入る
「この声、スピリタスだよ!」小柄な少年、オニオンナイトがそう話す
そして空中にモニターのようなものが出てくると筋肉質な体に黒い肌、魔王のような見た目のもう一人の神、スピリタス、そしてスピリタスの周りには別に呼び出された戦士達、そして異世界の戦士、封獣ぬえ、藤原妹紅、十六夜咲夜、レミリア・スカーレット、そして
目に光を持たない魔理沙がいた
「…魔理…沙……?」なぜ向こう側に魔理沙が?それよりもいつもの魔理沙じゃない、普通なら自分の姿を見たら雰囲気など関係なしに呼びかけてくる、そんな魔理沙は真顔で力に囚われたようにしていた、なにか様子がおかしい、そう思いつつスピリタスは話を続ける
「マーテリアよ、お前の魂胆は読めているぞ、戦士達を使い私を倒させ、そのまま傷付いた戦士達を消し去り、世界を手中に収めようとしているのだろう!」
スピリタスの言葉に驚き、マーテリアに目をやる戦士達
「何を証拠に…!あなたこそ私を消して世界を壊そうとしているのですね!」お互いに証拠がないイチャモンを付けてるようなものだ、戦士達はどちらを信じればいいかわからない、それに驚きの連続で状況を整理する暇などない
「なんとでも言うがいい、お前が世界を手中に望むなら、こちらもそれなりの事をするまでだ」スピリタスはそれだけ告げるとモニターのようなものは消えて行く
「なぁ、お前ら俺らをそうやって利用する気なのか?」ヴァンがマーテリアに話しかける
「そんな事は絶対にありません、私はただ貴方達の力を貸していただきたいだけです」
「あら、その割には全く動かないですわね?」高貴な喋り方をするのは子供よりも小さい体をした女性、シャントットである
「わたくし達が情報を集めたから神竜を食い止めることが出来ましたのに、あなたと来ましたら一切動かないんですものね」嫌味ったらしく喋り続けるシャントット
「…申し訳ありません、しかし私は貴方達をただ利用するつもりはありません、信じてください…」言葉を詰まらせながらもそう頼み込むマーテリア
「…なら、俺たちはどうしたらいいんだい?」ジタンがマーテリアに話しかける
「…まずは、スピリタスに操られてる人達を解放してあげてください」
操られている、そう聞いた時、霊夢はマーテリアの言うことを信じる事にした、あんな風になってる魔理沙を見たのだ、無理も無い
そして戦士達はそれぞれ分かれて歩き出す
真相を確かめるために
大切な人物を救うために
探してる人物を見つけるために…