ガールフレンド(仮)君と過ごす学園生活   作:QUEEN

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この前の土曜日からGWのためゆっくり休んで体力もある程度回復したので投稿します。今回は少し前にあった聖櫻学園物語からです。それでは本編をどうぞ。今回は戸村が主人公です。


誕生!?コスプレロックスター!?

 季節が秋に差し掛かったころ昼休みに昼飯をレイと恭ちゃんと食べていると黒川さん、蓬田さん、風町さんの三人が来た。

 「戸村さんありがとう。音羽さんや夢前さんから話は聞いたよ。ドラムやってくれるんだってね。」

 「任せてください。この戸村美知留バンドアニメいくつかここまで見ていて少しやってみたかったので好都合でしたから。ただ叩いたことはないので蓬田さん教えてくださいね?」

 「美知留。恭介に教わらないのはいい判断だと思う。ガチ勢なら恭介に教わればって言ったけどな。」

 「恭ちゃんに教わったらどうなっていたんですか?」

 「おそらく楽器が嫌になっていたと思う。恭介の教え方は上手くなるけどかなり厳しいからなー。ただその代りにライブハウスでは有名人にはなれるだろうな。」

 「それだけ真剣に打ち込んでほしいってことやうまくなってほしいって気持ちの裏返しなんだけどな。」

 「そんなこと言ったら昔の礼二も同じだろ?」

 「えっ。レイも厳しかったの?」

 「まあ恭介よりはマシだったけどどんぐりの背比べだっただろうな。まあ教えたやつらはライブハウスでも俺ほどではないけど有名にはなっていたな。他校の後輩でも名前はちらほら聞くくらいには」

 「でもこの辺のどこのライブハウスでも神格化されているのは俺が高一の時の部長の浅野先輩だな。あの人の技量には今の俺が越えるのは無理だと思う。」

 「そんなにすごい先輩が聖櫻のOBに…。」

 「とまあ話は脱線したがとりあえずまあ頑張りな。当日は俺らは予備校位しか予定ないから終わったら見に行くわ。」

 「後戸村、明日俺が昔使ってみて合わなかったドラムのスティックと俺の愛用の予備持っていくからいろいろ試してみな。スティック選びやギターのピック選びの時点から勝負は始まっているからな。合うものを見つけることも楽器には大事だ。ただ長く続ける場合には何年かやっているうちにスタイルが変わってきて途中でまた買い替えて探しなおしってケースもあるとは思うと伝えておく。」

 「さすがは恭介がや。ドラムを愛しドラムに愛された男よのう。」

 「蓬田はドラムのスティックはどれ使っているんだ?ちっと俺のスティックと見せ合ってみようぜ。戸村の参考程度に。」

 「ちょっと教室に取りに行ってくるがやー。」

 

 「ほいこれがアタシのスティックがや。」

 「ヒッコリーの14ミリに三角型か。確かにこれは叩きやすいよな。俺のは15ミリにしているけど。中学の頃は14ミリだったけど高校になって手も大きくなって合わなくなってきて探しなおした。この1ミリの差も意外と大きいんだよなー。」

 「楽器って奥が深いんですね。」

 「楽器だけでなくて曲も毎回トライアンドエラーだから大変だな。まあそれが面白いんだけどな。」

 「ところでベースはどうするんだ?」

 「あ!しまったー!なんて言いませんよ。たまたまOB訪問していた伊勢谷先輩に声かけました。」

 「そういえば礼二たちのバンドはいつライブなんだい?」

 「ああ。それなら再来週だな。今週末最終調整。」

 「まあ同じ日にライブってなら俺は美知留のライブを見に行って恭介は風町のライブかな?時間あったら一緒に見ようぜ?」

 「ああ。そうさせてもらう。」

 

 

 翌日恭ちゃんが昼休みにドラムのスティックと練習パッドを持ってきてアタシに試させていた。

 「どうだ?この中にしっくりくるものはあったか?」

 「うーん。ほかに合うものがあるかもしれませんけどこの中で一番合うって思えたのはこのスティックですね。」

 「ヒッコリー14ミリの三角型か。まあこれが初心者には一番人気で安定しているからいい判断だと思う。それじゃあそれやるから今日から蓬田に教わってきな。」

 「はい!」

 「いい返事だな。」

 「後は合わせる曲を決めてやっていくだけだな。楽譜はドラムにもあるが複雑だから曲聞いて音と体で覚えるのが一番おすすめだ。俺は初心者の時からそうやってきた。」

 「いわゆる耳コピってやつですね?」

 「そうだな。これができるようになれば音楽においても格段に成長できるとは思う。」

 

 放課後アタシは音楽室に行って蓬田さんにドラムを教わりに行った。

 「あーもう。体が思うように動いてくれなーい。」

 「初めは誰だってそうがや。一つの身体で4つのタスクをやるわけじゃからのう。そうだのう。トムトムよアルバイトは何かやっておるかのう?」

 「あ、それなら飲食店でアルバイトしています。」

 「それがや!お客さんのところに料理を何個も持って行っていかに効率よく回るか、会計に回るか、キッチンの補助に回るかを同時にやることを想像してやってみてはどうかのう?」

