卒業式終了後俺は両親と卒業祝いにランチを食べ終わりその後夕飯にミコト姉ちゃんから卒業祝いにドライブ行くぞと誘われていたがゆーちゃんから電話が来たのでゆーちゃんの家に着くと武内、七海、織部に猫の着ぐるみパジャマを渡されるという謎の状況に立たされていた。
遡ること数時間前 花房視点
卒業式終了後私はパジャマパーティーのために武内さん、七海さん、織部さんに連れられてショッピングモールに来ていた。そして服屋に来ていた。
「花房さん、いつも神崎君のカッコいいところばかり見ているんだよね?それならたまには彼氏のかわいいところも見たくなーい?」
「わ…私はその…ゆーくんに迷惑はかけたくないと言いますか何と言いますか…」
「花房さん、神崎ならできることは何でもしてあげたいって子だから私は大丈夫だと思うよ。」
「織部さんまで…。な…七海さん…。」
「わ…私みたいな隅っこ好きな人にあの二人を止められると思っていますか?私には無理です…。諦めてください。それに男子の可愛い姿や男子の恥ずかしそうな顔にはイラストの参考程度に少し興味がありますから…。」
「ほらこの猫の着ぐるみパジャマなんてどう?花房さんもこれ着た彼見たくない?」
「み…見たい!…あ。」
「それじゃあ決まりだね。私と織部さんがここは奢るから。神崎君にこれ着せるためのあれこれは花房さん頑張ってね。」
「ねえ花房さん私たちも見て良いよね?武内さんと私はスポンサーだし七海さんも仲良し女子四人組の一人だし。神崎も後から呼ぶで。これ着た神崎を私も見てみたい。」
「ゆーくんもですか?」
「もちろん。花房さんのどこが好きとか聞きたいでしょ?」
「はい!聞きたいです。」
「それじゃあ決まりだね。」
ゆーくんごめんねと私は心の内で謝った。でもゆーくんのこれを着た姿への期待は止まらなかった。
そのあと私達はお菓子を買って私の家に集まっていた。
「さっ神崎を呼ぼうよ。」
「花房さん、頑張れー。」
私は決心してゆーくんに電話を掛けた。
「もしもしゆーくん?今日もし空いていたら卒業おめでとうってことでせっかくだから私の家に泊まってほしいなーって思っているんだけどどうかな?お母さんたちには私たちの帰り道で伝えているんだけど。」
「ゆーちゃんか。今日はミコト姉ちゃんが卒業祝いにドライブへ…え?そっちに行け?でも…痛っぇぇ。何で殴るのさミコト姉ちゃん。彼女の誘いなら家族より優先しろ?母さんまで…。」
「ゆーくん無理しなくても…」
「いや大丈夫。それじゃあ着替え持っていくわ。据え膳食わぬは何とやらって言うしね。」
「ありがとうゆーくん。」
ちなみに私とゆーくんの交際はお互いの両親公認になっている。
花房視点終了
そして現在に至る
「あのさ、ゆーちゃん、これどういう状況?それに潤君と愛ちゃんは?」
「二人は友達の家に遊びに行って今日はお泊りです。両親もなぜか空気読んだのか出かけて明日に帰ると。」
「私たちはパジャマパーティーしようってことで集まっていてここにあるお菓子のお金とか諸々のお金は取らないから神崎君はお風呂の後はこれに着替えること。」
「ゆーくん私この着ぐるみパジャマのゆーくん見たいです。ダメ?」
「ほら神崎男を見せな。それとも彼女の頼みを無下に断るの?簡単に叶えられそうなのにさ。」
「はあ。ゆーちゃん悲しませたくないし期待してくれているからわかったよ。」
ぐー。そんな時誰かの腹の音が鳴った。俺ではない。
「あはは。お腹空いたなー。何か食べたいなー。他の餌待ちの雛鳥もいるんだよー?あー早く神崎君の作ったご飯食べたいなー?」
「こらこら武内さん。私たちも手伝うんだよ?でも男子の手料理には興味あるのは私も同じかな。」
「その前にお菓子だけ買っていて夕飯の食材はまだ買ってません…。」
「はあ…そこまでは考えてなかったのか…。俺が作るのは良いとしてゆーちゃんが好きなのはたらこパスタてのは聞いたことあったけど他のメンバーは?」
「私はマンゴーが好きで玉こんにゃくが苦手。」
「私は刺身が好きで辛い物はダメかな。」
「私はペペロンチーノが好きで酢の物はダメです…。」
