放課後不良の取り締まりのバイトがなかったのでそのまま家に帰ろうとした。すると後ろから
「天霧先輩、良かったら一緒に帰りませんか?」
と声をかけられた。誰かと思って振り返ったらそこには従妹のさくらが立っていた。
「さくr「今は校内だから私たちの関係がばれたらまずいから我慢して。」」
と耳元で言われた。
「わかった。すまん奈木野。それでどうした?」
「一緒に帰れたらうれしいなーって思ったので声をかけさせてもらいました。今は急いでいますか?」
「いや、急いではいないな。一緒に帰るか。」
「はい!」
こうしてさくらと下校することになった。
「ここら辺なら大丈夫ですかね?」
「多分な。」
俺らは俺の家の近所の公園に来た。
「もう従兄さん。学校では気を付けてね。」
「悪い悪い。それで俺と帰りたかったのはただ帰りたかっただけではないよな?」
「うん。実は今週末一緒にデートしたいなーって思って。私怒っているんだよ。さらに私こう見えて欲張りさんなんだよ?何か心当たりない?」
「特には。」
「酷いよー。従兄さんこの前るいちゃんたちと川遊び行ったでしょ。どうして私も誘ってくれなかったの?」
「ほとんど同級生だから誘うのも躊躇われたから。」
「むー。なら今回だけは許してあげる。従兄さんのこと狙っている生徒多いんだから気をつけて欲しいなー。」
「そんなに俺のこと狙っているって俺刺されるの?!」
「違うよー。従兄さんのことが好きで狙っている女子だよ。私の同級生だと新田さんや柊さんがすごく狙っているんだよ?鈍感な従兄さんにはわからないだろうけど。」
「そうだったんだ…。ただ人懐っこくて俺のこと凄く慕ってくれるいい後輩だなーくらいにしか思っていなかった。」
「柊さんと新田さんが可哀想…。ってそんなことより今週末は空いているの?」
「今のところはな。」
「なら良いよね?拒否権はないよ?」
「そうか。なら土曜日はよろしく。」
さくらが待ち合わせ場所にしたのは新桔梗が丘から少し離れた街のショッピングモールだった。
「従兄さん待ったー?」
「そこまでは待っていないな。」
「それなら行こっか。ってわけでえいっ。」
そういった矢先桜は俺の腕を組んできた。
「普段甘えられないんだからこれくらいはしたいなー?」
「はあ…。いいよ。」
「嫌そうな顔していてもなんやかんやお願い聞いてくれる従兄さん好きー。」
「良いように掌の上で転がされている気がする…」
「なんか言った?」
「いいや。別に。」
「そうだ次はこの店に入ろ?従兄さんにコーディネートしてもらいたいなー?お金はお母さんから多めにもらってきたから気にしないでいいよ。」
「わかった。自信はないけど頑張ってみる。」
そう言って俺とさくらは服屋に入ってさくらをコーディネートした。
「さすが従兄さん。たくさんの女の子にモテるだけあってセンスいいね。」
「少し疲れた…。」
「そう。なら少しあそこのカフェで休憩しよっか。」
「すまんな。」
俺たちはカフェに入った。俺はコーヒーでさくらは紅茶を頼んでいた。
「この際だから従兄さんにいろいろ聞きたいなー?」
「何をだ?」
「ズバリ気になっている子はいるのかだよ。従兄さんにはいるの気になっている女の子。」
「一応いるにはいる。」
「それって私?」
「…ノーコメントで。ただこれだけは言っておく。今すごく気になっている女の子は二人いる。」
「そっかー。一人は何となくわかっちゃったな―。」
「まだ気持ちとしては曖昧な所があるけどな。一人の友達としてなのか一人の女の子として好きなのか…。」
「幼馴染としてじゃなくて?」
「なっなぜわかった!?」
「だって初恋の相手なんでしょ?小さい時からずっと一緒にいて何かと面倒見てくれているんだから。」
「女の勘って恐ろしいものだな…。」
「それでも私を選んでくれたら嬉しいなーなんて言ってはおくよ。」
「さくら…。」
「さーて休憩はこれくらいにしてそろそろお昼食べに行こっか。ここお腹一杯になるメニュー少ないみたいだから。従兄さん何か食べたいものはある?」
「特にはないかな。さくらは?」
「私は久しぶりにハンバーガーが食べたい気分かなー?」
「ならそこのワックにするか。」
「いいね。何食べよっかなー。」
「これなら休憩の時点でワックに行った方が良かったね。ゴメンね従兄さん。」
「良いんじゃないか?なんでも計画通りに行っても面白くないだろ?」
「従兄さん…。従兄さんは小さいころから変わらずに優しいね。」
「そうか?」
「そうだよ。いつものアルバイトもそうだし。」
「そうなんだ。そういうことに関して無意識だからなー。」
「そこが従兄さんの良い所なんだけどねー。そうだ!今日のデートの記念に何か欲しいなー?私も従兄さんに何かあげたいし。だから一緒に探そう?」
「わかった。俺は少し高めのボールペンとかどうかな?って思っているけどどうかな?」
「いいね。さすがは従兄さん。」
こうしてお互いにお揃いで欲しかった色の色違いのボールペンを買って交換した。俺はピンクのボールペンをさくらに渡して俺はネイビーのボールペンをもらった。
「あまり帰りが遅くなると心配するから帰ろっか?」
「そうだな。」
その後俺達は新桔梗が丘まで戻ってきた。
「ここまででいいよ。今日はありがとう。」
「ああ。気をつけてな。」
「うん!」
「ただいまー。」
「おかえりルイ。ルイ落ち着いて聞いて。実は…」
「それって本当なの!?」
母さんの衝撃の告白によって俺は動揺した。そんな6月の半ばの出来事だった。
次回の話は二人だけのストーリーで勘の強い人は察しが付くかもしれません。このGWにもう一話更新が目標です。