以前も似た事が一度ありましたが、今回の話を上げるにあたり、前回の「クローン」の終わり方を加筆した上で少し変えました。
申し訳ありません。
八月十五日
結弦はビルの上で佇んでいた。
と言うのも・・・
「は~こりゃ予想を外したのかな」
数日前に布束との接触を行い『
それまではともかく今現在は結弦に対しての情報の封鎖はされていなく、開示された。
であれば、結弦に情報を与える
ならば、中途半端で終わらない。
事の顛末くらいまでを見届ける事までは可能であろうと踏んでいた。
だから、学園都市の色んな場所を回っていれば、次の情報の開示や何かしらのきっかけを
とは言っても、この手段は出来れば使いたくなかったのが本音である。
相手からの情報開示に頼るという事はその分後手に回るだけどなく、捉えようによっては
(いくら打つ手がなくなったと言っても流石に・・・手札があまりに少なすぎるな。『観測者』と【
『観測者』という立場を提案され、話を受けてその上で今までやってきた。
勿論利用される事は始めから分かっていた。
その上で自身の目的も果たす。
簡単に出来るとは考えていなかった。
何より今は
しかし、だからと言ってその期間において何をしても良い訳では当然ない。
後々の事を考えれば出来る限り自身の力で乗り切るに越した事はないのだ。
今回は特に依頼された訳ではないのだから・・・
結弦は一度盛大な溜息をついた後に・・・
「クロウリーさん、どうせ聞いてるんでしょ?何かご提示頂けませんか?このまま引き下がるのもあなたの計画を崩す意味では有益な手でしょうが、それはお互いに不利益でしょ?」
結弦がそう口にしても何か返答がある訳ではない。
しかし、後は待って結果を待つしかない。
(は~ここまでがおそらく計画だよな・・・本当にこんな人を相手にしながら自分の目的果たせるのかな)
結弦は思わずもう一度盛大な溜息をついた。
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あれから夕日が落ちようとしていた。
先程至った結論の通り後は待ちの態勢であろうと決めた。
だがそれでも後は完全な他人任せになれば本当の意味での進展は望めない・・・が常に気を張っていても身がもたないのも事実である。
故に・・・
「こんなもんかな」
あの後しばらくはパトロールを続けていたがある程度で切り上げ、現在は買い出しの帰りであった。
「諦めて他力本願になったにのは良いけど、本当に続きがあるのかな・・・」
空を見上げながらそんな事に思いをはせていた。
結弦は現状打つ手がないが故に、受けに回った。
しかし、それ以降進展が見られないのである。
確かにアレイスターからの情報提示を求めたからと言ってすぐに渡されるとは限らない。
そもそも、いくら受け身に回る事にしたとしても何でもかんでも任せる形では本当に理想とする未来なんかに届くわけがない。
今の状況で何を今さらと思わなくもないが、そうであっても自身の信念や目的だけは捨てたらいけない。
本当にそうなってしまえば終わりである。
元々操り人形になる事は覚悟していた。
受ける恩恵は大きいものだろう。
それでも
そのために今出来る事はもちろん、利用できるものは利用する。
どんなに惨めでも食らいつく。
そもそも、スマートに事を運べる程の地位も力も手段も何も持ってないのだから・・・
そう考えているが故に縋ったからには何としても結果が欲しい。
少なくともアレイスターに対してはそれくらいは求めても許されるだけの価値はあると踏んでいる。
それなのに、進展がないのだ。
少なからず不安にもなるだろう。
(手札は一応あるのに利用しきれてないっていうのが、正しいのかな・・・もどしかしいな)
一先ずは待つしかないのなら今日の所はここいらで退散するべきだと結論に至り結論付け帰路につこうとした時・・・
「あら?あなたは・・・」
そんな声が耳に入り、目を向けてみるとそこには布束がいた。
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「数日ぶりですね」
