返す言葉もありません。
モチベ自体はあり、頑張りたいのですが、なかなか時間取れなく困っています。
「とうま?」
担任教師の
「っ!!・・・陽が昇ってる?ってことは一晩明けたのか・・・」
自身の最後の記憶では神裂という魔術師との騒動をした所で終わっている。
その時はまだ夜だったが、今は陽の光が差し込んでいた。
「今何時だ?」
記憶から数えて翌日の今何時かを知ろうとした質問であったが・・・
「三日・・・一晩じゃないよ、とうまは三日も眠ってたんだよ」
「三日!?なんでそんなに・・・」
「私はなにも知らなかった、こもえが家の前でとうまが意識を失ってたって言ってた。とうまが魔術師と戦ってたなんて知らなかった・・・」
ショックを受けているインデックスに声をかけようかとも思ったが、今は逆効果だろう。
(家の前にいた?いやそれよりも・・・)
上条当麻自身最後の記憶は街中で途絶えている。
当然、今このアパートまで来た記憶もなければ、自身で歩いていけるような状態ではなかった。
しかしその時一緒に魔術師といた。
ならば、見かねた魔術師が運んでくれたのかもしれない。
正解は分からないが、とにかく無事にここへ帰ってきたのだ。
ならば、今の問題はそこではない。
なぜなら、あれから三日経っているのである。
魔術師が言うには、記憶消去は一年周期で行い、あと三日で行うと言っていた。
今はまだインデックスの記憶を失っていないようであるが、楽観視は出来ない。
おそらくは期限まであまり時間がない。
そこまで考え、具体的にどうしたものかと考えていると、ドアからノックがなった。
「こもえかな?」
そんな発言と一緒にインデックスがドアに向かおうとした時、ドアの向こうから声が聞こえた。
「あれ?うちの前でなにやってるんです?」
そう、月詠小萌の声が聞こえた。
今上条当麻がいるのは月詠小萌の自宅である。
その本人がそんな発言をするのは
「上条ちゃーん、何だか知らないけどお客さんみたいですー」
そう言いながら、ドアを開けた
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(一つの山場かな)
上条当麻が三日もの間、目を覚まさないとは思っていなかったが、それでも三日経ち、目を覚ました。
以前の神裂の言葉からするとインデックスの記憶消去は今日である。
そのため、魔術師側も何か動きがあると踏んではいたが・・・
「帰って。お願いだから、本当にお願いだからもう当麻を傷つけないで!」
インデックスの悲痛な叫びが響いているのを結弦は複雑な気持ちで見守っていた。
(神裂さんとマグヌスさんに上条当麻、そしてインデックスさんも全員がいろいろと想いを抱えているな。しかし、
結弦は以前に魔術師の説明に疑問を抱いた。
なので、上条当麻が寝てしまっている際に少し調べ事をしていた。
そのため、ある疑問は確信に変わっていた。
そして、確信に変わった事によって新たな疑問が浮かぶと共にインデックスを救えるのではないかとも考えていた。
とはいっても、その手段を結弦は持っていない。
持っているとすれば・・・
(【
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夜になった。
月詠小萌は銭湯に行くとのことで、部屋の中では上条当麻と横ではインデックスが布団で寝ている状況だった。
あの後、魔術師はすぐに帰っていった。
魔術師が言うには上条当麻は足枷とのことだった。
インデックスが彼を大切に想っているからこそ、これ以上彼を傷つけられたくなければ逃げないようにしろと・・・
その役目はしっかり果たされている事を確認したら帰っていったのだ。
そして、その後すぐにインデックスは緊張の糸が一気に解けたかのように眠ってしまった。
この三日間よほど緊張していたのだろう。
そんな事を考えていると突然電話がなった。
ここは、月詠小萌の家だが今現在家主はいない。
出ない事も考えたが、帰って来てから内容を伝えれば良いと考え電話を取った。
「私です、と言って伝わりますか?」
「神裂・・・だっけ・・・」
「伝われば結構です、お互い名前を知る必要はないでしょう」
神裂はどこか内緒話をするようなトーンで続けた。
「あの子は・・・インデックスはいますか?」
「起こさなきゃダメか?」
「丁度いい、そのまま話を聞いてください」
そう言う神裂から説明されたのは、記憶消去の制限時間が今夜十二時だということ、それまでに別れの時間を終え、その場を離れることだった。
「テメェらの魔術で本当に何も出来ないのかよ、それこそインデックスの一〇万三千冊を使えば・・・」
「協会はインデックスの反乱を恐れています。おそらく一〇万三〇〇〇冊には偏りがあり、記憶消去に関することは含まれていません。どうすることも出来ませんよ魔術では・・・」
「・・・なら俺達科学側なら。ここ学園都市だ、人の記憶に関することだって手段はたくさんある。諦めるにはまだまだ早いんだよ」
「あなたの言葉を信じて科学もあの子を預けろと?何の根拠もないのにですか?説得する言葉にしては安すぎますね」
「・・・結局分かり合うことは出来ないんだな。だったら潰すぜ、宿敵。アンタの見せ場を横取りしてやる。それでインデックスを助けてやる」
