魔術チートを貰ったらほとんどの魔術を使えなかった件 作:☆彡.。
十歳になり、天使が親にバレた。
流れるように教会に連行されてよくわかんない人からよくわかんないことをされて聖人とやらに認められた。
聖人ってなーにって感じで聞いてみると、簡単に言えば超すごい人らしい。
神の子の特徴を受け継いでいるから神の子の力を扱えるとかなんとか。
偶像崇拝的な感じだったと思う。
天使のことも調べていたが、よく分からないらしくとりあえず神の子の特徴を持った俺の血で出来てるからイコルと呼ばれることになった。
因みに両親は魔術を取り締まる系の組織の構成員らしく俺にも魔術を使わせようとしたが、俺が魔術を使うと体がパーンとなってしまったので治療してもらって同時に俺が原石とやらという超能力者だと分かった。
ちょっと属性もりすぎじゃないかと思って原石について聞いてみると、聖人ばりのレア度の天然超能力者らしい。
ポケモンで例えると性格一致理想個体の色違いを野生で見つけるくらいにはレアらしい。
というか、原石で聖人は初めてらしく、超能力を扱う日本の学園都市と魔術を扱うイギリスの教会側で長いこと話し合いが続き、約二年軟禁された後学園都市で暮らすことになった。
記憶処理系の魔術をかけられて学園都市に移送されたが、イコルが解いてくれたので魔術とか聖人とかのことは思い出している。
ただ、敵対とは行かないまでもお互いの情報を裏で探りあっているようなので漏らさないようには気をつけたい。
下手したら両親の立場が悪くなるし。
そして学園都市につくと
多分システムスキャンが簡易的なのは聖人とかの情報が学園都市側に知られないようにするための取引的なものの結果だとおもう。
そのまま学舎の園とかいう男子禁制の女子校密集区域にぶち込まれ、常盤台中学というお嬢様学校に入学させられた。
そういえば戸籍は女だったなと思い出して観念して通うことにして、はや3年。
常盤台中学に所属する同学年の
ちなみに現在置かれている状況は、まず、本来スカート着用のところをズボンに変更してもらえて、その代償として心理掌握の派閥の隅っこに所属している。
といっても派閥のメンバーのように能力を受けているということは無い。
というか、この三年で俺が使える魔術を見つけたせいで覗かれると最悪覗いた側の頭が爆発するため遠慮してもらってる。
同時に、心理掌握の派閥に所属しているが、俺の派閥も小さいながらあり、心理掌握、超電磁砲に続き三番目の大きさである。
俺の派閥はなんというか、俺の中身の男らしさのようなものが漏れた結果集まった奴らで作られており、女子校の王子様を囲う感じとなっている。
何故かこの学校には美少女ばかりで、女子校のノリでベタベタくっついてくるのでかなり役得である。
そのせいでイコ――イコルを略して呼ぶことになった――が機嫌を損ねたりしたが俺には恋心も性欲もないのに何に嫉妬しているのかがわからない。
ちなみに、学舎の園から出たことはないので男の知り合いは絶無である。
そろそろ男とバカやりたい感じはあるのだが……。
つぎに、俺の個人的交友だが、派閥を抜きにすると両手の指で足りる程度しかない。
まず一番に当時最大派閥のトップであった俺にちょっかいかけてきた当時ぺったんこであった
一年次は小さく抱き心地もよかったのだが、今じゃ立派なナイスバディ。
一年でそこまででかくなるのかと物申したい。
ちなみにその能力を持って同学年や上級生、教師には最初からナイスバディであったと偽りの記憶を埋め込んでいる。
次は、食蜂とつるみ出してから絡んできたというか、食蜂から絡んでいった
こいつも昔は身長が低くていい感じだったのだが、今じゃ俺より数センチ低い程度まで伸びてしまったので抱き心地はイマイチである。
御坂には学舎の園の外での話をしてもらっているが、能力無効系のつんつん頭の少年のばかりなので多分恋のお相手だろう。
頑張って欲しい。
能力無効系といえば、学園都市では驚くほどにその手の話を聞かない。
水で炎を消すみたいな無効方法はあるのだが、それは能力相性みたいなもので無条件で消すというものがないのだ。
つんつん頭の少年には少し興味を持った。
あとは御坂の露払いを自称している白井黒子。
こいつはテレポートのレベル4で
風紀委員は学生の警察機関のようなもので、大体のことはこいつらが解決してくれる。
ついになる組織として
身近な犯罪は風紀委員が、テロなどは警備員がと言った感じである。
災害だったり、警備員の手が足りない場合は風紀委員も駆り出されることがあるようだ。
白井つながりで、白井をライバル視してる婚后光子や、その友人の湾内絹保や泡浮万彬などが主な交流相手である。
ギリギリ両手の指を使ったが、この交友関係の狭さは流石に驚いてしまう。
現在のイコとの関係は親友兼抱き枕みたいなものである。
イコが使っている血液の量は五歳の時から変わらず、現在の俺の血液の五割ほど。
半分は俺の体内にあって半分はイコを形作るために瓶に入っている。
使っている血液量が変わらないためか、当時から全く成長していないため抱き心地抜群で人の目がなければ抱きついているほどである。
女子校特有のノリもなんとなくだが分かるような気がする。
他にも俺の使える魔術を探す手伝いをしてもらったり、俺の魔力を食って俺が使えない一般魔術を使ってもらったりとしている。