「そうね」
結弦は情報に繋がる手掛かりはやはりこの人かと思いながら、どう切り出したものかと考えていると、意外な事に布束の方からこの後時間があるかと聞かれたため、申し入れを受け入れ現在は二人でこの前のファミレスに来ていた。
結弦としては断る理由は布束の方から引き止められるとは何事かと思っていると・・・
「空目結弦・・・」
「・・・はい?」
唐突に名前を呼ばれた。
「第七学区にある星間高等学校所属の一年生で学内においては三人しか存在しない
「・・・間違いはないですが、学校関連の事は自分の学校はそちらと違って比較的ゆるいというかオープンしてる部類だから良いとして、能力とかはなんかプライバシーとかの問題を言いたくなるのですが・・・」
「now,あなたもしていた事でしょう?それも今あなたが言った通りそれが難しい
「言われてみればそうですね、反論をしようもないです。ただ、自分の場合は先日お伝えした形でそちらをお見かけしていますし、お話をお聞きしたした時に一緒にいた風紀委員とは友人です。そういったコネを使っただけなんですが・・・」
「確かにそうね、but,
「前提?」
布束はテーブルにある自身のコーヒーを一口のみ一拍置いてから・・・
「そもそも、あなたは本当に
「なるほどそこを疑ってるんですね」
「改めて考えると腑に落ちない点がいくつかあるのよ、御坂美琴があの場にいたことも含めてね」
「確かに疑いたくもなる状況ではあるかもですね」
指摘されて結弦が布束の立場でも疑うだろうと思う。
御坂美琴を素体とした『妹達』の計画の主要人物として関わっていた布束が偶然居合わせた人物がその御坂美琴その人であったのだ。
もちろん本当に偶然だという事も決してゼロではないだろう。
しかし、仕組まれたものだとも考えられるだろう。
ただのその辺のいざこざならともかく、学園都市の闇が関わっている出来事なのだから・・・
「でもなんで自分にも?確かに『妹達』の事はこちらから切り出しましたが、それは能力によるものです。この間実演もしましたし、調べられたなら分かるはずですが・・・」
「そんな都合よくあの場にあなたのような能力を持った人物が通りかかるかしら?」
そこまでのやり取りの上で、数秒の沈黙の上で沈黙を破ったのは結弦のため息であった。
「これ以上は不毛ですね。自分としても
「結局の所あなたは何者なの?」
「何者かですか・・・」
布束のその質問に対する回答をどうしたものかと考えていた。
確かに前に布束へのアプローチ方法として『観測者』というのは考えた。
しかし、その
以前『観測者』の依頼を受ける際に
あの時の自分の考えを正確に読み取られていたのであれば、裏を返せば少なくとも一般人には立場を簡単に明かすものではないともいえないか。
少なくとも結弦自身は元々そんなに簡単に明かすものではないと考えていた。
いったいどこまでなら明かしても問題ないのか。
「・・・明かせないならそれでもいいわ。それに今までのやり取りで少なくともただ一般人ではない事は分かったから・・・というよりむしろ大丈夫なの?」
「?一般人ではない事を明かしてしまって事ですか?それは問題ないはずです。ただどこまでお話出来るかがイマイチ自分も把握しきれていない程度の立場ってだけですから。ただ、一つだけ訂正があります」
「何かしら?」
「あの場居合わせたのは少なくとも自分は狙った訳ではありません」
「so・・・」
結弦のその答え聞き布束の声のトーンが一段下がったような気がした。
「・・・もしかして何か頼むつもりでしたか?」
「why?」
「後から自分が一般人ではないのではないかと考えたとしてもわざわざもう一度接触を試みようとは考えないかと思っただけです。自分をあなたからみて不都合な存在だと疑った可能性もありますが、そんな感じのように見えたので」
結弦が先程居合わせた事に関する反応は考えが察せられ焦った上で憂いがなくなっての安心というよりは
「・・・確かにおそらくそちらが望んでいる
