いきなり矛盾あったり知識不足だったりとグダグダ作品ですが! 暖かく見守ってください!
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ーーー古代遺跡管理部 機動六課本部。
なのはとフェイトに案内されることおよそ一時間強。森からの脱出後、街まで徒歩。その後近くのパーキングに停めてあった車に乗り込み、機動六課本部まで……といった道のりだった。
その車中で、この世界についてある程度なのはたちに聞くことができた。
リィンたちとの世界との大きな違い、それは導力の概念がないことだろう。代わりに、自身が持つ魔力の源“リンカーコア”が殆どの人に備わっている。
このリンカーコアがあると、大気中の魔力を体内に取り込むことができ、外部へと放出できる。これがこの世界の魔法、というものらしい。
つまるところ、イメージは魔女。ヴィータ・クロチルダや旧Ⅶ組の仲間、エマ・ミルスティンがこれに近い位置にいると推測できた。
「なるほど。導力の恩恵を必要としない魔法、ですか。俺たちの世界では一般的ではないですね」
「うん。といっても、私たちからすれば当たり前で、リィンさんたちの……導力? の方が不思議です。どんな仕組みなんですか、それ」
「えぇ。導力というのは俺たちの世界の鉱物、七耀石から取り出されるエネルギーで、使っても時間がたてば自然に回復するというものです。これを使った機械を導力機、またはオーブメントと言います」
言いながら、自身の戦術オーブメントを取り出す。
「これは戦闘向けに造られた戦術オーブメントです。中にはクォーツという結晶回路が組み込まれていて、それに触ることで導力魔法、アーツを使用することができます。」
俺のは戦闘向きにセッティングされているので、今使うには適しませんけどね、とリィンは苦笑いを浮かべた。
「戦闘向き……ということは、そのクォーツって言うのにもいろんな種類があるの?」
「そうですね。クォーツにも種類があります。セットすればアーツが使えるもの、身体機能を向上させるもの。あるいはその両方の効果のあるもの……。そして真ん中にセットして、使用者と共に成長するマスタークォーツと呼ばれるもの。かなりの種類がありますね」
「それを組み合わせて自分に最適なオーブメントにする、か……。とんでもないね」
「慣れですよ。俺からすれば貴女たちの魔法の方がとんでもないし、遥かに難しいと思いますし」
事実、適正がある程度必要になるとはいえ、オーブメントは誰にでも使うことができる。戦術オーブメントを除けば、それこそ子供でも使いこなせるのがオーブメントだ。
それを考えれば、オーブメントに頼らずに自身の器官を使い魔法を使用するのはとても難易度が高いものだと、リィンは考えた。
エマやヴィータである程度分かってはいたが、やはり生半可な事ではない。魔女の術の強力さも納得だ。
「……んぅ……」
「ん? アルティナ、眠いのか?」
「っ……! も、問題ありません。すみません、集中力を欠いてしまいました」
「ここまで想定外のことばかりだったし、仕方ないさ。少し横になるか?」
先ほどから静かだと思っていたが、疲れが出ていたか。無理もない。暗黒竜の寝所という最高難易度のダンジョンを制覇して、暗黒竜を倒し、その上でこの不可思議な騒動に巻き込まれた。ストレスや疲れが溜まっても仕方ないところだ。
加えてアルティナは体力がついたと言っても14歳。しかもクラウ=ソラスがいない以上歩くしかない。この強行軍は堪えただろう。
だがアルティナも頑固に横になろうとしない。
「ほら。少しくらい寝ておけ。休めるときに休むのも大事なことだぞ?」
「あ……」
帽子を取り頭に手をのせる。そのまま軽く力を入れ、アルティナをリィンの膝の上に寝かせる。
「着いたら起こすよ。それまでゆっくり休んでくれ」
「……了解、しました」
それからものの数秒すれば、聞こえてくる寝息。世ほど疲れていたのだろう。普段なら不埒ですねと、ジト目と共にこぼされてもおかしくない所業だ。
軽くアルティナの銀髪を鋤く。綺麗にセットされた髪は、少しの力でスーと分けられていく。
「ふふっ。可愛い寝顔だね」
「……えぇ。本当に。あと危ないのでちゃんと前を見てください」
「はーい」
「もう、なのはってば……。……でも、確かに可愛いね。起きてるときにも思ったけど、お人形さんみたいだ」
