東方異血姉   作:エンゼ

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 遅れて非常に申し訳ないです!でも次からも大体こんなペースになりそう...


第十三話 予知

 Side: エレナ・スカーレット

 

「...私達はもう助からない...後は任せる」

「エレナ、私達からの最後のお願い...レミリアとフランをよろしく...ね」

「お父様ァ!お母様ァ!!」

 

 

 

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!!...なんだ夢か」

 

 私は起きてすぐ安心すると共に、さっきのことについて考えていた。奇妙な夢だった。お父様とお母様が死んじゃう夢なんて...。

 ...なんとなくだがこれはただの夢じゃない。フランの時みたいな感覚。そう、予知夢。状況は分からないけどお父様とお母様が未来で死んじゃう可能性があるってことだ。まぁでもホントにただの夢の可能性も捨てきれない訳で。予知夢だとしても寿命の時の様子かもしれないし。

 すると突然、私の部屋の扉が焦ったようにノックされた。

 

「...どうぞ」

 

 出来るだけ落ち着いて私が言うと、レミリアが入ってきた。何やら不安げな表情を思い浮かべている。よく見ると涙も浮かべていた。

 

「お姉様ッ!私、私!」

「お、落ち着いてレミリア。何かあったの?」

「私、見ちゃったの...運命を」

 

 その瞬間、ゾクッとした。まさか...と思いつつ私は聞く。

 

「その運命って?」

「お父様とお母様が...殺されちゃう運命」

「!!」

 

 マジかよ、予知夢だったか。...今回はヤバいな。あの激強いお父様が殺されるだって?一体どういうことだ。

 

「状況は分かる?」

「ううん、よく分かんなかった...ただお父様とお母様が死んじゃう場所にお姉様がいたってことぐらいしか...」

 

 私が?いやでも予知夢にも私の名を呼ぶお母様の声も聞こえたし...とにかくレミリアが見た運命は私の予知夢と共通してるってことが分かった。

 

「その運命を変えることはできる?」

「...今の私じゃ無理...だからどうしよう!お姉様!!」

「レミリア!落ち着いて!ほら、ヒッヒッフー!」

 

 今にも泣きようになってるレミリア。なんとかしたいけど...どうすればいいか。ん?そうだ!

 

「レミリア、もう正直に話してみようか。お父様と、お母様にね」

「え?...でも、信じてくれないかもだよ?」

「レミリアは『運命を操る程度の能力』を持ってるでしょ?その能力で運命を見たなら信じざるを得ないと思うけどなぁ。気に止めて貰えれば危ないことは避けてくれるだろうしね」

「なるほど!早速言ってみるわ!」

 

 そういってレミリアは駆けていった。時計を見るともうすぐ食事の時間だ。ちょうど良いだろう。

 

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 

「うーむ、気を付けたいが厳しいかもなぁ...」

 

 食事中にレミリアがお父様に対してさっきのことについて話すが、あやふやな返事をもらってしまった。ん?何でだろ...お父様もレミリアの能力については知ってるはずなのに...

 ちなみにいつもの食事ではフランとパチェも一緒になって食べるのだが、今日はお願いして各自の部屋で食べてもらうことにした。

 

「実はな、近々また戦があるんだよ...ほら、エレナが以前に行った戦があるだろう?あそこの人間どもが懲りなくてね。色んな所と組んで吸血鬼と魔法使いを討伐するらしいんだ」

 

 申し訳なさそうにお父様が言う。でもレミリアは納得した様子ではない。てかその戦ってバートリーさんが言ってたやつだよね?大丈夫かな...

 

「大丈夫だ二人とも。私の強さをお前達は知っているだろう?運命くらい、変えてやるさ!」

「そうですよ。その運命では私まで犠牲になるそうですが、させません。よって私も参戦します」

 

 ニコニコしながら参戦宣言するお母様。え、お母様が参戦?大丈夫なの?

 

「お、おい。流石にお前が出る必要は...」

「あら、貴方の全盛期で唯一貴方を負かしたのはどこの誰ですか?」

「...お前だ、エリザ」

 

 え、マジかよ。まぁ戦ったことないから分かんなかっただけってはあるかもだけど、まさか今でもめっちゃ強いお父様の全盛期に勝ててたのがお母様だとは...

 

「...それで、戦はいつなんですか?」

「噂ではここ一ヶ月以内ということにはなっているらしいが...正直分からん」

 

 私が問うが、結果は残念だった。

 

「...お父様、私も参戦させてください!」

「私も、お願いお父様!」

 

 私とレミリアが二人にお願いする。...だけどお父様は首を横に振った。

 

「駄目だ。理由はお前達に怪我をしてほしくないからだな。エレナが以前行った戦よりも危険なんだぞ?今回は私達が行く。これは親としての意地だ」

 

 強くはっきり言うお父様に私達は何も言えなくなった。...これじゃあ押しきれそうにないな。逆にこっちがおされちゃった。

 ...お父様とお母様には申し訳無いけど対策は立てておこう。パチェにでも頼んでこっそり追尾する式のようなものでも作って貰おうかな?

 等と話してる内に食事が終わった。さてパチェの部屋に行こっかなって思ったけど多分図書館にいるよね。よし行くか。

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 

「要するに偵察するやつね?分かったわ」

「うん、ありがとパチェ!」

 

 さっきのことについて相談してみたらあっさり聞いてくれた。

 最初の方はなんか警戒してたんだけど最近は結構仲良くなれた気がする。私はいい友人を持ったなぁ...

 

「その代わりに、今度私の実験に付き合ってくれない?」

「うん、それくらいなら別に構わないよ!寧ろ私、パチェの実験気になるからこっちからお願いしたいくらいだよ!」

 

 なんだよ、私得しかしてないじゃん!やったぜ!

 

 

 Side: パチュリー・ノーレッジ

 エレナから偵察するやつの作成を頼まれた。その時私は何故自分で作らないの?とは聞けなかった。理由は...

 

「ん、どしたのパチェ。私の顔なんか見つめちゃってさ?」

 

 エレナの目に光が灯っておらず、全体的に暗い赤色に染まってるからだ。その様子といったらまるで狂気。今彼女の機嫌を損ねると何をされるのか分からない...だからとにかく従っておく。

 ...念のためエレナを見張るためにもう一つ偵察するやつを作っておきましょう。今のエレナを野放しにしてはおけない気がするわ。

 

「いえ、なんでもないわ。早速作業開始するから暫くここに来ないでくれる?」

「りょーかい。んじゃよろしくね!」

 

 そういってエレナは出ていく。

 なんかとてつもなく嫌な予感がするわ。杞憂だといいんだけど...

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