「・・・それでは今晩十二時に。どうか素敵な悪あがきを」
その言葉を最後に電話は切れた。
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神裂は電話を切ってから、何か思う事があるのかしばらく電話を持ったまま止まっていた時・・・
「素敵な悪あがきですか」
声が聞こえたため、そちらを見ると結弦が立っていた。
「どこにでも現れますね。どうしてここが?」
「あなた達はあの少年を足枷と言いましたが、見張っておくに越したことはないでしょうから、そんなに遠くへはいないと思ったので単純に捜しました。」
結弦は敢えて説明を省いたが、能力も併用して捜索していた。
だから、夜で暗い中これほどに速く見つけられたのである。
「こんな所にいていいのですか?あなたはあの少年についているものだと考えていたのですが・・・」
「すぐに戻りますよ。ただちょっとお話したいことがありまして」
「あなたにお話するようなことはないと前にお伝えしたはずですが?」
「
「・・・あまりしつこいようであれば・・・」
そう言いながら、神裂は刀に手をかけた。
「まぁ、そう思われても仕方ないですね。とりあえず
「・・・」
神裂から攻撃等の敵対行動がみられなかった結弦は続けた。
「インデックスの脳の容量を魔導書の記憶で85%を使ってしまっており、残り15%しか残っておらず、その15%はわずか一年で使い切ってしまう。そのために一年周期で決まった時間に記憶の消去を行っているで合ってますか?」
「・・・」
「だとしたらいくつかおかしな事がある気がするのですが気のせいですかね?」
返答こそなかったが、一瞬神裂の視線が揺れたのを確認すると結弦は踵を返した。
「もし、思う所があるなら、足掻いてみてもいいんじゃないですか?」
そう言い、結弦は元のアパートへと向かった。
(後は上条当麻次第で可能性はあるって感じかな)
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上条当麻は月詠小萌に電話していた。
始めは解決のため、部屋にあった本を呼んでいたのだが、それでは埒があかないと考え
月詠小萌に専門医等を紹介してもらえばと考えたのである。
「んー?そう言われても先生の専攻は
そう月詠小萌から言われ上条当麻は一瞬思考が止まった。
魔術師は十二時に記憶消去に来ると言っていた。
インデックスの記憶の限界がくるからと・・・
そこまで考えた時カツカツと外から誰かが階段を上がってくる音が聞こえた。
ーそれでは今晩十二時に。どうか素敵な悪あがきをー
魔術師から言われたその言葉が改めて頭を過った時、無情にもドアを開け、魔術師達は部屋へ入ってきた。
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「神裂、なぜあの男に時間を与えた?」
「先程も伝えましたが、今年のパートナーは彼です。私達がパートナーで初めて記憶を消す際は泣くじゃくりました、彼にもその程度の時間はあっても良いはずと思っただけですよ」
現在ステイルと神裂はアパートのドアの前で待機していた。
十二時なり、アパートに姿を現し、インデックスの様子を最終確認した上で、記憶を消しにかかろうとしていたのだが、
制限時間になり、まだ解決策を見つけられずに二人の姿を確認したことでようやく目の前の現実を実感したようにとても弱々しく見えた。
それを見かねた神裂が正真正銘最後の時間を与えたのだ。
彼は悪あがきのために別れを済ませていない、だからせめてその時間を与えたのだ。
ただそれだけの事。
そのはずんにも関わらず、神裂の頭に一瞬以前に
上条当麻はともかく結弦は今まで事を知っているようであった。
ならば、あのタイミングでわざわざ確認する意味があまりないのだから・・・
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上条当麻は魔術師達が居なくなった部屋でインデックスと二人で話していた。
「とうま、部屋に陣が張ってある」
「回復魔術だってさ」
「魔術って・・・また魔術師が来たの?当麻逃げないと!」
「もういいんだ・・・」
上条当麻は本当に穏やかな声色で・・・
「もういいんだ、インデックス・・・もう終わったんだよ」
「とうま?」
「・・・ゴメン。俺、強くなるから・・・今度こそ完璧に助けられるように、だから待ってくれるか?」
上条当麻はまるで自分に言い聞かせるように話していた。
「分かった。待ってる」
そんな上条当麻の気持ちを知ってか知らずかインデックスは笑って答えた後、再び静かに眠りについた。
「・・・こんな終わり方ってないよなぁ。結局何も出来なかった、インデックスの85%を占める一〇万三〇〇〇冊をどうにかすることも
そこまで考え、ふと疑問が生じた。
「ちょっと待て、15%も使ってたった一年分した記憶出来ないってどういうことだ?」
以前に魔術師はそう言っていた。
しかし、それが本当だった場合、完全記憶能力者は六~七歳までしか生きられないことになる。
そんなに深刻な病気なのか?