「……」
お人形、か。あまり嬉しくない誉め言葉だ。
この子、アルティナはちゃんと生まれた人間ではない。《黒の工房》によって造られた人造人間《Oz74》がアルティナだ。
その経緯か、アルティナは自身を道具と揶揄し、どこかそれを当然と見ている。今は大分柔らかくなったが、以前は要請を全てだと思い、自分で考えることをしない子だった。
それは確かにお人形だと。あるときにアルティナに言われたことがある。確かクロスベル戦役だったか。
それは違う。産まれ方が少し特殊なだけで、アルティナも周りと変わらない人間だ。
だからこそ、自分で考え、迷い、行動してほしい。それがアルティナを初め新Ⅶ組に望むことだ。
このときのリィンの顔は、優しげで、それでいて決意を秘めた顔だった。
といった感じの車中だった。
今はアルティナもスッキリした顔で、リィンの隣に控えている。
ちなみに今は、隊長室に向かっている途中だ。何でも手続きや挨拶を兼ねているらしい。
「どんな方なんですか? 八神部隊長というのは」
「うぅん……優しいし、周りをよく見てる子だよ」
「ただ……アルティナちゃんは、その、覚悟しておいた方がいいかも」
「?」
なぜか苦笑いで返された。部隊長と言うくらいだし、そこまで危険人物ではないはずだ。
そうこうしている間に、到着した部隊長室。なのはは軽く襟元を直して、ノックを3回する。
『どうぞ~』
返ってきたのは独特の、のんびりとした声だった。この時点で、リィンが想像していた厳格な人物という訳ではなくなった。
なのはは一言失礼します、と言い、室内へとはいる。そして敬礼。
「高町なのは一等空尉、並びにハラオウン執務官。生体反応があった場所にて、2人を保護して帰還しました」
「ん。ご苦労さん。楽にしてえぇよ~」
そこにいたのは、小柄な女性。茶色の軍服と同色の茶色の短髪。ほんわかとした雰囲気は、本当に部隊を纏める長なのかと思うほど、軍にそぐわない人だ。普通の人はそう判断するだろう。
だがリィンは違った。
(なるほど。確かに若いが、この雰囲気……修羅場を潜ってきたようだな。それにしてもこの口調……ベッキーを思い出すな)
「突然の訪問、失礼します。リィン・シュバルツァーと申します」
リィンも敬礼は心得ている。手のひらを真っ直ぐ角度は45度にしっかりと。足は揃える。
アルティナはアルティナで、背筋を伸ばして頭を下げる。
「そんなにかしこまらんでもえぇよ。えっと……リィン君って言うんか。うぅん……うちの家族と似た響きってのは複雑やけど……まぁええか」
「はぁ。まぁ……好きに呼んでもらえれば」
「ほならリィン君な。私はこの古代遺跡管理部 機動六課を預かる部隊長、八神はやていいます」
「よろしくお願いします、八神部隊長」
「うん。よろしゅうな。……でや」
その時アルティナは感じた。嫌な感じ、というわけではないが、背筋がぞわっとするこの感覚を。この感じ、どこかで感じた気が……
(あ、そうだ。確かアンゼリカさんにーーー)
「なんやなんやなんやなんやこの可愛い生き物はぁあああああああああああ!! ありえへんやろおかしいやろ最高やろ神様ありがとうなぁああああああああ!!」
「っ!?」
それはまさに、はやてのごとく。目にも止まらぬその疾風を用いて、アルティナの背後を取り、ぎゅむぎゅむと、すりすりと抱き締める。
いったい何事かと困惑するリィンとアルティナ。その後ろで苦笑いを浮かべるなのはとフェイト。それはまさに、こうなることがわかっていたかのような。
「なぁリィン君! この子私の養子にしてええかな? えぇやんな? むしろイエス以外私が認めんで! よっしゃ決まりや! 早速この子の養子縁組の手続きを」
「ーーーARCUS駆動」
足元に浮かぶ魔方陣。困惑していたリィンは、本来止めるべきこれから起きる出来事に、何故か止めようという気が起きなかった。
「ソウルブラー」
「にぎゃぁああああああぁぁぁぁあああああ!!??」
あ、一応手加減とか考えたんだなと。どこかずれた感想を抱いたリィンであった。
おかしいなぁ……なのはさんはともかく、フェイトさんの影が薄い……?
いやいやいやいや! これから! これからですから!
はやてちゃんは書いてて楽しいなぁ~(笑)
さて、読んでいただきありがとうございます!
多分エタる作品ですが、暖かく見守ってください!