軽井沢さんの誕生日以来だから約二、三ヶ月前ですね。
久しぶり過ぎるのと他の話も書いてたのでちょっとだけ四月一日君のイメージ変わってるかもですが…
あ、最新刊発売おめでとうございます
これ書いたら読みマース
段々と雨が強くなる。次第には本降りになり、徐々に徐々に体温を奪っていく。
辺りも暗くなる。正直夜の雨の中の行動は俺にとってかなり厳しい環境だ。ただでさえ目が悪く、暗闇が見えずらいことに加え水滴で眼鏡の機能が下がる。
など愚痴愚痴と心の愚痴を零しているあいだに目的地についた。そこではもう既に決着がついていた。
俺はバレないように静かに木の上に登り、簡単には気づかれないように息を潜めながら様子を伺った。
暗闇だが、シルエットからでも何となく判別はついた。立っているのは澪だ。つまり、堀北は敗れ今まさに倒れている。
そこへ、予想外……いや、予想通りAクラス葛城康平、Cクラス龍園翔が姿を現した。どうやらDクラスのキーカードを見るために来たようだ。
(…とてもとても好都合。作戦は決まった)
さっきから思ってたが、流石に距離の問題と雨音で会話が聞こえない。口元が見えないのだから読唇術も使えない。まあ、推測するなら協力関係どうのこうのって感じだろうな。あまり、聞かなくても今はいいだろう。
しばらくして、堀北を残し去っていった。本当なら追って最終確認のために跡をつけるのも手だったが、やるべき事が増えた。
堀北の元に清隆が来た。来ること自体は予想したいたはずなのに何故か、それを見るまで俺は確信すること、考え自体を失念していた。そこで俺は接触することにした。
「清隆」
「千里か、よくここに来れたな」
「後を追ってきた」
「そうか、堀北だが」
「考えがあるんだろ?聞かせてくれ」
俺はそう言って、清隆が抱き抱えている現在意識を失っている堀北の目と頸動脈を数秒抑えた。
「これで最低でも30分は目は覚まさないだろう。心置き無く2人で話そう。もちろん運びながらな」
「手慣れているな」
「まあな、形式を変えた方がいいな。俺が質問していく形式にする。
マニュアルを燃やしたのはお前か?」
「そうだ」
「理由は澪をわざと逃げるように仕向けた。そして、それを堀北が追うことも想定していた。
そして、堀北が体調不良なのはいつから知っていた?」
「船から降りる時だ」
「それで、お前は体調不良で堀北がリタイアするのを見越して本当はお前からでも堀北を推してリーダーにさせようとしたが、運よくなのか自然と堀北がリーダーとなった。だが、予想以上に堀北は粘った。だから体調を崩すように仕向けた、それに加えてこの現状だ。何もかもお前の思い通りに動いたってわけだ。違うか?」
「いや、お前の言った通りだ」
「そろそろ着くか…最後に1つだけ聞くか……前にも言ったが清隆にとって俺は使える人間か?」
「…前まではお前も有用な駒の1つとして考えていた。だが、今では俺ですらお前の実力は測り知れない」
「つまり?」
「確かにお前は優秀だ。天才とも言える。でも、今のところお前を使おうとは思えない。今回だってほとんど俺との接触が少ない中で俺の考えをほとんど読み当てた。
…俺からも質問させろ。お前はいったいどうやってそうなった?」
「いつかは聞かれると思っていた…率直に言うのなら時代がそうさせたと言うべきか、裏から生まれたと言うべきか」
「どういうことだ」
「この国は他国に比べれば確かに安全だ。戦争も内乱もない。銃刀法何てものもある程だ。だけどな、どんなものにも裏側、闇の部分ってものがあるものだ。そんな所で生き抜くには中途半端ではダメなんだ」
「………」
「それに俺は天才なんかじゃない…天才とは言わない。俺はただの精神が破綻した異常者だよ…
そろそろ戻る。お前の事は説明しておく」
俺はギリギリでみんなの元へと戻った。もちろん清隆は間に合わずにペナルティを喰らい。堀北もリタイアした。
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その日の夜の船上
俺は1人、もう大抵の生徒達が寝静まった頃。ベンチに深く座りボーッと真っ直ぐ水平線を見ていた。
思い出されるのは結果発表時。結果は上からD、B、A、Cという順位だ。内容的には、全てのポイントを使い果たしたCクラスは最後にリーダー当てのボーナスポイントで勝とうとしていた。だが、それは失敗した。
龍園は冷酷で残忍という言葉が似合うような性格をしている。だがそれに加えて頭もキレる。故にただ失敗したという訳では無い。単に相手が悪かったのだ。
そこで俺は自然と瞼が降りていく。流石に1週間の疲れが来たようだ。ちょっとだけ頭が回らない。ただ、次の瞬間、俺の横に人が来て、俺の眼鏡に手をかけた。瞬間、目を開きその手を掴んだ。
「きゃっ!?」
短い悲鳴がする。よく顔を見るとそれは恵だった。
「恵だったか」
「びっくりした〜、何なの!人がせっかく親切に…」
「悪かった…」
「…どうしたの?いつもの元気はどうしたのよ」
「うん、まあ…」
「なに?今回全然活躍出来てないから?」
「それは…」
「でも仕方ないんじゃないの?だってあの堀北さんだし」
「いや」
「よお、クズどもがこんな時間にこんなところで何盛ってんだ?」
通りかかったのは龍園翔。俺は虚ろな目を一瞬で戻し万人受けする笑顔を貼り付ける。
「翔じゃないか!君から声をかけられるなんて思わなかった!」
