世界を紡ぐために   作:しまらくだ

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はじめまして、しまらくだと言います。

正真正銘の処女作で文才もないですが、もし観ていただける方がいらっしゃれば暖かい目で見守ってください。


観測者編(オリジナル)<原作以前話>
空目結弦


『学園都市』

 

東京都の3分の1程の大きさを持ち総人口230万の内約八割が学生というその名の通りの都市である。

そんな学園都市にはもう一つの普通とは異なる特徴を持っている。

 

『超能力開発』

 

ここでは超能力が科学的に実現可能になっており、この街に住む学生はその教育を受けている。

その教育の中で無能力者(レベル0)低能力者(レベル1)異能力者(レベル2)強能力者(レベル3)大能力者(レベル4)超能力者(レベル5)という6つの強度(レベル)に分類されている。

 

 

とは言え、その中の六割弱の人間は無能力者(レベル0)というレッテルを貼られてしまうのだが・・・

 

そんな漫画やアニメの世界のような能力開発の教育が行われていても本質は学園都市の名の通り、学生のための街である。

 

 

「おつかれ~」

「は~、なんで学校ってあるんだろう・・・」

「先輩になって新一年もいるのに始業式から何言ってるんだか」

 

星間高等学校(せいかんこうとうがっこう)

 

全二三の学区からなる学園都市の第七学区に存在する高等学校の1つであり、本日は四月六日、つまるところが始業式である。

在校生は学年が上がり、中学生は入学を終え、新たな学校生活をスタートさせる日であり、新たな環境に置かれ、これからのことに思いを馳せる学生もいる。

そんな、おめでたい日である、基本的には・・・

 

しかし、今日の始業式も終わり下校中の学生達は個々に感想を言っており、愚痴をこぼしている学生少なくない。

 

そして、ここにも新一年生にして愚痴をこぼしている学生がいた。

 

「やっと終わった、学校の式ってどうにも退屈だな」

 

空目結弦(うつめゆづる)

今年からこの星間高等学校に入学した新高校一年生の一人である。

 

「確か食材ストックなかったよな、半日で終わるうちに買い物行っておくか」

 

先ほども述べた通り、この街は学生が多く住む街であり、超能力という異能の力を実現している性質上科学の進歩も著しく外の世界とは20年~30年の差があると言われている。

そのため、秘匿性も高く、外周は高さ5メートル以上・厚さ3メートルの壁に囲まれ、完全に外部と隔離されている。

 

そのため、親元も離れて暮らす学生がほとんどで一人暮らしをする学生も多く存在する。

結弦もそんな一人暮らしをする学生の一人である。

 

「出来るだけタイムセールとか狙いたいよな~」

 

そんな一人暮らしの学生にとっては割と死活問題の愚痴をこぼしながら携帯電話で安売り店舗探しながらを歩いていると・・・

 

「どろぼう~~~~」

 

「?」

 

前方から大きな声が聞こえたため視線を携帯から前方に移すと・・

 

「邪魔だ!どけ!」

 

大柄の男がカバンを抱え、人込みをはねのけながらこちらに向かってきていた。

 

「ひったくりかな?」

 

先ほどは声の内容と照らし合わせながら現状判断を行うと、()()()()()姿()()()()()

 

大柄な男は周りの人をはねのけることに意識がいっており、前方で人が消えたことに気づいていなかった。

 

「よし、このまま逃げ切っt・・!?」

 

次の瞬間男は何かに躓いたようにいきよいよく盛大にこけてしまった。

 

「いつつ・・一体何が?」

 

男は何が起こったかが理解できず、周りを見渡していると、こけた拍子に放してしまったカバンがスッと空中に浮いた。

 

「!?」

 

その光景に驚いていると声と同時にカバンを持った状態で先ほどその場に姿を消した結弦が姿を現した。

 

「あんまりひったくりは良くないですよ?風紀委員(ジャッジメント)とか警備員(アンチスキル)だっていますし」

「うるせぇ!!」

「そんな突っかからなくても」

「なんの能力だ!」

「はぁ、そんな人の能力気にする前に逃げるなりはしなくていいんですか?」

「ふん、逃がしてくれるのか、それならありがたくお言葉に甘えさせてもらうぜ」

 

目の前の少年は自分を見逃してくれるらしい。

ひったくりこそ成功しなかったが、先ほど少年が言ってようにこの街には風紀委員や警備員といった治安組織が存在する。

その治安組織に捕まるよりは余程ましである。

 

そう結論付け逃げるために走りだそうとしたその時。

 

「逃がすと思います?」

 

「!?」

 

男の上にツインテールの制服を着た女の子が乗っかりながら、男の腕を後ろに回し抑えていた。

 

「風紀委員ですの!ひったくりの現行犯でご同行をお願いします」

 

男はあっけなく捕まったのである。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

少女がひったくり犯を拘束後、5分と経たずに警備員が到着し、犯人を連れて行った。

 

 

「これ、カバンです。二度目がないように気を付けて下さいね」

「ありがとうございました」

 

犯人も無事捕まり、結弦はカバンを持ち主に返し、持ち主はお礼を言い街並みの中へ戻って行った。

 

「ふ~」

 

カバンの持ち主を見送り本来の目的の買い物に行こうとしたとき・・

 

「お待ち頂けますか?」

「はい?」

 

犯人を捕まえた少女に呼び止められ、結弦は足を止めた。

 

「私は風紀委員一七七支部の白井黒子(しらいくろこ)と申します」

「・・星間高等学校一年の空目結弦です」

「ご協力感謝致しますわ」

「いえ、大したことではないので」

「ただ、犯人を逃がそうとしましたね?」

「すみません、カバンは取り戻しましたし、腕章を付けているあなたが見えたので、時間稼ぎをすればいいかなと・・」

「・・・」

 

結弦の発言を聞き黒子は疑っているのかジト目でしばらく見た後に・・・

 

「まぁ、無事犯人も捕まえられましたし良しとしますか。協力出来るのであれば、危険がない範囲でなら協力して頂いて問題ありませんからね」

「頭にとめておきます」

 

その答えを聞き、とりあえずは納得したのか、黒子は踵を返し歩いて行った。

結弦はその後ろ姿を眺めながら・・

 

(治安活動か・・・)

 

なにか思うところがあるのか、少女の背中を見てそんな感情を抱きながらも、偶然にも居合わせた事件が解決したため、本来の目的である食材の買出しに戻るため結弦もまた踵を返した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

結弦がその場を後にした、街並の中にある狭い路地からスーツの男が携帯電話で会話をしながら姿を現した。

 

「はい、空目結弦を発見しました、これから接触を試みます」

 

 

 

学園都市で様々な思惑がうごめき始めていた。

 

 

 

 

 

 




第一話で結弦の能力詳細説明するつもりだったのにorz

地道に失踪しないように頑張ります。
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