ガールフレンド(仮)君と過ごす学園生活   作:QUEEN

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お久しぶりです。では本編へどうぞ。


取り返しのつかない間違いをする前に

 3月13日後期期末試験を終えた俺と恭介はホワイトデーのお返しを買うために聖櫻モールに来ていた。

 「礼二。ホワイトデーのお返しは何にするんだ?」

 「ホワイトデーのお返しと言ったらマシュマロって聞くからマシュマロから何か作ってみようと思っているが。」

 「確かにマシュマロはホワイトデーでよく聞くよな俺もそうするわ。」

 そんな会話をしていたら後ろから

 「ちょっと待ったー!」

 と聞こえたので振り返ったら望月先輩と有栖川先輩がいた。

 「礼二君も恭介君も何を考えているの!?美知留ちゃんや陽歌ちゃんを泣かせるつもりなの!?」

 「泣かせるってどういうことっすか?」

 「もーおバカー!ホワイトデーでマシュマロを送る意味を今すぐここで調べて!」

 「は、はあ…」

 「…」

 「どうした恭介?」

 「礼二。俺ら地雷を踏むところだったぞ。」

 「どれどれ…ヤベー!確かにこれは踏んで終わったな。」

 そこにはマシュマロの意味はあなたが嫌いと書かれていた。

 「だからマシュマロはダメなの。ホワイトデーのお返しで悩んでいるならお姉さんが手伝うわよ?」

 「では先輩に質問です。下手でも手作りのほうが嬉しいですか?市販のほうにするべきですか?」

 俺はそう聞いた。

 「それは相手次第かな。でも手作りのほうが気持ちは伝わりやすいからおすすめといえばおすすめね。」

 「ならそうするか。」

 「そうしよう。それじゃあ少し調べるか。」

 「礼二。マカロンかマドレーヌが妥当かもしれないな。」

 「いいじゃない!それなら二人もきっと喜ぶわー。」

 「難易度的にはマドレーヌのほうが低そうだがマカロンはどんな感じだ?あとそれぞれの意味は?」

 「マドレーヌはもっと親密な関係になりたいマカロンはあなたは特別。」

 「多少下手でもマカロンにしたいところではあるな。」

 「お前も同じ考えか。」

 「礼二に恭介じゃん。どうした先輩たちと一緒にいて。」

 「悠か。ホワイトデーのお返しで悩んでいてな。」

 「ふーん。花房へのお返し考えないとなーって俺も思って来たわけだがお前らとは事情が違うから俺は俺なりに考えるわ。」

 「そうか、まあよく考えな。マシュマロは絶対ダメだからな。」

 「了解。」

 「とりあえず菓子作りの本買ってそこから材料買って礼二の家で作るか。」

 「俺の家でか?まあいいけど。」

 その後望月先輩と有栖川先輩と別れて二人でマカロン作りに挑戦した。るいと見吉には市販のクッキーを買っておいた。悪戦苦闘したが何とか作ることには成功した。呑み込みが早いことに感謝したのはここだけの話。

 翌日の朝教室に入って美知留を探したらすぐに俺のところに来た。

 「レイおはよー。」

 「おう。はいよ、これ。ホワイトデーのお返し。」

 「レイ…ありがと!」

 そういって美知留は俺に勢いよく抱き着いてきた。

 「バカ!ここは教室だぞみんな見ている。」

 「いーじゃん!周知の事実なんですから!」

 「はあ…姫島や霧生、委員長から何言われるやら…面倒ごとは好かないんだけどな。」

そういって俺は美知留を俺からゆっくり引きはがした。

 「見吉見吉。ほいこれ。」

 「ダーリンありがとー。そっかこれからも私の大切な友達でいてねっか。ありがとう。」

 

 数日後後期期末試験の結果が発表された。

 

 2位九条礼二

 3位不知火五十鈴

 4位真島恭介

 

 「くそっ。不知火には勝ったがトップにはなれずか。」

 「今回は私の負けのようだな。礼二おめでとう。」

 「ありがとな。不知火。」

 

 次の土日に軽音部の追いコンライブがあった。3年生優先のタイムテーブルだったから俺ら1年生に出番は少なかったがいいライブであった。月曜日に卒業式で軽音部で打ち上げ兼送別会を行い、翌日終業式で春休みを迎えた。春休みはアルバイトに打ち込んだり1年で学んだことの復習をしたりした。恋に打ち込むことも考えたが恋に足をすくわれて失敗はカッコ悪いと思い我慢した。




ホワイトデーのお返しの意味にいろいろあって何にするか考えるのが大変でした

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