Side: エレナ・スカーレット
美鈴さんが門番になって早いとこ3日経ちました...ホントに時間進むの早いよね。そろそろ年かなぁ...レミリアと10歳しか離れてないけど。
美鈴さん?うん、いい仕事してくれるよ?だってもう私門番しなくてもよくなったもん!!
やっと寝れるぜ...って思ったね。
あ、美鈴さんは勿論一方的に門番認定されたわけじゃないよ?いくつか条件付きでね。美鈴さんは何故か最初はこれらを拒否してたんだけど...無理矢理説得したからね。フフン!
その条件は主に二つ。
一つ目は、衣食住の提供。これはあって当然だと思ったんだけど...初めてご飯を食べてた時は泣きながら食べてたね。曰く、ここまで豪華な食事は初めてなんだとか。美鈴さんにお腹一杯食べさせてあげたい...そう感じたのは私だけじゃないはず。
そして二つ目なんだけど...
「んじゃ、始めよっか美鈴さん!」
「はい!よろしくお願いしますエレナお嬢様!...いいえ、師匠!」
うん、美鈴さんを定期的に鍛えることだね。
美鈴さんはずっと強くなるために戦ってきたみたいだし...なら私が鍛えようかなって。
私は一応図書館にある複数の武術の本も読んだことあるから教えることは出来る。
しかも美鈴さんに教えてるのは本に書いてあったことだけじゃなくて、私独自で開発した拳法!
その名は『紅魔拳』!!...センスは気にしないでね。
...あ、なんで美鈴さんが私の事を師匠って呼んでるかって?...知らない。紅魔拳教えてたらそう呼ばれるようになってしまっただけだよ。
でも、師匠って呼ばれるのはこの時だけ。後は普通にエレナお嬢様って言われるのね。不思議。
あっとね、今は朝だからレミリアもフランも寝てるのね。狙ったんだけど。
以前夜にやってたらさ...レミリアとフランが物凄く機嫌が悪くなったんだよね。なんでかな...いやまぁその表情も可愛かったんだけどさ。永久保存版だよ?
ちなみに美鈴さんは型を持ってなかった。所謂拳法とかは使ってなかったのね。見た目は持ってそうなのに...
だから、紅魔拳を教えるよ!って初めて言ったときは凄く嬉しそうだった。可愛かった。レミリアやフランとはまた違う可愛さだった。でも我が妹達には劣るけどね。
「...うん、今日はここまでにしよっか。お疲れ様美鈴さん」
「はい!...あの、とても言いにくいんですけど...」
「ん、どしたの?」
「...いつになったら呼び捨てで呼んでくれるんですか?」
あー...そういやずっとさん付けだったね。
でもねー...これで慣れちゃったしなぁ...
あ、そうだ!
「そうだねぇ...いずれその時が来たら...かな?」
「その時...ですか」
「うん、まぁ、そうだよ」
とりあえず誤魔化したぜ...ふぅ。
あ、そういやパチェに呼び出しされてたっけ。なんだろなぁ...行くか。