ガールフレンド(仮)君と過ごす学園生活   作:QUEEN

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今回の話も夏の今とは真逆の冬で時間軸は高3の2月です。今回は聖櫻学園物語の話から少し引っ張りました。それでは本編をどうぞ。


寝るときにも油断はするな

 新年を迎えて進路の決まった俺は作曲と運転免許取得のために教習所通いに明け暮れていた。新曲を書いては恭介や他のメンバーにグループで共有して意見をもらったりアレンジを送ってもらったりして何曲も書いていた。教習所の学科試験を早い段階でクリアして実技講習もかなりこなして卒業までもう少しというところまで迫っていた。教習所は恭介と悠も同じところだったのでなるべく一緒に受けていた。1月は教習所と作曲で終わってしまい2月に入って何回かの登校があったが特に何もなく終わっていった。2月の下旬に入って何とか免許を取得でき聖櫻学園卒業も間近の時に予餞会が行われた。

 俺は教室で時間つぶしで恭介や美知留と話していた。

 「あー俺らももうすぐで卒業か。長かったような短かったような3年間だったな。」

 「そうだねー。レイ、アタシたちが最初に会った時のことは覚えている?」

 「ああ。美知留が時間間違えて全力疾走していて俺に突っ込んできてリアル追突事故だったな。」

 「その節はご迷惑をおかけしました。」

 「あれはそこそこ効いたな。擦りむいたりしなかったから運はよかった。」

 「本当にごめんなさい。この戸村美知留心から反省しています。」

 「まああそこでぶつかっていなかったら美知留と今付き合えていたかはわからないからそういう意味では感謝している。」

 「アタシもレイには最初迷惑かけちゃったけど今付き合えているから嬉しい。」

 「これまで試験勉強や課題助けてとか呼び出ししてきたよな。主に美知留のバイトのシフト入れすぎ問題で。本当に進路どうするのかも疑問だったくらいだったなー。」

 「うぐっ。でも最後は受験戦争に勝って聖櫻大学入れたんだから結果オーライじゃないですかー。」

 「俺は美知留の面倒見るほかに自分の勉強もしてきたからそういう意味では少し大変だったな。まあ美知留との勉強で復習にはなったけど。」

 「レイ…。そう考えるとレイのおかげで聖櫻大学に入れたって言っても過言ではありませんね。」

 「大学の勉強は手伝えないからなー。後資格試験も。勉強においては俺から卒業してくれ。」

 「はーい皆おはよう。席についてー。今日は予餞会だけど三年生としてきちんとした振る舞いをしてね。」

 話を聞きながら外を見ると今にも雪が降りそうな空になっていた。今日はまっすぐ帰ろう。しかしそのプランがこの後予想もしない事態になることは思ってもいなかった。

 「にしても体育館は寒いな。暖房付きの体育館に改築してもらいたいくらいだ。」

 「だなー。まあ女子の方がスカートで地獄なんだろうからそう言うなや。」

 「そうですよレイ。女の子はスカートで寒いんですから。」

 「夏は贅沢だろ。男は暑い中スラックスだぞ。」

 「はいはい。九条君、真島君、戸村さん寒いのはわかるけど静かにね。」

 予餞会は応援団やダンス部、吹奏楽部によるパフォーマンスと映画を見て終わった。

 予餞会が終わり体育館を出ると雪がかなり積もっていた。これ帰れるのか?と疑問に思った。そんな時

 

 ピンポンパンポーン

 「外は大雪のため交通機関に影響が出ています。校内に残っている生徒は無理に下校せず校内に残って教師の指示に従ってください。生徒分の食料や布団など一晩を過ごす用意はできています。しかし、人手が足りていないので生徒の皆さんもご協力お願いします。」

 「マジか。確かにこの大雪の中帰ったら危ないかもしれないからおとなしく学校で一夜を明かすか。」

 「俺も同意だな。」

 「アタシもこれは帰るのは難しいかもねー。アルバイトのシフトどうしよう…。」

 「それは早い段階で言っておけ。俺らも大島さんに伝えないとな。後両親にも。」

 「弟と妹はどうしましょう。」

 「ゆーちゃんは両親に相談した方がいいかもね。迎えに来てもらえるのなら迎えに来てもらった方がいいし。」

 「ゆーくんはどうするの?」

 「俺は礼二や恭介たちと残る。」

 「まあこれじゃ帰れそうもないし仕方ないな。礼二、俺と悠の休みの報告もついでによろしく。」

 プルルルル

 「もしもし。九条かどうした?今日のバイトの件か?」

 「はい。大雪の影響で今日そちらに向かうのは危険だろうという判断から休ませていただきたく。同じく恭介も悠も同じです。」

 「本当は3人来れないのは痛手だが自然には逆らえんから仕方ない。まあ今日は臨時休業だな。期限近いものはなかったのは救いだ。他のメンバーからも連絡はかなり来ていてどうするか悩んでいたから気に病むなよ。」