立ち上がり翔の真正面に移動する。
「あ?誰だてめぇ。クズが気安く話しかけんじゃねぇよ。黙って俺の質問に答えろ。誰だ」
「俺は四月一日千里だ。知っての通りDクラスに属している。しかし、翔も災難だったな。あんな奇策を用意していたのに堀北にやられるなんて」
「はっ、たまたま今回が上手くいったからって調子に乗らないことだな。本気になればお前らなんかすぐに殺せるんだからな。ま、ただ今は一時の幸運に感謝しておくことだな」
「ああ、そうだな。次も…また堀北に頼るとするよ」
「クク、精々お前は楽に死ねるようにな」
翔は俺の横を通り過ぎておそらく自分の部屋へと戻っていった。翔の姿が消えるまでそのままその背中を見送った。その後俺の陰に隠れている恵へと目を向ける。
「あたし、あいつ無理」
「なんだ?いじめられっ子センサーでも反応したか?」
「もう……でも、確かにそうかも。なんか体が震えるっていうか」
「恵の心配ももっともだが、今は安心していい。今のところは翔から俺達には目を向けられない。今は堀北にしか目がいってないからな。今のうちに休んでおこう」
「ん…」
「それと、ここ何日か後の堀北の意見には俺が賛同しない限りあまり乗り気にはならない方がいい」
「なんで?堀北の言う通りにすればいいんじゃないの?今回みたいに」
「理由は最低でも2つある。
1つは翔が堀北の相手を徹底的にしてくる。それによって堀北は翔に完全に抑えられる。
もう1つは今回の作戦は堀北が考えたものではない」
「どういう事?!だって、綾小路君が」
「お前だけに言うがあの作戦は俺が思いついた。それを最終的に清隆に伝えて動いてもらった」
「でも、前に自分の事はバレてもいいから自分でも動くって言ってなかった?」
「これも2つある。
1つは堀北の成長を促すため」
「堀北さんの成長?」
「はっきりと言っておくがこのまま進めば堀北は、いやDクラスは確実に翔によって負け続ける」
「なんで…そう言いきれるの?」
「堀北と翔の差ってなんだと思う?」
「差?うーん…でも勉強じゃ、多分堀北さんのが上よね?……あ、友達…じゃない、周りの仲間の数」
「正解。よくたどり着いたな褒めてやる」
「な、何よその上から目線!ムカつく!」
その割には嬉しそうだなお前。
「今言った通り翔には思うように動かせる駒がしかもクラス単位でだ。それに比べて堀北はどうだ?おそらく動かせるのは5、6にん程度だ。しかも、それは堀北自身で動いて集めたものではない。清隆や桔梗が気を利かせて動いているにすぎない。つまり、堀北は1人で動いているに変わりない。2人が関わらなければ1人でも翔に挑む。故に負ける。そして、何度か敗北を味わせる事で気づかせる。そうしなければこの先進む事はないさ、堀北もDクラスも」
「そっか…意外とクラスのこと考えてんだね」
「…これは、洋介や桔梗が好きそうな理由だ。確実性もあるからこの理由は強い。
だが、もう1つの理由。場合によっては堀北を退学まで追い込むためだ」
「な、なんで!?意味わかんない!」
相当驚いているな。まあ、無理もないだろう。何も無ければただただ強力な戦力を失うのだから。
「恵、よく考えてみろ。すぐに頭で思った事を口に出さない方がいい、意味はわかっているだろ?」
ほんの少し、いや、正確にはちょっとだけ言い出しずらい事を躊躇ったように間が空いた後に口を開いた。
「…協力……しないから…?」
「正解だ。つまりはそういう事だ。クラスにとって害悪になりうるものは退場させたいからな」
「………」
恵は俺に不満と不安が入り交じった目で見てくる。
恵はよく俺にこの目をする。
「安心しろお前を切り離すことは今後ないさ」
「…なにそれ?告白?」
「どう捉えてもいいぞ?その言葉に全力で答えてやるから」
「誰があんたなんかの告白受けるもんですか!」
と、べーっと舌を出して部屋へと戻っていった。まあ、確かに恵を切り離すことは当分ないかな。保証はしないけどな。
さーてと、ここから翔はどう動いて堀北を狙ってくるかなー。楽しみだな。
それで、清隆はどうする?俺を頼ってもいいんだけどなー。でも、頼らないだろうね。きっと、次の試験はすぐに始まるよ。この船上でね。
ははっ、間違えてたら恥ずいな。
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「違うぞ千里!!俺が言いたいのはそういう事じゃない!!何度言えばわかる!!」
ああ、ごめん父さん
「千里!!どうして言うことを聞けないの!?」
ごめん母さん
「なんでそんな事するの?!千里君なんて大嫌い!!」
うん、ごめんね
「ダメじゃないか四月一日!」
すいませんでした。先生
でも
『俺の何がダメだったの?悪いことした?ううん。俺はただ…ただ教えられたように動いただけ。生きていただけなんだよ?それの何がダメだったの?ねえ、教えてよ……ああ、なんでみんな教えてくれないの?みんな俺の事が嫌いなの?いらないの?じゃあ、俺はなんで生きてるの?』
ははっ、下らない。気持ち悪い。何言ってんの?こんな事言ったことも思ったことも無いけど?本当はこうだけど?
「なら、正解を見せてよ」
四月一日君って何者なんですかね?
って、思った人一応最後のやつはヒントになるかもしれないので、覚えておくと良いかも?
まあ、私の投稿遅すぎるので…
これから私は最新刊の8巻を読みマース