 「わかりやすい例えをありがとうございます。」

 「後バスドラムは貧乏ゆすりを意識するといいかもしれんのう。」

 

 

 二時間後

 「今日はこれで終いじゃな。だいぶ叩けるようになってアタシは大満足がや。後これは友情の印がや。」

 そう行って蓬田さんはT字の小物をくれた。

 「何ですかこれは?」

 「ドラムのチューナーがや。安物だから気にせんどくれ。使い方は明日教えるからのう。」

 「ありがとうございます。大事にしますね。」

 「基礎は固まったことから後はやる曲を決めるだけじゃのう。」

 「それについてもグループLINEで決めないとですね。あ、噂をしたらなんとやらで音羽さんから来ました。」

 

 

 皆さんお疲れ様です。まだやる曲が決まっていなかったので何やるか考えましたけど教えてもらったりを考えるとにゅーろんの曲をやるのがいいのかな?と思っています。先輩や夢前さんはどうですか?

 

 私は構いませんよー

 

 アタシも

 

 いい案だと思います

 

 バンド名考えたんですけどゼラニウムはいかがでしょうかー?後音羽さんバンドで合わせる際は音楽スタジオを予約するんでしたっけー?

 

 そうだったね。今度の土曜日の皆さんのご都合はいかがでしょうか?

 

 問題ないですー

 

 問題ないですよー

 

 私もとくには問題ありません

 

 それならさっそく予約しますね!

 

 

 

 蓬田さんからいろいろにゅーろんの中でも難易度の低い曲を教わってスタジオ当日になった。

 「さあ!今日は頑張りましょう!」

 「「「はい(ええ)。」」」

 二時間予約していたもののあっという間に終わってしまった。

 「いい感じでしたよね!これなら当日も大丈夫そうですよね!」

 「いい音鳴らしていたねー。」

 「あ、黒川さん。」

 「初心者ならいいんじゃない?当日は楽しみにしているよー。それじゃー。」

 「…」

 「どうしたんですか?音羽さん。」

 「私ちょっと黒川先輩に聞いてきます。」

 

 

 「どうしたんだい?音羽さん。」

 「黒川先輩あの演奏何か物足りなかったですか?」

 「そう思ったのならそれが答えだよ。」

 「ありがとうございます。」

 「本音のぶつかり合い。これこそロックの醍醐味だねえ。」

 

 「勝手に飛び出てすみません。実は皆さんに話したいことがありまして。」

 「というと?」

 「私たちならまだもっといい演奏ができると思うんです。もしよかったらもう少しやっていきませんか?」

 「みんな同じことを考えていたんですよ。やりましょう!」

 「はい!」

 

 

 そしてあっという間に当日になった。前のバンドの演奏力の高さがアタシたちにとってプレッシャーだった。

 「どどどどうしよう。あんなにいい演奏されたら私たちの演奏がひどくてがっかりされてしまいませんかね?」

 「音羽さん。できる精一杯をやればいいんですよ。私たちは楽器初めて日が浅いにも関わらず頑張ってきたじゃないですか。できることはやったんです。精一杯楽しみましょう。」

 「はい!」

 そこからステージに立ってからは楽しかったことと曲以外は演奏で精一杯で覚えていなかった。

 

 

 「レイー。アタシやり切ったよー褒めてー。」

 そういってアタシはレイの胸元に飛び込んだ。

 「美知留。たったの二週間でよくあそこまで叩けるようになったな。初心者であそこまで行けたら初心者卒業だと思う。恭介的にはどう見えた?」

 「ああ。初心者でたったの二週間でここまで来れるのなら見込みは十分にあるな。せっかく始めたんだ。良かったら偶にでもいいから少し続けてみないか?」

 「天才ドラマーの恭ちゃんに言われたらやるしかないですね。恭ちゃんみたいにはなれませんけど頑張りますから。」

 

 

 「ねえレイ。ごめんね。」

 「何がだ?」

 「ここ最近恭ちゃんや蓬田さんとばかりでレイに寂しい思いをさせちゃっていたから。」

 「まあそれについては割り切っていた。真剣に努力する彼女を応援するのも彼氏の仕事だしな。」

 「さすがレイ。彼氏としての気持ちの余裕ってやつですかね?」

 「まあ恭介も風町が彼女だからそこは信じていたしな。恭介は彼女悲しませるタイプのやつじゃねえから」

 「さて次は俺の番だな。美知留が頑張った以上今度は俺がカッコいいとこ見せないと。」

 「楽しみにしていますね。」

 「ああ。」

 

 そんな秋も終わりに近づいたころにアタシがドラムを始めるきっかけになった出来事でした。レイの演奏やライブの凄まじい盛り上がりについてはアタシの心の中だけの思い出として残しておきました。

 




ドラムの貧乏ゆすりはとあるバンドのドラマーが楽譜で書いていたので参考にしました。
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