その情報は正しいのか、もし、その情報自体が嘘だったら?
そう思い至り上条当麻は急いで月詠小萌へ再び電話をかけた。
「はい~、あ!その声は上条ちゃんですね。何度も先生家の電話勝手に使っちゃダメですよ~」
「先生!急いで教えてもらいたい事があります」
そう言い上条当麻は完全記憶能力の事、そして先程の疑問を尋ねると・・・
「そんな訳ないんですよ~」
月詠小萌は言い切った。
「そもそも人間の記憶は一四〇年分の記憶が可能なのです。それに記憶というのは一つではありません。なので、仮に膨大な知識等を詰め込んだとしてもそれで記憶が圧迫されるような事は脳医学上ありえませ~ん」
上条当麻は月詠小萌にお礼言い電話を切った。
(インデックスの完全記憶能力は命を脅かすようなものではない、ならなぜインデックスは苦しんでいる・・・決まってるそういう細工をしたからだ)
そんな細工出来る事は何か、それは魔術だ。
ならば、自身の右手【
希望が見えた、インデックスを救える。
そう考え、インデックスの頭に触れたが何も起こらなかった。
「あれ?ここじゃない?」
言われてみれば、そんな簡単な所だとインデックスの仲間に気づかれる可能性がある。
上条当麻は改めてインデックスを見渡す。
そして、ある考えに至る。
インデックスが呼吸を繰り返している口の中、そのさらに奥の喉の奥、頭蓋骨の分実はつむじより脳より近くそして、他人には触れることがまずない上に、おまけに発見しづらい場所である。
そう考え、少し申し訳なさを感じながらも上条当麻はインデックスの口の中自身の右手も指を入れ込んでいった。
そして、喉の奥を触れた瞬間バチンと音と共に右手が大きく弾かれた。
「っつ!!」
痛みがあった手を見てみると、神裂から負わせられた傷が開いて血が出ていたが、現状それどころではなかった。
何かが動いた気配を感じたため、視線を上げるとインデックスが目を赤くし、魔法陣を
展開していた。
そして、次の瞬間には爆発が起こった。
「警告、第三章第二節。第一から第三までの全結界の貫通を確認。自己再生は不可能と判断、よって侵入者の迎撃を優先します」
「!?」
上条当麻は何らかの魔術の爆発に巻き込まれ、吹き飛ばされたため、体制を立て直して、改めてインデックスに向き合った次の瞬間、インデックスから、上条当麻に向かって魔術が放たれた。
上条当麻はとっさの右手を前に出し、魔術に対応する。
放たれた魔術は強大なものだろう、打ち消す所か押されていた。
一歩間違えば命を落としかねない状況だ。
それなのに上条当麻は歓喜していた。
今の魔術はインデックスに近づけまいとしている。
それは近づかれたら困る事があるからだ。
つまり、あと一歩でインデックスを救えるのだ。
そう考えれば、喜びを感じずにはいられなかった。
「これは・・・」
「なぜあの子が魔術を・・・」
気づけば外にいたはずの魔術師二人がが後ろにいた。
爆発もあったのだ、それはかけつけにも来るだろう。
上条当麻は叫ぶように言う。
いくら後一歩で助けられると言っても現状押されている。
自分一人では届かない。
しかし、協力すれば届くはずだ、いや届いてみせる。
「決まってんだろうが、インデックスは魔術が使えないなんて教会が嘘をついてただけだろうが!一年置きに記憶を消さなければ助からないってのも大嘘だ。助けられるんだよ、あと一歩で。選べよ魔術師、このままずっとインデックスが苦しみ続けるのを眺めてるか、それとも笑顔で明日を迎えるか!」
ステイルと神裂は戸惑っていた。
急の事で事態を完璧に呑み込めないのもあるだろう。
故に・・・
「せっかくのチャンスを棒に振るんですか?」
結弦は背中を押す。
「あなた達はまだ人でありたいのでしょう?なら立ちあがらないと後悔しますよ?」
少しの沈黙の後・・・
「Salvare000!!!」
以前ステイルが名乗っていた魔法名、それを神裂が名乗っていた。
そして、インデックスの足場を崩し、体制を崩して魔法の方向をずらした。
上方へ向いた放たれた魔法は部屋の天井の木片すら残さない。
代わり上空から光の羽のような物が降ってきていた。
