東方異血姉   作:エンゼ

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 更新が遅いですね申し訳ない。しかも短いっていうね。これから頑張っていきたいです。


第十話 グングニル

 Side: エレナ・スカーレット

 

「...え?」

 

 突然のことに私は読んでいる本を落としてしまった。話をしているレミリアが「だーかーらー」と言って続ける。

 

「私にも魔法を教えてほしいの!」

 

 ふむ、私の聞き間違いじゃないか...え、マジで?

 

「いやでも確かレミリアには6年くらい前に教えてて、魔法は合わないからって止めちゃったよね?どうしたのいきなり」

「えっと...特に理由はないんだけど...あの、フランにも教えてたアレを...」

 

 顔を赤くしながらレミリアが言う。

 フランに教えてたアレ?うーん、フランに最近教えてた魔法といえば物質生成魔法ぐらいのはずだよなぁ。でもその時レミリアはいなかったはず...もしや隠れてていて本当はいたのか?だとしたら私がこっそりフランの部屋に行ったのも見られちゃったのか!?ヤバい、それはヤバい。この事がレミリア経由でお父様に知られてまったら怒られる。せっかく誤魔化せたって思ってたのに、ここに来てそれはないよ。...なるほど、口止めって訳なのね。いやぁ姉を脅すなんてレミリアも悪のよぉ。可愛いから許す。

 

「アレって何かな?どんな感じの魔法?」

 

 万が一居なかった可能性も考えての質問をしてみる。

 

「あの、何か物を作ってたやつ」

 

 はい物質生成魔法ですねそりゃそうだ。うーん、確かにあの魔法は簡単だけど、あの時のレミリアは何故か失敗したからなぁ...今回は成功するかな。レミリアって魔力はかなりあるしね。私よりは少ないけど。

 

「物質生成魔法だね。んじゃあ何を作ろうか。日常生活品?それとも武器とか?」

「私、これがいいわ」

 

 そういってレミリアが指してるのは...北欧神話に出てくる武器、グングニルだった。...あれ、北欧神話の本出してなかったはずなんだけどな。どこから出してきたのこの子は。

 

「んじゃあここにそれを置いて、魔力を与えてごらん」

 

 私は描いた魔方陣を指して指示をする。フランの時みたいに私からの魔力供給は必要かな?多分大丈夫でしょ。

 レミリアは本を置いて魔力を与える。すると魔方陣は光だした。おぉ、レミリアやっと魔法成功するのか!姉として誇らしいねぇ!!

 

「お姉様!何かくるわ!」

「そのまま魔力を与えるのを止めないで!止めると中途半端になっちゃうから!」

 

 徐々に光は収まり、そこには...紅く鋭い槍があった。

 

「成功だね!レミリア、初めての成功じゃない?」

「えぇ!やったわお姉様!!」

 

 あぁ喜ぶレミリア可愛い。最近のレミリアはお父様から指導されてて威厳があるっていうか、カリスマァ!って感じがあるんだよね。だけど私の前だけでは昔と変わらないで甘えてくれたり無邪気でいてくれたりする。マジで私の妹天使。

 

「ねぇねぇお姉様!これってどうすればいいの?」

「簡単だよ。ただ持って魔力を込めるだけ。ほら、こんな感じ」

 

 私はグングニルを出して実践してみる。レミリアも同じようにやってみる。するとレミリアのグングニルも紅いオーラを纏った。

 

「おぉ、レミリア流石!あぁ後そのグングニルを出したり仕舞ったりするのは指をならせばいいからね」

「うん!ありがとうお姉様!」

 

 そういって嬉しそうに図書館から出ていった。あれ?脅すんならもっと色々ねだってくるって思ったんだけどな...もしかしてただ魔法を教えてほしかっただけかな?フランにだけ魔法教えてたのをずるいって思ってただけとか?...流石にそれは無いか。自意識過剰過ぎるね私。まぁいいか、レミリアが満足したならよしだね。さぁて本の続きでも読みますかね。

 ...思えばフランが生まれてから能力による実害はまだ出てないよなぁ。お父様もお母様も無事だし...。このまま皆安心して暮らせる日々が続けばいいなぁ。




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