 「そう言っていただけると幸いです。」

 「あ!ダーリンも今日はお泊り?」

 見吉が声をかけてきた。

 「ああ。やむを得ずな。」

 「わーい。ダーリンもお泊りだー。」

 「奈央。レイは貸しませんからね。」

 「でも戸村さん。ダーリンの反対側は空いているから良いよね?」

 「うぐっ。わかりましたよ。ただしレイを誘惑しないでくださいね?」

 「はーい。」

 「さて、俺は両親に連絡入れとくか。」

 俺はその後両親にチャットで連絡を入れておいた。両親はあっさり了解した上にめったにない機会だから楽しんで来いと言われた。

 

 

 「夕飯はカップ麺や乾パン想定したけど学食で食えるのには感謝しかないな。」

 「それなー。なあ礼二、あれ戸村と見吉じゃねーか?」

 「そうみたいだな。」

 「レイ(ダーリン)、恭ちゃん(真島君)、神崎君いいところに。」

 「どうしたんだ?二人して。」

 「布団運ぶ人員が足らなくて困っていたんです。それで二人がいたって感じなので助けてほしいんですけどお願いしてもいいかな?」

 「まあこんな状況だから仕方ないか。恭介行けるか?」

 「ああ。俺も行ける。」

 「ってわけだ。どこに行けばいい。」

 「それじゃあ案内しますね。」

 「頼む。」

 その後俺たち五人で布団を運んでいた生徒たちに混じって運んでいた。

 「一つなら楽だけど何枚も運ぶと大変だな。」

 「サイズもあるから割と厄介だった。」

 「ってか悠。お前神崎先生に送ってもらえばよかったんじゃね?」

 「言われてみたら確かに。ミコト姉ちゃんおそらく青春を謳歌しろって狙ってただろ…」

 その後男女別に寝る時は部屋を分けられることをアナウンスで告げられた。

 

 

 「ちぇー。せっかくレイと寝落ちするまで駄弁ろうと思ったのに。」

 「むー。戸村さん、私も同じだよー。」

 「教師の警備が薄くなった隙にレイ達の所に行っちゃいますか?」

 「名案だねー。でも祐天寺先生や畑山先生にだけは気を付けないと。」

 「なんか修学旅行を思い出しますなー。レイには気づかれていないけどこっそり夜中にレイの部屋に行って一緒に寝ていたんですよねー。」

 「あっ戸村さんズルい。私もダーリンと寝たかった。」

 「こればかりは彼女特権ですから譲れませんねー。」

 

 

 その頃の礼二、恭介、悠はというと

 「悠、そっちのバンドの方はどうだ?」

 「今は新曲何曲かあってその作詞をやっている。こっちのバンドのリードの川上とサイドの八神、ベースの馬場がそれぞれいい曲書いているからやりがいがあるな。」

 「そっか。こっちは全員作曲できるから全員で刺激し合いながら書いている。作詞はボーカルの湊がやっているけどな。」

 「卒業ライブでにゅーろんと3マンやるか?」

 「多分無理だろ。曲の方向性違うし。」

 「ならV系でライブやっているところなら浅野先輩に聞いてみるか。」

 その後浅野先輩に連絡入れた結果ちょうど二枠開いていた事務所ライブがあったのでそこに入れてもらえた。ここに入れた意味は分かるよな?とも書かれていたため頑張れば事務所所属も見えることだろうと思った。このことをメンバーに報告した。メンバーはやる気に満ちた反応をしていた。悠の方も似た感じだった。その後消灯時間となったので俺たちは寝た。

 

 その後眠りが浅くなった時間があったので目を開けると美知留と見吉に挟まれていた。

 「やっほーレイ。来ちゃいました。」

 「ダーリン。私もいるよー。」

 「お前ら何で。」

 「大きな声出しちゃっていいんですか?周りを起こしちゃいますよ?」

 「こ、こいつら策士かよ。」

 「実は修学旅行の時もレイにばれないようにこっそり夜這いしたんですよねー。」

 「それ初めて聞いたんだが。」

 「それは今初めて言いましたからねー。」

 「とりあえずいいから帰れ。進路取り消されても知らねーぞ。」

 「それ言われると仕方ないですねー。この教室がトイレに近くてよかったー。ここならトイレ行ってましたで逃げられますから。」

 「勉強には頭働かず悪知恵ばかりは働かせやがって。」

その後美知留と見吉は出て行ってその後は朝まで普通に寝ていた。恭介や悠は起こさなくてよかった。

 

そして朝になって

「礼二、この髪はお前のじゃないけど何があったんだ?」

「昨夜はお楽しみだったのか?」

「んなわけあるか。ただ美知留と見吉に夜這いされた。」

「なるほど。とりあえず教師には黙っといてやるから安心しろ。」

「同じく。」

 そんなある意味心臓に悪かった冬のお泊り会であった。

 




次回で聖櫻学園編最終回です。次回の投稿は何もなければ年末年始になりそうです。前話で3話で終わるとありましたが構想の見直しをした結果この話は蛇足だなと思ったので1話減りました。
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