東方異血姉   作:エンゼ

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ほのぼのはいいぞ。


第二十四話 休憩

 Side: レミリア・スカーレット

 

 

 

「つ、疲れたぁ...」

 

 

 

 私はたった今、大量にある書類仕事を片付けた。何徹したかしら...そのせいであんまりフランとも遊べてなかったし...あの子、私を忘れてないといいけど...

 紅魔館は営業とかしてないから書類とかはない、と思われたりするんだけど...というか私も仕事をするまではないって思ってたし。

 私達吸血鬼に関する食料の書類、妖精メイドや使用妖怪達の食料に関する書類、周りの吸血鬼の一族達に関する書類等々...割と沢山あるのよね、これが。

 でも、私は今はスカーレット家の当主。弱音なんて吐いてはいけない。当主としての威厳を見せなきゃいけない...皆を導いていたお父様みたいになんとかやってかないといけないわ...

 

 とりあえず別の書類に取りかかりましょう。まだやらなくてもいい書類だけど、早めにやっておいて損はないわ。

 それに、門番で大体50徹ぐらいはしたお姉様に比べればこんなの大したことない。お姉様のほうがきっと精神的にも肉体的にもきつかっただろうし...

 いや、あれはお姉様がちょっと異常だったのかもしれないけどね。魔法かなにかで疲労を誤魔化してた説あるし。

 それにしても...眠いわね......

 

 ハッ!ダメダメ!私がしっかりしないと!私が頑張らないとお姉様やフラン、パチェや美鈴やこぁ達に迷惑がかかるわ!

 

 でも...!ッ、でもじゃないわ!当主なんだから!私がしっかりするのよ!レミリア・スカーレット!頑張りなさい!

 

 

 ...だけど...少し、疲れたわね...

 

 

 

 コンコンッ

 

 

 

 執務室の扉が叩かれた音がした。誰かしら...

 

「入っていいわよ」

「ん、お邪魔しまーす」

 

 入ってきたのはお姉様だった。

 

「レミリア、調子はどう?」

「普通よ。特に異常は無いわ」

「ふーん...」

 

 お姉様は私の顔をじっと見つめる。

 ...出来れば恥ずかしいから止めてほしい、けど...

 

「嘘だね」

「...え?」

 

 お姉様から出てきたのは否定の言葉。それは私のさっきの言動を完全に否定したのだ。

 

「だってレミリア、目の下に大きな隈が出来てるもん」

「嘘!ちゃんと化粧で隠してたはず!......あ」

「ありゃあ...ホントだったんだ」

 

 呆れたように私を見るお姉様。要するに私はカマをかけられたらしい。

 

「メイドさん達に聞くまで気付かなかったんだけどね。メイドさんに感謝かなぁ...」

 

 ...黙っていろ、と命じたはずなのに...

 

「あ、これに関してはメイドさんは悪くないからね?気付けなかった私に責任があるんだから」 

 

 隠してたんだから気付かれてたら困るのはこっちだったんだけど...

 

「ってこの書類!まだしなくてもいいやつじゃん!終わらせるべきなのは...終わってんじゃん!!」

 

 え、でも早めに終わらせておいたほうがいいはずでしょ?なんでそんなに...

 

「はぁ...最近手伝ってあげれなかったのは申し訳ないし...よし!」

 

 お姉様は指をパチンッとならす。周りの景色が一瞬で代わり───いつの間にか自分の寝室に来ていた。

 お姉様はその場に正座をする。

 

 

 

「ほら、おいで!」

 

 

 

 ...え?

 ちょっと待って、理解が追い付かないわ。

 整理しましょう...

『お姉様がその場に座って、膝を叩いて私を呼んだ』

 ...誘ってるのかしら?

 

「ほら!早く来て!寝るよ!」

 

 ...うん、そうよね。お姉様はその辺疎いものね。あんまりそんなことには詳しくないものね...

 

「あーもう!」

 

 なかなか来ない私をお姉様はぐいっと引っ張った。

 気付いたら...私はお姉様に膝枕をされていた。

 

 顔が赤くなっていくのを感じる。

 密かに憧れていたけど...!

 お姉様にしてもらえたら嬉しいなぁって思ってたけど...!

 これ、結構恥ずかしい!!

 

「ん、顔が赤くなってんじゃん...熱でもあるのかな?」

 

 えぇ、お姉様のせいで...いえ、おかげかしら?

 お姉様は私の頭を優しく撫で始めた。あ、これ...結構いいかも...

 

「レミリアは頑張り屋さんだもんね...いつも私達の為に頑張ってるもんね...」

 

 ...

 

「多分私が来たときにやってた書類もさ。私達の為だよね?ホント、レミリアは凄いよ」

 

 ......

 

「でも...頑張り過ぎるのは感心しないかなぁ...レミリアが倒れたりなんかしたら...うん、想像したくないね」

 

 .........

 

「ここには私とレミリアしかいないよ。当主だから甘えたこと言ってはいけない、みたいに考えてるかもしれないけどさ?」

 

 ............

 

「今は...今だけは、お姉様に甘えてほしいな」

「......うん」

 

 きつかった。

 しんどかった。

 やめたいなって思ってた。

 でも皆のためなら頑張れた。

 

 だけど...今は頑張らなくていいんだ。

 お姉様に甘えていいんだ...

 

「お姉様...あのね?」

「うん...なぁに?」

 

 

 

 

 私達の休憩は、まだ終わらない。




あの時のレミリアは最高に可愛いかったです
byエレナ
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