七月二十日
結弦は昨日アレイスターからの仕事があったため、朝から対象の
「来たはいいけど、どうするかな。多分、会話等も含めて確認していった方がいいよな」
結弦の能力【
本人が気を付けてれば、悟られずに近づくことや侵入行為等は可能だ。
しかし、音声や会話の内容を知るため近づく必要がある。
(そう言った意味では自分なんかより、向いている能力なんて山ほどありそうだな)
そんなことを思いながら学生寮の周りを回りながら近づく場所を探していた。
「やっぱりベランダからかな、全く不法侵入も甚だしいな」
能力を用いて
それが、現実的だと考え実行に移そうとした時・・・
「あれ?あれって人?」
結弦が上条当麻のベランダまで上がろうと思って視線を上げると、ベランダに人が引っかかっていた。
「あれは、先に助けた方がいいかな」
『観測者』としての立場上、あまり表立ったことはしないようにとも言われてはいる。
しかし、それはあくまでも『観測者』としてあり、
寧ろ顔見知りになっておくことで、いざって時の口実にも使える。
この状況なら、ベランダに上がっても言い訳は出来るだろう。
そう考え直し、改めて実行移そうとしたとき、今度は家の窓が開き、布団を持った上条当麻が出てきた上で、引っかかっていた少女が目に入ったようでフリーズしているかと思ったら次には悲鳴を上げていた。
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(魔法名に一〇万三〇〇〇千冊の魔導書、それに魔術結社?)
あの後、上条当麻と件の人(少女)が部屋の中に入っていったのを確認後、当初の予定通り
「
「・・・よくわかんない」
「当然なの!当然なんだよ当然なんです三段活用!」
「・・・じゃあ、魔術?魔術だって当然なんだよ!」
二人の会話の中で
学園都市は超能力開発を行っている。
しかし、魔術なんてものは取り扱かっていない、そのため、現実味が持てない。
少女と直接話している
(確かに魔術と言われてもピンと来ないけど、超能力自体が学園都市に限定された物ではない可能性はなくはないかな)
一般的に超能力開発は学園都市が行っており、それ以外で行われているという話は聞かない。
しかし、学園都市の協力機関も存在している上、『原石』という天然の能力者も存在する以上、全く夢物語として聞くが出来ない部分があるとは考えていた。
(何より、アレイスターさんは
そう考え、空いた時間に行動しようと考えていると・・・
「えっとな、この右手。あ、ちなみに俺のは
「うん」
「この右手で触ると・・・異能の力なら電撃だろうが
「え~」
結弦は外で聞きながら納得がいくことがあった。
少年の話を信じるなら、少年の能力はこの学園都市においてもイレギュラーであろう。
しかも、おそらくその能力は
ならば、魔術でも説明出来るかは分からないが、少なくとも超能力以外のものがあっても良いだろう。
そして、なによりそんなイレギュラーな能力があるならば、監視の対象になる可能性も十分あるだろう。
(やっぱりここからが
そう決意を新たにしていると、当事者二人は言い争いなっていた。
「・・・、ふぅん、てか、つまりアレだ。それが本っっっ等に『異能の力』なら、この右手の【
「あなたが言っていることが本当ならね」
何やら二人とも意地の張り合いみたいなっており、それぞれの主張の証明をするようななっていた。
どうやら少女が来ている服は『歩く教会』といって魔術で出来ているらしい。
なので、それが本当なら右手で触れれば壊れるだろうという流れになっているようだが・・・
(待って、個人的にはこの目で確かめられて有り難いけど、もしお互いの主張が本当なら・・・・)
上条当麻が少女の服の触れた次の瞬間に服は宣言通り木っ端微塵になったため、結弦はそっと外へと視線移した。
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「君の『右手』、幸運とか神のご加護とかまとめて消しちゃってるんだと思うよ」
「は?」
あの後、少女の服の事で一騒動あった後、少女はどうやらこの学生寮を出ているにしたようだ。
当事者二人が玄関の方に移ったため、結弦も玄関側に移ったのだが、着いてみると二人が固まっていた。
(なんだ?)
