修学旅行が終わり7月に入った。朝のSHRで参加自由の全国の模試を受けるか悩んで次の休み時間に恭介と話をしていた。
「恭介、朝言っていた模試は受けるか?」
「それをお前にちょうど聞こうと思っていたんだ。お前は受けるか?」
「絶賛お悩み中って所だな。恭介はどこの大学狙っているんだ?」
「皇龍学院大学、偏差値もいいから箔も付くと思って。」
「お前もか。俺も同じ理由でそこ狙っていた。」
「俺らはプロ目指しているから関係はないと思っているけどまともなのがいなかったら就職しかないだろうしな。」
「超難関私立だからなー。あそこは。今どれくらいの確率で受かるか知っておこうぜ?」
「そうだな。」
「そういえば風町と別れたのってマジ?」
「ああ。マジ。理由はもしも喧嘩して別れて部室内の空気悪くしたらってのを風町と俺で相談して二人で同意の上だ。みんなに迷惑がかかるのも嫌だからな。円満に別れたって所か?」
「それはそれで嫌な予感しかしないが。まああとは黒川とか蓬田に力を借りよう。」
そんな話をしていたら、チャイムが鳴った。
次の休み時間、
「レイ!朝言っていた模試は受けるの?」
「ああ、受ける。恭介も受けるみたい。そうだろ?」
「ああ受ける。今どれくらいの確率で受かるのかは気になるしな。」
「アタシは専門学校の推薦使おうと思っているんだけど大丈夫かな?」
「美知留、悪いことは言わん。推薦は諦めろ。授業中散々の居眠りに俺なしだと赤点にギリギリだろ。そんな奴推薦したいと思うか?」
「レイ、アタシに現実を突きつけないで。泣くよ。勉強頑張るからアタシを捨てないでー。」
「わかったらここまで習ったことをきちんと復習しておけ。」
「うん。専門学校でいろいろ学びたいから頑張る。コスプレ作成にとってきっとプラスになるだろうから。」
「戸村さんいいかしら?」
「遠山さんじゃないですか。どうしたんですか?」
「実は九条君と真島君と一緒に今度の模試の勉強会をしたいの。それで戸村さんは九条君と交際中だから一緒にどうかと思ったの。」
「俺は構わん。」
「遠山、警告はしておく、戸村との勉強は疲れるぞ。それでもいいのか?」
「そこは気にしていないわ。九条君と真島君もフォローしてくれるんでしょ?」
「それはする。毎回美知留と恭介とは勉強している日もあったし。」
「問題は遠山が耐えられるかだな。戸村の学力は思うところがあるからな。」
「ちょっと恭ちゃんさっきからひどくない?」
「事実だから仕方ないだろ。」
「うぐっ。」
「この際だから遠山からも学んでおけ。成績上がれば志望校に受かる可能性も上がるんだから。」
「勉強は嫌いですけど志望校に受からないのはもっと嫌なので頑張りますよ…。」
「決まりね。」
その日の放課後から勉強会を始めることにした。遠山は美知留の出来の悪さに苦労していたが慣れてきたみたいで後半は順調だった。
模試の日の放課後俺たちはV系のコピバンのライブがあった日だったのでいつも部活でのライブで使っているライブハウスに寄っていた。そこにある広告があった。
『集え!高校生バンド!』
全国高校生バンド大会のチラシだった。1枚とって鞄にしまってライブを楽しんだ。家に帰った後に恭介、悠、秋山、里見に声をかけて応募しようと伝えた。内容はコピーとオリジナル問わず3曲、エントリーしたメンバーで予選から脱落するまで変えてはならないがルールだった。投票はオーディエンスによる投票と審査員票だけ。予選は11月の頭で文化祭のすぐ後だった。
部長に部室に掲示を依頼して部室にチラシを掲示してもらった。応募するのは風町たち「にゅーろん★くりぃむそふと」と俺たち「evil jack」だけだった。風町たちは全部オリジナルで勝負するみたいだったが、俺たちは会場で知っている曲もあった方がいいだろうと保険でコピー1曲オリジナル2曲で勝負することにした。
夏休みに入る終業式に模試の結果が返ってきた。結果は俺も恭介もA判定だった。さらに成績優秀者で偏差値70以上の人たちのリストに名前も載っていた。全国順位を見たら俺と恭介は同じ順位で全国約3万人のうち191位で校内4位だった。一緒に勉強していた遠山は校内6位で245位という結果に終わった。美知留は13000番台とのことだった。全国で半分くらいいっていればいいやと思っていたので俺らの努力が実って安心した。
高校と言ったら模試かと思って投稿しました。次回から夏休み編に入ります