「・・・」
「自分はいろいろな制限設けられているはずですし、出来る事には限界があります。それでも少なくとも可能な限りお力になれたらとも思います」
「具体的な立場も明かせない程度の人物を?」
「豚も煽てりゃ木を登る・・・いや、猫の手も借りたいの方が正しいですかね。猫程の力もあるか怪しいですが・・・」
そう言いながら苦笑いを返した。
しかし、すぐにしっかりと布束の目を見て・・・
「それでも、仮に力になれないとしても、その先にどれ程険しい道があったしてもその道を進む覚悟は持ち合わせているつもりです。それに何よりいずれは歩かざるを得ない道のはずですから・・・」
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「さて、ぼちぼちいい時間だけど・・・」
結弦は完全に日が落ちた夜の学園都市を見渡す形でビルの屋上にいた。
夕方に布束と話した際、まだ完全に信用された訳ではないだろうが、次の段階の道しるべになりそうな話を聞けていた。
それが・・・
***
「私も今の実験に関しては正直あまり詳しくはないわ。ただ、『妹達』の野外研修の段階まできてるから実験もすでに野外で行われている。then,夜間に学園都市を動き回ればぶつかると思うわ。実験が何なのかは自身の目で確かめてみなさい」
***
との事だった。
「結局は待ち・・・少しばかり堪え性がなかったのかな?」
布束と話せた事自体は確かに進展と言えるだろう。
言えるだろうが、結果だけ見ればパトロールを継続している事と同義である。
その上で事が起こるのを待つという形になってしまっている。
それならば、もう少し自力でパトロールを続けていても同じ結果になっていたのではないか・・・
何より一番の問題点となり得るのが、結弦が布束に会ったのはアレイスターに情報提供を求めた後だと言う点である。
実際の所は定かではないが、現在の状況から見ると、アレイスターからの情報提供から今の状況が生まれたという構図が成り立ってしまっている。
そうなってしまった以上はアレイスターに貸しを作った事になるのは避けられないのである。
(まぁ、切れる手札がない以上は仕方ないと言えば仕方ない部分はあるけど、素直に受け入れてたらダメなのも事実な訳で・・・何か
そんな望みが薄いであろう事を考えていると・・・
どおぉぉんと大きな音が聞こえた。
「あれは爆発?」
結弦が音の方向に目を向けると遠目に煙らしき物が目に入った。
「あれかな?しかし、広範囲を移動しすぎたかな。結構遠いな」
そんな事を思わず呟きながら爆発の中心地へ向かった。
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結構遠いと言っても能力を用いれば(目撃されるのはマズいと考えているため、目撃されないために姿を隠すのに演算能力を割いてるとはいえ)せいぜい1〜2分もあれば到着する距離である。
そうして着いた現場を見渡してみれば、すぐにおそらく爆発の原因であろう張本人たちは目に入った。
(妹達は当然としても、もう一人はまさかの
『
学園都市の頂点に位置する
自身が触れているあらゆる物のベクトルの自在に操る事が出来る。
(確かにこれは仮に一方通行単体で考えても、御坂さんでもどうしようもないかもしれない。自分如きが協力しても焼け石に水だろうけど・・・)
そう考えながらも苦悩していた。
と言うのも目の前の光景にあった。
一方通行が
「よォ、まだ逃げンのかよ。つってもそっちは行き止まりだぜ。それともまだなンか奥の手でもあンのかよ」
一方通行はそんな事を妹達に語りかけている。
そして状況から見て遠くない内に殺してしまうのだろう。
いやそもそも、詳しくは分からないがほっておいても死んでしまう可能性すらあるように見える。
そんな状況を楽しんでいる風にすら見える。
結弦の性格上この状あ況自体はとても看過出来るものではない。
出来ることなら今すぐに止めに入るべきだ。
それは頭では理解できているし、気持ちの上でもそう思っている。
