この小説用に少し改変はしてますが、存在自体は原作ではあったのもです。
上手く描けているといいのですが・・・
三沢塾に潜入して初めにステイル達が行った事は隠し部屋の探索だった。
いくら件の錬金術師が潜んでいると言っても表向きは塾として機能している以上どこかに隠れて潜んでいるはずである。
なので、その場所を探している訳だが・・・
「足が・・・」
現在三沢塾はコインの表と裏二つの世界で形成されている。
そしてそれぞれの世界は干渉出来ない。
それが何を示すかの結果が疲れの理由である。
つまりは裏側の住人が表の建物を歩くと基本干渉出来ない以上歩いた衝撃が全て自身の足に跳ね返ってくる事になる。
そうなれば、当然通常以上疲れるという訳である。
「・・・相手も同じ条件である事を祈るしかないね」
ステイルはそう吐き捨てるように言うのを結弦は後ろから見ていたのだが・・・
(・・・
結弦は一般的な感覚で歩けているのである。
先を歩いている二人のように足に衝撃が跳ね返ってくる感覚は感じられない。
それはつまり結弦がコインの表側に存在していること意味していた。
(という事は自分は外敵認定はされていないって事だよな・・・それならさっきの死体が見えた方に
そう言う結弦はどこか楽しそうな顔をしていた。
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「なぁ、エレベーター使った方が良かったんじゃないか?」
又、歩いていると
「コインの裏側の住人の僕達に表側のボタンを押すことは出来ない」
「そっか・・・じゃあ、電話はどうなんだろう?」
「はあ?」
「いや、コインの裏から電話してコインの表に通じるのかな~と」
「ふん・・・試してみればいい」
「そうする」
そう言い
今二人がいるのは戦場で敵地である。
その事はステイルが一番分かっているはずだが、その行為を止めないのを見て、結弦はステイル人間性を見た気がしていた。
その後
インデックスと冷蔵庫の中のプリンについての言い争いをした上で電話を切った。
「てか、これ大丈夫だったのか?これがきっかけに襲われるとかねぇよな?」
「さぁね、ただどの道侵入に気づかれているんだ。大した問題ではないよ」
「・・・何で襲って来ないんだ?」
「それこそ僕の知る所ではないな。なんにしても気は抜かない事だね」
「・・・」
そう、
先程入口に死体があったように・・・
ここはそういう場所なのだ。
ここにいる
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又、しばらく歩いていると明かりが点いている部屋が見えた。
部屋の出入り口で歩みを止め、覗いてみるそこは食堂のようであった。
生徒達が集まり雑談をしながらも食事を取っていた。
「ふ~ん、科学宗教ってのは初めてだけど、至って普通だね。てっきり教祖様の写真でも飾っているのか思ったよ」
「確かに、危険度は低そうだけど・・・」
今まで雑談等をしていた生徒達が一斉に
「これはちょっとまずいかもね」
ステイルがそう言った意味に
「惚けるなよ、コインの表側の
そうだ、表側に裏側は見えない。
その事は入口の死体で証明されていたではないか。
「熾天の翼は輝く光、輝く光は罪を暴く純白・・・」
その時生徒の一人が何かを唱え始めたかと思ったら次々と多くの生徒達が続いて大きくなっていた。
「自動の警報か。隠し部屋への対策の一つで本来表側の生徒達を裏側に立たせているんだろう」
「どうすんだよ・・・」
「それはもちろん・・・【
そう言い終わるとステイルは走り出しこの場を後にしだした。
「は?え・・・!?」
そして改めて部屋を確認すれば、何やら魔術らしき物が発動され始めていた。
そこで、
しかし・・・
「これは流石に・・・」
次の瞬間
数が絶対的に多いのだ。
【
逆に言えば右手にしかその効力はないのである。
対処出来るにも限界があるのは当然である。
故の逃亡である。
「おい!逃げるな!その右手は
「数が絶望的だ!あんなもん右手一本で対処出来るか!」
「ちっ!しかし、まさかレプリカとは言え、『グレゴリオの聖歌隊』とは・・・」
「ぐれ・・・?なんだそれ?」
「元はローマ正教の最終兵器だ。三三三三人の修道士を集めて行う大魔術だ」
「そんなのどうすんだよ」
「『グレゴリオの聖歌隊』はその性質上大勢の人を集めて同時に操らなければ発動しない。その同調の核を潰せばいい」
ステイルと
「秘策があると言えばあるんだが・・・」
「そんなのあるならさっさと使え!」
「そうかい」
そう言い、ステイルは
「え!?ちょっ・・・」
何とかこける事無く着地を行う
「何すんだ!テメェ!」
とすぐに振り返り今度こそ文句を言う
「
ステイルはさっさと走り去って行った。
(おとり作戦か、どうしたものかな・・・)
結弦はその光景を見ながら思案していた。
現状、放たれていた魔術の近くに
あの魔術がどういったプログラムで動いているかは分からないが、ステイルの思惑通りに魔術は
結弦が今思案しているのは今後の立ち回りである。
ステイルの作戦通り相手の魔術は
この事からもおそらくではあるが結弦の存在は相手に気付かれていない。
ならば自身の立場上ばれるような事は避けるのが得策だ。
しかし、
そして何より
今回の依頼はこの事件自体の観測である。
一応は
事件そのものは魔術側が起こしたものだ。
ならば、今後の事も考えて
そんな事を様々な事を思案したが、状況は常に動いている。
あまり考えに没頭する時間は多くない。
あまりぐずぐずしていると何も出来なくなってしまう・・・
(ああもう・・!)
