俺のラノベは間違っている   作:もよぶ

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第三話

数日後、平塚先生の授業が終わった後

「材木座ちょっと顔を貸せ」

と呼び出しを受ける。

案の定噂の二人についてなにか知らないかということだったので知らぬ存ぜぬを突き通す。

 

「そうか、やっぱりお前もしらないか…実は由比ヶ浜がな、毎日奉仕部の部室に来て居てな、二人はもういないのだからといっても、ここにいると二人が帰ってきそうだからといって下校時刻までずっといるんだよ、始めは三浦や海老名もいたんだが、いまはずっと一人だ、お前に言うのもおかしいと思うがなんか声でもかけてやってくれ、私も行って話し相手になったりしているが正直どうすることもできん」

そういって先生はうなだれてしまった。

 

その日の放課後とりあえず行ってみるかと特別棟の方へ足を向けるがふと気が付く。自分が行って何を話せというのだろうか?それに女子との会話が苦手というかまともに話せない。それに気が付いてとりあえず自販機で飲み物でも飲んで心を落ち着かせようとしていると特別棟の方へ行く二人の女性が見えた、部外者のようだが二人ともすごく美人で誰かを連想させる顔つきをしていた

 

ジュースを飲み終わり覚悟を決めて奉仕部の部室の前まで来る、扉を開けようとして手をかけたときに中から平塚先生と誰かが言い争ってる声がしたので、やっぱ入るのやめようと思ったが時すでに遅く扉は開いていた。

 

中には先ほど見た女性二人組、平塚先生と泣いている由比ヶ浜がいる、状況がつかめずオロオロしていると

 

「あれーあなたも奉仕部の関係者かなー」

部外者の一人が声をかけてくる

「え?え、まあそのようなものですが、ど、どちらさまでしゅか?」

「わたしはねー雪乃ちゃんのお姉さん、んでこっちがお母さんなんだよ」

 

と雪ノ下の姉を名乗る女性はにっこり笑う、ものすごい美人だ、雪ノ下の姉というのもうなずける。

「雪乃ちゃんの居所しらない?」

途端に殺気のこもった目つきに変貌する、視線で人を殺すとはこのことなのだろうか、母親と紹介された方もこっちに強烈な視線を浴びせてくる

 

「そいつは部員ではないし今回の事件とは無関係だ、勘弁してやってくれないか?」

平塚先生が助け舟を出してくれる、雪ノ下の姉は途端に道端に落ちてるゴミを見るような目つきに変わり

「もういいや出てっていいよ」

と追い出される格好で部屋をでる。

 

このまま追い出されるのも何か癪なので中で何を話しているか盗み聞きをしてやろうと思い隣の部屋へ向かう

「話の内容によっては奴らの助けになるやもしれんしな」

隣の部屋は運よく別な部活が使っていたのか鍵は開いていた。

「これは僥倖、運は我に味方してくれていたようだ」

そう思い中に入りさっそく聞き耳を立てる

 

「あなたの監督不行き届きでしょう」

これは雪ノ下の母の声だろうか、平塚先生をなじるようなねちねちと文句をつけている、

「なんであなたのようないい加減な人が教師に…」

かなり酷いことを言っているようだ。

 

「ねえ本当に知らないの?」

これは雪ノ下の姉だろう

「ヒッキーもゆきのんもどこに行ったかなんて本当に知らないんです」

由比ヶ浜はもうずっと泣いているようだったがそれを意に介さず尋問のように質問を繰り返していた。

「じゃあもう一回始めから聞くね?あの日の前日の二人の行動をもう一回始めから…」

 

これはもう地獄だ、駆け落ちとはこうも周りを不幸にするものか、

「気軽に書いたラノベがこんな状況を生み出すとは」

材木座は罪悪感でいっぱいになった。

いっそのことみんなにあの二人はここでーすと言えたらどんなに楽か、

しかしそれをしてしまうと更なる地獄が待っているのは容易に想像がつく。

 

ふと雪ノ下の連絡先が登録されてたことを想いだす。藁にもすがる思いで、雪ノ下に今の状況をメールする、由比ヶ浜と平塚先生を助けてくれと。

メールを送って数分後隣の部屋の様子が一変する、

「雪乃ちゃん!?今どこにいるの!?え!?帰らないってどういうこと!?居場所は絶対突き止めるから!え?誰も知らない!?どういうこと!?」

どうやら雪ノ下が姉へと電話してるようだった、しばらく話をしていたようだが姉の

「雪乃ちゃん!?」という絶叫にも似た声とともに終話したようだ、突然静かになった

 

扉が開く音が聞こえる、ようやく帰るのかとホッとしていると

「この責任は平塚先生、あなたに取ってもらいますから覚悟しておいてください」

この声は雪ノ下の母だろうか、捨て台詞が聞こえる、こういう捨て台詞はアニメ等では負けた奴が発する言葉だが今回は相手が悪かった。

 

それから数日後平塚先生は教師を解雇されることになった。

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