しかし、理性が働いていた・・・いや、働いてしまっていた。
一方通行は超能力者の第一位である。
超能力者に付けられている序列は単純な力だけで判断されているものではないが、少なくとも最強クラスである事は間違いない。
なまじ相手の能力も知っているからこそ、嫌でも叶わないであろう事が分かってしまうのである。
そして何よりの理由が今までとは異なる事情が存在する。
それは
『観測者』としての活動には後ろ盾が存在した。
ここ最近本格的な活動の中でもステイル=マグヌスや神裂火織にアウレオルス=イザードと魔術師という新たな存在に知る事で新たな人物と接点を持ち、アウレオルス=ダミーに関しては直接戦闘を行った。
アウレオルス=ダミーに関しては辛うじて勝利出来たが、魔術師達本人たちと戦闘を行った場合勝てたかと聞かれれば正直自信がない。
寧ろ負けていた可能性の方が高かっただろうとすら考えている。
少なくとも結弦は自身がその程度の実力しかないと思っている。
しかし、今まではアレイスター経由の仕事である以上ある程度ではあるだろうが、身の安全は保証されていると考えている。
そうでなければわざわざ『観測者』を頼む意味がない。
当然それでも立場上ある程度の危険は承知の上、『観測者』の話を受けた時点で命の危険も覚悟しているし、今更死ぬかもしれないという理由を言い訳にするつもりはない。
だが、仮に今ここで結弦が間に入ったからといって解決するのかと言われれば、まず間違いなく「No」である。
上手くいけばこの場は切り抜けられる可能性はあるかもしれない。
しかし、おそらくはこの問題の根本の解決にはならないだろう。
下手をすれば、計画の根本を担っている輩たちを刺激する事になり、事がさらに大きくなる可能性すらある。
この考えは間違ってはいないだろう。
それでもこれも極論を言えば、この考え自体言い訳ではある事は分かっている。
しかし、そう言った考えが頭を過りブレーキをかけてしまっている。
(おそらくこの事まで分かった上で動かされているんだろうな・・・)
アレイスターの
それこそ手に取るとように・・・
「・・・もォいいや、オマエ。終わりにしてやンよ」
(っ!?)
一方通行のそんな無情な声だけは頭に響くかのように聞こえていた。
そして次の瞬間には近場にあった巨大なコンテナが持ち上げられ、そして妹達に無情にも轟音と共に振り落とされていた。
「本日の実験しゅーりょォー。結構ハデに暴れちまったがアイツらで片づけられンのかねェ」
(・・・実験ね・・・アイツらって言うのは妹達のことだよな・・・)
はっきり言えば薄情ものだろう。
それでもこの事を見過ごす結果になった以上は次に繋げなければ意味がない。
故に現状の理解にその上でこの実験を止める手段を考えなければならない。
せめてそうしないとそれこそ報われない。
ガガガガガガガガッ!!!
(!?・・・何?)
結弦がそんな考え事をしていると一方通行が通っていた横にあったコンテナが大きな音を上げた。
(あれは・・・)
「あああああああああ」
そして次の瞬間美琴が大声を上げながら一方通行に向かって行っていた。
お久しぶりです。
自分でもここまで間が空くとは思いませんでしたが、もうここまで来ると言い訳はしません。
ただ、一つだけ。
流石に理想まではもう難しいとは思いますが、何かしらの形できちんと終わらす所までは本当にやりたいとは考えてます。
ここからは一応構想上(元々の構想的にはだいぶ先まで考えていますのでww)の話ですが、自分の場合上手く纏める力がないので、基本的にはアニメを基盤として、その上で原作の中で必要な要素を入れ込んでるんですが、流石に三期の内容(やる事がある場合はですが)に関してはって思っている今日この頃です。
それとIFでとあるキャラの本名出てくれると嬉しいんだけど無理かな・・・
流石に今回ほど間をあけるつもりはありませんが、期待(流石にもうされていないと思いますが・・・)はしないでください。
失踪だけはするつもりはまだ一応ありません。