何事かと思い、こっそり部屋を覗くと
「君の『右手』が空気に触れているだけで、バンバン不幸になっていくって訳だね♪」
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁああ!!ふ、不幸だあぁぁあああ!!」
「何が不幸って、君。そんな力を持って生まれてきちゃった事がもう不幸だね♪」
とどめの一撃を聞き、上条当麻は崩れ落ちていた。
(あはは・・・・)
結弦もそれを聞き苦笑いをしていたのだが・・
「お前・・・」
上条当麻が真剣なトーンで口を開いた。
「お前、ここを出てどっか行くアテはあるのか?」
「ここにいると『敵』が来るからね」
「『敵』?」
「この服、『歩く教会』は魔力で動いてるからね、それを元に
「ちょっと待てよそれが分かってて放り出せるかよ」
その言葉を聞き、きょとんとなっていたいたが、一呼吸を置き・・・
「・・・、じゃあ。私と一緒に地獄の底までついてきてくれる?」
(・・・想像以上に闇が深そうかな)
そう思わざる得ない程、本当に穏やかな笑顔を浮かべながら告げたのだった。
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少女と別れた後、上条当麻は学校の補習があるらしく、急いで学校へ向かったため、結弦もそれについて行っていた。
本音を言えば、少女側も気になったのだが、今後機会はあると
(こういったらなんだけどただ監視するだけだと暇だな)
結弦は、上条当麻についてとある高校の敷地内に入り、対象が窓際の席だったため、遠くから、監視していた。
不法侵入やらプライバシーやらの問題はあるだろうが、凄い今更なので、もう考えないことにした。
しかし、立場上暇など言ったらまずいのだろうが、ただ遠くから人を監視するというは忍耐と根気がいる上、割と暇なのである。
(しかし、魔術か・・・。具体的にどういった物かはまだわからないけど、単純に学園都市外で行われている超能力ってだけじゃない気がするんだよな)
ただ学園都市外で行われている超能力開発ってだけでは説明がつかない点が多々ある。
詳しく調べてみないことにはことには、軽率な判断は出来ない。
そして、【幻想殺し】。
アレイスターから事前に渡された情報に上条当麻は
しかし、そんな能力を持っており、本人が自覚している以上、周知のことだと考えられる。
それなのに、無能力者ということは学園都市の
つまり少なくとも、彼の持つ【幻想殺し】は学園都市の
このことだけ考えても、超能力以外の異能の力があってもおかしくないこと示している。
(これは確かに
そう考え、思わず笑みをこぼしていた。
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あの後、詳しい事情までは分からないが、上条当麻は完全下校時刻近くまで補習を行って後に、途中であった美琴と一悶着あった後、学生寮に帰ってきていた。
結弦は先回りして学生寮に待っていたのだが、そこで異変に気付いた。
(清掃ロボット?)
学生寮の上条当麻の部屋の前で三台の清掃ロボットがごった返していた。
しかし、本当に注目すべきはその中心っであった。
(インデックスさんだっけ?)
その中心には朝この部屋に来ていた、インデックスと名乗っていた少女が寝そべっていた。
何事かと思った時、
しかし、彼もすぐにインデックスに気づいたらしく不幸だと言いながらもどこか穏やかな顔をしながら近づいていた。
「おい、インデックス。こんな所で何をやってるんだよ?」
結弦も監視というよりは、見守るような感覚で見ていたのだが、次の瞬間そんな空気は吹き飛んでいた。
寝そべっていた彼女が血だらけだったのだ。
「・・・・あ、・・・?」
上条当麻は一瞬思考が停止しているようであった。
(追われているって言ってたし、犯人は魔術師?)
結弦は姿を隠し、見ていたためあくまで頭の中で思案するが、上条当麻は冷静でいられてはいない様だ。
「しっかりしろインデックス。どうしたんだよこれ、どこのどいつにやられたんだよ」
その時、結弦は誰かが近づいて来ているのが目に入った。
(あれは・・・)
カツンと音と共にすぐ後ろまで来て、
「うん?僕達『魔術師』だけど?」
こうしてゆっくりと科学と魔術が交差し始めた。
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作中の言い回し等は原作だけでなく、アニメやオリジナル等が入り混じってます。
ご了承ください。
前書きで書いた通りどんどん駄文化している感は否めませんが、少しでも期待に添えるように頑張っていきます。