庭の掃除が終わり、刀の修行に励むのは半人半霊、魂魄妖夢である、刀の素振りを真剣に取り組み、半人前から抜け出す努力を惜しまないでいる、その時に狭間が出来上がった…__
__目を瞑り精神を統一させながら集中力を保させつつ素振りを続けていた、今日はここまでにして主人の食事を作らなくては、そう思い目を開ける、するとそこは先程までいた屋敷ではなかった、どこなのかも知らないただの荒野
「あ、あれ?幽々子様のイタズラ…?」咄嗟の出来事である、そう考えることもあるだろう、とは言ったものの冷静に考えてみればいくら何でも景色まで変えることなぞ不可能であろう、しかしどうしたものか、このあとの夕飯を作らなくては、そう思いつつ歩き出す、どこか出口があるだろうと思いながら、しかし数分間歩けども出口どころか余計に分からなくなってきた、これが夢であれば…そう思った矢先、目の前に知ってる人物がいた、紅美鈴である
「あ!美鈴さん!美鈴さんじゃないですか!よかったぁ…」自分の知ってる人物と出会いやっと安心する、しかし、なにか様子がおかしい、全身赤色であり一言も喋らないのである
「美鈴…さん?」次の瞬間妖夢は腹部に回し蹴りを入れられてしまった
「ごふっ…!?」無防備だったためモロに食らってしまい地面に転がっていく
「げほっ!げほっ!」美鈴の力量を無防備で食らってしまった、苦しそうにしながら起き上がれない、そしてそのままトドメを刺そうとするうぬぼれの門番
どうして…?そう思いながら動けずまだ未熟な自分を悔やみ、万事休すかと覚悟を決める
「やめなさい!」その時女性の声が聞こえた、目をゆっくりと開ける妖夢、そこにはミニスカートと白の服をして、手にグローブをはめた女性がいた
「何も出来ない女の子を蹴り飛ばすなんて許せないわ、粉々にしてあげる!」邪魔者を消すようにうぬぼれの門番が女性に襲いかかる、顔面に右の正拳突きを叩き込もうとする、しかし、それを紙一重で避けた女性
「そんなんじゃ当たらないわよ!」そのままうぬぼれの門番に拳の三連ラッシュを叩き込む
「はああああっ!!」そして気合いを入れ力を込める
「やあぁっ!!」ドゴォッ!とものすごい音がしながらうぬぼれの門番の顔面を、力いっぱい蹴り飛ばす、うぬぼれの門番はそのまま岩に激突して文字通り粉々に砕け散る…
それをすべて見ていた妖夢、体力は落ちているものの、とても強い人だと分かった
「大丈夫?」そして妖夢に近寄る女性は青い瓶のようなものを取り出し、妖夢に青い瓶の液体をかける、すると妖夢は激痛が収まり、体力が一瞬で戻ってくる、そしてすぐに起き上がる
「そ、そんな…!?い、一体何を…!?」
「ポーションって言うの、知らない?」
「ぽ、ぽーしょん?」初めて聞いた名前である、ポーションとはそんなに凄い薬なのか、そう思う妖夢
「あなた、名前は?」
「はっ!そうでした、私は魂魄妖夢と申します、助けていただきありがとうございます、えっと…」
「ティファ・ロックハートよ、よろしくね妖夢」助けてもらい礼儀正しく頭を下げてお礼を言う妖夢に、見たことない服装でどこの人間なのか気になっているティファ
「ねぇ、あなたはどこから来たの?」
「どこから…とは?」
「…もしかして、記憶が無いの?」
「???」イマイチ話が噛み合わない二人、お互いに知らないのである、無理も無い
「ねぇ妖夢、とりあえずあの塔に向かおう?」指をさすティファ、そこは白くそびえ立つ塔である
「…あそこに行けば何かが?」
「うん、きっとクラウドもいるはず」
「くらうど?」
「私の大切な人、妖夢にもいるでしょ?」
「はい!もちろんです!」
「妖夢の大切な人もいるかもしれないよ、行ってみよう」
「はい!」元気に返事をするとティファと一緒に歩き出す
「そう言えばティファさんって殴って戦うんですか?」
「えぇ、格闘技をしてるからね、妖夢は何使うの?」
「私はこれです!」白楼剣を見せる妖夢、ティファは刀を見たことがなかった
「これは…?」
「白楼剣と言います!」
「ハクロウケン…?」
「私は剣士でもありますから!」
「変わった剣を使うのね、武器とかも使ってみたいわ、私はパンチとかしかできないから…」
「あんなにすごいぱんち出来るならとても凄いですよ!習いたいくらいです!」
「ふふ、そう言ってもらえると嬉しい」二人はそのように話しながら軽い友情を芽生えさせていた、そして、そこに妖夢の知ってる声が聞こえる
「あ!妖夢さん!」振り向く二人、そこには紅美鈴がいた
「また出たわね!」拳を構えるティファ
「え!?な、なんですか!?」
「問答無用!」そのままラッシュを決めようとするティファ
「ま、待ってください!!」美鈴の前に立ちティファを止める、ティファも妖夢を殴るわけにはいかない、必死に拳を止める
「ど、どうしたの妖夢?」
「さっきの偽物とは違います!見た目でも違うじゃないですか!」ティファを止めながら美鈴を見る
「美鈴さん、本物ですよね?」
「え?ほ、本物とは?」
「いっつも居眠りばかりしてる門番さんですよね?ね?」不安になりつつもその質問をする、そしてそれを聞いていたティファはどんな門番なの…と少し呆れている
「は、はい、お昼寝から起きたらよく分からないところにいて、咲夜さんに時でも止められて捨てられたのかな…って思って歩いてたら妖夢さんを見つけて…」
いつものだらしない門番なのは変わりないようだ、しかしこれではっきりした、この美鈴は本物だ
「ほっ…やっと本物に会えましたよ…」
「あの…どういう事ですか?」
「妖夢があなたの偽物に酷いことされてたのよ、私が見つけてそいつをコテンパンにしたわけ」ティファも美鈴が敵じゃないとわかり近寄って話す
「は、はぁ…」状況が読めない美鈴
「とりあえず私たちあの塔に行ってるんです、一緒に行きませんか?」
「何も無いよりいいと思うわ、一緒にいきましょう」二人にそう誘われる美鈴、確かにあてもない、そもそも捨てられたのかすらわからない、なら知ってる顔と行動を共にするのがいいだろう
「わかりました、一緒にいきます」
「そう、よかった、あ、それと」
「はい?」
「さっきは勘違いしてごめんね、美鈴」
「あ、いえ、大丈夫ですよ、えーっと…」
「ティファよ、よろしくね」
「あ、はい、よろしくお願いしますティファさん」こうして3人は塔に向かって歩き出した、そして、霊夢達と出会った___
___そして、今、片翼の天使とティファの探していたクラウドの場所にたどり着いていた…
「意思を持つ駒」
神々に呼び出された戦士達、しかし戦士達には意思があった、神に従うものもいれば神を嫌悪し、神の使命に背き、自分の意思で決めて行動する者もいた、あるいは戦わないもの、元の世界への変える方法を探せ者もいた、混沌を司る神 カオスの呼び出した戦士達は神に従うものはいなかった、ただ1人、神に従順なガーランドを除いては、戦士達は元いた世界で神に弄ばれ、神に立ち向かう者もいた、神が呼び出した駒はただの駒では無かった…