桜の花を目にしたら振り向け
俺は春休みに入って朝から受験勉強として英語を勉強した後昼飯を食べていた。
「英語を制する者は受験を制するとはよく言うからなー。きちんと文法やリーディング、熟語は確認しておかないと。」
そうブツブツ独り言を言っていたら急に俺のスマホに電話が来た。相手は…豊永先輩?
「はい九条です。」
「もしもし?久しぶりやな九条の兄さん。今アネットと花見の準備しているねん。そこで勉強ばかりで大変な兄さんに息抜きもかねてゆっくり花見でもせーへん?って思って。勉強ばかりやと大事な時に力はいらないってこともあるんやから少しでも参加してくれへん?」
「わかりました。俺の周りの友人たちも呼んでみます。」
「わかったでー。場所は新桔梗ケ丘駅近くの公園。アネットと二人で待っとるわ。時間は夕方からにするけどなるべく早めに来てな。ナンパされるのは面倒やから。」
「わかりました。あまり期待せずに待っててください。」
その後俺は恭介、悠、ルイ、るい、美知留、小牧先輩、西沢先輩に連絡を入れた。
その結果恭介、遠山、悠、花房、風町、ルイ、るい、奈木野、美知留、西沢先輩が参加できるとのことだった。遠山が来ることには驚いたが恭介に好意を寄せているみたいだからそういうことだろうと思った。
とりあえず俺とルイが先に軽く差し入れも持って行って豊永先輩たちと先に合流して男除けになっておくことにした。
「よー姉ちゃん達。俺たちと飲まないかい?」
「あー。予想通りナンパされている。ルイいけそう?」
「あの程度のチャラ男ならいけるな。任せておけ。」
「よーあんちゃん。嫌がっているのにしつこくナンパかい?そういうやつは嫌われるぜ?」
「んだと?どこが嫌がっているんだ?」
「正直ゆーてウザいねん。どっか行ってくれへん?」
「てめーが声かけてこなけりゃよかったものを。」
そう言ってルイに殴りかかってきた男二人は何があったのかわからないくらいの速さでルイに鳩尾に拳を入れられていた。
「聖櫻のデスマシーンの再来って聞いたことないか?」
「ヒィッ!ってことはお前があの天霧…。相手が悪い!逃げるぞ。」
「おー。俺の前に二度と現れんなよー。」
「天霧の兄さん助かったで。」
「そう言えばルイと先輩たちっていつ知り合っていたんですか?」
「九条の兄さんたちと修学旅行で会う少し前に困っていたところをアタシが助けたんや。」
「なるほど。」
「悪い礼二、ルイ。」
「待たせたな。」
「おお恭介。恭介は遠山と風町連れてきたのか。」
「元カノとは言われてもあの時いたからいないと不思議だと思ったからな。」
「恭介君が誘ってくれるとは思わなかったなー。この花見で新曲も描けるといいな。」
「真島君。受験勉強の方は大丈夫なの?」
「この春休み籠りっぱなしでストレスで倒れそうって思ったくらいには勉強している。」
「そう。私も似たようなものね。」
「あ。豊永先輩俺たちからの差し入れです。」
「俺たちからもこちらを。」
「飲み物関係とお菓子やん!おおきにー。」
「メインはるいと俺の後輩が弁当作って持ってくるみたいです。」
「悪い待たせた。ゆーちゃんの弟たちも連れてきて遅れた。」
「ごめんねゆーくん。」
「お兄ちゃん久しぶりー。」
「ああ。久しぶりだな。」
「礼二。そういえば戸村は?」
「後から合流するとは言っていたが何やらこの公園でイベントがあるらしくそれに参加してからと。」
「兄さんそれならせっかくやから撮影してきてあげなあかんと。恋人には活躍を見て欲しいやろしな。」
「わかりました。少し行ってきます。」
「悪い。摘まめるものの作成と弟たち連れてきたら遅くなった。」
「西沢先輩。今日は急な対応ありがとうございます。」
「気にすんな。真人が来れねーのは残念だけど。何やら九重とビリヤードデートしているらしい。九重にとってずっと彼氏ができたらビリヤードデートがしたかったらしく。」
「なるほど。なら仕方ないですね。」
「はあー。こんなかわいい子供たちも一緒なら兄さんに連絡してもらって正解やったわ。」
「「お待たせ(しました)。ルイ君(天霧先輩)。」」
「弁当ありがと。るい、さくら。」
「気にしないで。こうやって集まれることは珍しいんだから。(ルイ君に料理できる女アピールしたかったのに。)」
「私は天霧先輩が行くのならって思ったので。(るいちゃんが来るのは予想できたからここで私がアピールしないと。)」
「なあ。真島。あの二人の背後に龍と虎が見えそうなのは気のせいか?」
「いえ。気のせいではありません。俺にもそう見えるので。」
俺は公園の少し離れたエリアで開かれていたイベントに行った。案の定美知留がたくさんの人に撮影されていた。俺もその中に入って一枚撮った。その時美知留と目が合った。それから少しして美知留と合流した。
「美知留お疲れ。」
「レイもわざわざこっちに少し顔出してくれてありがと。これから着替えてくるので少し待っていてくださいね?」
「わかった。」
それから数分で美知留が戻ってきた。
「お待たせ。それじゃ行きましょっか。」
「ああ。適当に何か買っていきましょうよー。」
「それもそうだな。」
そう言って俺たちはたこ焼き、イカ焼き、お好み焼きをいくつか買っていった。
「兄さん。そのイカは何や?」
「ああ。これはイカ焼きですけど。」
「はえー初めて知ったわ。関東のイカ焼きはそのまま焼くんやな。大阪では粉ものやから驚いたわー。」
「大阪では粉ものなんですね。」
「兄さんたちが大学生になったら粉ものパーティーでもしたいなー。」
「日々喜名案やん。礼二たちも頑張って進路決めて早く粉ものパーティーしようや。」
「その時を楽しみにしています。」
花房の弟たちや西沢先輩たちの弟ははしゃぎすぎて疲れたのか食べ過ぎで眠くなっていたのかはわからないが寝ていた。
「はあー子供の寝顔はなんて可愛いんやろなー。見ているこっちも幸せになるわー。」
「この後起こして連れ帰るの考えると大変なんだけどな。おんぶとか言い出すから。」
「ええやんしてあげたら。」
「弟は小学1年で妹は年中だから妹はどうにかなるんだけどな。お兄ちゃんなんだから頑張れとでも言っておくか。」
「外も暗くなってきたな。そういえばここの公園ライトアップもされるところみたいだ。もう少しゆっくりするか。英単語カード見ながら。」
「私は問題集をやって待つわ。」
「俺もそうするかな。」
少ししてからライトアップが始まった。
「これは凄い…。幻想的だ。」
「ああ。こんなところが俺たちのすぐ近くにあるなんてな。」
「ああ。」
俺たちはライトアップした桜をスマホで撮った。高校二度目の春休み終了直前にあった勉強の息抜きの出来事だった。
今回のタイトルが何を意識したか分かった人は中々凄いです。ヒントは最初意識したのはジャニーズではありません。ジャニーズっぽくなったのは偶然かもしれません。