結弦は一瞬だけステイルの方を確認すると、その先の景色は暗闇だった。
下手をするとステイルを今後見失い得るだろう。
事実ステイルの姿を確認しづらくなって来ていた。
(最悪な事になるよりは
そう結論付け結弦は
すると
そして・・・
「罪を罰するは炎・・・」
目の前少女が何か唱え始め魔術が発動されかけており、警戒心を強めている
少女の身体が傷つき始めたのだ。
(これは・・・)
そこで結弦は思い出すと同時に
超能力者に魔術は使えない。
ならば、それでも
発動しないだけならばまだ良い。
だが、魔術のプロセスを踏んでいる以上発動はする。
その代わりに何かしらの
「やめろ!自分の身体がヤバくなってる事くらい分かってんだろう!」
「・・・世界。事故の内側と世界の外側、を、繋げ」
と少女の限界が来たのかぷつんと発動されかけていた魔術が消え、少女は倒れこもうとしていた。
しかし、そこで気付く。
少女が倒れた事で消えたのは少女の魔術だけである。
元々の追われていた数多くの魔術は消えていない。
そして、止まった事により、囲まれてしまっているのだ。
当然右手だけで対処出来る物ではない。
(っつ!)
結弦は流石に無視はするべきではないと思い加勢するために動こうかと思った時に異変に気付く。
(止まってる?)
そして、次の瞬間には魔術は力を電池が切れたかのように、消えてしまった。
「これは一体?」
この結果を作ったであろう
(この人は・・・)
そして、件の人物が階段の踊り場にて足音を改めて鳴らし、
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「とりあえず、おしまい」
「お前凄いな。実は無免許名医さんとか?」
少女の怪我が見た目ほどは酷くないのもあり、適切な処置を施したおかげで大事には至らなかった。
しかし、
本人曰くは、「人より血の流れには詳しいから」らしい・・・
「医者じゃない・・・」
「私。魔法使い」
一瞬の沈黙の後・・・
「えっと、どの辺が魔法使い?」
「魔法のステッキも持ってる」
そう言いながら彼女が取り出したのは・・・
「って警棒じゃねーか!?」
「新素材」
「ふざけんな!」
そこでふと
怪我人はもちろん、今の状況が気を逸らしても問題ない状況だという事に。
それが分かっただけでふと緊張していた身体から力が抜けるのを自覚した。
「そうだ!救急車呼ばないと」
冷静な判断力が少しは戻ってきたのか、そう口にしていると・・・
「それは良い」
とまるで他人事ように
「何、他人事みたいに言ってんだよ。お前だって帰るんだから。
その発言から二人を見ていた結弦はやっぱりと思った。
始めに
その事から前もって知り合いの可能性も考えていた。
そして、知り合いで思い当たる節があるならば賛同も得られるかと考えたのだが・・・
「それは違う」
「私にも目的がある。ここから逃げたす事ではなくここでなくては出来ない目的・・・違う錬金術師でなくて不可能な目的というのが正解」
「けど、仲間だったら監禁とかしねぇだろ?」
「それは
「え?」
「私がここから出ないのは必要性を感じないから、不用意にでれば
「吸血鬼か?」
「・・・知ってるんだ。そう吸血鬼。」
「じゃあ、お前吸血鬼に気づかれたくないからここにずっと隠れてるっていうのか?」
「吸血鬼がどんなのか知ってる?」
問われても
「
「私達と何も変わらない。誰かのために笑い、泣き、そして行動出来る。そんな人達。私の血はそんな彼らを引き寄せ殺してしまう。学園都市でならその秘密も分かると思ってたけどダメだった。私はもう殺したくないだけ」
「・・・一つ聞かせてくれ。吸血鬼を殺したくないならなんで外でいたんだ?」
確かに疑問だ。
しかし、
それなら外であったはずだ、だがそれは今の
そんな
「簡単。アウレオルスが私を求めるのは吸血鬼が欲しいから。吸血鬼の力で助けたい人がいるから」
「でもそれだとお前の目的と正反対のじゃねぇか?」
