今回は説明ばかりであり、私の話の作り方的に会話が少ないです。原作の流れ通りという感じですが、原作無視もあるかもです。
なので先に言っておきます。今回の話は面白くないと思います。申し訳ないです!
夏休み
この学校の特別行事の1つが今日から始まる。それが、南の島のバカンスというものだ。
既に全員が船に乗っていて動き出し、現在海の上にいる。うん、風が気持ちいい。
人生初の船だが、船酔いも無いし不満はない。
ただ、不安がある。この学校の事だ、これも何かの試験だと思ってた方が利口だろうな。
さてと、今は最低限この船旅を楽しんでおこうかな。こんな経験無かったし。
ゆっくりと海を眺めながら船首の方へと歩いていると馴染み深い人物に遭遇した。
「やあ、清隆。船旅は楽しんでいるか?」
「千里か、楽しんでるよ。揺れは少ないし、設備も充実してる。ぼーっと海を眺めるだけでも時間を潰せそうだしな」
「ただのバカンスだと思うか?」
「どうだろうな。この学校の事だしな」
「やっぱりお前もそう思うか…ん?お、じゃあな清隆。また後で」
そう言って俺は手すりに捕まりその上の階の手すりに捕まってショートカットした。
「わっ!び、びっくりした〜」
「やあ、お二人さん。楽しんでいるか?」
「あはは…四月一日君も楽しそうだね」
「ん、まあね。ただ、手放しで楽しめるような気分では無いんだけどな」
後半は小声で言ったためか2人は不思議そうな顔をする。
まあ、クラスポイントが少ない今だしな。今後のことを考えると今から胃が痛いというものだ。
「あ、そうだ四月一日君は見た?上のデッキからの眺め!超ヤバイんだよ!」
恵はあの後からも傍目からも俺から見ても態度を変えずに俺と接する。
ここが彼女の優秀だと言えることの1つだろう。周りを見る力と見せる力。だから俺も彼女に合わせて自然な態度を取るのだ。
「いや、まだ見てなかったな。そんなに凄いなら今から…行ってくる」
先程と同じようにショートカットで上まで登る。下では2人と通りかかった誰かの驚いた声が聞こえてきてちょっと面白かった。
俺が悠々と手すりから上がって来た所で突然
『生徒の皆様にお知らせします。お時間がありましたら、是非デッキにお集まり下さい。間もなく島が見えて参ります。暫くの間、非常に意義のある景色をご覧いただけるでしょう』
そんなアナウンスが聞こえた。それと共に続々と生徒達が集まってくる。既にいた清隆達…あいつ来るの早くないか?Dクラスのグループに俺も加わる。
「おい邪魔だ。どけよ不良品共」
横暴な男子生徒達が俺たちの方へと威圧しながら来る。そして、清隆が1人の男子生徒に肩を押される。不運だな、清隆。
そして、その言葉に健が応戦するが何もせずにその後の言葉には何も返さずにそのまま見送って俺たちは彼らから離れた。
それからすぐに洋介が加わるが、またすぐにどこかへ行ってしまった。
そう言えば、未だに堀北の姿が無かった。まあ、こういう感じの好みではないだろうしな。
それから俺は人混みを避け1人ぼーっともうすぐ見えるであろう島の方を見ていた。
「四月一日君」
俺が向いている方向とは別方向から声がしてそのほうを向くと、桔梗が隣にいた。近いな、ビビった。
「桔梗か。もうすぐ島が見えるらしいな」
「だね。楽しくなるといいね!」
「そうだな。これでDクラスの仲が深まればこれからも楽だろうな」
「楽?」
「…いや、なんでも。お、島が見えてきたぞ」
って、いない……いつの間に……
櫛田桔梗…こいつの事もかなり警戒している。こいつが起こした事件はとてもとても凶悪であり、俺と似たような手段だ。公に出すというのは俺との区別ポイントだけどな。
…無意識なんだろうな。俺はこの櫛田桔梗との会話が同じクラスにしては極端に少ない。六助と同じくらいなのだから驚きだ。まあ、今回ので超えたけど。
そして、船は島を一周した所でアナウンスがなった後に上陸した。
Aクラスから順に降りるということなので俺は最後尾で待っていた。
そして気になるのが、私物の持ち込み禁止という部分。俺の予想がどんどんと確信に変わっていきそうだ。
