東方異血姉   作:エンゼ

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 レミリアの言葉遣いが著しく崩壊してます。
 でも話には余り影響しないんで許してください←


第三話 予感

 Side: レミリア・スカーレット

 今日はお姉様と実戦訓練をする。私が四歳になった誕生日プレゼントとしてお姉様と戦いたいとお願いしたからだ。お姉様にそれを最初に言ったときはとても驚いた表情をしていたけど、最後はいつもの優しい顔で引き受けてくれた。

 

「最後に確認するねレミリア。私はまだお父様より全然強くないよ。実戦経験もお父様の方が格段に上。ホントにそれでもいいの?」

「うん、分かってる。お姉様がいいの!」

「...分かった。じゃあ全力で行くからレミリアも全力でお願い。手加減する方が私は失礼だと思うから」

「うん!」

 

 会話を終えるとお父様が私達の間に入ってきて言う。

 

「じゃあ私が審判をしよう。ルールは単純、館が壊れない範囲でならなんでもありだ。一応結界は張ってはいるが、壊さないよう意識するように。勝敗は、先に気絶した方を敗けとする」

 

 その言葉に私はゴクリと唾を飲む。対してお姉様はそこまで緊張してなさそうだ。

 

「では...勝負始め!!」

 

 その掛け声と共に私はお姉様の元へ全力で散弾幕を放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 Side: エレナ・スカーレット

 うわぉ、いきなり飛ばしてくるなぁ。そう思いつつ、私は弾幕を必要最低限の動きで避ける。レミリア...強くなったなぁ。最初は飛行もままならなかったのに、今じゃ自由自在に飛んでら。

 ...全力で行くと行ったからには全力を出さないといけない...。ホントは対お父様用に考えておいた技なんだけど...初御披露目と行きますか!

 

「レミリア...こっちも行くよ!」

「っ!」

 

 レミリアが私から距離を取るが無駄だ。この技は周りの環境に対して放つ技なのだから。

 

 パチンッっと私が指を鳴らし、フィールド全体が光に包まれる。光が晴れると...そこは、元々いた紅魔館の大広間ではなく、晴れ晴れとした草原になっていた。

 

「何!?何なの!?」

 

 レミリアが混乱している。当然だろう。戦ってる環境がガラッと変わってしまったのだから。

 

「レミリア、まだ終わらないよ。ほら、油断しちゃダメ」

 

 私はレミリアの方に手を伸ばす。するとレミリアは草原の草のツルに巻き付けられた。

 

「何...これ...動けない...」

 

 必死にレミリアがツルを引きちぎろうとするが、ちぎれない。よし、なんとか拘束は完了だ。

 

「さて、なんか申し訳ないけどトドメだよ。これに耐えられるかな?」

 

 私が手を真上に上げる。そのさらに上には、吸血鬼が最も苦手とする太陽があった。

 

「ここからは自分の想像力との勝負だよ」

 

 日光がレミリアを照らす。

 

「あぁ...ああああアアアアアァァァァ!」

 

 皮膚がとけだしレミリアが叫びだす。...やりすぎたな。でも手加減は出来ないって言っちゃったし...。

 

「そこまで!!」

 

 迷ってるとお父様が待ったをかけてきた。そう言われて私は技を解く。すると、最初の大広間に戻った。

 

「ハァ...ハァ...ハァ」

 

 息が上がってるレミリア。これはホントにやり過ぎたな...暫く口聞いてくれなさそうだ...そうしたら私はショックで寝込むね。まぁ私が悪いんだけどさ。

 

「エレナ」

 

 ビクッとなって声の主のお父様の方を向く。これは怒ってるかなぁ...やり過ぎたもんね。まぁ仕方ないかなぁ...。

 お父様は頭を下げて続ける。

 

 

「...ありがとう」

 

 

 ...はい?なんで感謝されてるんですかね私は。訳がわからないよ。

 混乱していると、さっきまで息が切れていたレミリアが来て言った。

 

「油断しちゃった...あの技、幻術魔法ね。それを見破っていたら、まだ勝負出来ていたのに...ごめんなさいお姉様。私、まだまだお姉様に挑むには早すぎたわ...」

「いやいや、それは別にいいんだけど...むしろもっときてもいいよ?...それとお父様、なんで『ありがとう』なの?」

「あぁ、実を言うと、レミリアはまだ太陽の危険さをあまりよく知らなかったんだ。幻術とはいえそれを教えてくれた、その事に感謝しているんだよ。私ではエレナみたいに幻術は使えないからどうやって具体的に教えようか考えていたんだ」

 

 そう言って私達の頭を撫でるお父様。優しい手つきでとても心地がいい。

 

「うん、正直私、太陽を舐めていたわ。でも初めて太陽を見て...怖いと感じたの。お姉様、それを教えてくれてありがとう!」

 

 笑顔で言うレミリア。うわ、マジで私の妹可愛い。マジ天使。物凄く抱き締めたいいぃぃ!...落ち着け私。とりあえず落ち着こう。確か落ち着くためには素数を数えるんだっけ?1,2,3,5,7,11,13...ふぅ、落ち着いた。

 

「次はレミリアだね。開始直後の散弾のアイデアは割と良かったよ。ただ、ちゃんとした意図を持って散弾をすれば、もっと良くなるからね。そこを意識するように」

「はーい、お父様」

「次に、エレナの幻術にあっさり引っ掛かってしまったのは良くないね。幻術に対応するには、勝負中にエレナも言っていたが、悪い方向に想像してはいけないよ。やられる、って思ったらあっさりやられちゃうからね」

「...なるほど...ね」

 

 微笑ましいなぁ...お父様がレミリアに優しく指導してるとこ。こういうのって、『尊い』って言うんだっけ?