「予算的に一番安そうなのはぺペロンか。だが辛い物はアウトやニンニクってなるとやめた方が良いかもな。」
「流石はベストカップルコンテストチャンピオン。ニンニクのことを考えるとはやるねー。」
「たらこも高いから厳しいと考えるとどうすれば良いんだ?」
「あ…あの神崎さん。カルボナーラはいかがでしょうか?」
「カルボナーラか。卵と粉チーズがあれば行けそうだな。ゆーちゃん粉チーズはある?」
「はい。大きいものがあるのでそこは大丈夫です。後はパスタと卵を買えば行けそうです。」
「了解。女性陣はゆっくり話でもしていて待っていてくれ。後フライパンや鍋の都合上一気に全員分一種類まとめて作るのは無理だからもう一、二種類別に作ろうと思うからもう二種類くらい用意して少量ずつ作るってのはどうだ?何か食べたいやつはあるか?」
「さすが神崎。それ採用で。」
「良いねー。私は問題ないよ。」
「私もです。」
「私も問題ないです。ゆーくん、ゆーくんの料理楽しみにしているね。あ、ゆーくんオリーブオイルは家にあるから大丈夫です。」
「ああ。それじゃあ行ってくる。カルボナーラは俺が一から作るけど最悪二つは市販のソースに頼らせてもらう。」
その後俺はスーパーでパスタと卵とベーコンを買ってミートソースと和風キノコのソースを選んだ。こうすればパスタ茹でてカルボナーラはフライパンでサッと作れるしあとの二つは茹でてソース乗せるだけで完成だから楽だと思った。全部市販のソースにすることも話し合っている間に考えたけどカッコいいところは見せたかったから一つくらいは作ろうという意地はあった。ゆーちゃんにとっても誇れる彼氏でいようと思ったのもあったけど。
その後は夕飯を済ませて風呂の問題が発生した。俺は俺が入った後は嫌だろうってことやみんなが入った後に入るのは嫌だろうってことを主張したが女子四人組は神崎なら気持ち悪いこと考えるとは思わないから気にしないと織部は言い、武内は冗談半分に女子の残り湯を楽しめと言っていた。七海に至っては私のような者の残り湯ですみませんと言っていたくらいだった。ゆーちゃんは何も言わなかった。四人全員出た後に俺の番が回ってきた。
「神崎君。例のやつを忘れずにね。」
「ああ。わかった。もういっそ〇して。」
「ゆーくんやっぱり無理しなくていいからね。」
「いや。一度覚悟を決めた以上やるよ。」
その後俺はシャワーだけで済ませた。流石に色々不味いよなと理性が働いたからだ。
そして女子お待ちかねの猫の着ぐるみパジャマを着て部屋に入った。
「か…可愛い!ゆーくん可愛いです!」
「神崎君可愛い。」
「似合ってるじゃん神崎。」
「この恥じらい。これが本当の男子の萌えなんですね。」
「神崎。このポーズして。」
「神崎君次このポーズね。」
「ゆーくん私とツーショット撮ってください。」
「わかったわかった。順番にな。」
ゆーちゃんが喜んでくれるならと割り切ることにした。
四人からはいろんなポーズせがまれて写真もたくさん撮られた。ただツーショットはゆーちゃんだけにした。他の女子とのツーショットはゆーちゃんに悪いと思ったからだ。
あとは寝るまでお菓子食べながらいろいろ話をした。ゆーちゃんの魅力を話したりゆーちゃんから俺の魅力もたくさん聞けたので満足だった。夜も遅くなったので寝る時間となり武内、七海、織部は気を利かせてゆーちゃんとゆーちゃんの部屋で一緒に寝ることになった。二人きりで色々話した。ゆーちゃんからたくさんの感謝の言葉ももらった。商店街で初めて会った時に弟たちを保護したことから試験勉強一緒にしたり春休みに一緒に面倒見たり、川遊びに行ったりしたことなどたくさんの感謝を伝えられて思い出がたくさんよみがえった。だから俺もゆーちゃんに俺を選んでくれたことや同じ年に生まれてきてくれたことなどに感謝の思いを伝えた。ただ残念だったのは俺が入学から一緒じゃなかったことはどうしようもないけど今更ながら残念だったなとは思ってしまった。それでも充実した高校生活三年間だったと胸張って言えるなと思った。そんな高校卒業後の一時だった。
次回はルイ編を書くか大学編に入るかは悩んでいます。今のところルイ編も書く予定です。