入念なチェックが終わり、砂浜へと降りてすぐに茶柱先生による点呼が始まる。俺が呼ばれるのは最後のため少しだけ余裕がある。その中で俺は坂柳有栖がいないことに気づいた。
…まあ、それもそうか。
滞りなく点呼も終わり、用意された壇上の上にAクラスの担任真嶋先生が立つ。
「まずは今日、この場所に無事にたどり着けたことを、嬉しく思う。しかし、その一方で1名ではあるが、病欠で参加出来なかった者がいることは残念でならない」
やはり、坂柳は来れなかったようだ。
それから真嶋先生は無言で壇上から生徒を見下ろしている。その一方で、俺たち生徒は先程の話で出た生徒に同情するような声が小さく聞こえてきたり、また、その一方で他の先生達は何やら忙しく準備をしていた。
「ではこれより、本年度最初の特別試験を行いたいと思う」
「え?特別試験って?どういうこと?」
俺が聞き取れたのは寛治の声だが、他のクラスからも同じような内容の声とざわめきが聞こえる。
ただ、一部は無反応な者、笑っている者、ため息をついている者など、およそ予想通りだと感じている奴らもいるようだ。
俺か?俺はおそらく笑っている者だろうな。
「期間は今から1週間。8月7日の正午に終了となる。君たちはこれからの1週間、この無人島で集団生活を行い過ごすことが試験となる。なお、この特別試験は実在する企業研修を参考に作られた実践的、かつ現実的なものであることを最初に言っておく」
「無人島生活って…船じゃなくて、この島で寝泊まりするってことですか?」
「そうだ。試験中の乗船は正当な理由無く認められていない。この島での生活は眠る場所から食事の用意まで、その全てを君たち自身で考える必要がある。スタート時点で、クラスごとにテントを2つ。懐中電灯を2つ。マッチを1箱支給する。それから日焼け止めは制限なく、歯ブラシに関しては各自1つずつ配布することとする。特例として女子の場合に限り生理用品は無制限で許可している。各自担任の先生に願い出るように。以上だ」
そして、細かいルールとして
各クラスに300ポイントが支給され、クラスに1つ配られるマニュアルに載っているものは自由にポイントで入手できる。しかし、このポイントは試験終了時の残りポイントがそのままクラスポイントに加算される。
また、試験中のリタイアした場合クラスに30ポイントのペナルティがある。
そして、この試験におけるテーマは『自由』最低限のルールを守っているのなら何をしても良いという事だ。
ここまでが真嶋先生の説明。ここからは各担任で説明を受ける。
全員に腕時計が配布される。この腕時計は時刻だけでなく体温や脈拍、センサーやGPS、緊急を知らせるボタンが備わっている、これは許可なく外すことは出来ない。ちなみに完全防水である。しかも万が一壊れてもすぐに交換が可能である。
そして、トイレだが簡易トイレがクラスに1つずつ支給される。それに使用される給水ポリマーシートは無制限に支給される。
まあ、予想通りかなりのブーイングが女子からあがる。無理もないな。ここからは寛治とさつきの争いだ。
「無理!絶対無理!」
「トイレくらいそれで我慢しようぜ。揉めるようなことでもないだろ篠原」
「段ボールとか絶対無理だし!それに男子も近くにいるんでしょ?キモいし!」
さすがに……これはちょっと心外だな…
「んだよそれ。俺たちが変態みたいな扱いされるのは納得行かねーんだけど」
平行線な言い争いが続いている中で、茶柱先生とBクラスの担任星之宮先生、そして清隆が話している。その会話は2人の声にてかき消され俺の耳に届いては来なかった。
ちょっといい加減に静かにして欲しいものだ。
「ではこれより追加ルールを説明する」
そう切り出される頃には星之宮先生は姿を消していた。
「追加ルール?まだあるのかよ〜…」
