約束の新年最初の金曜日になった。俺は準備を前日に整え7時30分に新桔梗ケ丘駅前に到着した。美知留は待ってから10分程度で到着した。
「レイ、待った?」
「ああ、三時間くらいこの寒い中待ってた。」
「レイ…冗談にしては下手ですよ。まあそれはさておき行きますか。」
「そうだな。ちなみに正しくは10分前だ。」
今回行く温泉は自由に選べたが美知留と相談して日本三名泉と名高い草津温泉にした。25分電車に揺られて新宿に着いた。そこからは高速バスで移動となっている。
バス内では朝早かったからか俺たちは寝ていた。草津温泉に到着してから俺たちは昼食にした。昼食は二人でシェアして蕎麦にした。その後は温泉図書館で歴史の勉強をした。美知留からはレイの頭でっかちと言われた。観光地の歴史に触れて見聞を広めるってのも学生のすること。俺はそう言い聞かせた。その後は西の河原公園を散歩して湯畑を観光しながら饅頭を食べ歩きしていた。
「そろそろ湯もみの時間だな。」
「湯もみって何?」
「お前さては図書館で勉強していないな?まあいい。説明すると草津の温泉はもともとの温度が高いからそのままじゃ入れねーんだよ。そこで美知留だったらどうする?」
「水を入れる。」
「ふつうはそう答えるだろうな。だけどそれだと効能が落ちる。だから温度を下げるために湯もみをするってわけ。」
「さすがレイ。学年上位は違うね。」
「お前が学習意欲のないだけだ。とにかく行くか?行かないか?どうする?」
「せっかくだから行こ。えい。」
そう言って美知留は腕を組んできた。
その後は湯もみを見てホテルにチェックインした。ホテルの部屋は二人で一緒だった。カギは俺が持つことにした。そして二人で温泉に向かった。混浴がなかったのは運がよかった?のかもしれない。草津温泉に入っての感想。湯もみしてもめっちゃ熱い。
その後はバイキングの夕食だった。夕食を済ませた俺たちはまた部屋に戻ってきてそのままベッドに入った。
「レイ。起きてる?」
「ああ。」
「レイ。今日は誘ってくれてありがとね。アタシレイと旅行できて本当に良かった。恋人との旅行は初めてだったんだよ?」
「俺も初めてだ。しかし今回の旅行が福引であてたものだから実質ゼロ円みたいなのはすまんと思っている。」
「そこは気にしなくていいよ。アタシたち学生だし。もう少し大きくなったらレイが払ってくれるんでしょ?アタシの分まで。」
「そこまでの甲斐性があるかは知らんけどな。けどまたいつか来ような。」
「うん!」
「じゃあおやすみ。」
「おやすみ。レイ。」
そして夜は更けていった。
朝起きて朝食を済ませた俺たちは土産屋に行った。部員の皆への土産や友達への土産、バイト先、そして家族への土産を買って俺たちは帰った。
そして月曜からの新学期、悠、ルイとるい、恭介やクラスメイト達に土産を配って回った。本当は饅頭を渡したかったが日持ちの都合上断念した。
姫島からは、
「礼二ー、お前戸村と旅行行ったのか。それで何もなかったのか?」
「何もなかったのかって何が?」
「襲ったりしなかったのかと聞いてんのじゃー!」
「誰が襲うか!アホか!高校生で不純異性交遊でいろいろマズいだろそれも考えらんないからお前はバカ呼ばわりされてんだろ。」
「誰がバカじゃとー!アタシをバカって言ったこと後悔させてやるー。」
「なら学業で俺を超えてみろ。」
「不可能なこと言うなー!」
「ならバカを認めろ。」
「ぐぬぬー!」
「はいはいそこまでそこまで。九条君も姫島さんも席ついてー。」
「すいませんでした。」
「礼二ー。後で覚えとれよー。」
「皆さん新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今日から冬休みの課題テストも始まります。高校一年も残すところ三か月ですから後悔の無いように過ごしてください。先生からは以上です。」
一日課題テストをやり遂げ俺と恭介は部室に向かった。
「新年あけましておめでとうございまーす。土産持ってきました。」
「おー九条に真島。待ってたぞ。早速練習に…と思ったが九条手に持っているのは土産か?」
「はい。彼女と温泉旅行行ってきまして。先輩も良ければどうぞ」
「サンキュー。」
「あとは部室に置き書きしておけばいいですかね?」
「問題ないと思う。」
「わかりました。」
西沢先輩がそう言ったので俺は置き書きして土産を置いておいた。バイト先でも同じようにして土産を置いて新年初日の登校日は終わりを告げた。
作者は小さいときに草津温泉に行ったことがありますが当時凄く熱かったのだけは覚えています。この時の旅行の他のことはあまり覚えていません。ちなみに今回は色々調べながら書きました。