「アウレオルスは約束した。吸血鬼を絶対気付つけないって。私もこの力を人助けに使いたい」
「・・・、そんなのダメだ」
「?」
しかし、
「本当にアウレオルスがお前の言う通りまだ人間でいるって奴なら、これ以上間違いを積み重ねる事はダメだ」
(流石
結弦は思わず笑っていた。
アウレオルスは超能力者の生徒に魔術を使わせ傷つけた。
それは明らかに生徒の身を案じていない、非人道的な行いだ。
さらに言うなら人も殺めている。
それでもアウレオルスが本当に話通りの人間ならこの状況を止めさせるべきだ。
人を助けるために人を殺めるこの状況を・・・
(さて一まずは真実の確認かな)
結弦が今後の方針になるであろう事を考えていると、声が聞こえた。
「くそ、くそ!断然、何だこの重さは。たかが材料のくせに足を引っ張るとは・・・。くく、足、か。足を引っ張ると来たかアウレオルス=イザード!今の
まるで常軌を逸した声で近づいて来ていた音がいたのだが・・・
「うっ・・・!」
声がした方にいた男はスーツを着た緑髪の外国人であったが、姿が普通でないのだ。左腕と脚は根元から切断されており、代わりに何か金色の歪な棒が傷口に無理やり刺して義手と義足にしているのだ。
そして何より異常だったのが、音が両手に三人ずつ合計六人の血まみれの少年少女の襟首を掴み引きずっていたのだ。
そこで向こうも気付いたようであったが・・・
「何故『ここ』いる、少年?『こちら』にいるべきは魔術師のみだろう?貴様も侵入者・・・あの
男の問いは
「お前そいつら・・・」
「当然、ただの材料だ。錬金には材料が必要なんだ。そんな事よりおかしい。貴様は今もアウレオルス=イザードの
アウレオルス=イザードという言葉に身構えた
「可哀そうに、気づかなければ。
「いられた?」
「あれ、偽物。
「あれが偽物・・・!?」
「彼が作り出したそう影武者。人間ですらない」
「きっきさま!!」
男の怒号と共に残った右腕の袖から黄金めいた巨大な鏃が飛び出し、男の周りを高速で回転していた。
男が引きずっていた少年少女を貫きながら・・・
鏃に貫かれた少年少女は蒸気を発する程の高熱の液体の金属に姿を変えていた。
「な!テメェ!何をしたのか分かってんのか!!」
「当然!絶命!」
そう言いながら今度は鏃を
「っ!!」
前に出した右手はまるでカッターナイフで切られたように熱を帯びた怪我負う。
そして、放たれた鏃は男の手元へと戻って行く。
【
思わず奥歯を噛みしめる
「・・・悄然。なんだそれは?」
そう言う男が手元に戻した鏃はボロボロに壊れてしまっていた。
「自然、何だその右手は?当然、変換されん。我が
「りめん・・・まぐな・・?」
「はは、愉快!面白いぞ少年それはいかなる人体の神秘だ!」
男は水平手を広げ、新たな鏃をだした。
もう一撃くると身構えた
男側の地面に穴が開いたのだ。
「!?」
男は何が起こっているかは分からなかったが、気付いた時にはもういくつかの穴が空き、そして・・・
「下の階に落ちて下さい」
そんな声が聞こえ地面を抜かれ下の階に落下した。
その光景に何が起きたか理解できなかった
とりあえずの脅威が去った以上、又上ってくる前にこの場を離れるように結論付けた
「あいつが落ちる直前声がした?」
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スーツの男は元いた階から三階も下の階へ落とされていた。
「疑然。何が起きた?」
男は突然起きた状況を未だに理解出来ずいたが、そこで声が聞こえた。
「突然失礼しました」
声に驚き改めて正面を見ると、結弦が姿を見せた。
「・・・何者だ」
「
「貴様何故私が見えているのだ?」
「・・・やっぱり自分は表側にいるんですね。建物を壊せたので予想は出来ましたが。その理由については自分も分かりかねます」
「・・・超能力者が私に何用だ」
「何用ですか・・・先程の少年の代わりに自分の相手をしてもらおうと思いまして」