 

「ねぇお姉様!」

「えっ!な、何かな?」

 

 いきなり声を掛けられ、怯んでしまった私を無視し、レミリアは続ける。

 

「たまにでいいの!私の...実戦練習に付き合ってくれない?」

 

 レミリアの上目使い!お姉様には効果は抜群だ!!

 

「...うん、勿論いいよ。お姉様付き合っちゃう!」

「ありがとうお姉様!!!」

「ゴフッ!!」

 

 レミリアの懐ダイブ!お姉様には効果は抜群だ!

 エレナは倒れた!

 

「...?お姉様?...ッ!お姉様ァ!お姉様ァァ!」

「お、おい!大丈夫か!?」

 

 最後に私が見たのは、少し泣き目になってるレミリアと珍しく取り乱してるお父様だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...これは...危険すぎる...」

「でもお父様!この子はまだ能力が制限出来てないだけです!きちんと訓練すれば必ず...!」

 

 ...これは...会話かな?誰だろう...なんとなく私とお父様っぽいけど...

 

「いや、いつその能力が暴走するかわからない!しかもその羽を見てみなさい!これはな、一族代々伝わる呪いの羽だ。この羽を持つものは、非常に強い狂気があると言われているんだ!そしてその狂気の解除方法は...無い!」

「ですが...!」

「...すまない、勿論私だってやりたくない!...でもこれはお前達のためでもあるんだ!」

「ッ!」

 

 話が読めない。能力?呪いの羽?狂気??...とりあえずもう少し聞いてみよう。

 

「お前達があの能力によって『破壊』されてほしくないんだ!」

「でも...でも!」

「非常に心苦しいが...我が娘、『フランドール・スカーレット』を地下に...幽閉する!!」

 

 フランドール・スカーレット??ますますこんがらがってきたかも。でも夢にしては妙にリアルなんだよな......あり得ない話じゃないけど、これって『予知夢』ってやつなのかな?そうだとしたら...私が出来ることはなんだろう。このままフランドールって子が幽閉されちゃうのはなんかやだな。

 それなら...能力とか狂気とかが解けるようにしよう。あのお父様の声は解く方法は無いって言ってた。けど、不可能を可能にするのが魔法。その魔法を駆使すれば、案外どうにかなるかも知れない...。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!」

「あ!お姉様起きた!良かったぁ!」

 

 そう言って私に抱きつくレミリア。夢...だったのかな。でもその記憶は鮮明に覚えてるんだよね...

 

「?、どうしたの?お姉様」

「あぁいや、ちょっと考え事をね」

 

 そういえばレミリアも確か魔力が豊富にあったような...でもこの前魔法教えてた時、なんか難しそうにしてたしなぁ...

 

「あ!そういえばお姉様、聞いてくれる?」

「ん?どうしたのレミリア。凄く嬉しいことでもあった?」

「実はね...お母様が妊娠してるの!」

 

 妊娠か...お盛んだなぁ、あの二人は。

 

「へぇ、ってことは新しく妹か弟が出来るわけだ!」

「もう妹って確定してるんだって!」

「...よく分かるなぁ...いつ頃産まれるのかな」

「私が五歳になってからちょっとの予定だって!」

 

 ってことは来年...来年!?あっという間じゃん!

 

「名前とか決まってるって言ってた?」

「うん!『フランドール・スカーレット』ってするんだって!!」

「へぇ、フランドール・スカーレット...ッ!?」

 

 ここで私は一瞬で顔を真顔に戻してしまった。『フランドール・スカーレット』...さっきの夢がホントだとしたら、このままだとフランドール・スカーレットは地下に幽閉されちゃうのか...。思ってたより時間は無さそうだ。

 

「どうしたのお姉様。顔、なんか怖いよ?」

 

 そう言われ、慌てて私は顔を戻す。しかしレミリアは軽く慌てて出した。

 

「もしかして具合が悪くなったんじゃ...どうしよう!」

「落ち着いてレミリア。私は大丈夫だから。ホントよ?」

 

 宥める私だが、レミリアは信じてくれない。だが深く言及はしなかった。

 

「...分かった。じゃあ私はとりあえずご飯持ってくるね。すぐ戻ってくるから」

 

 そう言ってレミリアは部屋を出ようとする。レミリアがドアを開ける瞬間、

 

 

 

「ごめんなさい、やっぱり待って貰える?」

 

 

 

 私が声を掛けた。こうしたのかは自分でもよく分からない。だが、そうした方がいい気がした。

 

「結構、大事な話があるの」




 結構この作品と似た作品もいくつかあるので、余りネタが被らないように心がけてますが...
 何かありましたら感想等で教えてくださると助かります。
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