Side: レミリア・スカーレット
あの運命ではお姉様が結構深く関わっていた。だから私は運命を変えるために、お姉様には安静にしてもらおうと考えたけど...そんなことでお姉様が止まるわけが無さそうだ。だけどお姉様はあのお姉様じゃないお姉様を止める為に色々しなきゃならないだろう。それに力を費やすからお父様達の戦とは関われないだろう。私はそれに期待して自分の作戦を進めることにした。
「ねぇパチェ、例の物は出来てるかしら?」
「えぇ...はぁ、貴女達姉妹は私を何だと思ってるのかしら?」
「私の親友よ」
「良く言うわ」
ため息混じりに言うパチェ。それでもやってくれる辺り、素晴らしい親友を持ったと私は思う。
「それでレミィ、これを何に使うか教えてくれるかしら?」
パチェが指しているのはネックレス。それも割と紫色の魔石を使用したのを2つ。
私が依頼したこのネックレスの効果は『壊せばレミリア・スカーレットが召喚される』というものだ。つまり、
「決まってるでしょ?私もあの戦いに参加するのよ」
そう、あの運命へ参加することだ。あの運命で見えたのはお父様、お母様、そしてお姉様。それならイレギュラーである私が参戦すれば何かが変わるはず。もうそれに賭けるしかない。
「はぁ...そういうと思ってたわ。止めるつもりはない、だけどね...絶対帰ってきなさいよ」
「!...分かってるわパチェ」
パチェがこんなこと言うなんて...これは絶対ハッピーエンドで終わらせないといけないわね。
◇ ◇ ◇
Side: エレナ・スカーレット
私の内なる何かをどうにかする方法。それは封印すればいい。なんだけどねぇ...
「アレ面倒くさいんだよなぁ」
そう、私がやろうとしてる封印魔法はとても面倒くさい。詠唱も長いし、難しい紋章も書かないといけない。しかもこの魔法、私が生み出した魔法だから本当に効くのか分からない。まぁ理論上はこの魔法が一番なんだけどね。
そして、『封印魔法はいずれ解けるもの』っていう格言があるように、いずれ解ける。私の魔法だと大体私が510歳になる頃に解けるだろう。まぁその頃にまた封印すればいいかな。一生これと付き合っていくことになるけど致し方なし。家族を守るためにね。
私は私であの戦にこっそり着いていくつもりだし、戦いながら詠唱を唱えることになるけど...仕方ないよね!
「エレナお姉様?何張り切った顔してるの?何かするの?」
「うん、これからフランと何をして遊ぼうか考えてた」
「じゃあおままごとしましょ!私お母さん役ね!エレナお姉様は...お父さん役!」
「分かった!じゃあ私はまずどうすればいい?」
「えっとねぇ───」
ここにお父様とお母様、そしてレミリアがいて初めて日常が成り立つ。私は戦う。全てを守るために。