「まもなくお前達にはこの島を自由に移動する許可が与えられるが、島の各所にはスポットとされる箇所が幾つか設けられている。それらには占有権と呼ばれるものが存在し、占有したクラスのみ使用できる権利が与えられる。どう活用するかは権利を得たクラスの自由だ。ただし占有権は効力上8時間しか意味を持たず、自動的に権利が取り消されることになる。その都度別のクラスに取得する権利が発生するということだ。そして、スポットを一度占有するごとに1ポイントのボーナスを得ることができる。ただし、このポイントは暫定的なものであり、試験中に使用することは出来ない。なので、試験終了時にのみ精算され、加算される仕組みになっている。学校側は常に監視しているため、このルールにおける不正の余地はない。その点には注意するように」
そして、これに加えリスクが箇条書きでマニュアルに書かれている。
一、スポットを占有するには専用のキーカードが必要である
一、1度の占有につき1ポイントを得る。占有したスポットは自由に使用できる
一、他が占有しているスポットを許可なく使用した場合50ポイントのペナルティを受ける
一、キーカードを使用する事が出来るのはリーダーとなった人物に限定される
一、正当な理由無くリーダーを変更することは出来ない
ここに来て重要な役割が登場する。『リーダー』だ。このリーダーという仕組みはスポットを占有する事に必要である。
そして、最終日の点呼のタイミングでリーダー当てがあるという事。これにより、見事言い当てることが出来たのなら当てたクラス毎に50ポイント。すべて当てたのなら150ポイントが得られるが、間違えた場合逆に50ポイント失う。リーダーの秘匿は重要な鍵になるであろう。
ここまでで粗方の説明は終わったのだろう。そこから茶柱先生は俺たちの会話には入っては来なかった。
リーダーは後で決めること、スポットの話からトイレの話へまた戻っていた。やはりまた男子対女子の争いになる。しかし、意外なことに恵はそこまでトイレには文句はないようだ。
それからは幸村も話に加わり結構一触即発のようなどころか爆発した後ようにピリピリとしている雰囲気。
そして、ほかのクラスたちが移動を開始しているのを見て痺れを切らした寛治や健、春樹の3人は森の中へと入っていった。洋介も最初こそ止めようとしていたが、それを聞かない3人にはもう何も言わずに注意だけして止めなかった。
その直後に洋介は俺に目を向けた。普段は必要のない時でさえ色んな人に声をかけるほどの俺が未だにほとんど会話に参加してこないのが不自然であり、不思議だったのだろう。もしかしたらちょっとだけでも恨みを感じているかもな。だけど、俺は今回のポイントの使用方法についての話し合いには参加しない。なぜなら、俺は1つもポイントを使わずとも生活できる能力は備わっているからな。支給品だけでも十分にありがたい。
……面倒くさいだけだろと言われてしまえば何も否定出来ない。
ちなみに健のトイレの処理は手の空いていた俺と清隆でやった。こういうサポートはするぞって事の意思表示を汲み取ってもらいたい。
全員で移動を開始した。
時間がある今ここで1つ独白をさせてもらう。今回の試験における俺の立ち位置だ。
この島での生活では自分からクラスを表で指揮することはしない。理由としては俺無しで皆がどう動くかを測りたいというのが主だ。正直に言うのなら俺は1年全員の情報はある程度持っている。だけど、数値では測れない能力というものがある。俺はその存在を知っているし、その存在に泣かされたことも多々ある。だから、この状況で誰がどんな働きをするかを見極めておきたい。今後のためにも。もちろん頼まれればどんな仕事でも俺はクラスのためにサポートする。働きもする。ただ表立って指揮は取らないというだけだ。
……ここまでかなり偉そうに考えているが、俺だって万能じゃない。出来ないことなんて数え切れない程ある。だからその為にも俺はこれからの事を考えながら、最後尾から前にいる愛理の危なかっかしい足取りを見ながら進むのであった。
意味わからない終わり方をしたと思いますが、私にも意味はわかりません。あと、原作7.5巻を読みました。軽井沢さん可愛すぎでした。死にそうです。
意見、指摘は大歓迎です。
どんどんと作品を批判して構いません。割と覚悟して書いてます。怒られる覚悟してます。だって意味わかりませんからねw