「これは
神裂の様子からみてもあまり良いものではないだろう。
そう判断した結弦は竜王の吐息に向けてレーザー光線を空中でぶつけた。
この羽が具体的にどんなものかは分からないが、おそらくは高エネルギー体かそれに類似するもの、そう考え相殺を試みたのだ。
「マグヌスさんは見てるだけですか?」
未だに具体的な行動を起こしていないステイルに対し結弦はもう一度背中を押す。
その時、インデックスは体制を立て直し又、攻撃を再開しようとしていた。
「っ!!」
上条当麻が再び右手を構えようとするより速くステイルは動いていた。
魔法名、以前にステイルは殺し名と言っていた。
それ自体は嘘ではない、そう言った側面があるのは事実である。
しかし、本質は少し異なる。
そもそもステイルは自身の魔法名の意味を強者と言っていた。
それならば、その意味はどうやって決めるのか。
正解は決意である。
魔術師が魔術師になる際にそれぞれ何かしらの決意を持って魔術師になる。
その決意を表す代表の言葉が魔法名となるのである。
決意を宣言したうえで、戦うのだから殺し合いにもなるという事だ。
故にステイルの強者という魔法名にも決意が秘められている。
彼は一人の少女を守りたかった。
だから、少女を傷つけさせないために誰よりも強くなろうと決めた。
その決意を彼は今一度宣言する。
「
ステイルの宣言と共に
「行け!能力者!!」
その言葉を引き金に
一人の少女の元へと・・・
(神様、この
そして、上条当麻がインデックスに触れた瞬間、発せられていた魔術も全てが糸が切れたかのように沈黙した。
「・・・ありがとな、多分俺一人では届かなかったよ」
上条当麻は自身の腕の中で眠る少女に微笑みながら告げる。
この少女を救えたのはここに
と、そこで上条当麻は何かを思い出したかのように振り返った。
「そう言えば、お前は一体?」
上条当麻は結弦に問いかける。
結弦は神裂の焦りようから、他の事に演算の余力を回している場合ではないと考え、姿を現して助力する事を選んでいた。
先程まではそれどころではなかったが、
「あ~えっと・・・」
姿を現す事自体は前にも想定したため、そのことは大した問題ではないが、この状況は少々想定外である。
魔術師二人も興味があるのか、この場の注目は結弦に集まっていた。
どうやって説明をしたものかと考えていると、ある物が目に入った。
言ってしまえばこの場にいる誰もが油断していた。
一番の目的であるインデックスの救出、それを達成したために気が緩んでいた。
しかし、現在あくまでなくなった脅威はインデックスが放っていた魔術である。
神裂が絶対に触れるなと言っていた竜王の吐息はまだ降り注いでいた。
「危ない!!」
結弦がそう叫んだ次の瞬間上条当麻の頭部に竜王の吐息の一枚が直撃した。
上条当麻が『死んだ』瞬間であった。
前書きでも書いた通り大変遅くなり申し訳ございませんでした。
後もう少しで書き終えるからと活動報告を書かないでいると想いの外長くなってしまいズルズルと遅くなってしまいました。
今後は仮に次の日に投稿出来そうでも、遅くなりそうだったら報告を更新していくようにしていきます。
しかしながら、もし更新をやめる時はそれも報告はするようには絶対にするので、そういう更新がなければ執筆を続けるとお考え下さい。
ここまで更新が遅れたにも関わらず、登録が増えている事実に感謝しかありません、ありがとうございます。
登録は非公開も出来る上、解除も出来るため、今後は名前を挙げていくのはやめようかと思います。
登録でわざわざ名前を挙げられるのは嫌だって方もいると思うので。
ただ、日々感謝はしています、本当にありがとうございます。
本編についてですが、一話伸びますが、ここで区切るのが妥当だと考えここで区切りました、だらだらとすみません。
次回はエピローグだけで短めになると思うので、割と速めに更新出来るとは思いますが、あまり期待はしないで頂けると幸いです。
この作品の性質上、結弦以外の人物視点も書いてるため、長くなるんですね。
ダブル主人公とかのタグ追加した方がいいか悩み中です。