「自然。何故私が貴様の相手をしなければならない?」
「十分な理由ならあるでしょう?自分があなたを確認でき、ここへ連れ出した時点で自分は侵入者です。あなたの役割はおそらく侵入者の迎撃でしょ?アウレオルス=イザードさんの影武者さん。偽物・・・アウレオルス=ダミーさんとでも言うべきですか?」
「貴様!!超能力者の分際で私を否定するか!当然。我が
アウレオルス=ダミーがそう発言直後結弦の足への負担が大きくなった気がしたため、改めて足で地面を足裏で何度か蹴るとさっきまでと比べて明らかに足裏への負担が増していた。
(コインの裏側に来たかな)
考えれば当然である。
表は裏へ干渉出来ない、その逆も然りである。
ならば、結弦が表にいる以上迎撃も出来ない。
ならば、裏側へ連れてこなければおかしい。
「さて・・・」
結弦は改めてアウレオルス=ダミーを見据えて構える。
実は結弦はこの依頼を受けた時点から大きな疑問が二つあった。
まず、アレイスターとステイルの会話からそれぞれの技術が流出を嫌っているようであった。
その上で
では自分は?
結弦は
結弦自身だからと言って魔術を見たらそれを理解出来るというつもりはないし、実際そんなすぐに理解は出来ない。
しかし、詳しく調べれば可能かもしれない。
いや、仮にそれが不可能だとしても魔術師達が知れば良い顔はしないだろう。
立場上見つからないよう動くつもりではあるが、それでもばれる可能性はある以上リスクが伴うはずだ。
では何故そんな事はしたのか。
そして、二つ目にアレイスターが何故わざわざ忠告をしてきたのか。
アレイスター立場上分からなくはないが、『観測者』の話は結弦にとっても願ってもない話である以上は基本無駄にする気はない。
以前のインデックスの時にしても当事者達と表立ってやりやってはいない。
ならば何故と考えていたのだが、アレイスターは言っていたではないか「間違っても
(全く本当に怖い人だ)
結弦はアレイスターの怖さを再認識しながらも目の前の敵にへと集中していく。
結弦の魔術との初戦闘を迎えようとしていた。
どうもペース上がらないで、申し訳なさ覚える毎日です。
結構ちょくちょく小説情報もチェックはしていたりします。
自分がまだまだ未熟なのは自覚してますし、駄文だとも思ってます。
しかし、それでもお気に入りは評価が増えたり、感想貰えると嬉しいですし、減ると悲しいとも思います。
自分としてはしおりが増えるだけでも本当に嬉しいです。
少なくとも保留にはしてくれてるって事だと思いますし。
こう書くと少し自信過剰にも取れるかもですが(そんなつもりは本当にありませんが)、更新がもう少し速く出来ればお気に入りが減らなかったかもなんて思ってしまう時がどうしてもあります。
そうじゃなくても理想までやるためにもペースは上げたいんですが・・・
さて、今回はアニメになかったアウレオルス=ダミーさん登場です。
アニメ勢の方がもしいれば知らないと思いますが、原作にはいた人(?)です。
原作では結構可哀そうな最後を迎えてるんですが、さてこのSSではどうなるか・・・
作品の仕様上、上条と姫神の会話のタイミングにずれがありますので、ご理解下さい。
♦本編補足♦
・当麻と姫神の出会いについて・・・インデックスとファミレスの前でもめている所にクラスメイトと遭遇。
その場の流れで店内に入ると食い倒れたといい、テーブルにつっぷしている所を出会ってます。
・アウレオルス=ダミーの左腕と左脚について・・・作品の仕様上描いていませんが、上条達に会う前にステイルに会って自身の存在及び瞬間錬金を否定された上で、炎剣で切断されてます。
基本的にその他の方の目線も書いてる事もありますが、あくまでもその場に結弦もいる事が前提です。
なので、結弦がいない場面は描きません。
しかし、今後もあとがき等で必要であれば補足していきます
次回完全オリジナルの結弦VSアウレオルス=ダミーです。
初の本格的なバトル描写・・・頑張ります。